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無題7
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:無題7
投稿者: 酉祷 ◆nontlYsvSg
 わがたまの妻子が行方を絶ったのは、三月二日だった。
 妻の香織が六歳になる一人娘の志津子を連れて帰京することになっていた。
 妻と娘の身の上に何かが起こったのだ。
 野上が目撃したのは、ほんのわずかの時間だった。
 
 萩原と香織は向かい合って席を取っていた。
 香織は二月二十七日から宿泊していた。
 中流家庭の人妻だと、見当はついていた
 萩原がチェックインしたのは二十八日だった。
 香織が、アルコールに弱いのは一目でわかった。
 酔えば、理性がなくなる。
 男の口説に固く引き締めていた体が、開く。
 羨ましいと、野上は思った。
 香織の乱れる様を妄想で描いた。
 その肢体の妖しさは、男の心をはげしく絞るものがあった。
 九時前に、香織の部屋からフロントに電話がかかってきた。
 泣き声だった。
 警察を呼んでくれといった。
 部屋には香織と萩原がいた。
 香織は絨毯にくずおれて泣いていた。
 ベッドの上にパンティやブラジャーなどが散らされていた。
 香織はナイトガウンを羽織っていた。
 萩原は強姦ではないといった。
 酔った香織を部屋まで送ってきた。
 寝かせようとしているうちにこうなったまでのことで、穏便にすましたい。
 香織は美しかった。
 美しい人妻が隙をみせたのである。
 野上は、香織がバーに行くのをみて、萩原にその美しい肢体を自由にさせる覚悟ができているものとみた。
 花は散るものである。
 濃艶に咲いた人妻の花が手折られるのは、しかたがない。
 香織が狂わんばかりにして白い肢体を拡げてもだえる様を、野上は想像しただけであった。
 
 男は田川といった。
 目の前のベッドに女が横たわっている。
 女は名前を名乗らない。
 人妻にしては美し過ぎた。
 女は田川の前で着衣を脱いだ。
 ブラジャーはしていなかった。
 真白い、重そうな乳房が揺れた。
 女はパンティを脱いだ。
 無造作に裸になって、風呂場に入った。
 田川は貧血を起こしかけていた。
 信じられない幸運であった。
 田川は、自分も裸になった。
 風呂に入った。
 女は湯舟に沈んでいた。
 女は田川をみた。
 股間に屹立した男根をみたが、何もいわなかった。
 田川は傍に入った。
 向かい合った。
 手を伸ばして乳房を握った。
 女は瞳を閉じた。
 女は何かに心を病んでいた。
 乳房を握ると、火の棒にも似たものが田川の脳を灼いた。
 田川は何がなにやらわからなくなっていた。
 女の傍にすりより、女の背後に回った。
 女は黙って、田川のしたいようにさせてくれた。
 女の尻を自分の膝に抱えあげた。
 その姿勢で、田川は狂ったように両手で乳房を揉んだ。
 乳房の先が固くなってゆくのがわかる。
 田川は、やがて、片手を下腹部にずらした。
 女の股間に滑り込ませた。
 洗うように、弄ぶように、田川はそのことに専念した。
 女は、じっとしていた。
「ありがとう、奥様」
 田川は、うめくようにいった。
 田川は、女を抱え上げた。
 狂乱が近づいていた。
 何も考えられなかった。
 そのことしか念頭になかった。
 女を湯舟から抱え出して、タイルの上に這わせた。
 もうそこまできては、女はどんな姿態をも拒むまいという思いがあった。
 そのとおりだった。
 女はいわれた通りに、四つん這いになった。
 田川は膝を突いて、女の尻をかかえた。
 その姿勢で、ゆっくり、女を突き、責めたてた。
 女は頭を壁につけて、体を支えた。
 腰のくぼみから尻にかけて盛り上がる淫らな白い稜線が、美しかった。
 田川は責めたてた。
 女はかすかに喘ぎはじめていた。
 その喘ぎが、じきにすすり泣きになった。
 それが田川をいっそう狂気に駆りたてた。
 美しい貴婦人が街で遇った行きずりの中年男に犯されている。
 それも、女には屈服の姿勢といわれている後背位で。
 女はけだもののように尻から犯されながら、もだえている。
 田川は、尻を離した。
 もっと虐めたい欲望が渦巻き、昇ってきた。
 女をあお向けにタイルに寝かせた。
 女の白い腹に馬乗りになって、乳房を摑んだ。
 女の貌に赧みが射していた。
 官能を追っている。
 田川は、思い切って女の貌に跨がった。
 屹立したものを女の唇に当てた。
 女は唇を開いた。
 田川は喉の奥まで押し込んだ。
 女は田川の腹に手を当てて貌をのけぞらせた。
 しかし、田川は許さなかった。
 女の髪を握って、ゆっくり、口腔性交をはじめた。
 体を離したとき、女はぐったりとなっていた。
 田川は、また尻を抱えた。
 女は小さな悲鳴に似た声をたてた。
 アッ、アッ、と、動きに合わす間欠的なうめきであった。
 やがて、田川は、はてた。
 女を、田川は風呂に抱いて入れた。
 風呂の中で女を立たせて、体を洗ってやった。
 女は人形のように、ただ、立っていた。
 女の白い貌に放心が戻っていた。
 田川は女の局部を洗ってやった。
 たんねんに、洗っているうちに、女と別れるのが惜しくなった。
「また、会っていただけますか」
 田川は下腹部に唇をつけて、訊いた。
「いいえ」
 女は、わずかに首を左右に振った。
「それなら、おねがいです。こんどは、ベッドで、もう一度だけ」
 女の尻の隆起を抱えて、田川は懇願した。
「いいわ」
 女は、小声でうなずいた。
 
 貴子と男がホテルを出てきたのは、五時前であった。
 貴子が街で拾った中年男に体を与えたことは、はっきりしていた。
 中年男の淫らな性技に染められて行く貴子の肢体が脳裡のスクリーンに灼きつけられていた。
 中谷は、義憤と、仇の肢体の妖しくうごめく妄想の相克に、苦しめられていた。
 中谷は、貴子を備考していた。
 オートバイを貴子の前に停めた。
「乗せてって、あげますよ」
 無造作に声をかけた。
 貴子は、黙って、中谷をみた。
 すなおに、貴子は跨がった。
 歌舞伎町からラブホテル街に入り、ためらわずにホテルに着けた。
 貴子は逆らわなかった。
 貴子は眠っていた。
 中谷は貴子の胸を開けた。
 乳房が出た。
 ゆっくり、着衣を脱がせた。
 素裸にして、ホテルのゆかたに着替えさせた。
 太股の豊かさは、みつめていると苦しくなりそうだった。
「わたしを、犯して。一時間でも二時間でも、一晩でもいいわ。あなたの気の済むまで、犯して。それも、乱暴に。おねがい」
「ええ、喜んで」
 貴子は瞳を閉じた。
 中谷は裸になった。
 虐めてやろうと思った。
 貴子がマゾヒストだとは思わなかった。
 頭髪を握って引き起こした。
 無造作にゆかたを剥ぎ取った。
「土下座をしろ、そこに」
 中谷は命じた。
 貴子の容貌である。
 それ以外にも、中谷は出雲の仇の一員である貴子を憎もうという気持ちがあった。
 憎しみで、凌辱してやりたかった。
「こっちだ」
 中谷は自分の男根を指した。
「舐めますから、わたしを、ぶって」
 貴子は泣いていた。
 泪をこぼしながら、男根を口に含んだ。
 帯紐を取って、貴子の白い尻に一撃をくれた。
 
 中谷は頭を上げた。
 鉄製の寝台に大の字になっていた。
 両手両足をロープで寝台の脚に縛られている。
 素裸であった。
 ドアが開いた。
 女だった。
 中谷の顔を見下ろしていた。
 その視線が中谷の股間に向けられた。
 女は手を伸ばした。
 女は男根を握った。
 女はベッドに腰をかけて、ゆっくり、男根を揉みはじめた。
 片手は睾丸にそえた。
 ゆっくり、擦りはじめた。
 男を口に含んだ。
 顔を上下させて弄びはじめた。
 女は技術に長けていた。
 やがて、女は口を離した。
 服を脱ぎはじめた。
 素裸になって、女は寝台に上がってきた。
 中谷を跨いで、立った。
 女は陰部を口に押し当てた。
 女はぐいぐい擦りつけた。
 女の押しつけた陰部を舐めつづけた。
 女は腰をゆすりながら、うめいていた。
 やがて、女は、はげしく動きはじめた。
 女は貪欲に中谷の男根をくわえ込んで離さなかった。
 中谷は女の中に精液を放出していた。
 
 出雲は月村にナイフを突きつけたまま、部屋に入った。
 寝室から妻が出てきた。
 乳房が盛り上がっている。
 肉感的な肢体であった。
「騒げば、奥さんと子供を殺すぜ」
 女の腕を把って引き寄せた。
「妻には乱暴をしないでくれ」
 出雲は女をソファに突き倒して、その傍に腰を下ろした。
 片手で乳房を握った。
「ゆるして」
 ふるえ声で懇願した。
 出雲は女のパジャマをナイフで切り割いてみせた。
 白い肌が出た。
 乳房が重そうに揺れた。
 出雲は乳房を握った。
 月村の妻は裸の体をふるわしている。
 出雲は、女のパジャマを一気に剥ぎ取った。
 すばやくパンティに手をかけ、それも剥ぎ取った。
 女が小さな悲鳴をたてて、掌で顔を覆った。
 真白い肌が剥き出された。
 股間に黒々とした繁みがあった。
「やめろ! きさま!」
 月村が傍に立ち塞がった。
 子供が起きるのをおそれてか、声は押し殺していた。
「よくみていろ」
 出雲は素裸で横たわった女の腹にシーナイフの切っ先を押しつけた。
「きさまは、おれの妻と娘を殺して喰ったのだ。いまのおれにこわいものはない。妻が凌辱されるのがどんなものか、よくみているがいい」
 出雲は片手で女の足を押し拡げた。
 女の股間に腕を入れた。
「妻を殺されたくなければ、動くな」
 出雲は細紐で月村を縛った。
 出雲は月村の妻の傍に戻った。
 女を引き起こした。
 床に這わせた。
 出雲は月村の妻の尻から股間に腕を入れた。
 そのまま、弄びはじめた。
 女は、うつむいたきり顔を上げなかった。
 月村が凝視していた。
 しばらく弄んでおいて、出雲はズボンを下げた。
 女の頭髪をつかんで引き寄せた。
 女は出雲の男根を口に含んだ。
 女は口に含んだ貌を上下に動かしはじめた。
 縛られた夫の目の前で素裸にされて、自在に犯されている――その異様な立場に突き落とされた女の内奥に、諦めと、自虐のかすかな炎をもやしはじめていた。
 女は月村に白い尻を向けていた。
 しだいに口腔性交の動きが早くなっていた。
 出雲は女を離した。
 絨毯にあお向けに転がした。
 太股を開いて、上に乗った。
 シーナイフは右手に握っていた。
 女は抱かれて、かすかな声を発した。
 自分から足をからませてきた。
「ああ――」
 女は両手を出雲の背に回した。
 マゾヒズムの炎が女を染めていた。
 女の脳裡にはもう何もなかった。
 出雲を抱え、しきりに律動しはじめていた。
「あなた、ゆるして、ゆるして」
 女はうわごとのような声をたてた。
 しきりに尻を振り動かした。
「もう、どうにもならないわ」
 ふいに、女は泣きはじめた。
「もう、どうにもならないのよ」
 女は貌を振って、泣いた。
 そして、女がはて、出雲もはてた。
 
 出雲が男を、中谷が女を引きずり下ろして後部座席に移した。
 色の白い、三十前にみえる、細おもての女だった。
 男は後ろ手に縛って小舎の柱につないだ。
 女は放心したように床に尻を落としていた。
「名前を、訊こうか」
「加納友則だ」
「数江です」
「加納の妻か」
「はい」
 しばらくたって、出雲は声をかけた。
「裸になれ」
 数江は答えなかった。
「おまえは、しばらくは、おれたちの奴隷にする」
 数江の手がふるえていた。
 ゆっくり、シャツを脱いだ。
 ブラジャーを外した。
 乳房が出た。
 中谷は黙ってみていた。
 数江はジーパンを脱ぎ、パンティもとった。
 白い裸身が目の前にある。
 加納は無言で妻の裸身をみていた。
「おまえの妻はこれからおれたちの奴隷になる。よくみておけ」
 出雲は数江に視線を移した。
「女、立て。回ってみろ。体を、品定めしてやる」
 数江は立った。
 立って、出雲と中谷の目の前に体を見せた。
 均整のとれた体だった。
 尻の肉づきもよかった。
 陰毛もふさふさしていた。
「床に寝ろ」
 数江は尻を落とした。
 出雲は数江の傍に寄った。
 肩に手をかけて押し倒した。
 出雲が乳房を弄んでいる。
 出雲は両の乳房をゆっくり揉んでいた。
 出雲の手が股間に伸びていた。
 強引に太股をつかんで足を押し拡げた。
 数江は両手で顔を覆った。
 足は大きな角度で拡げられていた。
 陰部は夫に向いていた。
 出雲が性器を弄んでいる。
 執拗なくらいの弄びかただった。
 出雲の愛撫は執拗につづいていた。
 指がクリトリスをつかみ、別の指が性器に出たり入ったりしていた。
 中谷は数江をみていた。
 両手で覆った隙間にみえる白い肌にわずかな赤みが射していた。
 出雲が愛撫をやめた。
 ズボンを脱いだ。
 数江を引き起こした。
「舐めろ」
 命じられて数江は目を開けた。
 目の前に出雲が立っていた。
 男根が屹立していた。
 数江は口を近づけた。
 口いっぱいに男根を含んだ。
 出雲が髪を摑んだ。
 数江は頭を前後に動かせた。
 傍で夫がみていた。
 もう、どうでもよいと数江は思った。
 二人の男の奴隷になったのだ。
 恐怖感が諦めに変わっていた。
 出雲の尻に両手を回して、抱いた。
 長い間、数江は出雲の男根を舐めていた。
 やがて、出雲が腰を引いた。
 出雲は腰を下ろして、壁にもたれた。
 手招きされて、数江は出雲の膝に跨がった。
 自分から動いて、男根を呑み込んだ。
 出雲の手が尻に回された。
 動けと、その手が指示していた。
 数江は尻を上下させた。
 ゆっくり、その動きをつづけた。
 炎が湧きはじめていた。
 黒い炎だった。
 体の芯からその炎から拡がりつつある。
 数江は出雲の肩に載せた手に力を入れた。
 尻の動きが早くなっている。
「ああ――わたし――」
 数江は瞳を閉じて、貌をのけぞらした。
 はげしい快感が衝き上げていた。
 何かの発作に似ていた。
 神経が痙攣しはじめていた。
 加納は表情を崩さなかった。
 妻の白い尻を出雲が抱きしめている。
 その尻に男根が深ぶかと出入りしていた。
 妻が耐え切れなくなったのがわかる。
 体の動きが早くなり、うめきが洩れている。
 のけぞった白い貌に苦悶が浮いていた。
 唇がなかば開いて、眉根が寄っている。
「あッ、あッ、あッ」
 短い、喰いちぎられたようなうめきが妻の口から洩れた。
 妻はいまはすべてのことを忘れていた。
 豊かに張った尻がすばやく上下している。
「あ、ゆるして――ゆるしてッ」
 ゆるしてというのは、妻の性交時の口癖だった。
 妻がはてたことを知った。
 妻は出雲に抱きついていた。
 出雲はまだ、はててなかった。
 動かなくなった妻を抱えて、自分から動いていた。
 出雲がはてた。
「拭って、そのままで待て」
 出雲は数江をおしのけて立った。
 ズボンをはいて小舎を出た。
 中谷が入ってきた。
 数江は床に手を突いて、待っていた。
 中谷は無言でズボンを脱いだ。
 すでに、男根は立っていた。
 傍にきた中谷の男根を数江は握った。
 指ですこしの間、愛撫し、それから口に含んだ。
 加納はみていた。
 女に肚が立った。
 だれにでも、女は体で仕える。
 傍に寄られると、白い指で愛撫し、頃合いをみて、口に含んでいる。
 口いっぱいに含んで出し入れしている姿が、女そのものの残酷さに、加納には思えた。
 数江は自分から愛撫にのめり込んでいった。
 奴隷にされ、夫の目の前で二人の男の男根を口に含んで愛撫している自身の姿が、脳裡のスクリーンに映っていた。
 また、熱が出はじめていた。
 自分が虐げられているのだと思うそれが、性感に結びついていた。
 巨きな男根だと思った。
 口いっぱいにふくれ上がっている。
 二つの男根の奴隷になるのだと思った。
「這え」
 中谷が命じた。
 妻が四つん這いに這った。
 そして、貌を両手の上に載せた。
 尻だけは高くかかげていた。
 犯されても犯されても、白い尻だった。
 中谷がその尻を抱えた。
 加納は立っている。
 その位置からはまるみえだった。
 真白い、豊かな尻に男根が深く喰い込んでいる。
 その出入りがみえる。
 ゆっくりした動きがつづいた。
「あッ、ああ――」
 数江はまた燃えていた。
 こんどは前よりも急速に快感が走った。
「あッ、ゆるしてッ、おゆるしになってッ」
 数江は悲鳴を放った。
 怒涛が打ち寄せた。
 中谷の緩慢な責めの中から、つぎつぎと怒涛が湧いた。
 神経を絞るか焼くかする快感だった。
「ゆるしてッ、ゆるしてッ、おゆるしになってッ」
 つづけさまに波が打ち寄せていた。
 妻がうめいていた。
 失神寸前であった。
 中谷は中腰になって尻をかかえている。
 妖しく動く豊かなその尻に、加納は女という魔性が棲んでいるように思えた。
 女はそこだけで生きていた。
 中谷がはてた。
 中谷が小舎を出て行っても、妻は立たなかった。
 精も魂も尽きはてたという肢体だった。
 床にうつ伏せていた。
 尻が痙攣していた。
 
 沙絵は浴衣を脱いだ。
 パンティをとって裸になった。
 出雲の前に膝をついた。
 右手で男根を、左手を睾丸に添えて、愛撫をはじめた。
 出雲の男根は怒張した。
 口に含んだ。
 長い間、口腔性交をつづけた。
 やがて、沙絵は立った。
 立って、出雲をそっと抱えた。
 片手で男根を自分の股間に導いた。
 どうにか、接合できた。
 沙絵は両手を出雲の尻に回し、ゆっくり、腰を動かしはじめた。
 月村はみていた。
 出雲の褐色の体を妻の白い体が抱きしめて動いていた。
 あまりにも、それは淫らすぎた。
 真白い、豊かな尻が前後にゆっくり運動している。
 そこに出雲の男根が喰い込んでいた。
 月村はみていて、殺意をおぼえた。
 出雲にではなかった。
 妻にであった。
 その体にであった。
 尻の動きが早くなっていた。
 それにつれて、出雲の体が揺れ動いている。
 動かすまいと妻は必死に抱きかかえて、自分は尻を突き動かしていた。
「ああッ、きもち、いいわッ」
 とぎれとぎれに、沙絵はうめいた。
 通常の性交にはないエロチシズムが沙絵の脳を灼いていた。
 夫が背後からみている。
 その視線からも快感が得られた。
 自分は牝のけものだと思った。
 そう思うとよけい淫らに尻を振りたかった。
 やがて、沙絵は長い悲鳴をあげた。
 出雲が放出して、その暖かみが、沙絵を誘った。
 出雲は見ていた。
 沙絵が床にねじ伏せられている。
 ねじ伏せているのは夫の月村であった。
 沙絵は、それ以上は拡げられぬというまでに両足を拡げさせられていた。
 その足の間に月村が入って、性器を鷲掴みにしていた。
 そうする前に、月村は素裸の沙絵を打ち叩いていた。
 乳房を叩き、尻をめちゃめちゃに叩いた。
 自分から命じた性交であったが、その性交は月村の脳を焼いたようであった。
 出雲に抱きついて淫らなことばを口にしながらはてた妻の白い体の妖しい動きが、月村を逆上させていた。
 月村は沙絵をうつ伏せに転がした。
 沙絵の尻に乗った。
 はげしく突きたてた。
 白い尻が男根に突きたてられて、揺れ動いている。
 黒い体と白い体が無残にからまり合い、憎しみの歓びを得ようと低い悲鳴を発しながら、動き回っていた。
 沙絵がすすり泣いていた。
 そして、二人とも、はてた。
 
 出雲と沙絵は、夕刻、温泉に辿り着いた。
 出雲と沙絵は夫婦だと名乗った。
 二人は端の部屋に入った。
 出雲は黙って背後から沙絵の肩を抱いた。
 出雲が沙絵と性交を持ったのは、二度だけだ。
 最初は月村宅で出雲が強姦した。
 二度目は、縛られた出雲に、沙絵が夫の命令でしかたなく挑んだのだった。
 いずれも狂気の性交だ。
 いま、湯治場の窓から山脈をみている後ろ姿にただよう孤愁感が、たまらなかった。
 出雲は浴衣を脱がした。
 二度の狂気の性交ではわからなかった白い豊かな体があらわれた。
 いまの出雲に狂気はなかった。
 乳房をたんねんに愛撫した。
 子供を一人産んだ三十前後の女の肌には、白い脂の凝固した輝きに似た、なめらかさがあった。
 股間に、出雲は顔を埋めた。
 沙絵のかすかなうめきがきこえた。
 出雲は、沙絵の白い足を割った。
 重なった。
 沙絵は出雲の背に腕を回した。
「好き」
 沙絵は一言、小さな声でそういった。
 
 出雲は岩山を登った。
 沙絵が腰を下ろして待っていた。
 出雲は黙って傍に腰を下ろした。
 沙絵が体を預けてきた。
 出雲は沙絵を横たえた。
 何も訊ねないで、出雲は沙絵の胸をはだけた。
 白い乳房が出た。
 沙絵は目を閉じた。
 ジーパンを脱がして、全裸にした。
 脱いだ衣服は体の下に敷いた。
 沙絵は恥じらいをみせなかった。
 出雲はじっと裸身を眺めていた。
 乳房を押えた。
 片手を静かに股間に滑らせた。
 沙絵はすこしずつ、太股を開いた。
 長い間、そうしていた。
 やがて、出雲は裸になって沙絵の体に乗った。
 
 中谷は博子の肩に手をかけた。
 その場に押し倒した。
 出雲は黙ってみていた。
 中谷が裸になっている。
 床にあお向けに寝た博子の股間を押し拡げていた。
 性器を片手で、乳房を片手で弄びはじめた。
 博子は右の掌をのばして、中谷の男根をこすった。
 中谷が博子に乗った。
 博子は思い切って、足を拡げていた。
 中谷を迎え入れたそこが、まるみえだった。
 ゆっくり、出入りしている。
 これが闘いにつきものの、慰めであった。
 敵側の女を自在に弄び、犯してはじめて、勝利の実感が得られる。
 勝った中谷が、無心に敵の女を犯していた。
 博子が嗚咽を洩らしはじめた。
 両手が中谷の肩を抱えている。
 拡げきり、伸ばしきった足が小刻みに床を叩いていた。
 やがて、博子の手が中谷の尻に伸びた。
 つかみしめるように中谷の尻を抱えて、博子は自身に引きつけた。
「ああッ――」
 細くてするどい悲鳴だった。
 博子の尻が、床を離れた。
 円を描くようにはげしく振り回された。
 中谷が尻を浮かした。
 はげしい責めに移った。
 
 沙絵は、地下の秘密室に閉じ込められていた。
 五十畳ほどの広さがある。
 部屋の中央にステージがあった。
 沙絵は円型のステージに、縛られていた。
 四本の柱がある。
 そこからロープを引いて、両手両足を縛られていた。
 立ったままであった。
 大の字にならされていた。
 夫の月村が入ってきた。
 いや、もう夫ではなかった。
 双眸に憎しみが燃えていた。
 新庄が立った。
 髪をつかんで貌を引き起こし、軽くほおを叩いた。
 その新庄の手におとなのおもちゃが握られているのを、沙絵はみた。
 電動式で動くあれのようだった。
 新庄は沙絵の口に唇を重ねた。
 舌が沙絵の舌を吸い、舐め回した。
 それが済むと、両の乳房を揉み、口に含んで噛んだり吸ったりした。
 月村は妻の犯されるのを凝視していた。
 新庄が電動器具を挿入した。
 太い、長い器具だった。
 動いていた。
 音がしている。
 新庄は屈んで眺めながら、器具を使っていた。
 器具は動きつづけている。
 膣の中で巨大なものがのびちぢみしながら、性感を刺激している。
 新庄は器具を抜いた。
 裸になった。
 背後に回って、沙絵の尻を両手で拡げ、自分のものを当てがった。
 新庄の手が沙絵の腹を抱えている。
 股間に新庄の男根が下から突き刺さっていた。
 やがて、新庄は体を離した。
 手足のロープを解き、円型の舞台の上に、沙絵を腹這いにさせた。
 尻に乗った。
 たまりかねて、唐沢が立った。
 裸になった唐沢は尻から犯されている沙絵の頭髪をつかんで顔を上げさせ、その下に自分の腰を入れた。
 沙絵が唐沢の男根を口に含んだ。
 両手は苦しそうに唐沢の太股を握りしめていた。
 新庄はゆっくり責めていた。
 沙絵の盛り上がった尻が、突き動かされてブルブル揺れている。
 月村は逆上気味だった。
 新庄は妻の尻をつかみしめて、うめきながら突きたてた。
 新庄が妻から離れた。
 妻は唐沢の股間に顔を埋めたきりだった。
 唐沢の表情がゆがんでいる。
 妻の頭髪をつかみ、自分で上下に動かしていた。
 口いっぱいに、妻は差し込まれていた。
 豊かな下半身だった。
 月村は舞台に上がった。
 裸になるのももどかしかった。
 妻の尻に乗った。
 挿入して、新庄と同じように、尻の肉をつかんだ。
 生暖い性器の感触が脳に走った。
 感情が一気に爆発した。
 昂ぶりきっていたものは、数分ともたなかった。
 うめいて、月村は、はてた。
 月村が離れると、こんどは唐沢が代わって尻に乗った。
 唐沢は挿入してきて、覆いかぶさった。
 沙絵の胸に両手を差し込み、乳房を握りしめて、はげしく動いた。
 唐沢がはてて、沙絵から離れた。
 沙絵は起きなかった。
 起きるだけの気力がなかった。
 三人に犯されている間に沙絵は快感を得ていた。
 股間は精液で溢れている。
 自虐の快感が沙絵を襲っていた。
 体中が性器になった気がする。
 女の哀しさであった。 
 
 風呂は遠景を見下ろせる位置にあった。
 沙絵の裸身が曇りガラスに映っていた。
 声をかけておいて、出雲は入った。
 沙絵はあわてて、湯舟に沈もうとした。
 出雲は浴槽に入った。
 体が触れた。
 出雲は浴槽で背後から抱いていた。
 沙絵は抱かれたまま、じっとしていた。
 そっと、乳房に掌を当てた。
 しばらく、乳房を愛撫していた。
「抱いて」
 沙絵が、ささやいた。
 出雲が、無言で立った。
 抱かれたまま、沙絵は浴槽を出た。
 タイルに横たわらせられた。
 出雲が乗ってきた。
 愛撫は無しだった。
 沙絵は足を開いて出雲を迎え入れた。
 怒張したものが体を埋めると、ほっと、沙絵は安堵を感じた。
 出雲の背に腕を回した。
 出雲が、ゆっくり腰を使っている。
 沙絵は思い切って足を拡げた。
 その足を、出雲の足にからめた。
 結合が深くなり、脳裡に短い金の矢のようなものが走った。
「ああ、もっとして、もっとして、もっとして」
 低い嗚咽まじりの哀願が出た。
 
2025/12/06 07:50:00(celUezo.)
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