俺は山田シンジ。フリーターだ。俺は今、自宅で飯を食いながらTVを見ていた。内容は未確認生物や超能力などを特集する番組だ。
アホ番組というが、著名人らにも人気がある国民的な番組だ。今やっているのは幼少期の子供は朧げな記憶を辿るというものだ。
現在、記憶を辿っているのは政財界にも顔が利く人物の息子だ。それなりの有名人で彼の見たものに今、日本中が注目している。
彼は幼いながら絵の才能に恵まれていた。そのため、彼は今日のこの日のために自分が見たものを紙芝居にする形で絵にしてきた。
ちなみに番組は今日だけ生放送だ。
「こんにちはー。鈴木商事の御曹司のサトルくん。今日は君が幼い頃に見たものを取材するよー」
「はーい!」
サトル少年は元気に返事をする。
「それじゃあ、紙芝居形式で発表するよ」
サトルくんの紙芝居式体験談が始まった。
「僕が見たのは2年前の事。今は6歳だから4歳の話になります」