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無題2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:無題2
投稿者: 酉祷 ◆nontlYsvSg
 南路夫婦の生活には二年の積み重ねがある。
 片倉にも京子にもお互いの体がわかっていた。
 快楽の盛り上げも手馴れたものだった。
 どこを愛撫すればどうなるのかのすべても、心得ていた。
 片倉はベッドに京子を横たえた。
 京子はあまえる性格だった。
 片倉に能動的に愛撫してもらうことを希んだ。
 下着を脱がすのは片倉の役目のようになっていた。
 その間、京子はうっとりとしていた。
「おねがい、電灯を消して」
 京子は下着を脱がされる前に懇願した。
「真っ暗な中で、してみたいの」
 京子は強く懇願した。
 京子は燃えた。
 あまり声はたてないほうだが、その晩は激しい声をたてた。
「好きなのよ、あなたが」
 京子はしがみついてきた。
 
 京子は二十九歳。
 女は二十五、六歳にみえた。
 京子と美津子は家の中に連れ込まれた。
 農家の奥座敷とおぼしきところに、明りがついていた。
 二人の男が進み出て、両側から美津子の腕を押えた。
 美津子が悲鳴をあげた。
 男はその場に美津子をねじ伏せた。
 シャツを剥ぎ取った。
 無造作にブラジャーを外される。
 パンティが脱がされた。
 美津子は抵抗をやめた。
 仰むけになったまま、顔を両手で覆った。
 司祭が、美津子の股間を凝視していた。
 京子は青ざめたまま、身動きもしなかった。
 美津子のつぎは自分がそうされるのだと、わかっていた。
 司祭が動いた。
 豊満な乳房に両手をかけた。
 司祭は、たんねんに乳房を調べ、下腹部へ視線を這わせた。
 無言で肌を撫で回していた。
 美津子の悲鳴は次第に小さくなっていた。
 司祭が太股を押し拡げれば、拡げられたままにしていた。
 美津子はいまは、いいなりであった。
 司祭が足を持ち上げようとすれば、自分から惜しげもなく足を持ち上げ、黒々とした股間を開いてはばからなかった。
 司祭は美津子の腰を摑んで俯せに転がした。
 京子は、恐怖心を忘れていた。
 凍った瞳を見開いて美津子の体をみつめていた。
 司祭の調べは尻の隆起に移っていた。
 司祭の掌が尻の割れ目を押し拡げた。
 司祭は美津子を仰むかせた。
 司祭は美津子の両足を大きく拡げた。
 美津子の股間はそれ以上開かぬというところまで、押し拡げられた。
 司祭の指が、美津子の繁みに伸びた。
 司祭はヘアを分けた。
 司祭は陰唇部に指をからめていた。
 両の指で陰唇を拡げていた。
 美津子の顔に、苦渋が浮いた。
 司祭は膣を拡げて、深い膣口の奥を覗いていた。
「やはり、悪魔じゃ」
 司祭はうめいた。
「このおなごは、悪魔と性交しておる」
 司祭がひときわ高い音をたてて錫杖を大地に突きたてた。
「そのおなごの、来世の業を祓うてやるがよい」
 周りの男女にいった。
 一人の男が進みでた。
 僧衣の下は素裸だった。
 若い男だった。
 男は美津子の後ろ手に結わえたロープを解いて前で縛り、地面に俯せに押えつけた。
 その白い、盛り上がった尻に、男はおのれの怒張した男根を押しつけた。
 強引に挿入した。
 尻に乗った。
 犯しはじめた。
 男はゆっくり腰を使った。
 輪が縮まっていた。
 京子も輪の中にいた。
 美津子が犯されながら、何かを祈るようにつぶやいていた。
 京子のところからは、男の黒々とした男根が美津子の尻に出入りするのがみえた。
 男の動きが早くなっていた。
 やがて、男は、はげしく腰を振って、力任せに美津子の尻を抱えた。
 京子の傍に若い女がいた。
 男がうめいてはてるのをみたその女の口から、はあー、と溜め息をつくような低い声が洩れた。
 別の男が、替わった。
 また別の男に替わる。
 美津子は犯され続けていた。
 
 京子は体を上げた。
 自分から洋服を脱いだ。
 Tシャツを脱ぎ、ブラジャーを取り、憑かれたような動作でGパンを脱いだ。
 パンティも取った。
 一糸まとわぬ姿になって、司祭の前にひれ伏した。
 司祭の手が京子の尻にかかった。
 京子の体がふるえた。
 京子は仰むけにされた。
 司祭の掌が乳房を摑んでいた。
 京子は乳房は大きいほうだった。
 乳房に人一倍の性感帯もある。
 司祭の指の動きから、かすかな快感が昇りはじめた。
 司祭は乳首を揉んでいた。
 弄ぶように、たんねんに調べている。
 乳房から乳頭に熱が生まれていた。
 えもいわれぬ快感が湧きはじめていた。
 司祭の指は腹部から下半身に滑っていった。
 いまはどうにもならない陶酔が、京子の体に棲みついていた。
 司祭の手が尻をまさぐっている。
 尻の隆起から割れ目の深みへ、向かっていた。
 炎が燃えさかっている。
「ああ――」
 京子は低いうめき声をあげた。
「そなたは、わが〈天地教〉の信者にならねばならん」
「はい」
「信者になるには儀式が必要だ。いまから、ここでその儀式をとり行うが、よいか」
「はい」
 上体を上げて、坐った。
 目の前にきた司祭が、ふわりと僧衣を脱いだ。
 京子はみた。
 司祭は僧衣の下には何もつけてなかった。
 京子の目の前に司祭のそれがそそり立っていた。
 命令されたのではなかった。
 京子は自発的にそれに唇を近づけていた。
 女にはそれしかないのだと思った。
 口に含んだ。
 京子は驚嘆した。
 司祭のそれは巨大だった。
 司祭の手が動いて、京子はその場に俯せに這わされた。
 司祭は背後から京子を抱えた。
 司祭の長い指が京子の尻の両側を摑んだ。
 固いものが、割って入ってきた。
「あ、あ、あ――」
 京子は小さな悲鳴を上げた。
 固さは膣壁を破りそうであった。
 司祭の責めは単調につづいた。
 司祭の責めるその部分にだけ、身熱が集まっていた。
 燃えはじめていた。
 炎はしだいに拡がりつつあった。
 ふいに、その炎が燃えて、狂った。
 京子は畳に爪を喰い込ませた。
 悲鳴に似た声をふり絞った。
 司祭はやめなかった。
 同じ調子で単調に責めつづけた。
 京子は泣きつづけた。
 うわごとを口にしつづけた。
 口からよだれが出ていた。
 やめて、と京子は叫んだ。
 暗闇の脳裡に炎が飛び交いはじめていた。
 無数の炎が飛んだ。
 炎の飛ぶたびに京子は絶頂感に衝き上げられていた。
 司祭のそれは、決して衰えをみせなかった。
 熱い、怒張したものが膣いっぱいにふくらんで隙間がない。
 単純な往復を繰り返した。
 単純な動きほど、生み出す熱量は大きい。
 京子の腰は、いま炎そのものになっていた。
「あ、あ、あ――」
 短い、間欠敵な悲鳴が京子の唇から洩れた。
 息をつくひまさえなかった。
 渚に打ち寄せる波濤のように、一つが去って、つぎの瞬間にはまたつぎの勢いを盛り返して、打ち寄せていた。
 波濤の間隔が速くなっていた。
「う――」
 京子はうめいた。
 死ぬのだと思った。
 快感とも疼痛ともつかないものが、空間で揺れ動いていた。
 京子は、悶絶した。
 正気づいたのは、間もなくだった。
 京子はだれかに組み伏せられていた。
 司祭でないことだけはわかった。
 最初に見えたのは、自分を抱きしめている男の顔だった。
 若い男のようだった。
 両手が乳房を摑んでいる。
 まわりで何かが起こっていた。
 幾つもの白いものがみえた。
 それが、素裸の女たちが四つん這いに這っている尻だとわかるまでに、一呼吸あった。
 女たちの尻は一列に並んでいた。
 その並びの端に、司祭がいた。
 司祭は尻の一つを抱えていた。
 狂宴がはじまっているのだと、京子は思った。
 倒れ伏している女たちは、司祭の愛欲に果てたのであろう。
 尻を並べているのは、順番を待っている女たちのようであった。
 司祭に尻を抱えられている女が、気がふれたようなうわごとを、つぶやいていた。
 京子は視線を戻した。
 体の上の男がはげしく腰を使いはじめていた。
 その男の向こう側に男たちがいた。
 男たちはどれも素裸で順番を待っていた。
 
 長い眠りから、京子は醒めた。
 入れ墨されたことを思い出した。
 京子は、股間を開いて、覗いてみた。
 蛇が生きているようにみえた。
 動くと、彫られた蛇の胴体は前進していた。
 蛇はそのまま陰部に入り込んだ。
 司祭の指が、蛇をなぞりはじめた。
 指が触れた瞬間に疼痛が走り、えもいわれぬ快感を待ち望んで、京子の体全体を収縮させた。
 司祭の指だとは思えなかった。
 生き返った蛇がそこをめざしている。
「ああ――」
 京子は、はっきり声をだした。
 司祭は京子の足を摑んで俯せにした。
 京子はなすがままに、尻をかかげた。
 もうそれだけで絶頂感が腰部をとらえていた。
 京子はするどい声をたてた。
 司祭のそれが侵入していた。
 頑丈な司祭の手が京子の尻を摑んでいた。
 京子のその部分は、司祭のものを呑み込んでふくれ上がっていた。
 司祭の単調な腰の動きがはじまっていた。
 京子は畳に爪をたてた。
 怒涛が襲いかかっていた。
 京子は号泣を放った。
 しかし、その号泣は司祭の動きに切断されて、あっ、あっ、あっと間欠的な叫びになり、やがて、瀕死のかぼそい嗚咽になった。
 怒涛が連続して襲いかかり、京子は打ち倒された。
 悶絶から醒めてみると、僧衣を着た司祭が傍にいた。
「司祭さまッ」
 京子は司祭の膝に縋った。
 司祭のほかにもう男は考えられなかった。
 それほど司祭の性交はすばらしかった。
 女にこのようなおそろしいほどの喜びがあるのだとは、想像すらできなかった。
 司祭に抱かれることは、性愛の悪魔に身を捧げることであった。
「そなたは、わたしからは逃げられぬ」
 司祭は呪縛をかけるように、深い灰色の目で京子をみつめた。
 
 玄関を開けた。
 背の高い男が立っていた。
「司祭さま……」
 京子は男の前に膝を突いた。
「思いだしたかな」
「はい」
「玄関に鍵をかけてきなさい」
 京子は、立って玄関に出た。
 鍵をかけて戻った。
「そなたは、わたしを裏切る気でいたようだな」
「い、いえ、司祭さま」
 京子ははげしくかぶりを振った。
「ゆ、ゆるしてください、司祭さま」
「裸になるがよい」
 司祭は軽く顎をしゃくった。
「は、はい、司祭さま」
 京子はその場で着ているものを脱いだ。
 素裸になって、京子は、ひれ伏した。
 司祭は自分も洋服を脱ぎはじめた。
 司祭のそれは、ゆっくり怒張しはじめていた。
 しだいに筋が張り、上に、上にそり上がっている。
 あの木彫りの固さが漲りはじめていた。
 京子はそれに両手をかけた。
 片手では握り切れない怒張物だった。
 唇をつけた。
 含んだ。
 それは口の中でなお膨れていた。
「そこに、這うがよい」
 司祭が絨毯を示した。
 京子は這った。
 司祭が尻を摑んだ。
 泣きたいような陶酔感がもう京子を支配していた。
 京子は尻を高くかかげた。
 炎が脳に燃えはじめていた。
 司祭のそれが、ゆっくり侵入してきた。
 膣壁が破れそうなおびえがかすめる。
 ああ、とうめきながら京子は絨毯を握った。
 それはいっさいの隙間を奪って京子の内部にふかぶかと差し込まれていた。
 股間に太い棒を呑んだ感じがする。
 その棒は、動きはじめた。
「ああ、司祭さま!」
 京子は泣き声をあげた。
「どうだ、よいであろうが」
「はい。あッ、あ――司祭さまッ」
 波濤が水平線に姿をみせていた。
 それが押し寄せて来る。
 夢中で絨毯に爪をたてていた。
 無我夢中だった。
 司祭はゆっくり、確実なリズムで責めていた。
 単調そのものの反復行為だった。
 京子の内深くで司祭の鍛え抜いたそれが動いていた。
 単調きわまるその動きは、しかし、おそろしいエネルギーを生んでいた。
「あッ、あッ、し、しさい、さまッ」
 京子は間欠的な嗚咽を上げた。
 司祭は無言だった。
 無言で、京子の真白い尻を抱えていた。
 尻の隆起の割れ目に自分の真黒いものが深ぶかと喰い込んでいる。
 司祭はそれをながめていた。
 
 坂田と静子は中華料理店を出た。
 ホテルに入った。
 坂田はシャワーを浴びた。
 交替して、静子が入った。
 静子はベッドに横たわった。
 坂田は無言で静子の足を掻き抱いた。
 坂田は夢中で唇を這わした。
 静子はじっとしていた。
 太股の白さが坂田の目を眩ませた。
 舐めると、冷たい陶磁器の感触がした。
 坂田はぴったり閉じた太股の間に顔を突っ込んで窒息しそうになりながら無我夢中で突き進んだ。
 繁みに達したとき、静子がかすかな声をたてた。
「ああ――。わたし、犯される、のだわ」
 静子は腕をのばしてスタンドを消した。
 自分で細紐を取った気配がした。
 坂田は、暗い中で静子に這い上がり、馬乗りに跨った。
 すぐに天国がやってきた。
 ものの一分ともたなかった。
 しめりを帯びた肉に包まれただけで、果てるかと思った。
 あえない討ち死にであった。
 
 京子が、山沢の傍に膝を突いた。
 山沢の男根に、京子は掌を当てた。
 男根は萎縮していた。
 京子は右手でそれを握った。
 左手は睾丸をやわらかく弄んでいた。
 ゆっくり、両方をもみはじめた。
 やがて、男根は勃起した。
 京子は屹立した男根を白い掌でこすりはじめた。
 ゆっくり上下運動をつづけている。
 その瞳は男根に注がれていた。
 愛撫のしかたも、まるで恋人のそれをいとおしむようにみえた。
 乳房がプルプルと揺れていた。
 京子が山沢の男根を口に含んだ。
 京子は口一杯に含んでいた。
 頭を上下させている。
 男根が口いっぱいに拡がって、出たり入ったりしていた。
 淫猥な光景であった。
 そうしながら、京子の掌は山沢の睾丸をまさぐり、愛撫していた。
 やがて、京子は口を離した。
 男根は天を衝いている。
 京子は山沢の体に跨がった。
 白い尻が山沢の顔面に乗った。
 股間に山沢の顔を挟み込み、自分は山沢の股間に顔をうずめた。
 その姿で、京子は淫猥に尻を動かした。
 寂として、声がない。
 声はないが、重い吐息は男女の口から洩れつづけていた。
 まじろぎもせずに一対の男女の、それ以上にはみせようのない淫らな光景に魅入っていた。
 京子は忘我の境地にあるようだった。
 片倉には、それがわかる。
 しきりに豊かな尻を動かしていた。
 官能の昂ぶりを貪欲に求め、前後左右に尻をゆすっていた。
 自分の思うさまに快感をむさぼり尽くしている。
 やがて、京子は体を離した。
 山沢の男根を、京子は紐で結わえはじめた。
 男根の根元を縛れば、射精ができない。
 男根は萎縮しない。
 縛り終えた京子は、山沢に跨がった。
 自ら手を添えて、山沢のそれを自身の股間に収めた。
 京子が腰を使いはじめていた。
 前後に、上下に、何かに憑かれたように動かしていた。
 唇が開いていた。
 京子は完全に没我の境に入っているようだった。
 ひたすら、官能の炸裂を求めつづけていた。
「ああッ――」
 それは悲鳴だった。
 悲鳴と同時に京子の顔がのけぞった。
 尻が大きく突き動かされた。
 多勢の見守る中でそこまで自らの欲情を吐き出せる女は、もう人間の知性ではなかった。
 犯されるか犯すか、性交にはその両極端しかない。
 その極端に染まってしまっていた。
 京子は、果てた。
 京子に替わって、別の女が出た。
 まだ若い女だった。
 二十四、五歳であろうか、裸身はきれいに引き締まっていた。
 裸になると、耐えかねたように山沢に跨がった。
 いきなり腰を使いはじめた。
 すぐに、女は声をだした。
「ああッ――、あ、あッ」
 その声は静寂を掻き裂いた。
 女が、叫んで、のけぞった。
 別の女が交替した。
 何人の女が交替したのか、片倉はおぼえてなかった。
 つぎつぎと女が山沢の体に跨がり、無残に腰を使った。
 
 男は蛇を京子の膣口に当てた。
 蛇は膣口に頭を入れた。
「あッ、あッ――、やめて――、おねがいッ」
 股間に蛇が太い棒のようにぶらさがっていた。
 京子は、いまはもう叫びを忘れていた。
 素裸で宙吊りにされ、足を拡げられ、膣を蛇に占領された姿で、何かをつぶやいていた。
 蛇はなおも、その草葉色の体を蠕動させている。
「ああッ!」
 京子が悲鳴を放った。
 京子は腰を振った。
 はげしく打ち振った。
 前後に尻が動いている。
 尻がみだらに前後に振られている。
「ああッ、ああ――、あッ」
 絶え絶えな声が唇を洩れて出た。
 片倉は、目を閉じた。
 妻の発狂はもう目にみえていた。
 いや、もう狂っているのかもしれない。
 狂った意識の中に妻は性交のエクスタシーのみを感じ取っている。
 純粋無垢な性感のみが、狂った妻を支配している。
「死ぬわッ――、死ぬわッ――」
 口を衝いて出ることばは、かぼそかった。
 尻から腹にときどきつらぬくような痙攣が走っている。
 痙攣の後は太い硬直が走った。
 その硬直はしかし、すぐに解けた。
 絶頂感がたえまなく突き上げているのだ。
 一つの絶頂に押し上げた波は引こうとしない。
 ぶきみに高波をとどまらせ、その高波の上縁でさざ波をたてている。
 その無数のさざ波の動きが、つぎつぎと京子の体に絶頂感の硬直をもたらしていた。
 京子の膣と子宮は蛇で埋まっていた。
 京子は、小さい声でつぶやきつづけていた。
「もう、死ぬわ。死ぬ、わ。だれか、とめて。ゆるして。ああ、子宮が、溶けるわ。溶けていくわ。きもちが、きもちが……」
 よだれが糸を引いていた。
 ただ、痙攣だけが襲っていた。
 
「京子、ここへ来て、這え」
「はい」
 呼ばれて、京子は鎌田の前にきて、這った。
 京子の着物の裾を鎌田はめくった。
 片倉は見ていた。
 京子の尻が剥き出された。
 豊かな肉づきの、真白い尻だった。
 鎌田の手が京子の尻にかかった。
 鎌田は尻を撫で回した。
 それを、全員が見守っている。
 鎌田の太い指が割れ目に消えた。
 白足袋をはいている足が、わずかに動いて、開いた。
 上半身は絢爛たる和服だった。
 腰から下は裸身が剥き出されている。
 足先には白足袋がある。
 そのバランスは素裸よりも淫猥さをかもし出していた。
 鎌田は指を動かしていた。
 掌がほとんど割れ目に隠れている。
 何かの穴に手を入れて、中の物を捜しているようにみえた。
 もう片方の掌は尻の肉を摑みしめていた。
 京子の尻が揺れた。
 かすかに、尻が揺れていた。
 耐えかねたような揺れかただった。
 左右に揺れ、上下にも、すこしずつ、動いていた。
 鎌田の動きが早くなっている。
 しわぶき一つない男女の見守る中で、京子は犯されていた。
 京子は男女の視線を裸身にとらえている。
 尻が大きく動いた。
 同時に、声が洩れた。
「ああッ――」
 かすかな声だった。
 耐えきれずに洩らした声だとわかる。
 尻の動きが早まっている。
 白足袋の足が大きく開いた。
 鎌田が手を抜いた。
 ズボンを脱いだ。
 下半身が素裸になった。
 鎌田の男根はなかばまで勃起していた。
 京子の尻に押し当てた。
 鎌田は京子の尻を摑んだ。
 掴みしめて、腰を動かした。
 動きはゆっくりしていた。
 緩慢そのものだった。
 鎌田の動きを受けて、京子が両肘を突いた。
 顔を畳につけた。
 尻だけが高くかかげられている。
 鎌田の動きがすこしずつだが、早く、大きくなっていた。
 畳に横顔をつけて支えた京子の体が、動いていた。
 鎌田に突き動かされている。
 急にざわめきが湧いた。
 男女の動きが入っていた。
 男が、傍に侍る女を突き転がした。
 その女は京子と同じ姿勢で這わされた。
 男が女の着物をめくり上げた。
 いきなり、女の尻に手を入れた。
 その動きが、きっかけだった。
 どこでも、女が盛装の着物をめくられた。
 何人かの男は女を腹這わせて、尻に乗っていた。
 間をおかなかった。
 みだらな声が、女たちの唇から洩れた。
 遠慮はなかった。
 男たちは全員が中年以上であったが、女は全員が二十代後半から三十代前半であった。
 京子の犯されるいちぶしじゅうが、女たちをひどく昂ぶらせていた。
 堰が切れた。
 ああっ、ああっとうめく声が湧き上がった。
 京子が犯されていた。
 京子はもうすべてをかなぐり捨てていた。
 和服は背中にはね上げられ、真白い尻のみが鎌田の責めに応えてはげしく昂ぶっている。
 しきりに声をたてていた。
 ただのうめきではなかった。
 もっと激しく犯されることを乞う、おのれを忘れてしまった叫びであった。
「突いて! 突いて!」
 乱交は一時間ばかり続いて、終わった。
 京子は、動かなかった。
 死んだように股間を拡げたきりであった。
 
 その男が前方から歩いてくるのは、京子はみていた。
 長身の男だった。
「京子」
 その男は、ひたと京子に視線を向けた。
 司祭の双眸が、じっと京子をみつめていた。
「しばらく、だな」
 司祭のしわがれた声を、京子は意識の奥の遠いところできいた。
「迎えにきた」
「はい」
 すぐ近くに乗用車が停まっていた。
 京子はそれに乗せられた。
 後部座席だった。
「ここに、乗りなさい」
 司祭は自分の膝を指で示した。
 京子はうなずいて、司祭の膝に乗った。
 司祭は京子を背後から抱えた。
 車はゆっくりスタートした。
 司祭の指が巧みに動いて、京子のジーパンを開いていた。
 司祭の指は柔肌に触れていた。
 その感触が、京子に、いまは遠い記憶を蘇らせた。
 蘇った記憶は、京子の脳を焼いた。
 京子は車の揺れに合わせて、腰を浮かした。
 いつの間にか、ジーパンが下げられていた。
 太股まで下げられている。
 羞恥心も肌寒さもなかった。
 熱が下半身を燃えたたせていた。
「ああ」
 京子は低いうめきをもらした。
 体の奥深くまで司祭の男根が入っていた。
 その感触は京子をふっとおびえさせた。
 失神するまで司祭の責めは続く。
 波濤の打ち寄せ打ち返す狂乱の苦悶が、もう京子の腰にとり憑いていた。
 京子は司祭に抱かれていた。
 ジーパンは脱ぎ捨てていた。
 パンティもとともに足もとに落ちている。
 両足を拡げて、司祭の膝に跨っていた。
 両手で運転席の座席を掴みしめていた。
 京子は必死に耐えていた。
 絶頂の波濤が押し上げていた。
「ああ、もう、ゆるして」
 なんどか、そうつぶやいていた。
 貌をのけぞらせ、背をそり返らせていた。
 司祭は無言だった。
 軽石で磨いて鍛えたという男根が、京子を支えていた。
 京子の感覚はその一点に集まっていた。
 体は永劫の深みに急速にずり落ちていた。
 とどまるところがなかった。
 落ちるスピードが悲鳴をたてたいほどの快感をもたらしていた。
 その闇に転落をつづける体を司祭のそれがつらぬいて支えていた。
 熱が出ている。
 そこは焼けただれそうな高熱であった。
「あッ、あッ」
 ひっきりなしに、京子は貌をのけぞらせ、狂ったような動作で前後左右に打ち振った。
 司祭は責めるのをやめなかった。
 両手は京子の腰を押えていた。
 なんどか外そうと尻を上げたが、むだであった。
 最初は間欠的に襲っていた絶頂感がしだいに間隔を詰め、いまはひっきりなしに湧き上がっていた。
 ――殺される。
 遠い意識の中で、京子は思った。
 司祭に責め殺されるのだと思った。
「ゆ、る、し、て。ゆ、る、し、て……」
 うわごとを、叫びつづけた。
 唇からよだれが糸をひいていた。
 殺されるのだと思いながら、体は貪欲に、衰えることを知らない司祭の男根から、快感をむさぼっていた。
 黒い津波が押し寄せた。
 みるみる押し寄せ、それはすさまじい音を京子の脳裡にたてて、砕けた。
 京子は失神した。
 
 片倉がバーを出たのは、それから三十分ほど後であった。
 バーのホステスが一緒だった。
 三十をわずかに過ぎた年頃の女だった。
 タクシーでモーテルに向かった。
 暁子は人妻だといった。
 風呂から出るのを待ち構えていて、片倉は暁子をねじ伏せた。
 片倉は裸になった。
 暁子を仰むきに転がして、乳房を弄んでいた。
 柔らかい乳房だった。
 唇を胸から腹に這わせた。
 暁子はじっとしていた。
 片倉は暁子を俯せにした。
 尻は乳房とはちがって豊かで、固かった。
 自分の足で暁子の足を押し拡げ、掌を入れた。
 ゆっくりと、長い間、花の芯を弄んだ。
 やがて、その尻を抱えた。
 
 京子は足に鎖をかけられていた。
 京子はここでは人間ではなかった。
 一通り、京子は男たちから弄ばれていた。
 男は思い出したように京子を突き転がした。
 男はまるで小便をするように京子の体に放出した。
 口のときもあれば、膣のときも、肛門のときもあった。
「京子、ちょっと来い」
「はい」
 その男は水島だった。
 司祭の高弟だった。
 水島が顎をしゃくった。
 その意味はわかっていた。
 水島は肛門性交が好きなのだった。
 京子は裸になって這った。
 水島はベッドを下りて、京子の足の鎖をはずし四つん這いになった彼女の尻を抱えた。
 ゆっくりと、愉しんでいる。
 やがて、水島は早く動きはじめた。
 京子を床に押しつけ、狂ったように突きたててきた。
 そして、はてた。
 京子は、組み敷かれて肛門を犯されたままの自分の姿に、かすかな恍惚をおぼえた。
 水島は京子の体から離れた。
 一人の男が、京子の前に立った。
 京子は黙って男のズボンを下ろした。
 男のものを愛撫した。
 やがて、それは勃起した。
 男はそれを口に含めと命令した。
 男は片手で京子の髪を摑み、根元まで押え込んできた。
 やがて、男はするどい動きで、はてた。
 別の男が同じように目の前に立っていた。
 京子は、のろのろと、その男のズボンに手をかけた。
 同じことが繰り返された。
 男は頭髪を握りしめた。
 男のものは喉の奥に届いている。
 その男が低くうめいてはてたあとに、また別の男が替わって立った。
 合計で六人の男が同じことを京子に強いた。
 六人目が終わったとたんに、京子は床に突っ伏した。
 体を支えていられなかった。
 
 京子は季子という女の腰を揉まされていた。
 季子は二十七か八になる人妻だった。
 やはり東京から天地教にさらわれてきていた。
 サディスティックな性格を持っていた。
 目の前に京子を呼び寄せて自慰をさせ、冷たい目で観察するのが季子の特技だった。
 季子は素裸になってベッドに俯せていた。
 京子は季子の大腿部から尻をたんねんに揉んでいた。
 固い、張りのある肌を季子は持っていた。
 肉感的な肢体の持ち主であった。
 きわどいところまで揉み奨めて、京子は手を引いた。
「なぜ、そこをやめるの。叩かれたいの」
 季子はものうい声をだした。
「はい」
 答えて、京子は大腿部のつけねにふたたび指を拡げて当てた。
 季子が何を要求しているのかわかっていた。
 指を微妙な箇所に滑らせた。
 湿り気を帯びた肉ひだの柔らかいところだった。
 その周辺を揉み奨めて指を花芯に近づけた。
 季子はものをいわなかった。
 こころもち尻を上げて、京子の指に官能を求めていた。
 ゆっくり、京子は揉みつづけた。
 花芯に指を滑らせた。
 二本の指で花芯を挟み、片方の掌は花びら全体にそっと当てがった。
 そうしながら、京子は、俯せた季子の高い尻が官能に動くのを見ていた。
 京子は季子の尻に唇をつけた。
 そうしたい欲望が抑えられなかった。
 隆起の割れ目にそって舌を這わせた。
 季子は無言でいた。
 季子の尻がゆっくり上下しはじめた。
 息が荒くなっていた。
 白い大腿部は拡げきっている。
 季子は、膝を突いて尻を高くかかげた。
 京子は誘い込まれるように、季子の股間に顔を入れた。
 その顔を季子が挟み込んだ。
 季子の性器は京子の顔に密着して動いていた。
 
2025/12/06 07:40:09(celUezo.)
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