『ラブホテル内』

「はい、ホテルに入りましたね。いよいよ撮影と言う事になりますが、その
前に簡単なインタビューのこたえてくれますか？」
スーツ男は沙織にいろいろと質問を始めた。
家庭の事、恋愛経験。夫婦生活、その満足度・・聞いていて腹が立つ。
沙織はその質問にひとつ、ひとつ答えていく。
「ありがとうございます。ではそろそろ撮影を始めます。
　緊張してますね・・ハハハハ・・大丈夫です。身体の力抜いて下さい。
実に上手く沙織の気持をほぐして行くスーツ男。
「恥ずかしい・・」
「恥ずかしいですよね・・そうですよね。判りますけど、お約束ですから
ね・・・早い所終わらせちゃいましょう・・奥さん。」
ためらう沙織をせかせるように言う。
沙織が服に手をかける。
見ているのが辛い。
ブラジャーとショーツと言う姿になり、ソファに腰をかける。
「奥さん・・綺麗・・肌白いですね・・スタイル良いじゃないですか・・」
次々と沙織を褒め上げるスーツ男。
「ソファに乗っちゃいましょう・・そう・・いいですよ・・ウエスト細い
ね！」
ぎこちない動きでポーズをとる沙織。
カメラのフラッシュが光る。
「奥さん・・胸・・外そう・・手ブラで・・こんな感じで・・」
スーツ男が沙織のそばに寄り迫る。
ためらいながらもフォックを外し、ストラップを下げた。
「そう・・いい表情ですよ・・イイね～、いいいですよ。」
ブラジャーを受け取るスタッフ、
豊かな乳房が沙織の手の中で揺れた。