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1:無題19
投稿者:
酉祷
◆nontlYsvSg
男は懐中電灯をつけた。
部屋を照らした中に、一人の女が縛られていた。 素裸で布団の上に転がされている。 女の股間と布団に精液が溜まっていた。 その傍に、男が転がっていた。 死んでいることがわかった。 男は、女の縛めを解いた。 女は裸のまま、狂ったように男にしがみついた。 はげしい泣き声を放った。 女と殺された男は夫婦だった。 シーズン中だけ、茶店を開いた。 寝ようかといっているところに、五人の若者がやってきた。 茶だけでも飲ませてほしいといわれて、戸を開けた。 三十八歳になる女は、自分の肢体が男にどんな感じをおこさせるか、考えたこともなかった。 夫が男たちの傍を通ったとき、男の一人がいきなり空のビール瓶で夫の後頭部を殴ったのをみて、女は金切り声を上げた。 部屋に担ぎ込まれた。 女は、ほおを殴りつけられた。 その上、後ろ手に縛られた。 素裸にされ、布団の上に大の字に寝かされた。 五人の若者が乳房や陰部や太股を弄んだ。 陰部には二本の手が入っていた。 体中に男たちの手が這った。 やがて、一人の男が裸になって乗ってきた。 両足首を別の男たちがつかんで拡げていた。 最初の男はすぐに腰を振りたくって射精した。 つぎの男も、そのつぎの男もそうだった。 五人とも、挿入するが早いか、うめいてはてた。 一度ではおさまらなかった。 男たちはこんどは尻からはじめた。 女はうつぶせにされた。 男たちはこんどは時間をかけた。 一人が数分間も尻に乗って腰をつかいつづけた。 五人がはてたときには、女は精魂を使いはたしていた。 膣は精液で溢れていた。 男たちは拭おうとせずに、つぎからつぎへと男根を入れてきた。 精液の中で動き、精悍に突き刺す男根の刺激は、強烈だった。 女は、五人の男に尻から犯されているうちに、何度か絶頂をきわめていた。 「警察を呼んであげよう」 男は、ふたたび泣き伏した女の肩を叩いて、立った。 狼のCが目を開いた。 「あんな山の中の茶店に住んでいる夫婦者のほうが悪いんだ。強姦してほしいっていわんばかしでよ」 狼の首領がうなずいた。 「おれたちゃ、オマンコに飢えてる。女ってやつは、だれでもきれいなオマンコ持ってるくせに、めったにゃ、させやがらねえ。おれたちゃ若いんだ。若い者にはオマンコさせねえって、いったい、だれが決めやがったんだ」 「あの女、もっとやりゃよかった。連れて来りゃよかったんだ」 「きれいな尻だったな、ちくしょう」 「あーあ、大きなオマンコだったな」 宿に一匹の猿が湯治に着ていた。 娘に連れられてきていた。 はたち前後にみえる女だった。 連れている猿よりも敏捷そうな感じにみえた。 宿を出たのは、朝の八時だった。 何が目的で進路を妨害するのか、それを詰問したかった。 秋葉はブレーキを踏んでいた。 六人の男が取り囲んだ。 「下りてもらおうか」 二人の男が、秋葉と早苗にドスを突きつけた。 男の一人が嗤った。 嗤いながら、無造作に早苗のシャツを引き裂いた。 乳房を摑みだした。 「何するだ! けだもの!」 早苗が叫んだ。 「叫べよ。だれも来やしねえぜ」 男は乳房を揉みはじめた。 三人の男が、それをみていた。 猿は、その前に樹に逃げ登っていた。 「やめないか。女を傷つけて、どうする」 秋葉の声がふるえていた。 早苗は唇を噛んでいる。 男は平然と乳房を弄んでいた。 薄笑いを浮かべている。 輪姦は避けがたいことに思えた。 男が、早苗のジーパンに手をかけた。 下半身が剥き出された。 男の手が股間に入った。 陰毛を掻き分けている。 早苗が悲鳴を放った。 男の手がいそがしそうに動いていた。 猿が枝を揺すって怒った。 男は片手で尻をなでながら、片手で股間を弄んでいた。 早苗は、唇を噛み、瞳を閉じていた。 白い貌が屈辱におのおのいている。 足を開かされていた。 「横を向いて、尻を出せ」 早苗は答えなかった。 男は、そのほおを叩いた。 「出せといったら、出すんだ!」 早苗は、男に尻を向けた。 男が、怒張したものを当てがった。 男は、尻を抱えた。 早苗が悲鳴をあげた。 秋葉は、由布家に連れて行かれた。 三十なかばの女が、秋葉を迎えた。 由布克子と、名乗った。 後家だという。 家族は死んだ夫の老母がいるだけであった。 狐は古の淫婦なり、名は阿紫といふ――秋葉は、それを思った。 克子は淫婦で、湯峠に姿をあらわした狐は克子の化けたものだったのか。 床に入ったのは、九時前であった。 何かの気配で眠りから醒めた。 枕もとに女がひっそりと坐っていた。 月明かりが女の浴衣をかすかに浮かばせている。 女が浴衣を脱いだ気配がした。 じきに、女は秋葉の傍に体を滑り込ませた。 無言だった。 足を絡めてきた。 冷たい足だった。 一糸もまとっていないのが感触でわかる。 女は低い溜め息をついた。 「抱いて」 ささやき声だった。 「男が、欲しいんです」 女は秋葉の浴衣の下に掌を入れてきた。 女は股間に掌を入れた。 秋葉は、その手を摑んだ。 「恥を、かかすの」 「そういうわけではない」 女は答えなかった。 やがて、布団を出た。 浴衣を着る気配がして、女は足音もたてずに出て行った。 朝、克子は明るい貌で挨拶をした。 庭に出た。 石垣に紫の朝顔が咲いていた。 その紫の花弁の中に女の白い肢体が浮かんできた。 美しい裸形だった。 乳房が張っている。 胴がくびれて、尻が出ている。 太股の白さが、ふっと、秋葉を引き込みそうな気がした。 昨夜の女が淫婦の阿紫でもよかった。 抱くべきだったとの悔いが湧いた。 女が嫌いなわけではない。 好きだった。 好きだが、行きずりの女とまで性交をしたいという気はなかった。 紫の花弁に浮いた女の白い裸身をみて、それがまちがいであったことを知った。 行きずりの女は行きずりであるが故に、尊かった。 克子の帰りを待つうちに、陽が落ちた。 克子は黙って夕食の支度にかかった。 秋葉が飲んでいるうちに、克子が風呂に入った。 浴衣に着替えた克子が卓袱台の前に坐った。 青ざめている。 秋葉は水割りをこしらえて渡した。 克子はうなずいて受け取った。 浴衣の胸が割れていた。 肌理のこまかい白い肌がみえる。 乳房のあたりが膨らんでいた。 「昨夜は狐が来たよ。朝顔の紫の花弁のように妖しい美しさをたたえた狐だった」 「その狐は、わたしです」 克子が口をきいた。 「傍に、ねかせてください」 「なぜだね」 「抱いてくれたら、話します」 克子は電灯を消した。 衣ずれの音がたった。 白い裸身が闇の中に仄かに浮かび上がった。 その裸身が静かに秋葉の傍に横たわった。 ガラス障子から月明かりが射している。 ややあって、秋葉は、克子の胸に掌を置いた。 弾力のある、盛り上がって冷たい、乳房だった。 戸門と和美が同棲したのは、戸門が大学卒業の年であった。 和美には両親がなかった。 戸門が広大な山林を持っている上に、両親や兄弟などの係累がないと知って、和美は体を許した。 資産家の戸門は学校を出ても就職する必要がなかった。 同棲二年目に破局が訪れた。 ある夜、一人の男が押し入った。 中年の男だった。 出刃包丁を持っていた。 声をたてたら殺すと脅した。 男は戸門を縛りあげた。 和美にかねを出させた上で、素裸に向いた。 戸門の目の前だった。 男も裸になった。 隆々として筋骨だった。 男根が異様に大きかった。 男はそれを貌に突きつけた。 よいというまで舐めろと、命じた。 舐めるほかになかった。 ふるえる手で男根を握って、口に含んだ。 口が避けそうな気がした。 男は仁王立ちになり、腰に両手を当てて、戸門をみていた。 舐めているうちに、和美は感じはじめていた。 戸門が凝視しているが、どうにもならなかった。 男のものは雄大であった。 頭の中が痺れ、股間が濡れていた。 やがて、男は和美を這わした。 ただ這わしたのではなかった。 両手を突かせて、男は和美の尻を軽々と抱え上げた。 逆立ちした恰好にならされた。 足は空間でゆれている。 その恰好で、男はつらぬいた。 和美は短い悲鳴をたてた。 男はゆっくり、責めはじめた。 和美は両手を突いているだけだった。 突かれるたびに体が大きく揺れていた。 男はおそろしい力を持っていた。 和美は声をたてて、泣いた。 堪えられなかった。 血が昇って、何がなんだかわからなくなっていた。 和美は失神した。 醒めたときには、男が覆いかぶさっていた。 ああッと、和美はうめいた。 夢中で男にしがみついた。 疼痛と同じ快感が突き抜けていた。 ふたたび朦朧となった。 わけのわからないものが体の内部でしきりにはじけていた。 和美を暗い奈落に誘おうとしている。 あがいて何かに縋ろうとしたが、縋るよすがはなかった。 和美の意識は混濁した。 そして、落下した。 目醒めたときには、男の胸の中にいた。 抱かれて眠っていたのだった。 毛深い胸だった。 その胸に貌を押しつけて眠っていた。 太股は男の股にとらわれている。 和美は貌を上げた。 柱に縛られた戸門がみていた。 暗い目で和美と男をみつめていた。 いまさら、どうなるものでもなかった。 和美は男の胸に貌をつけた。 男を愛していると思った。 唐突に湧いた感情だった。 和美の尻に回した男の大きな掌を愛おしいと思った。 そっと、男のものをまさぐった。 掌の中で怪物はすぐに目を醒ました。 和美は尻を引き寄せられた。 戸門との生活は地獄だった。 戸門と別れたのは二か月後だった。 男があれほどの喜びをもたらしてくれるものだとは、和美はしらなかった。 一度、味わった男のすばらしさは、どうにも忘れがたかった。 和美の裸身はすねに、あの男の巨根が占領している。 それがあるかぎり、どうにもならないもののように思えた。
2025/12/06 08:05:27(celUezo.)
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