ようこそゲストさん。
ナンネットIDにログインしていません。
ID: PASS:
IDを保存 
ナンネットIDは完全無料のサービスです。ナンネットIDを取得するとナンネットの様々なサービスをご利用いただけます。
新規登録はこちら
ID・パスワードの再発行はこちら
南国の殉国少女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
投稿の削除 パスワード:
1:南国の殉国少女
投稿者: (無名)
時と場所は、1941年のシンガポール。
既にヨーロッパでは、枢軸ドイツのポーランド進攻で戦争が勃発し、ここ極東でも、ドイツの同盟国日本が、連合側のイギリスの重要植民地であるシンガポールへと軍を進めるだろうと、予想されていた。
ここに、沢田カナと言う14歳の日本人少女がいた。
父は貿易の仕事をしていて、彼女は9歳の時に、両親に連れられてシンガポールに渡った。
カナは、当時の日本人の少女にしては大柄だったし、性格も明るく社交的、語学や数字にも強く、12歳で現地の日本人学校を、優秀な成績で卒業した。
現地学校を卒業後は、中等教育として、少女が通うジュニアハイスクールに進学した。
ここは、イギリス人だけでなく、インド人も中国人も、経済的に豊かな家庭の少女が、人種に関わらず、一緒に学んでいた。
ここでもカナは、抜きん出た成績と、リーダーシップで注目を浴びていた。
そんな幸せなカナだったが、ある日を境に、お日様の光が当たる生活が出来なくなった。
父が日本軍のスパイだと言う疑いを掛けられて、両親ともイギリス軍の諜報部に逮捕されたのだ。
住んでいた家も、家宅捜索された後は、封鎖されて入れなくなった。
カナは、父の知り合いの日本人の男性を頼り、それから只一人で生きていくことになった。

「カナ!お父さんが、処刑された!」
ある日、頼っていたおじさんから、そう告げられた。
「そんな!お父さんはスパイなんて..」
泣き掛けたカナに、おじさんは
「本当にスパイだったかどうか、奴らには関係無いんだ。
日本軍のスパイを捕まえて、死刑にしました、って報告出来たら、それで良かったんだ。」
と教えた。
「お母さんは?」
カナの質問に、おじさんの顔は暗かった。
「お母さんも、有罪判決が出たそうだ。
まだ処刑の日程は決まってないが..」
カナは目の前が暗くなり、床にふわっと倒れるところだった。
「バカっ!今、カナがしっかりしなくてどうする!」
危ういところを、おじさんに抱き抱えられ、激しい声で叱られて、カナは立ち直った。
「カナ、良いか?良く聞け。
私もお母さんを助けたいが、それには力を貸してくれる人が要る。
お前、その人の物になれるか?」
おじさんの言った意味をしばらく考え、そしてカナは答えた。
「お母さんが助かるなら、私、苦海にでも身を沈めます。」
「良く言った!
もう相手と連絡は取っている。
お前は、その人の女になると同時に、その人から本物のスパイになる方法を教わるんだ。
そして、お母さんを助けだし、お父さんの敵をうち、国の為に尽くすんだぞ。」
こうしてその日の内に、カナは中国人やマレー系の人達が住む地区にあるアジトに送られた。

アジトの主は、中国人らしい風体をしていたが、賢いカナは、それが日本人だと分かった。
「話は聞いているな?」
いきなりこう聞かれたが、カナは冷静になろうと努め、返事をした。
「はい、聞いています。」
「本当に、お前の身体を差し出せるか?
その歳では、当然男は知らないだろう。」
「出来ます。」
「よろしい。
それでは、ここで着ているものを全て脱ぎなさい。」
さすがに、カナは絶句して凍りついた。
アジトの中とはいえ、照明は点いているし、室内にはその男だけでなく、他にも男性3人、女性1人がいた。
その四人も、遠慮する気配はなく、反対に興味深げにカナの方を見つめている。
「出来ないなら、死ぬぞ!」
男は拳銃を抜いていた。
銃口が真っ直ぐカナの顔を向いている。
「このアジトを、敵に知られる訳にはいかない。
アジトの事を知った部外者は、死ぬ!」
脅しには見えなかった。
今、ここで殺されたら、お母さんを助けられない!
カナは心の中で「お母さん..」と呼ぶと、部屋の中で着ている物を脱ぎ始めた。
もう躊躇は無かった。
ワンピースを脱ぐと、先にズロース落とした。まだ乳が成長してないので、乳バンドと母が呼んでいたブラジャーは着けていない。
白いシュミーズ一枚になり、わずかに手が止まりかけたが、さっと両肩の吊り紐を外して、シュミーズも床に落とした。
両手で胸と下を隠し、
「脱ぎました。」
と言うと、男は
「まだだ!履き物!」
と言った。
慌てて、サンダルを脱いで裸足になる。
カナがたった今脱いだ衣類を、部屋にいた男と女一人づつが、床から拾い上げ、広げたり裏返したりし始めた。
いやだ..、ズロースの汚れとか、見られちゃう..。
カナは泣きそうになったが、また母の顔を思い出して耐えた。
しばらくして、女の声がした。
「ありません。」
二人はカナの衣服に、この場所を誰かに伝えるための小道具等が隠されてないかを調べていたのだった。
当時は電波発信器等は無かったが、軍用犬に嗅がせる特殊な臭いの出る液体や、道に落とす色の着いた砂粒などは存在した。
これで、私の事を信用してもらえるわ..。
カナはそう思ったが、それはまだ甘かった。
カナの前に、ズロースを裏返して調べた女が立った。
20歳過ぎにも見えるし、母と同じくらいにも見える。
顔に表情が無く、冷たい感じで恐かった。
「両手を下ろして!」
まるで、内地の学校の先生みたいな、強い口調..。
いや、先生はいくら厳しくても、その中に優しさがあったわ..。
この女の人は違う!
カナは、胸と下を押さえていた手を下ろして、気をつけ、の姿勢になった。
「口を大きく開けて!」
カナが口を開けると、小さな懐中電灯で中を照らされ、歯医者のお医者様が使うような器具で、口の中全体を調べられた。
口が終わったら、鼻、耳、目、それから髪の毛も、目の細かい櫛で鋤かれて調べられる。
頭部が終わったと思ったら、
「両手を真横に!」
と命令された。
気を付けの姿勢から、両手を真横に上げる。
さらに、
「両手を真上に!」
と言われて、両手を真っ直ぐ上に上げた。
思春期に入っているカナは、既に細い脇毛が数本生えていたことがある。
それ以来、時々気を付けているのだが、やはり脇を晒すことは、恥ずかしかった。
「よし、下ろして。」
ホッとして両手を下ろしたが、羞恥の本番はこれからだった。
「両足を広げて!
足型に合わせて!」
女が指差した床には、白いチョークで左右の足型が書かれていた。
50センチ以上ある!
こんなことまで、させられるの?
カナはさすがに躊躇したが、女は
「早くする!」
と言うと同時に、カナのまだ小さいお尻を、細い鞭で、ピシッ、と叩いた。
「ひっ!」
慌てて、両足を広げて、床の足型に合わせる。
無意識に両手で、前を隠そうとしたが、その腕に再び、ピシッ、と鞭が飛んだ。
かった。
「まだ生え揃ってはいないわね。
生え始めたのはいつ?」
男性のいる前で、平気で答えられる質問ではない。
しかし女は、
「早く答えて!」
と言うと、またカナのお尻を打った。
「12歳の秋..」
カナが小さい声でやっと答えると、
「声が小さい!」
と叱られて、今度はお腹を打たれた。
「はいっ、12歳の秋に、生え始めました!」
声を出そうとすれば、いつも学校や学年の代表として、号令を掛けてたカナだから、ちゃんと声を出せた。
「月のものは?
もう有るの?」
「あります。」
「いつから?
毎月ちゃんと来る?」
「13歳の夏からです。
時々来ないことがあります。」
「よし、最後の検査を行う。
こちらの壁の前に来い!」
指示された場所の床には、壁から1メートルも離れて、幅60センチの足型が2つ、壁の方を向いて書かれていた。
「ここに両足を置いて、前の壁に両手をつく!」
男なら、いや、女でも大人だったら、簡単に壁に届くだろうし、足も広がるかもしれない。
しかし、いくら大柄だと言っても、まだカナは14歳の少女だった。
「早くする!
時間がおしい!」
女の鞭が、脇腹を打った。
カナは、涙が目から流れないで欲しい、と願いながら、両足を裂けるほど拡げ、両手を伸ばして前の壁に着けた。
この姿勢だと、どんなことをされても、直ぐに動いて反抗や逃げることが出来ない。
現在でも、アメリカの警察が、犯人が凶器を持ってないか身体検査する時に、この姿勢を取らせることがあるらしい。
女の手が、広がったカナのお尻の割れ目から、前の割れ目までまさぐった。
ビラやお豆まで、念入りに調べられ、最後に覚悟はしていたが、月のものが出る穴に、女の指が侵入した。
私、ここで、女の子じゃなくなってしまうのかしら...。
カナは、もう普通の女の子として生きることを諦めていたが、やはり同性の指によって破られるのは惨めだと思った。
幸い、女の指が奥に入っていき、肉の膜に当たって、カナがその痛みで身体をビクンッと動かした時、女の指はそれ以上中に進まず、前の穴の検査はそれで終了した。
しかし、まだ最後の穴の検査が残っていた。
カナは壁に両手をついて、大きく足を拡げた姿勢のまま、お尻の穴、肛門に硬い物を刺し込まれた。
それほど太くも長くもなかったが、肛門の中に入るとすぐ、冷たい液体がカナの腸内に入ってきた。
「浣腸をしたわ。
5分間我慢しなさい!」
カナにとって、絶望的に長く辛い5分だった。
5分して連れて行かれた所は、トイレではなく裏庭だった。
イギリス式のポータブル便座が置かれているが、その汚物溜めのバケツの上に、金網が張られている。
カナはその便座に座らせれて、女ともう一人男から見られながら、排便させられた。
腹痛がやっと治まり、カナは自分が出した汚物を片付けようとしたが、女から、
「肛門の中に不審物が入ってなかったか調べるのは、私達の役目だ!」
と言われ、女がカナが出した大便を棒で掻き回して調べているのを、側で見せられと言うる恥ずかしい思いをさせられた。
それからやっと、カナはバケツに汲まれた水で身体を洗うことを許され、再びアジトの責任者の前に立たされた。
 
2021/09/10 17:40:53(Kiy1Me5u)
2
投稿者: (無名)
カナは、これまでの羞恥と屈辱で、倒れそうだったのを、母を思って必死にたえてきた。
しかし、これからいよいよ、この前に立つ男から、女にされるんだ。
無意識にカナの顔はひきつり、蒼白となっていた。
「男とした経験がないのは、本当のようだな。」
カナは、ごくりと唾を飲んだ。
「よし、お前を私の部下として採用する。」
男はそう言うと、カナの身体検査をした女に、これからのカナの教育を申し付け、それから仕掛けていた書類の作成を始めた。
「あの..、」
カナは、いよいよ女にされるもの、と思っていたのに、首領が自分に目もくれなくなったことが、かえって不安だった。
早速教育係の女から、叱咤が飛んだ。
「密偵に質問は許されない!」
カナは思わず、
「はい!」
と気を付けして答えた。
するとまた、
「密偵が軍人の真似をしたら、身分がばれる!」
と叱られた。
やっと首領が顔を上げてくれた。
「お前は処女だ。
それを活かした、大きな仕事を計画している。」
「一つだけ、質問してよろしいですか?」
「言ってみろ。」
「母は..、母を助けることが、出来ますか?」
首領は母を思うばかりに、今まだ全裸でいることすら忘れているカナに、こう言った。
「全ては答えられない。
しかし、我が国の方針、我が軍の作戦に重大な利益をもたらしつつ、かつ、お前の母を助けるべく、計画を立てている。」
不安そうなカナに、首領は言葉を続けてくれた。
「お前が訓練を受ける時間は少ない。
それに、お前は母を助けたいと言う動機でしか、行動しないだろう。
だから、お前がすること、払う犠牲は、全てお前の母を救うためだと思うことだ。」
そして最後にカナに新しい名前を与えた。
「沢田カナ、はもう敵の組織に名前が知られている。
これからは、田中春、と呼ぶ。」
こうして、14歳の軍事密偵、田中春が誕生したが、その命は短かった。
21/09/10 18:54 (Kiy1Me5u)
3
投稿者: (無名)
春が訓練を受けたのは、わずか1週間だった。
その後、直ぐにイギリス軍の司令部に、表向きは中国人として送り込まれた。
裏で首領が手を回し、春は司令部の副官のメイドとして働くことになった。
副官はハーレーと言う名前で、階級は少佐だが、貴族や金持ち階級の出身ではなく、下層階級からの叩き上げで、上流階級に強いコンプレックスを持っており、しかも変態趣味だった。
「俺もやっと、メイドを使える身分になったか。」
中国人に成り済ました首領は、ハーレーに春を引き合わせる時に、
「この娘は、実は日本人です。
元は良い身分の娘ですが、家が落ちぶれて外国に売られたのを、私が買い取りました。
昔風の教育を受けた、素直で良い娘です。
英語の会話は出来ますが、読み書きは出来ません。」
と紹介した。
貴族の上司でも、世界一肌が美しく、気立てが良いと言われている日本人の少女を、基地内でメイドとして使っている者はいないだろう。
ハーレーは、自尊心を満足させた。
メイドの春は、思ったより良く、いや、大変良く働いてくれた。
しかもハーレーのわがままと言えるような無理な命令にも、黙って従ったし、それが出来なければ、できなかったのは自分のせいです、と言って素直に謝った。
ハーレーは、軍隊で死に物狂いで働いて、何度もお偉いさんから泣かされて、やっとこの地位を手に入れたのだが、春を雇ったのは、充分にそのご褒美になると思った。
ある日、ハーレーが何時もより早めに官舎に帰ったら、春が出迎えに来なかった。
ハーレーの寝室で気配がしたので、何かあったのか?と足音を忍ばせて近づくと、床にしゃがみこんで何かを見ている春の後ろ姿があった。
「何をしている?」
ハーレーが声を掛けると、春は驚き慌てて立ち上がったが、その足元には、ハーレーが今朝隠し忘れた、世界各国の少女のヌード写真、つまりロリコン用の変態写真が散らかっていた。
「マスター!も、申し訳ありません...。」
春は顔を真っ赤にして、頭を床に付くくらい深く下げて謝った。
ハーレーは、メイドに自分の変態趣味が知られた事で、困ったことになったと思った。
春に何と言って口封じをするかと、書斎で悩んでいたが、そこにノックの音がして、春が入ってきた。
手に、ハーレーが出勤する時に持つ将校用の鞭を持っている。
「どうした?」
不機嫌そうに用件を聞くハーレーに対して、春は手に持った鞭を差し出しながら、
「お仕置きを受けに参りました。」
と言った。
「何?お仕置き?」
聞き返すハーレーに、春が
「私が悪いことをしたら、父も母も、お尻を打って叱ってくれました。
今は私は両親がいません。
マスターから叱っていただこうと思って参りました。」
と答えた。
思わぬ流れに、ハーレーの心臓が高鳴った。
異民族ではあるが、かつては高い身分だった少女を、俺が鞭で打てるとは!
「よし、分かった。
俺が罰してやろう。
鞭打ち10回だ!」
そう宣言したが、ハーレーはまだ迷いもあった。
やはり尻を打つべきなのだろうか?
スカートはどうする?
しかし、春の方が自分から、床に四つん這いになり、濃紺のスカートを捲ると、白いズロースを穿いたお尻を見えるようにした。
ハーレーは、目がくらむ思いだった。
母国の変態売春宿で、高い料金を払って、年増の尻を打ったことがある。
それが、今では新鮮な少女が、自らスカートを捲って、俺に鞭で打ってくれと言ってるだ。
ハーレーは興奮の中、春のズロースに包まれたお尻を、10回鞭打った。
春は、一回打たれる毎に、その回数を声を出して数える。
時には痛さでお尻を動かそうとするが、それを自分で押さえて、必死に我慢しているようだ。
ハーレーの好みのど真ん中だった。
10回打ち終わると、春はスカートを直して立ち上がり、また深々とハーレーに礼をした。
「マスター。お仕置きをありがとうございました。」
その口調は、怒っていたり悔しがったりしてる様子は全く無かった。
この娘は、本当に素直に罰を受けたのだな。
部屋から出ていく春を見送り、ハーレーは感心すると同時に、つい先程見た、春の細くて白い太股と、可愛い尻を包んだ白いズロースを思い出し、股間が硬くなってしまった。
その2日後、再びハーレーが喜ぶ事態があった。
その日、日中ハーレーは不愉快な事が多かった。
司令官から補給物資の計画を聞かれ、下から上がってきた書類を読み上げたが、そこに書かれた数字が間違っていたのだ。
「明日までに、きちんとした数字を出せ!」
と命令され、ハーレーは官舎に仕事を持ち帰った。
春に、夕食にサンドイッチを命じ、直ぐに蒸し暑い中、制服の上着もシャツも脱いで計算に取り掛かった。
しかし慣れない仕事で、汗が流れるばかりで捗らない。
そこに、サンドイッチとお茶を運んで来た春が、そっと言った。
「マスター。
もしかしたら、私、お手伝いできるかもしれません。」
怪訝な顔をするハーレーに、春は自分の部屋から算盤を持ち出して、書類に書かれた数字を足し合わせて見せた。
ハーレーは驚いた。
英語の読み書きは出来ないのに、この娘はすごい技術を持っている。
それなのに、それを自慢するでもなく、俺の為に使ってくれる。
いや、良い娘を回してもらった!
それからは、ハーレーはソファーに座って、酒を飲みながら、春が算盤で計算するのを見守っていた。
もう半分も終わった頃、春が手を止めて、ハーレーの方を向いて言った。
「マスター。
本当に申し訳ありませんが、私、暑くてたまりません。
何より大切な書類に、汗を落としてしまいそうです。」
当時は、中級クラスの軍人の官舎には、冷房どころか扇風機も無かった。
春は椅子から立ち上がると、ハーレーに向かって言った。
「はしたない事で申し訳ないんですが、私、上を脱いでよろしいでしょうか?」
マスターであるハーレー自身が、既に上半身裸でズボンだけになっていた。
これでメイドに、駄目だ、とは言えないなあ。
ハーレーは自分に都合の良い理由を見つけて、春がメイド服であるワンピースを脱ぐのを許した。
春はワンピースを脱ぐと、手早く、しかもきれいに折り畳み、白のシュミーズ姿になって椅子に座った。
日本人の女性は、西洋人と比べたら、身体は細く、バスト、ウエスト、ヒップの括れも少なく、性的な魅力に欠ける。
普通のイギリス人はそう言う見方だが、ロリコンのハーレーにとっては、今目の前にいる春のシュミーズ姿は、たまらなく魅力的だった。
そのシュミーズは、もともと膝より下まで隠す筈なのに、どうやら春の成長が早かったらしい。
ソファーに座って横の低い位置から見ると、椅子に座ってる春の丸い膝、それとわずかだが太股まで見える事があった。
酒のグラスを持って、算盤を弾いている春の近くまで行く。
じっと見ていたら、この日本人の少女は、14歳だがブラジャーを着けてないことが分かった。
シュミーズを通して、時々乳首らしいポッチが見え隠れする。
ああ、たまらないな..。
この日本人の娘を、食べてしまいたい..。
ハーレー自身の欲望は、正直に顔にはっきりと現れていた。
春は、首領から指示された次の行動まで、あとわずかだと確信した。
21/09/10 22:06 (Kiy1Me5u)
4
投稿者: (無名)
翌日、ハーレーは司令官に賞賛されて帰ってきた。
一晩で膨大な数字を計算し、今後の極東防衛のための物資の運搬と配分に関わる、重要な資料を作り上げた功績だ。
春を誉めてやろうと思ってたのに、その春が暗い顔になっている。
「マスター。
昨夜は身の程知らずにも、マスターの大切なお仕事に口を挟み、あまつさえ、下着姿と言う見苦しい格好をしてしまいました。
お詫び申し上げます。」
春のおかげで上司から誉められた。
春の可愛い下着姿も拝めた。
俺にとって、何一つ悪いことはなかったのに..。
春が泣きそうな声で続けた。
「マスター。お願いです。
追い出さないでください。
私、マスターみたいな良いご主人様には、もう巡り会えないと思うから..。」
「罰なら受けます。
鞭でも、絶食でも..。
マスターが充分だと思うまで、いっぱいお仕置きしてくたさい。」
ハーレーは、機嫌が良かったところに、春の方から鞭でのお仕置きと言ってきた。
今夜は最高だな!
「よし、確かにお仕置きが必要だ。
鞭を持って来なさい。」
春はハーレーの鞭を持って来たが、その時は既に支給された制服のワンピースは脱いでシュミーズ姿になっていた。
「マスター!マスター!
あの、私のお尻を、直接打ってくださいませ。
私みたいに行儀の悪い娘は、そのくらい厳しく仕付けてくださいませ。」
そう言うと、春は自分からズロースを下ろし、シュミーズを捲って、自分のお尻を剥き出しにして四つん這いになった。
もうハーレーの意識は、普通ではなくなっていた。
春の真っ白なお尻を、何度も打ったのだろうか。
はっと気がつくと、目の前には真っ白な肌に赤い線が無数に着いた少女のお尻があった。
春は悲鳴も苦痛の叫びも上げず、打たれ続けたようだ。
しかし、かなりの苦痛は味わったようで、両手を床に付いた両手を強く握りしめ、痛みに耐えているようだった。
ハーレーの打つ手が止まったのに気がついた春は、振り向いて自分のマスターを見上げた。「マスター。
どうなさったのですか?
なぜ、打つのをやめられたのですか?」
春から聞かれて、ハーレーはあまり考えもせず、
「もうお前の尻は打つところがないから..」
と答えた。
それを聞いた春は、いきなり立ち上がると、身につけていたシュミーズとズロースをあっと言う間に脱ぎ捨て全裸となり、また四つん這いになった。
「すみません。
これならよろしいでしょうか?
どこでもけっこうです。
私をお打ちくださいませ。」
ハーレーは春に気押されしたのを感じたものの、そこにはこれまで白黒の画質の粗い写真でしか見たことのない、か細い、真っ白な、本物の少女の全裸があった。
その全裸の少女が、四つん這いになっているのだ。
しかも、自分にお尻を向けて。
春自身は、四つん這いになって顔は伏せている。
ハーレーは、春の視線を気にすることなく、存分に春のお尻から前の割れ目を血走った目で見続けた。
アナルも割れ目の中も、周囲の肌より本当に僅か色素が濃いが、年配の商売女のどす黒く使い込んだ性器や肛門に比べたら、清らかでそのまま舐めても上等の菓子のように美味しかろう、と思われた。
黒い陰毛が、僅かに生えかけている。
それも、清楚で美しく思えた。
しばらく見ていたら、春が、
「伏せていると打ちにくいのでしたら、立って鞭をお受けします。」
と言って立ち上がった。
さすがに両手で前を隠しているが、小さく未熟な果実のような硬い胸は、そのままハーレーの目に晒された。
乳房全体が、イギリスの同年輩の少女に比べて小さく、さらに乳首は小さな硬貨くらいの大きさしかなかった。
その小さな乳首が、何故か硬くしこっている。
俺から裸を見られて、鞭で打たれて、興奮してる?
そう言えば、いつもおとなしい春が、今はいやに息づかいが荒いが..。
そのおとなしい筈の春が、
「どうぞ、背中でも胸でも、お打ちください。
私、マスターに打っていただきたいんです..。」
と言ったのを、ハーレーは確かに聞いた。
「両手を上に上げろ..」
自分の言葉が上ずってるな、と感じながら、
ハーレーは春に命じた。
そして、両手を上に上げて立つ春の全身を、鞭打った。
か細い肩、薄い胸、肋骨がきれいに透けて見える脇、まだ幼児体型から完全には成長を遂げていない腹部、ほんの僅かの薄い陰毛で飾られている下腹部、痛々しいほど細い太股..。
ハーレーは春の全身に鞭を与え、春は時にはのけ反り、時にはうつ向いて打たれた所を庇おうとしたが、また直ぐに真っ直ぐ立って、ご主人様の鞭を受け続けた。
ハーレーは狂喜した。
もうズボンの前の膨らみを隠すこともしなかった。
いや、着ていた軍服もシャツも脱ぎ捨て、パンツ一枚になって鞭を振るった。
約一時間後、打ち疲れて、ソファーに座って荒い息をしているハーレーの太股に、床に全裸のまま座っている春が、しなだれ掛かって甘えていた。
「マスター。
私、本当に幸せです..。」
その全身を覆う赤い線を見ながら、ハーレーは
「この少女は、もう俺の全てを受け入れるだろうな..。」
と予感した。
ハーレーは春に酒を命じた。
運ばれて来たスコッチを一口飲むと、ハーレーはいきなり春の手首を握って自分の膝の上に引き寄せ、そのまま春の花弁のような唇に、自分の厚い唇を押し付けた。
身悶える春の唇に、口移しでスコッチを飲ませると、そのまま抱き抱えて、寝室のベッドに連れて行った。
「なんと軽い身体だ。
こんな華奢な身体で、俺の一物を受け入れられるだろうか..」
ベッドに投げて落とされた春は、目の前でハーレーがパンツを脱ぎ捨て、巨大な一物を剥き出しにするのを見ていたが、本能的に目を反らせ、うつ向いてしまった。
その行為は、ハーレーから見たら、処女の恥じらいと畏れと写った。
仰向けにされた春に、ハーレーがのし掛かってきた。
また口を吸われ、薄い乳房を揉みし抱かれ、反対の手で、少女の身体で一番敏感で繊細な割れ目の中を弄られた。
そして、小さな日本の少女春の、硬く小さな蕾に、白人ハーレーの巨大な一物が当てられた。
21/09/11 14:00 (c8Y4v5SL)
5
投稿者: (無名)
女の一生に一度の痛みの筈だった。
春は、心の中で母を思いながら、敵国の将校の一物を、本当なら結婚するまで清い筈の秘密の部屋に迎えようとしていた。
ハーレーの一物は巨大だった。
意識して受け入れようとするが、どうしても本能的な恐怖と憎しみが頭に浮かぶ。
ハーレーも、自分の巨大な一物を持て余していた。
「うーん、やっぱりお前には大き過ぎるか。」
無理やり犯せる立場なのに、一度は春の身体を心配したのは、既にハーレーが春に対して、便利のよい道具と言う以上の感情を持っていたからかもしれない。
「申し訳ありません。マスター。
あの、あの、良かったらなんですが..」
春は顔を赤くして吃り吃りハーレーに言った。
「もしマスターがよろしかったら、あの写真の女の子みたいに、わたしを後ろから可愛がってくださいませんか?」
あの写真の女の子とは、春が初めてハーレーのお仕置きを受ける原因になった、ハーレーの収集した変態写真の中の一枚だった。
その写真には、多分春と同じくらいの年齢の金髪お下げの少女が、全裸でベッドに四つん這いのような姿勢にされ、両手を前でベッドの枠に縛られてる姿が写されていた。
しかもその後ろに、これも巨大な一物を勃起させた白人の大男が迫っている。
つまりこの少女は、縛られてバックから犯されるわけだ。
春は、自分をその写真の少女のようにしてくれ、と言っているのだ。
ハーレーはまだ幾らか残っている理性で春を見つめ、
「本当に、良いのか?」
と尋ねた。
春は恥ずかしそうに両手で顔を覆って、
「マスター。ごめんなさい。
私、マスターに可愛がってもらいたいのに、マスターのあれを見て、情けないけど怖いって思ってしまいました。
後ろからなら、多分恐くありません。
でも、卑怯な私が逃げないように、手も縛っていただけると、嬉しいです..。」
よし、分かった。
これも、神様の思し召しかもしれない。
いつも下っぱで情けない思いをして心が歪んだ俺に、天使が生まれ変わって恵みを与えてくれてるのかもしれん!
ハーレーは春の両手を革紐でベッドの頭の部分に縛りつけた。
春は両膝で体重を支えながら、鞭で赤く腫れたお尻をハーレーの方に向けた。
ハーレーの大きな両手が、細い春の腰に掛かる。
ハーレーの一物は、春の膣口に当てられた。
グイッと引き付けられた。
同時に春は、膣口がメリメリと裂けた音が聞こえた気がしたが、それから意識は真っ暗な闇に沈んでいった。
気が付くと、行為は終わっていた。
一物を血だらけにしたハーレーが、不器用に春の手首の革紐を解いているところだった。
下半身がズキズキと激しく痛んだ。
何故か吐き気もするし、頭痛も激しい。
しかし、任務を果たさなければ..。
手首を解かれた春は、すぐに起き上がって洗面所に急いだ。
動く度に、下半身、特に割れ目がズキズキ痛んだ。
それでも苦痛を顔に出さず、お湯に浸けたタオルを絞ってベッドに戻り、春の徐々に喪失で血だらけになったハーレーの一物を拭き清めた。
「春、お前の身体は..」
気を使ってくれるハーレーに、
「マスター、ありがとうございます。
春は本当にうれしいです!」
と感謝の言葉を返す。
「もう俺は良い。
お前、自分の身体を洗ってこい。」
ハーレーから言われて、春はわずかの水で自分の下半身を拭き清めたが、破られた処女膜からの出血はまだ止まらなかった。
仕方なく春は、股間に布を挟んでハーレーのところに酒を運んで行った。
ハーレーは感動していた。
この日本人の少女は、本当に俺に処女をくれた。
かなりの痛みの筈なのに、健気に俺の世話を先にするなんて!
もうこの少女を手離しはしないぞ。
結婚は出来ないが、ずっと側に置いてやる。
「春。さあ、今夜は俺のベッドで一緒に寝よう。
心配するな。もう今夜はしないから。」
春は迷っている様子だ。
「あの、私のような目下の者が、マスターと一緒に休むなんて..」
「良いから来い。可愛いやつめ。」
そう言われた途端、春はハーレーの胸に飛び込むと、顔を押し付けながらこう言った。
「優しい..、優しい..、私のマスター..。」
翌日から、ハーレーは官舎の中では、春に対して妻に準じた扱いをしようとした。
しかし、春は控えめな態度とメイドとしての分をわきまえて、殆ど以前と変わらなかった。
良い服を買ってやろうとしても、
「着る機会がありません。
それより、マスターがお喜びになる物をお買いください。」
と遠慮する。
ある時、あまり宜しくない中国人商人から、フランスのキャバレー等のショーガールが身に付ける、スパンコール付きのパンティーを手に入れた。
あの清楚な春に、これを穿かせたら、恥ずかし過ぎて泣くのではないか?
ほんのいたずら心だったが、帰って春に手渡すと、一度は顔を真っ赤にして別室に下がったが、やがてそのパンティー一枚の裸体でハーレーの前に姿を現した。
「いかがでしょうか?
やはり、似合いませんか?」
と羞恥で顔を赤らめた少女は、いやらしい筈のなのに、とても美しく思えた。
それからは、いやらしい下着だけでなく、春に似合いそうな可愛い服を買っては、それを着せた春をお供にしてシンガポールの街を歩くことも増えた。
そして知人に会う度に、春を自慢した。
ハーレーの春に対する信頼は際限無かった。
極秘の書類でも、数字が絡む難しい物なら、持ち帰って春に計算させた。
時には官舎に忘れた重要書類を、春に届けさせることまでさせた。
同僚達の中には、他国の女の子に対して無用心だと言う者もいたが、「春は英語は喋れるが、読み書きは出来ないんだ。」と言い訳した。
幸い上司である司令官からは何も言われなかった。

21/09/11 17:39 (c8Y4v5SL)
6
投稿者: (無名)
春は珠算が得意なだけに、数字を暗記する能力に優れていた。
密偵の首領は、春に対して難しい戦略戦術等は教えず、大砲、機関銃、歩兵、タンク、燃料等の簡単な単語と、それに関する数字のみ組織に伝えるように命令していた。
伝達方法も無線等ではなく、春が覚えていた内容を、ハーレーが寝いてる間にメモしてゴミ箱に入れ、それを翌朝組織に雇われた現地人が回収すると言う原始的な方法だったが、かえって上手くいった。
春からの情報は、組織から軍の上部に伝えれ、どこに何人の兵員が送られてるか、どこの砲台にどれだけ砲弾が蓄積されているか等の分析から、シンガポールだけでなくマレー半島全体の防衛態勢まで推測することが出来た。

組織の無線担当が首領に報告した。
「最近、イギリスの諜報組織が出す暗号電波に、HARUと言う固有名詞と思われる単語が、よく出てきます。」
首領は、敵諜報部が春に疑いを持っているのを確信した。
春の母親の救出と、春の脱出を実行しなければならない。
計画自体は単純だった。
ハーレーは司令官の副官として、基地内の管理関係の責任者だ。
当然、罪人収容施設の責任者も兼ねている。
まず、春がハーレーが官舎に持ち帰った書類の一部をゴミ箱経由で組織に送り、春はその後基地から逃走する。
組織はそのことをハーレーに告げ、上司に知られたくなければ、スパイ容疑で有罪になった沢田ミツを秘密裏に釈放しろ、交換に書類は返す、と嚇かす。
引き渡し場所は、直ぐに海上に逃げられる海岸を指定し、釈放されたのが本当に春の母親なら、そこから直ちに雇った現地人の漁船でシンガポールを脱出する。
その準備は直ぐに行われ、ハーレーが重要書類を持ち帰ったら、その二日後に決行と決まった。

その機会は、直ぐにきた。
官舎に帰ったハーレーは、持って帰ったカバンから取り出した書類を春に見せ、明後日までに数字計算の確認をしておくように言いつけた。
「また、このような重要なお仕事のお手伝いを、させていただけるのですね。
マスター、ありがとうございます。」
嬉しげに微笑む春に、ハーレーは、
「仕事をするのは、明日の昼間でも良い。
今日は、また今から可愛がってやろう。」
と言って、その身体を引き寄せた。
まだ外が明るいのに、春は官舎の応接間で裸に剥かれ、後ろから犯された。
狭い春の膣で射精し、気持ちがゆったりなったハーレーは、自分の両足の間に踞って、一物をお湯で濡らした布で拭き清めている春の頭を撫でながら、
「金が貯まったら、中国人のコックを雇い、日本人を嫁に貰え、と言われてるが、本当に俺は幸せだよ。」
と呟いた。
「そんな..。
私、マスターのお嫁さんになれません。
身分が違いすぎます。」
確かにその通りだ。
成り上がりでも、ハーレーはイギリス軍の将校だから、現地人のメイドと結婚するなど出来はしない。
「それに、マスターは、まだまだ出世されるのでしょう?
戦争が近いと皆言っていますけど..」
「ああ、間違いなく日本軍は来るだろう。
そして、我が軍に破れて、東京に敗退することになる。」
その時になって、ハーレーは春が日本人だったのを、改めて思い出した。
「マスターが日本を占領したら、私も日本に呼んでくださいますか?」
ハーレーは、春が両親から売られた母国、日本の敗北を望んでいるのだと単純に信じてしまった。
「ああ、もちろんだ。
東京を占領したら、俺ももっと大きな家をもらい、日本人の女を10人くらい雇い入れよう。
お前は、メイド頭として、威張っていれば良い。」
すると春が、珍しくちょっと拗ねた様な顔になった。
「そんなの、嫌です..。
マスターが何人のメイドを雇っても、その中で何人の女の子を可愛がっても結構です。
でも、マスターの身の回りのお世話は、ずっと私にさせてください..。」
殺し文句だった。
ハーレーは蕩けそうな顔になった。
春は、こんな事言うのはとても恥ずかしい、と言う顔をして、
「それと..、一週間に一度、いえ、1ヶ月に一度で良いです。
私を...、可愛がって..。
縛って、鞭で叩いて...、マスターの大きなので...。」
そこまで聞かされて、ハーレーは春をガバッと抱き上げると、そのまま寝室に連れて入った。
その夜、ハーレーは春を三度犯した。
もちろん一度犯しては、酒を飲み、鞭を使い、張り形や肥後のずいきと呼ばれる日本の淫具も使って春を弄び、一物が勃起したら再び犯すのを繰り返した。
そして、前後不覚に酔いつぶれて熟睡した。

翌朝、春が淹れてくれた濃いコーヒーを飲みながら、ハーレーは、昨夜渡した書類は、非常に重要な物であるから、紛失など絶対しないように、と言い残して出勤して行った。
春は組織から指令されたとおりの行動を起こした。
21/09/12 14:54 (AM/9w3Sr)
7
投稿者: (無名)
その日、日中仕事をしていても、ハーレーは何となく不安な予感に悩まされた。
こんな時は、官舎に帰って、宝物の春に癒してもらわねば..。
終業時間と共に、官舎に帰ったハーレーは、そこにタイプで打たれた脅迫状を見た。
もちろん春の姿は無い。
書類が奪われた!
春は?春も拐われたか?
憲兵に連絡を..!
しばらくパニックに陥った後、ハーレーは考えた。
相手は、書類を返すと言ってる。
代わりに渡す日本人の女は何者だ?
ハーレーは収容所に走り、収容された罪人のファイルに目を走らせた。
名前、生年月日、人種、罪名、罪の内容、そして顔写真が貼られているファイルもある。
ハーレーはそこに、20年後の春の顔をした女の写真を見つけた。
そうか!
春は拐われたのでは無かったか!
母親を助けるために、俺のところに来たスパイか!
ハーレーは、その女の釈放命令書を偽造した。
司令官のサインも、緊急を口実に、自分が代理署名した。
ハーレーの考えも単純だった。
指定された場所にこの女を連れて行く。
女を引き渡す。書類を受けとる。
そして、別れて直ぐに、後ろから撃つ。
憲兵から調べられたら、敵の組織を反対にわなに掛けようとしたのと、この女を逃がさない為に仕方なく射殺した、と誤魔化す。
それでもばれたら、後は軍法会議。
俺の経歴は終わりだ。
拳銃をベルトに差し込みながら、ハーレーは、「身分は捨てて良い..。
春が欲しかった..。」
と呟いた。
釈放された春の母親を連れて、ハーレーは夜の闇の中を、指定された海岸に着いた。
闇の向こうに、数人の人影が見えた。
その中の一人は、他の者より背が低い。
人影に近づくと、女は背の低い人影に飛び付いた。
「かな!かな!かなでしょ?」
暗闇の中、女は自分の娘の顔や髪を撫で回して、それが間違いなく自分の娘であるのを知った。
しかし、その少女は感情の無い声で言った。
「いいえ。
私は田中春です。
貴女の娘とは違います..。」
そう言うと、まだ抱き締めようとする母親を振り切って、ハーレーの方へと歩いていった。
大きな声で娘を呼ぼうとした母親は、組織の者から鼻と口を薬に浸した布で押さえられ、意識を失って漁船に運ばれた。
他の人影も、全て消えていった。
「春!春!お前は...!」
ハーレーはベルトから抜いた拳銃を、春に突きつけた。
「マスター。
あの書類です。全部あります。」
春はそう言うと、分厚い中身の入った封筒をハーレーに差し出した。
「撃ってくださっても結構です。」
これまでハーレーが聞いたことのない、春の冷たい声だった。
ハーレーは拳銃を構え、春の眉間に照準を合わせ、引き金に掛けた指に力を込めた。
「マスター。
貴方は、私にこの書類を預けたりしなかった。
厳重にデスクの鍵の掛かる引き出しに要れていたが、メイドの春が鍵を壊して盗んでいった。
そうですよね!」
すごい迫力だった。
わずか14歳の少女から、40過ぎの軍人が気押しされた。
「貴方はメイドを犯したりしていない。
メイドの春は、貞操観念がなく、誰とでも寝るような女だった。
盗み癖もあったので、貴方は立ち直らせようと、たまには鞭を使うなど厳しく仕付けたが、結局裏切られた。
そして春は、ことも有ろうか大きな恩のあるマスターを様々な方法で脅して、ついに仲間の女を逃がすのに成功した。」
「しかし、マスターは最後に春から武器を取り上げ、仲間の女には逃げれたが、主犯格の春は捕まえた。」
春の声は、最初は冷静だったのに、次第に震え、弱々しくなってきた。
「そして..、それでも抵抗したので..、やむを得ず射殺した..。
これで..、良いですか..?」
夜目に慣れてきたハーレーには、春が涙を流しているのが分かった。
「何故、母親と一緒に逃げなかった?」
「違います。
あの女の人の娘は、結婚前に貞操を捨てるような、淫乱な少女ではありません。」
「お前、母親を助けるためといわて、あいつらの仲間に入れられたな!
あいつらから言われて、無理やり俺から抱かれたんだな!」
それまで必死に冷静を装っていた春が、急に肩を震わせ、すすり泣き始めた。
ハーレーは仕方ないと思った。
俺のような心の曲がった変態を、あんな天使みたいな少女が好きになる訳がない。
「わからないんです.。」
春が呟いた。
「何が、わからない?」
「最初は命令されてたから...。
でも、マスターが優しかったから..」
しかし、俺が春を抱く時は、鞭でいたぶり、手を縛り、あの小さな穴に捩じ込んでいたんだ。
何か優しい?
春が泣きながら呟くように言った。
「マスター!
早く、撃って!」

いきなり近くて草を踏みしめる音がして、
「そこまでだ!
二人とも動くな!」
と大きな声がした。
二人に懐中電灯の光が浴びせられ、周囲を敏捷な男達が取り囲んだ。
「情報部だ。
ギリギリ間に合ったようだな!」
責任者らしい男がハーレーに敬礼したので、ハーレーは拳銃を下げた。
「少佐殿、せっかくの貴殿の活躍ですが、残念なからこの少女は、以前から情報部が目をつけていたのです。
身柄は情報部が引き受けます。」
そう言うと、責任者は部下に春を連合するように命令した。
両腕を捕まれた春は、ハーレーの横を通る時、
「このおっさんを、私の色気で落とせなかったのが失敗だったわね!」
と悪態をついたが、それが本心とはハーレーはとても思えなかった。

やがてハーレーは上司の司令官から、叱責と言う比較的軽い処分を受けた。
本来なら、軍法会議に回される筈なのに。
しかし春は、軍事密偵とされ、軍法会議で銃殺刑が確定した。
身分を隠し、ハーレーの家にメイドとして住み込み、何度か主人の財産を盗み出した。
それを見つかって、立ち直らせようとするハーレーから折檻も受けたのに、かえって逆恨みしたあげく、日本軍の工作員と接触し、自分も工作員に仕立てられ、重要書類を盗み、監獄に入れられてるスパイの脱走に手を貸した。
幸いハーレー少佐の敏速かつ臨機応変な行動で、重大な結果は防げたが、その行為は極めて悪質である。
よって本軍法会議は、被告田中春に対して、射殺刑を宣言する。
そう宣言された春は、かえってホッとした表情を浮かべたと記録されている。
ハーレーは、春が何故自分を庇うのか分からなかった。
あれだけ散々弄んだのに。
犯した時も、かなり出血したし、気絶してしまった。
俺が美男子だったり、貴族の若様なら、まだ話は分かる。
しかし、俺はしがない成り上がりの醜男だ。
色々考えたが、ハーレーが最後に行き着くのは何時も、
「もう、あんな酷いことはしなくても良い!
ただ、可愛い春と暮らしたい!」
と言うことだった。
やがて、ハーレーにとって残酷な命令が来た。
立ち会い将校として、春の処刑に立ち会うことを命じられたのだった。
21/09/12 18:48 (AM/9w3Sr)
8
投稿者: (無名)
ハーレーは仕方ない処刑場へ向かった。
そこでは、さらに悪い運命が待っていた。
銃殺隊の指揮官が事故で来れない。
処刑は延期か、と思われていたら、司令官自らが命令した。
「ハーレー君、君が指揮をとりたまえ。」

銃殺は6人の兵士が、10メートル弱の距離で、罪人の胸を狙ってライフルを撃つのだが、それは指揮官の命令で整然とされなければならない。
ほとんどの将校は指揮官になるのを嫌がるが、ハーレーは平民階級からの成り上がりだったせいで、何度も銃殺隊の指揮官をさせられてきた。
しかし、今度はよりによって、射殺されるのがあの春なのだ。
罪人が場内に到着するまで、ハーレーと春の関係をしらない兵士達が、噂話をしている。
今日処刑されるのは、まだ14歳の女の子だが、何人もの男を手玉にとって、悪事を重ねたあばずれだそうだ。
お偉いさんのメイドになって、色仕掛けを掛けたが、そのマスターがお硬い人で、反対に厳しいお仕置きをされたから、それを恨んで重要書類を盗みだそうとしたらしい。
ぎりぎりのところで、気がついたマスターから捕まって、書類は取り戻され、自分は捕まって今日の銃殺だ。
ドジな女だな。
女の銃殺なんてめったに無いから、良い土産話の種になる。
兵士達は、これから行われる銃殺と言う重い予定の前に、少しでも緊張を解そうと話続けた。
そんな兵士達の雑談を、ハーレーは怒鳴り付けたい気持ちを必死に押さえつけて、聞かないふりをしていた。
処刑場に春が連行されてきた。
ハーレーは出来るだけ彼女を見ないようにしていた。
見るのが恐かった。
処刑場入口でトラブルがあった。
処刑場を管理する係の兵士が、春に全裸になるように命令した。
スパイは普通の罪人ではない。
人権も人間的尊厳も認められない。
恥ずかしく惨めな姿で死ぬべきだ。
これまでも、そのようにされてきた。
と言っている。
それに対して、収容所からここまで春に付き添ったキリスト教のシスターは、
たとえ罪人でも、うら若い女性を大勢の兵士の前で裸にするのは残酷過ぎる、
と抗議していた。
司令官が待っている。
あまり時間を掛ける訳にはいかない。
ハーレーがやきもきしていると、春の声が聞こえた。
「シスター、ありがとうございます。
でも、良いです。
私、裸で処刑されます。」
そう言うと、もう春は自分で女性囚人用のワンピースを脱ぎ始めた。
ハーレーは、整列した銃殺隊の端にいるので、そちらを真っ直ぐ見る訳にいかなかったが、
場内の兵士達はざわめいた。
本当かよ!
若い女が裸!
すごいじゃないか!
整列したハーレーの前に、春が連れて来られた。
全裸だった。
細い首も肩も、薄い胸も痩せたお腹も、細い足も、春がいなくなる前の日に、ハーレーが自分の物として弄んだままだった。
春がハーレーに気がついた。
動揺して何か言うのではないか、と思ったが、春は
「よかった!」
と言ってるとしか思えないような、ハーレーだけに分かる微笑を浮かべた。
左胸の心臓の部分に、ペンキで白い印を書かれた春が、刑場の柱に後ろ手に縛られた。
細い腕を兵士に捕まれて、痛々しく可哀想だと思ったが、それはほんの1ヶ月前に、ハーレー自身が春にしてきたことだ。
あの時春は、逆らうことなく、いや、ハーレーにとってはむしろ進んで、しかもはにかみながら縛られてくれたのに..。
あの小さな乳首も、下半身の薄い陰りも、俺の物だと思って触れたのに..。
それが二人の幸せだと思っていたのに..。
今は本当に死ぬために縛られている。
縛られた罪人に目隠しをして、最後の言葉を聞くのは、指揮官の仕事だ。
ハーレーは進み出て、春の前に立った。
普通の女なら、泣きわめくか、怨み事を言われる筈なのに、春はあの官舎で、いつもハーレーに向けてくれた、あの暖かい微笑みを浮かべてくれた。
「最後に言うことはあるか?」
「ありません。皆様にご迷惑をおかけします。
よろしくお願いします。」
周りに聞こえるように、はっきりそう言うと、春は目を閉じた。
目隠しをしてやり、ハーレーは隊の端に戻った。
司令官が、促すように手を上げた。
「構え!」
兵士がライフルを持ち上げ、構える。
「狙え!」
ライフルが春の左胸の白い印を狙った。
5秒後に、次の最後の号令をしなければならない。
ハーレーの脳裏には、春との楽しかった日々が次々と浮かんでは消えた。
号令をかけたくない!
しかし、号令は口から出てしまった。
「撃て!」
銃声が響いた。
白い硝煙と火薬独特の匂いが広がる。
その硝煙が薄まると、柱に縛られた春は、右胸と腹から血を流して倒れかけていた。
縛られてなかったら、地面にうつ伏せに倒れていただろう。
銃殺隊の兵士は、皆本国から来たばかりの、本当に人間を撃ったことのない新兵だった。
彼らにとって、まだ若い痩せた少女を撃ち殺すと言う任務は、精神的に過酷すぎた。
わずか10メートルも離れてない距離で、6人のうち春の身体に命中させたのは二人だけ。
それも、心臓には当たらず、右胸と腹部に命中し、春はまだ死ねなかった。
悲鳴はあげてないものの、苦しんでいるのは、はっきり分かった。
呆然となっているハーレーに、司令官が命令した。
「楽にしてあげなさい。」
そして小さな声で、
「後ろ頭より、口を開けさせた方がきれいに死ねる。」
と教えた。
ハーレーは腰の拳銃を抜くと、一人で春に近づいた。
恐ろしかったが、勇気を出して目隠しを取った。
顔は苦痛でひきつっていたが、ハーレーを見上げた目は、あの時の優しい目だった。
苦しい息の中で、春は小さな声で言った。
「マスター..、お慕いしてました..。」
この言葉は嘘ではない!
春は、俺を愛してくれてた!
部下に背を向けてたのはありがたかった。
ハーレーの目から涙が流れた。
「春、楽にしてやる。
さあ、口を開けて。
きれいな顔で逝ってくれ。」
最後に春は、
「マスターは..、やっぱり優しい..」
そう言うと口を開け、ハーレーの拳銃を受け入れた。
ハーレーは春の身体を抱き抱え、引き金を引いた。
弾は延髄を破壊し、首の後ろに抜け、春は楽になれた。
顔はきれいなままだった。

拳銃を握ったまま、立ち尽くしているハーレーは、後ろから肩に手を当てられた。
司令官の声が、
「国に忠誠、親に孝行、そして初めての男に真心を捧げようとすれば、こうなるしかなかったのだろうな。」
と慰めるように聞こえた。

司令官は、自分の副官の勤務ぶりや快活さが見違えるほど変わったことから不審を抱き、情報部からの報告、それに自分の人生経験から、ハーレー以上にハーレーと春の関係を把握し、理解していたのだった。
あの娘は、最初は任務でしかたなかったとはいえ、自分の処女を捧げたこの風采の上がらない中年男に恋をしてしまったのだ。
そして、そんな自分がふしだらな女だと許せなくて、母親と一緒に逃げなかったのだ。
情報部での厳しい取り調べでも、ハーレーとの関係を否定したし、身体検査で処女でないことがばれても、自分があちこちの男と遊んだからだ、と言い張った。
英雄とは違うだろうが、一人の人間として美しいと言えるのではないか。
しかし、やがてこの地を、そんな人間模様など認めない戦争が、全てを覆ってしまうのだった。
21/09/13 04:34 (Y1XLx2cQ)
9
投稿者: (無名)
綺麗な文章ですね
21/09/21 04:39 (Iu5CQ1Z.)
10
投稿者: (無名)
下手な書き手です。
時代遅れの設定を読んで下さってありがとうございます。
21/09/22 09:19 (wfdFamOw)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。
名前
メール
本文
スレッドを上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
 
官能小説 掲示板
官能小説 月間人気
官能小説 最近の人気
作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。

Copyright © ナンネット All Rights Reserved.