「あの時から４年経ったってことか、江崎君に辞められたら、
江崎くん目当てのおばさんが新聞とってくれなくなりそうだな。
あの　おばさんにも辞めること話してないのか」

新聞販売店で一緒に働く安田と学生バイトの江崎は親子ほど歳が離れてる上に、
性分も正反対だったが不思議と気が合い、仕事以外の話も良くした。
きれいで優しいおばさんが、好物の唐揚げを作ってくれたとも。

本町の岩上惠子か。明日から俺が配達だと知ったら落胆するだろうな。
きれいなおばさんて、江崎君を目当てに朝っぱらから、
小綺麗にしているんだろう。
年甲斐もなく恋心を抱いているんだな。旦那も居ないようだし、
俺が、ちょっと揉み掻きしてやればいい声で泣くかな。


「あんた　中学に入ったばかりだった孝弘が月曜から高校だよ。」
仏壇に線香を上げることから惠子の一日が始まる。


恵子は、遺影から見えないところに行って、
髪をとき新しく買ったエプロンを付けて。
まだ暗いうちから起きて、
春休み中から始めた野球部の朝練に行く孝弘の弁当を作っている。

静粛の中で密かに待っていたバイクの音。


江崎君は、新聞配達のバイトをしながら大学に通っている。
早起きの惠子と顔を合わせると挨拶をしてくれる、
一言二言話したり、手料理を持たせてやったこともあった。


寝静まった下町にバイクの音。
江崎君が言った通り本町の岩上惠子は、
朝刊を受け取りに玄関に出てきた、が。

あてが外れて表情を曇らせたのを見逃さず安田が口を開く、
「江崎君は、今年卒業だから、バイトも昨日までなんですよ。
落胆しないでこれからも継続購読お願いします。」

「きれいで優しいおばさんといってましたよ、
……チューくらいしたんですか。」


初対面の、クマのような体格の中年男に無礼なことを言われて、
言い返そうとも、江崎君ともう会えないなら昨日ライン交換を…　
いやそんなことできるはずない。
いろいろなことを同時に考えてしまって立ち尽くしていた。

「江崎君もまだ子供だな、女心が分からなかったのかな、
岩上さん御主人が居なくて寂しいのにねえ。
親子ほど年が離れている江崎くんに恋心を寄せて、
ここを潤ませていたんでしょう。」
安田は、岩上惠子のエプロン越しの股間に手を伸ばす。


未明とはいえ誰に見られるともしれない玄関先で不意に股間を触られた惠子、
安田に言われたことは図星だった。

安田は惠子の股間をまさぐる手に力を込めながら、
もう一方の手を腰に回し音を立てないように古い家の中に入り、
腰に回していた手を伸ばし引き戸を閉める。

エプロンをくしゃくしゃにして小ぶりの乳房をまさぐりながら居間に入ると、
押し倒して覆い被さり
「子供が寝てるんだろう、早く済ませてしまおう」と耳打ちした。

穿いているものに手をかけると惠子はパンツを両手で掴み抵抗したが　
丸太のような腕の安田は穿き物が破れるほどの力で下着もろともを剥ぎ取り
惠子はセーターと靴下だけで下半身丸出しの無様な格好にされた。

安田は引きつった笑みを浮かべ惠子の脚の間に体を割り入れる。　
洗いざらしのスボンとブリーフを膝まで下げ跳ね出た勃起を唾で湿らせて
惠子の女壺に押し付け、大きく張った亀頭が狭い肉門を通り抜けると、
肉襞を軋ませながら根本まで挿し込んだ。

暗い居間にバイクのライトが差し込み、眉根を寄せて口が空いている惠子の顔が見える。
襖の向こうに寝ている子供に気づかれるのだけはと無言で耐える一児の母惠子。

Ｖ字に開いた脚、靴下を履いた足の裏を天井に向けて腰を抱えられた惠子の股間で
忙しなく腰を振る安田　一分も経たないうちに惠子の腰を抱える手に力が入り、
まだ妊娠の可能性もなくはない惠子の膣奥に精を放つ。

口づけも前戯もない交わりが終わり。無言でズボンを履き直し
ガラガラガラ　ピシャンと引き戸から出て、
エンジンをかけっぱなしのバイクに乗って去って行った。

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