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ペンション13
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:ペンション13
投稿者: マルボロ

N美「ねぇ‥うちの人見なかった?」
私が一段落しテラスで一服していた時、N美が背後から聞いてきた。
私「…S治さん?」
N美「‥うん」
私「見てないけど‥」
N美「何処行ったんだろ‥まったくぅ?…今から荷造りしようと思ってたのにぃ…車のKEYも持ったままだし…」
不機嫌なN美の表情はとても怖かった。
私「じゃあ、俺も探してみるよ!‥」
そう言って私は取り敢えず妻が知っているかもしれないと思い、妻が居るであろう自分達の部屋に行ってみた。
私「お~い!A希!」
「ガチャ!」とドアを開けるが誰も居なかった。
『お風呂掃除か?』と思いつつ行ってみるが妻の姿はそこにも無かった。
『一体、何処に行ったんだ?』私は妻の名を呼びながら各部屋を回った。
いつの間にかS治さんではなく‥妻を探している私だった。

N美「あぁ…A希ならさっき山菜取ってくるって出掛けたわよ!」
私の妻の名を呼ぶ声が聞こえたのか?階段下からN美が言ってきた。
私「‥さ、山菜?」
私は階段下を覗き込む様にしてN美の声の方へ体勢をずらした。
N美「うん!…私達のお土産に!って言って…」
私の方を見上げるN美。
私「お土産?」
N美「いいよ!って言ったんだけど…どうしてもって言って…」
私「……!!!」
『まさか!妻とS治さんは一緒にいるのでは?』私は一抹の不安を覚えた。
私「そうなんだ……」
N美には動転している私の心を気付かれまいと冷静を保ちながら言った。
N美「直ぐに帰ってくると思うよ!‥急いでたし…」
私「だね?……それじゃ俺は外を探してくるよ!…N美ちゃんは荷造りしててS治さんは俺が探してくるからさ!」
N美にそう言って私は尋常ではない胸の鼓動を感じながら外に出た。
探す場所…行き先は決まっていた。
山菜取りの時に休憩する場所だ。
昨夜妻とS治さんがひょっとしたら行く場所だったかもしれない所…2人が再び過ちを犯す場所になるかもしれない所だ。
妻達は間違いなくそこに居ると思った私は一目散に走り続けた。
その場所を目指しつつも「A希1人だけで居てくれ!」「本当に山菜取りをしていてくれ!」と呟き『昨夜の様に私の取り越し苦労であってくれ!』と願った。
その場所に近付くと私は敢えて険しい道に身を隠すように進んだ。
さすがに険しい道の為、進む速さが極端に落ちた。

…山中に有る開けた休憩場所、そこには腰掛けるには調度良い大きな岩が3つある…その場所を目の前にして私はゴクッと固唾を飲みそっと覗いた。
『…!!』
静かに風が吹き、草木がゆらゆらと優しく揺れている中…そこに妻が、私の愛妻が居た!
妻1人が3つある岩の真ん中にちょこんと座り、気持ち良さそうに風にあたっていた。
風にあたりながらセミロングの髪先を何気なく触っている妻の仕種がその場所にはとてもマッチしていた。
その瞬間、不安だらけだった私の心に一筋の光が…安堵感一杯の光が差し込んだ。
私の胸はスーッとし、ホッと息を吐いた。
妻の足元には山菜を入れたコンビニ袋があり、本当に山菜を取っていた事を証明していた。
私は妻を疑った事を恥じた。妻に申し訳ない気持ちで一杯だった。
私は妻の側に行こうと決め「A希!」と言いながら前に進もうとした正にその瞬間だった!

『A希ちゃ~ん!』
それはハッキリと聞き覚えの有る男の声だった。
いち早く妻の側に行ったのは夫である私では無く…それはS治さんだった。
愕然とした…私。
呆然となった…私。
「何故ここにS治さんが?」一気に崖から下に落とされた私がいた。
虚しくもその場で身を隠す…いや、腰の力が抜け隠れる様になった私だった。
S治「…見て!こんなに取れたよ!」
S治さんが持っていたコンビニ袋を開くと中には沢山の山菜があった。
妻「わぁ‥凄~い…」
S治「先生のお陰です!」
妻「まぁ、S治さんったら…」
S治「先生の教え方が上手だからだね?」
妻「S治さんのセンスがいいんだよ~!
S治「進む道、間違えたかなぁ…」
妻「アハハ!…だね!」
S治「それ、キツイなぁ…」
2人「アッハハハハ……」
どうやら妻が山菜取りに行く途中、S治さんと出会い?遭遇し?いやもしかしたら妻を尾行して?…一緒に山菜取りを始めた様子だった。

妻「…て、さぁ‥本当はたまたまそこに沢山有ったんでしょ?…山菜取りは運だよ!いくら教えても取りたい時には取れない事だって稀にあるしねw」
S治「…じゃあ、運使い果たしちゃった‥俺?」
妻「…そうだね!」
2人「アッハハハハハ……」
私にはこの2人の仲睦まじい光景が恋人同士に…夫婦のように見えた。
妻のここ最近私の前では見せた事の無い笑顔とN美の前では見せないであろうS治さんの笑顔に…私は足元に落ちていた葉や土を強く握りしめ、嫉妬した…そして怒りを感じた。

妻「…そろそろ帰らなきゃ…N美が待ってるよ!」
妻はそう言いながら足元に置いていた山菜入りのコンビニ袋を手に取るとペンションへ戻ろうとした。
S治「…A、A希ちゃん!」
妻「…ンッ!?」
するとS治さんは妻の手…いや、腕を掴み自分の方へ向かせるといきなりキスをしたのだ!!
妻「…ンンッ…」
突然の出来事に妻は全くの無抵抗だったが…ふと我に帰ると離れようと抵抗した。
しかし、S治さんの力に勝てる訳もなく、そのキスは…2人の唇は離れる事は無かった。
S治さんのキスが次第にディープな方向へ変わっていくと妻の抵抗は弱まり、手に持っていた山菜入りのコンビニ袋が悲しくも妻の足元へ落ちた。
私にはその山菜入りのコンビニ袋が落ちる様子がまるでスローモーションの様に見えた。
…と、同時に今からこの場所で2人の情事が始まるスタートの合図の様にも見えた。

少ししてコンビニ袋を力無く落とした妻の手は…再び力を呼び覚ましS治さんの背中を優しく包み込んだ。
2人はそれぞれの心情を思い出したかの様に…思い留まっていた心情をふっ切らせたかの様に…顔を左右に揺らし、そして舌を激しく絡ませていた。
私にはとても素面(しらふ)では見れない…思わず目を背けたくなる様な哀しくて虚しいKISSだった………。
2人が激しいキスを繰り広げている中、S治さんの手が妻の胸元をまさぐり始めた。
その手はやがて妻の着ている服の中に入っていくと姿を消した。
妻の胸元がこれでもかという程荒々しく揺れていた。
私には服を着ていても妻の乳房が激しく揉まれているのが手に取るように分かった。
時折、妻の眉間が皺を作っているがその皺は苦痛からくる皺ではなく…それは皺せ?(幸せ)‥妻の幸福感が作っているのだと私は思った。

一体、どれくらい時間が過ぎただろうか?………私にとっては哀しく虚しい2人のキス…そのキスがようやく終わった。
2人の唇と唇の間に一筋の糸が見えた。
その糸はいかに長い時間キスをしていたか…そして激しいキスを繰り広げていたのかを物語っていた。
2人はしばらく無言のまま見つめ合っていたが…S治さんがまず行動を起こした。
S治さん自らベルトに手を付けるとズボンとパンツを脱ぎ始めたのである。
そして、そのS治さんの行動を見た妻が信じられない…まさかの行動を私の前で晒したのだ。
なんと妻までもが着ていた服を脱ぎ始めたのである!
正直、私は驚いた。目を丸くしている自分が自分でわかるほど驚いていた。
妻は着ていた服を脱ぐと慌ただしく投げ捨て…そしてブラに手を延ばした。
ブラのフックを外し終えるや否やブラを服同様に投げ捨て、恥ずかしさなど消し飛んでいるのか?自慢の乳房を隠す事なく晒け出していた。
ひんやりと冷たい地面に落ちているまだ生温かい妻のブラが…悲しくも無造作に落ちている妻のブラが…そのブラが私には今の自分自身の姿に見えた。
S治さんも脱ぎ終えると仁王立ちし、そこには既に勢いよく天を向き…そしていきり立つ肉棒があった。
そのいきり立つ肉棒に妻は惹かれるように…まるで吸い込まれるように近付いていき、S治さんの前でしゃがみ込むと妻の右手が何の戸惑いも躊躇もなくそのS治さんのいきり立つ肉棒を握りしめた。
キスからこの間‥2人は何も語らず、一言も発する事なく行動していた。
まるで2人が分かっているかの様に…いや、2人の本能のままだろうか?私はとても悔しく思った。


 
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2009/07/08 11:26:51(3U7MssKh)
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