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続・曼珠沙華 7
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:続・曼珠沙華 7
投稿者: 喜久江
家から少し離れた公園のベンチに腰を下ろすと、砂場で遊ぶ子供たちの姿を
眺めながら彼と話をしておりました。
「強引なのね・・」
「最後にもう一度姿だけでも見られたらと思って・・。」
「それで、満足出来た? 姿見れたんだから・・。」
私は副島さんの顔を見て言いました。額に少し汗をかいているようで、顔色
もあまり良くないのが気になりました。
「意地悪だな、喜久江さんは。迷惑でした?」
面と向かってそう訊かれ、迷惑だとも言えません。
「もう逢わないと言ったのに・・。」
「そうですよね、男らしくないでしょね。判りました、帰ります。」
副島さんは覚悟を決めた様にベンチから立ちあがった瞬間でした。
彼の身体が大きく傾きました。慌てて彼を支える私。
「すごい熱・・、大丈夫? こんなに熱があるのに、出て来るなん
て・・。」
副島さんの額に手を当てながら、私は彼に言いました。
「大丈夫です、この位の熱なら・・。」
「すぐ近くに病院があるから、見てもらいましょう・・さあ!」
私は彼をなんとかその病院まで連れて行き診察してもらいました。どうやら
風邪が原因の様で、たいした事は無いと言う先生の話でした。
入院するほどでは無いと言う事で、タクシーを呼ぶ事にしましたが、彼を一
人で帰す事に少し不安を感じました。前に、彼がひとり暮らしだと言うのを
聞いた事があります。
「私・・家まで付いて行くから・・。」
「でも・・お店手伝うのでは・・」
「心配しないで、家には電話するから・・」
「なんて・・?」
「そんな事気にしないの・・もう、怒るわよ!」
副島さんが、夫の事を気にしているのは判っていました。
私はタクシーが来る前に家に連絡をしました。
その時、私は初めて夫に嘘をついたのです。
この事態を正直夫に話してみた所で、かえって、夫に疑念を与えかねないと
思ったからです。
当たり障りのない人の名前を借り、夫に許しを得ると、副島さんに付き添っ
て、彼を家まで送る事にしたのです。



 
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2008/08/18 16:29:33(6QHIUj52)
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