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無題22
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:無題22
投稿者: 酉祷 ◆nontlYsvSg
 十五年前、和子は十八歳であった。
 和子は美しかった。
 細江と清河は、和子に夢中になった。
 平等に交際した。
 細江と清河の間に苦しみが生じた。
 たがいに無二の親友だと思っていた。
 昂ぶりを捨てて話し合った。
 双方とも和子から離れよう、となった。
 約束を破ったときには殺し合うと固い約束をした。
 十五年の歳月が過ぎていた。
 ――殺してやる。
 細江の脳裡で清河は悪魔に変貌していた。
 悪魔は和子を狙っていた。
 悪魔の男根は巨きい。
 悪魔は美しい女のみを狙う。
 悪魔に犯される白い肢体がみえる。
 
 和子ですと名乗られて、細江はその変貌ぶりに驚いた。
 和子は九歳になる娘と老母の三人で暮らしていた。
 夫が、二年前に死亡したのだという。
 未亡人だった。
 宿泊しているホテルの名を告げて、別れた。
 昼前に和子がホテルの部屋に訪ねてきた。
 細江は和子を抱きしめた。
 和子はあらがわなかった。
 黙って唇の求めに応じた。
 和子をベッドに押し倒して、裸に剥いた。
 想像したとおりの肢体だった。
 細江は豊かな乳にしがみついて、体をふるわせた。
 股間に貌を埋めたときに、細江は和子を放すまいと決意した。
 好きだったの、あなたがと、和子は、いった。
 細江の愛人になっていると知って、清河は悪魔に変貌した。
 和子は家を出た。
 哀しい生き方だとは思った。
 生活を支えてもらうかわりに体を提供する。
 細江は週に二度ほど通ってくる。
 妻がいるから泊まってはいかない。
 細江が来れば、和子はベッドの用意をする。
 母と娘は別室で性交が終わるのを待つ。
 高級マンションを買ってもらっているから、部屋は幾つかある。
 それでも声はきこえる。
 売春婦と変わらないと思う。
 細江と清河の殺し合いをやめさせ得る者がいるとしたら、それは、和子をおいてほかになかった。
 清河の前に体を投げ出すつもりでいた。
 
「おねがいです」
 和子はTシャツを脱いだ。
 ブラジャーを取って、上半身を裸になって、清河に向かい合った。
「おれも、きみが好きだ。しかし、抱くわけにはいかない」
 清河は乳から視線をそらした。
 和子を抱けば殺意を捨てねばならない。
 細江を殺す理由がなくなる。
 
 和子は得難い女だった。
 乳も尻も大きい。
 その上、銃祷だった。
 貌や体の美しい女はいくれもいる。
 だが、性格がわるくては女の価値はない。
 
 細江は立った。
 和子の足音だった。
 あわてて迎えに出た。
「やったのか」
「いいえ」
「ウソだ。調べればわかるぞ」
「調べてください」
 細江は逆上した。
 和子を押し倒した。
 荒々しくジーパンを剥いだ。
 素裸にして、太ももを押し拡げた。
 痕跡は感じられなかった。
 転がして、尻を調べた。
 どこにも汚辱をとどめない美しい肌だった。
「やったならやったといってくれ」
「清河さんは手を出さなかったわ」
「ウソだ! 裸になってやらぬわけがない。どうやってやった! いちぶ始終を、いえ!」
「いいます。ですから、乱暴しないで」
 押し倒されたんです。
 乳を揉まれました。
 舌を吸われたんです。
 清河だんも裸になりました。
 男根を口に突っ込んできたんです。
 なめました。
 清河さんは、わたしのそこを吸いました。
 そして、挿入してきました。
 じきに、こんどはうしろから責めはじめました。
「気持ち、よかった、のか」
 ええと、和子は応えた。
 細江の手が性器にのめり込んでいた。
 
 和子は放心して天井をみつめていた。
 細江が射精したばかりだった。
 細江は和子を責めた。
 責めて責めて責め抜いた。
 手を使い、口を使い、経験をしたことのないはげしさで責めた。
 そうしながら、和子に、清河との性交を細部にわたって説明させた。
 男根の太さ、長さから、入ってきたときに感じたこと、してもらおうと肚を決めて家を出る前にすでに昂ぶっていたこと、清河の男根を思い描いていたことなどを、あらいざらい告白させられた。
 清河さま、清河さまと泣き声を放って腰を使ったことも、告白した。
 告白しているうちに、ほんとうだったような気になった。
 いや、告白しているとおりに清河に苛んでもらいたかったことが、はっきりした。
 昂ぶりが押し寄せた。
 細江に責められながら、ああ、清河さまと、和子は叫んだ。
 もっと突いて、もっといじめて清河さまと叫んだ。
 這って、尻を逆立ちするようにかかげた。
 細江は拳をねじ込んできた。
 拳で責めたてた。
 和子は失神した。
 醒めて、まだ昂ぶった。
 細江の射精までに、数知れないするどい波に襲われていた。
 
 清河が起き上がれるようになったのは、三日後だった。
 伊坂老人は、娘の恵美子と孫娘の三人で暮らしていた。
 恵美子は四年前に夫とは死別していた。
 清河の世話は恵美子がした。
 怪我は体全体にあった。
 清河は恵美子に素裸にされた。
 傷を消毒し、塗り薬を貼りつけた。
 体も拭いてくれた。
 股間もたんねんに拭いた。
 夜半に、清河は物音で目を覚ました。
 女のにおいが傍に来た。
 清河は黙っていた。
 女も無言だった。
 じきに女は清河に抱きついた。
 無言で男根に手をのばした。
 ほおずりをしたのちに、女は口に含んだ。
 清河は上体を起こして、女を横たえた。
 女の浴衣を脱がした。
 清河は乳を愛撫した。
 女は手をのばして清河のものを握った。
 清河は下半身に移った。
 女の股間は清河を待ち受けて濡れていた。
 清河は女の体に跨った。
 女は両手を清河の尻に回して、締めつけた。
 
 細江は、後部座席に押し込まれた。
 傍にドスを持った男がいた。
 先行車の後部座席に和子の姿がみえる。
 四人の無頼の若者に、和子がつかまった。
 和子は男に唇を吸われている。
 細江と和子は男たちに囲まれて山路を登った。
 松林の中の平地だった。
 男の独りが細江を松の幹に縛りつけた。
 別の男が和子をゴザの中央に立たせて、裸にしていた。
 和子は逆らわなかった。
 乳が剥き出しにされて、すぐにジーパンとパンティが毟り取られた。
 四人の男がいっせいに裸になった。
 四人ともはたち代の若者だった。
 男の一人が中腰になって乳をなめはじめた。
 別の男が膝を突いて尻を弄んでいる。
 四人とも、男根は怒り狂っていた。
 秩をなめ終えた男が、膝を突いて和子の股間に手を入れた。
 和子の足が拡げさせられている。
 男は太ももを揉み、なめて、性器に唇をつけた。
 和子は立ったまま、尻と性器を凌辱されていた。
 二人の男は前と後ろを交替して執拗に弄んだ。
 後ろに回った男は和子の尻の隆起に貌を埋めている。
 そして、二人の男は残る二人の男に交替した。
 同じ責めが繰り返された。
 やがて、四人の男が立って一列に並んだ。
「奥さん、ひざまずいて、おれたちのを、順繰りに擦ったり、なめたりするんだ」
 命じられて、和子は端の男の前に膝を折った。
 怒張した男根に手をかけた。
 ゆっくり、擦りはじめた。
 男に辱しめられ、つらぬかれ、精液を受けるしかないのだった。
 男のものを口に含んだ。
 貌を前後させて、たんねんに愛撫した。
 左手は男の睾丸に当てた。
 右手は若者の固い太股をつかんでいた。
 和子は感じているのだと、細江には思えた。
 昇りそめた陽の中に立たされて、和子は四人の若者に交替で辱しめられた。
 異様な凌辱のしかただった。
 ふつうなら、一人一人があわただしく犯す。
 だが、この若者たちはそうしなかった。
 恋人を、夫を、裸にして縛り、四人でかかって、女に、人妻に、極限に近い辱しめを与えるすべを心得ていた。
 和子はその悪魔に魅入られていた。
 和子は、いまは四人の若者の奴隷になりきっていた。
 最後の男のを、和子は口にしていた。
 片手は睾丸を愛撫していた。
 いとおしくてしかたのないような愛撫のしかただった。
 和子は四人の男の愛撫を、終えた。
 最後の若者が、よつん這いに這えと命じた。
 和子はうなずいて、若者の前に戻って、這った。
 若者が尻をかかえた。
 ああと、和子は小さくうめいた。
 和子はなんの抵抗もなく男を迎え入れていた。
 和子は両肘をゴザに突いた。
 貌を両手の甲に載せて、尻を高くかかげるようにした。
 若者が責めはじめた。
「いいか、奥さん」
 若者が訊いた。
「いいです」
「もっと何か、いえ!」
「ああ、もう、ゆるして」
 男の命令の意味はわかっていた。
 和子に声をたてさせる。
 あられもないことを口走らせる。
 女の口からそうしたことばが出れば、警察には決して届けられなくなる。
 それがわかっていて、和子は声をたてた。
 縛られた細江の凝視の中で逞しい若者に尻から責められている。
 若者は、和子の支配者だった。
 無残に辱しめられていると思う炎がある。
「ほら、どうだッ」
「ああッ」
 和子は狂乱に陥りかけていた。
「もっと、いえ! もっと、いえ!」
「ああ、おとこさま! おとこさま!」
「おまえは、淫乱な、人妻だ」
「わたしは淫乱な人妻です! もっと、もっと――おとこさまに――」
 和子の脳裡に炎が砕け散っていた。
 和子の低いうめきが細江を苛んでいた。
 
 和子はゴザの上に突っ伏していた。
 最後の若者がうつ伏せた和子の尻に乗って責めた。
 若者たちは、あり余る精液を和子に注ぎ込んで、立ち去った。
 そのままの姿態で、和子は動かなかった。
 陽が、和子の背から尻、足を染めている。
 白い肌だった。
 尻の隆起が高い。
 そこに、四人の若者たちの凌辱が溜まっていた。
 四人の若者は、二度ずつ、体位を変えて和子の中に射精した。
 和子の動く気配がした。
 和子は両手を突いて、ゆっくり上体を起こした。
 股間から流れ出た精液がゴザに溜まっている。
 尻にも、太股にも、腹にも粘りついている。
 四人の若者の悦楽の液体に和子はくるまれていた。
 膣の中にも重苦しく溜まっている。
 のろのろと起きて、和子は、細江の縛めを解いた。
 この場をどうしてよいのか、和子にはわからなかった。
 わかっていることは、自身が性欲の地獄に落ちたことだけであった。
 おとこさまと、和子は、若者の男根に尻から責められて口走った。
 心の底からの叫びだった。
 たしかに、そのときには、おとこさまだと思った。
 男は強くて尊い。
 無造作に女をつらぬく。
 みも知らぬ男につらぬかれたい思いがあった。
 暴力でつらぬかれたい疼くようなねがいがあった。
 万物の種子の象徴であった。
 つらぬかれて胤をそそぎ込まれることで女は育みの世界に耽溺できる。
 おとこさまに犯されているのだと思った。
 おとこさまは女を犯す総称であった。
 そのことばを口にした背景には、郷路での細江との狂乱の性交があった。
 細江は、和子が脳裡に秘めるあらいざらいの願望を、吐き出させた。
 清河との性交を吐き出させた。
 若者に責められているうちに、そのつづきのような思いになった。
 細江の縛めを解いた。
 この場から細江とは別れる覚悟ができていた。
 和子は、手を伸ばした。
 細江の男根を握った。
 口に含もうとした。
 細江の手が和子のほおに鳴った。
「この、淫売!」
 怒声が、大気を叩いた。
 和子は倒れた。
 軽い脳震盪を起こした。
 細江の二撃目が腹に入った。
 和子は悶絶した。
 じきに、和子は蘇生した。
 うつ伏せにされていた。
 細江が尻に乗って責めていた。
 細江は狂ったようにめちゃくちゃに突きまくっている。
 責められながら、和子は、性欲とはなんだろうかと思った。
 男を狂わせ、女を狂わせる性欲とはいったいなになのかと思った。
 細江が短くうめいた。
 
 啓子がラブホテルに入ったのは、午後七時過ぎであった。
 別れた夫の俊成が先に来て待っていた。
 俊成は小鳥が飛び立つような勢いで、啓子を迎えた。
 啓子はベッドに押し倒された。
 唇を強引に押し分けて舌を引き出した。
 啓子と俊成が別れたのは五か月とちょっと前であった。
 啓子は三十三歳になる。
 俊成は二十九歳だった。
 たがいに嫌になっての離婚ではなかった。 
 
 俊成は外車販売会社に勤めていた。
 啓子と結ばれてから独立した。
 だが、一年前に倒産した。
 啓子は小料理屋をはじめた。
 知人の未亡人で美和という女の応援で、女二人ではじめた。
 その店に通いはじめた客がいた。
 広田という男だった。
 啓子はしだいに広田に惹かれた。
 俊成にはない強靭さが広田にはあった。
 美和は明らかな好意を広田にみせていた。
 しかし、広田は美和を独りでは誘わなかった。
 店がはねてから、ときに深夜クラブなどに案内されたが、かならず啓子と二人と誘った。
 半年ほどたったある晩、美和が休んだ。
 九時過ぎになって、広田がやってきた。
 啓子は広田の手を握った。
 広田はそのまま啓子を引き寄せて舌を吸った。
 ラブホテルに向かった。
 啓子は広田に組み伏せられて、なんどもなんども昇りつめた。
 たがいに欲望を絞り尽くしたのは夜半過ぎであった。
 啓子に夫のいることを広田は承知していた。
 だが、広田は返さなかった。
 おまえは、おれの女になった。
 亭主には渡せねえぜと、そういいながら、広田は啓子のマンションに電話をかけた。
 おれは根来組の広田だ。
 奪い返したければ、やって来い。
 そうでないのなら別れろ。
 そういって、広田は受話器を啓子に渡した。
 ごめんなさいと、啓子は泣いた。
 俊成は無言で電話を切った。
 今日から、おめえはおれの女だ。
 そういわれて、啓子は、うなずいた。
 広田のものになるのに抵抗はなかった。
 足で、啓子はその場にあお向けに押し倒された。
 広田はベッドに腰を下ろしたままだった。
 その姿勢で、足の指で啓子を弄びはじめた。
 片足で乳を踏み潰し、片足は股間をまさぐった。
 ああと、啓子は細い声を出した。
 啓子は広田の名を呼びながら昇りつめた。
 強い男に夫からもぎ取られ、足の指で虐げられ、弄ばれているのだとの思いが、急速に炎を呼び返していた。
 
 俊成とは月に一度の割りで会った。
 徹底した用心をしての密会であった。
 俊成は乳を貪っている。
 啓子を素裸にし、自分も浴衣を脱ぎ捨てている。
「ああ、坊や――」
 啓子は、かすれた声をだした。
 一緒にいるときから、啓子はそのときには坊やと呼んでいた。
「いいッ、坊や。いいわ、坊や!」
 俊成は股間に貌を埋めていた。
「わたしにも、坊やのをちょうだい」
 啓子は、起き上がった。
 俊成をベッドに押し倒して、口に含んだ。
 俊成のはひどく新鮮だった。
 啓子は俊成に馬乗りになって、両手を押えつけた。
「先に坊やを征服するわよ! 犯すわよ!」
「いいよ、姉さん!」
「ほら、坊や!」
 啓子は、のけぞった。
 
 細江は立って、足で、清河の胸を蹴った。
 和子は無言でその光景をみていた。
 細江がテーブルに戻った。
「脱げ。素っ裸になって、やつにみせつけてやれ」
 和子は立った。
 脱ぐしかなかった。
 ふるえながら、最後にパンティを脱いだ。
「前も、うしろも、やつにたっぷりと拝ませてやれ」
 いわれて、和子は、清河の前に立った。
 細江は立った。
 服を脱ぎ捨てて、清河の前に立った。
「なめろ、和子。おまえは、おれの女だ」
 和子は細江の前に膝を折った。
 細江の男根を口に含んだ。
 細江のはいきり立っていた。
 細江は和子い含ませながら、清河をみた。
「どうだ。清河。おまえの恋い焦がれた女のしていることは。みろよ。これが女の正体だ。女は、こうなるんだ」
 清河は、答えなかった。
「和子、こいつに、オナニーをしてみせてやれ!」
 諦めて、和子は清河の目の前に足を向けて横たわった。
 堕ちるところまでおちるしかなかった。
 瞳を閉じて、指で自分のを愛撫しはじめた。
 和子は自慰に没頭した。
 細江と清河が凝視しているのがわかる。
 和子は感じはじめていた。
「這って、やれ」
 細江が、うめいた。
 いわれたとおりに、和子は這った。
 尻を清河に向けて膝を立てた。
 貌を畳につけて、その姿勢で、自慰をつづけた。
 ああと、和子は、小さな声を洩らした。
 細江が動いた。
 和子は尻を抱えられた。
 怒り狂ったものが無造作に押し込まれた。
 ああ、若者さまと、和子は胸中に叫んでいた。
「どうだ、清河! この恰好は! みろ。和子は尻からやられて、うめいている。これが、おまえが、気が狂うほど好きな女の、正体だ! みろよ、ほら、この尻を!」
 あえぎながら、細江は責めたてた。
 清河はみていた。
 和子があえぎつづけている。
 いまは、和子は性交のよろこびしかない。
 貪欲に男の責めを求めつづけている。
 細江は貌を引きつらせて責めていた。
 ああーと、和子が高い、長い叫びを、口にした。
 和子は、はてていた。
 細江も射精していた。
 
 清河は女を抱いていた。
 女がだれなのか、はっきりしない。
 和子であるような思いがあった。
 女はうつ伏せていた。
 清河は女の背に乗っている。
 尻の大きい女だった。
 清河は両手を女の胸に回していた。
 乳を掴んでいる。
 女は肘をたてて乳をつかみやすいように胸を上げていた。
 後背位で清河はゆっくり、女を責めた。
 女が何かを口にしている。
 いい、といっているようであった。
 清河さまと小さく叫んでもいた。
 ああ、あなた、もっと――そういう種類のことばも、口にしていた。
 和子かもしれないと、清河は思った。
 しかし、いやと、打ち消した。
 和子は細江の奴隷だ。
 細江の性玩具だ。
 這えといえば這い、自慰をやれといえば自慰をする。
 和子は声をたてている。
 ああ、ああと低い声を洩らしながら、指の動きを早めている。
 清河の目の前で細江の男根を口に含んだばかりだった。
 口いっぱいに含んで、貌を前後させて愛撫した。
 口も性器だった。
 和子は口でも性交のできる女だった。
 和子は、そういう女だった。
 その和子と清河が交わるわけはないのだった。
 清河は乳を離した。
 女は待っていたように貌をつけて、尻をかかげた。
 清河は上体を起こした。
 ああ、清河さまと、女がいった。
 清河さま、もっと、もっと、お責めになってと、女がいった。
 女の声は半分、泣いているようにきこえた。
 女がどうしようもない状態にあるのを、清河は知った。
 あとわずかで、女は悲鳴を放つ。
 腰を据えて、清河は責めはじめた。
 ああ、おとこさまッ、おとこさまッと、女がうわずった声をだした。
 女ははじらいを捨てていた。
 もっと、おとこさま、どうか、おとこさま、ああ、若者さま。
 わ、か、も、の、さ、ま――女は口走りはじめていた。
 この女は何者なのかと、清河は思った。
 うしろから責めているのが清河だと承知している。
 承知していて、おとこさま、わかものさまと口走っている。
 女の脳裡にあるのは清河ではないようだった。
 女はおとこに責められているのだった。
 強大無比な男にねじ伏せられて犯されてるらしかった。
 そして、うつくしい若者に。
 ああ、おゆるしになって、おゆるしになって。
 女の声が細くなった。
 
「お目覚めになられたようね」
 女が、低い声をたした。
「やはり、きみだったのか」
 和子の声だった。
「おねがいが、ございます。ゆるしていただこうとは、思っていません。わたしを、叩いていただきたいのです」
 清河の手を握ったまま、和子は小さな嗚咽を洩らしていた。
「泣くなよ、泣いても、どうにもならない」
「揉んで、おねがい!」
 和子は、清河の掌を乳に押しつけた。
 黙って、清河は和子の乳を握った。
 上体を起こして、和子の胸をあらわにした。
 両手で乳を揉んだ。
 揉み潰すように、揉んだ。
 和子の浴衣を剥ぎ取った。
 自身も裸になって、和子に覆いかぶさった。
 和子の舌を求めた。
 和子は待っていたように舌を差し入れてきた。
 嗚咽はやんでいる。
 和子の両手が清河の背に回された。
 長い抱擁のあとで、清河は立った。
 和子は仁王立ちになった清河の前に膝を突いた。
 清河は立ち尽くしていた。
 和子はひざまずいて清河のものを口にしている。
 喉に届くまで含んでいた。
 
 細江はベッドを下りた。
 和子のベッドは隣にある。
 パジャマを脱いで、無言で和子のベッドに入った。
 和子が眠っていないのは、細江は承知していた。
 毛布の中に裸身を入れた。
 和子はじっとしていた。
 細江は和子のパジャマの胸を拡げた。
 乳に掌を置いた。
 細江は乳をゆっくり揉んだ。
 素裸にしたが、和子は何もいわなかった。
 細江は和子の太ももに唇をつけた。
 細江は太ももを押し拡げた。
 性器に唇をつけた。
 夢中で吸った。
 長い愛撫のあとで、細江は和子の後背位を求めた。
 和子は無言で這った。
 細江はその尻を強い力でかかえた。
 
 和子は渚荘におちついた。
 夢をみていた。
 その夢が物音で掻き破られた。
 部屋に暴力団員風の四人の男が立っていた。
 宿泊客が、和子のほかに二組いた。
 二組とも夫婦であった。
 最初に栄子と夫が縛られた。
 宗田夫婦は素裸で縛り上げられていた。
 性交中に踏み込まれたのだった。
 手足を縛られた。
 宗田は血の気を失っていた。
 妻の燿子が逆エビ形に縛られて転がされている。
 縛ったままで男たちは別の部屋に向かった。
 賊の一人が燿子の乳を揉み、尻をなでて出た。
 戻って来るという気がする。
 ぶじには済むまいと、宗田はふるえていた。
 燿子は二十八歳である。
 乳も尻もいのちのたしかさをみせて充分に張っている。
 宗田の表情が引きつれて、凍った。
 二人の男が入ってきた。
 男の一人が無言で妻の縛めを解いた。
 あお向けに転がして、両の乳を掴んだ。
「おねがい、ゆるして!」
 男がほおを叩いた。
 それで燿子は黙った。
 宗田はみていた。
 男が乳を揉んでいる。
 片手は太ももを張っていた。
 燿子は足を大きく開けさせられている。
 男の手が性器にかかっていた。
 指が陰毛を分けている。
 みていた男が堪えかねて反対側に屈んだ。
 乳と太ももをつかんだ。
 二人の男の手が妻の股間に入っている。
 燿子の足がさらに拡がった。
 自分で拡げたのだった。
 男の一人が裸になった。
 すでに怒り狂っていた。
 男は燿子を引き起こして、それを口に押し当てた。
 燿子は口に含んだ。
 含んで、貌を上下させた。
 大きく貌を動かしている。
 中腰になった妻の尻からもう一人の男が手を差し込んでいる。
 妻の両手は男の尻に回されていた。
 燿子はわれを忘れていた。
 二人の男になぶられている間に、そうなったのだ。
 いずれは、燿子はもだえねばならない。
 燿子もそうなることを承知している。
 男と女だからそうならないわけはない。
 声をたてることになる。
 燿子は肚を決めた。
 能動的になっている。
 口に含ませていた男が燿子を押し倒した。
 組み敷いた。
 挿入されて、燿子がああッと、声をたてた。
 男は責めたてた。
 燿子の手が男の胸をつかんでいる。
 同じことは和子の部屋でも行なわれていた。
 和子は組み敷かれていた。
 男が貌をゆがめて責めたてている。
 凌辱に堪えるしかなかった。
 和子は瞳を閉じた。
 わずかに感じはじめていた。
 男が射精した。
 もう一人いる。
 交替した。
 その男は尻を要求した。
 和子は這った。
 屈辱感はなかった。
 何を思う隙もないままにつらぬかれている。
 
 和子は正座させられていた。
 男が傍に来て、服に手をかけた。
 和子はシャツを毟るようにして剥がされた。
 ブラジャーを毟り、ジーパンとパンティを剥がされた、
 車座の中に全裸で立たされて、和子は瞳を閉じた。
「おめえは、競り市にかけられた奴隷女だ。さ、足を開いて、性器と肛門を皆の衆にみせて回りな」
 土肥は、笑った。
 和子は、足を開いた。
 瞳を閉じたまま、いわれたように、男たちにそこをみせた。
 男たちの吐息が裸身を包んだ。
「這って、肛門をみせろ!」
 土肥のするどい声が和子を打った。
 和子は這った。
 尻をかかげて、一周した。
 風呂に担ぎ込まれて、和子は目覚めた。
「ゆるして! ゆるして!」
 和子は男を突き放そうとした。
 だが、無駄だった。
 逆に押しつけられた。
「じきに、気持ちよくなる」
 男は、笑った。
 土肥だった。
 土肥は和子をうしろ向きに抱え取った。
 土肥は両の乳を揉みはじめた。
 土肥の片手が股間に入っている。
 片手は乳を握っていた。
 やがて、土肥は立った。
 和子は口に土肥のものを突きつけられて、口に含んだ。
「いい眺めだぜ」
 土肥は、笑った。
「出て、這いな」
 土肥の声が怒っていた。
 和子はタイルに這った。
 土肥が尻をかかえた。
「どうだ、気持ちは」
「ええ」
「いいのか」
「はい」
 和子は土肥の責めに堪えていた。
 
 土肥はその場で素裸になった。
 和子が隣室から引き出された。
 和子も素裸だった。
 土肥は和子の貌に勃起したものを突きつけた。
 和子は口に含んだ。
 怒り狂った男根が、和子の口中に半分ほど差し込まれている。
 和子の両手は土肥の太ももを握りしめていた。
 和子が全裸で悪魔に仕えていた。
 和子は、命じられて這った。
 魔王が尻からつらぬいてきた。
 ああ、魔王さまと、和子は胸中で叫んでいた。
 畳に爪をたてた。
 和子は魔王に隷従するよろこびを感じていた。
 土肥に口で仕えているうちに、和子は土肥の怒張したものに官能を昂ぶらせていた。
 緩慢な責めがつづいている。
 ――ああ、魔王さま!
 和子は貌を上下に打ち振った。
 和子は土肥のものを口にしていた。
 射精して、土肥は畳に横たわっている。
 和子は自分から土肥の太ももにすがって、土肥のを口で清めはじめた。
 たんねんに口で拭っている。
 
 ――和子は鬼と化した。
 和子は暴風雨の中を鼓を鳴らして迫り、皆殺しにするぞ、と叫んだという。
 和子は従順そのものだった。
 脱げといえば陽の下でも脱いだ。
 這えといえば、そくざに大地に這って尻を差し出した。
 そして、責めを受けて、もだえた。
 その和子が鬼になった。
 昨夜まではただの性交器具にすぎなかった。
 なよなよと白い、うつくしい肢体を持ったただの奴隷女だった。
 男の性欲に奉仕するしか能力のない牝であった。
 その女が鬼と化して、迫っている。
 土肥は走った。
 乳を抉り取り、オマンコを抉り取ってやる! 
 ものすごい勢いで土肥は走った。
 土肥は、足を停めた。
 全裸の狂女がいた。
 
2025/12/06 08:07:25(celUezo.)
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