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異星のペット奴隷
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
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1:異星のペット奴隷
投稿者:
銀河宇宙では、圧政により力で民衆を支配する帝国勢力に対し、地球を中心とする民主的なテラ連合が徐々にその影響力を強めていった。
惑星ビオンの国内では、帝国勢力に近づこうとする貴族階級とテラに近づこうとする平民階級との抗争が断続的に続いていた。
ビオンの科学技術は、地球の20世紀前半程度であるが、遺伝子工学のみが特異な発達を遂げており、家畜的、またはペット的な疑似人類と言うべき奴隷が存在していた。
地球人リオ=サカモトは年齢30歳。
帝国との直接的戦闘が発生してないビオンに、テラと現地政府の良好な関係を保持するのを任務とする使節団の中で、一人だけビオンに先行派遣されていた。
現地通訳を連れて首都ビオンシティーを見物してると、テラン圏内では見ることの出来ない奴隷市場があった。
一人の少女が競りのために高い台に乗せられている。
年齢は地球人なら思春期直前の10歳位。
短く切られた髪は、真っ白に近い銀色。
汚ない布を一枚腰に巻いただけだったが、肌の色は髪の毛と同じように真っ白だった。
奴隷商人らしい男が、鞭を鳴らして少女を怒鳴り付け、少女はおどおどした様子で腰に巻いていたぼろぼろの布を外した。
真っ白な肌に、割れ目がくっきりと目立って見える。
どうも買い手がつかないらしい。
商人が腹を立てて少女を罵り、鞭で打とうとした。
リオは可哀想に思い、通訳に「あの少女を助けたい」と言ったが、通訳からは「貴方が買い取るしかない。」と言われた。
通訳は商人から話を聞いて戻ってきた。
これはチルと言う品種で、人工生殖で生まれる。
寿命は30年くらい。
12歳位で成長が止まり、以後死ぬまで外見的な老化はない。
主に快楽用の奴隷として使われる。
読み書きも教えれば出来るが、これまで本気でチルに教育を施したことが無いので、どの程度の知能があるかは分からない。
リオはテラの通貨をビオンの通貨に両替したら、分厚い札束になったため、経済的には少女を買うことが出来た。
どうせ家政婦を雇うつもりだ。
この少女が家事が出来るのなら、この少女を家政婦にしよう。
通訳に少女を買いたいと言うと、通訳はまた商人と話していたが、戻って来て「この少女は、まだ使われてないと言って、値段を高く吹っ掛けてる。」と言った。
つまり、「新車だから高いよ!」と言うことなのだろう。
この少女を女として、本人の意志を無視して使うことは、リオのテラ市民としての誇りが許さないはずだった。
商人に少女の代金を払い、その場で待っていると、思ったより簡単に少女の所有者が換わったと言う書類が届けられた。
通訳にも手数料を渡し、少女にはリオが着ていたブルゾンを羽織らせて家に連れて帰った。
通訳が居なくても、簡易通訳器があれば、大体の意志疎通は出来た。
名前を聞いたが、テラの言葉では発音が難しい。
簡易通訳器で、少女の名前は英語のスプリング(春)だと分かったから、リオはその少女を「ハル」と名付けた。
リオが、片言のビオン語か英語で「ハル、これをして。」と言えば、ハルは大体分かるようだったが、自分から言葉を口にして話すことは無かった。
リオはハルに金を渡し、これで自分の衣服を買い整えるよう言った。
「マスターの好みはございますか?」
ハルがこう言ったが、リオは何故そんなことを聞くのか理解できなかった。
「特に無ければ、適当な物を買わせていただきます。」
そう言ってハルは出掛けていったが、ハルが買ってきたのは、白のパンツ二枚、白のランニングの様なシャツ二枚、灰色のチュニック様のワンピース二枚、上から巻くベルト一本、サンダル一足、タオル一枚、歯ブラシ一本、それだけだった。
「こんなので良かったのか?」
リオは女の子の気持ちは分からないが、これでは質素過ぎるだろう?とは思った。
靴下も無いし、可愛いハンカチも帽子もない。色も無いし、汚れて良いような作業服のようなデザイン。
「こちらが残りです。」
ハルがリオに戻した金は、殆ど減ってなかった。
まあ、そのうち少しづつ買ってやるか!
「よし、ではハル。着替える前に身体を洗いなさい。」
リオはこう言って、ハルが当然浴室を使うだろうと思っていた。
ところが、ハルはタオルを持って裏庭に出ると、そこに有った雑用のバケツに井戸から水を汲み、自分の身体を洗い始めた。
リオは慌てて止めて、「浴室で洗いなさい!」と言わねばならなかった。
夕方近くになり、デスクワークをしていたリオは、ハルから夕食についてどうするか聞かれた。
仕事が波に乗っていたので、正直夕食の事など考えて無かった。
「あるもので済ませる。」
そう言ったまま、ハルに具体的な事は何も言わなかったし、金も渡さなかった。
仕事が一段落し、ちょっと空腹を感じる頃、旨そうな匂いがしてきた。
ドアをノックし、ハルが食事の用意が出来たことを告げた。
鶏肉と野菜のシチュー風の料理が穀物を炊いた物と一緒出された。
いや、待て!俺は食費渡してなかったよな!
「この材料はどうして手に入れた?」
リオはハルに強めの口調で尋ねた。
「鳥は、石で獲りました。2羽獲れたから、1羽は野菜と交換しました。」
小さな声だった。
リオが食事の事を何も指示しなかったのに文句を言うのでも、自分の才覚で食事の用意をしたのを自慢するでも無かった。
表情は無表情を保っているが、その奥で激しく心配していることが窺われた。
それはそうだよな。
今日、他所の星から来た人間に買われたばかりだ。
今度の主人が残酷な人間だったらどうしよう?と心配になって当然だよな。
やっとリオはハルの事を理解してやらねばならないと自覚してきた。
夕食は旨かった。殆ど食べてしまった。
料理はリオの分しかテーブルには無かったが、
「ハルは後で別室で食べるのだろう」としか考えなかった。
「とても、旨かった。」
そう言ったら、初めてハルの顔がぱあっと明るくなった。
笑った訳ではない。微笑んでもいない。ただリオはそう感じることが出来た。
「明日からも頼むよ。必要な金はちゃんと渡すからね。」
そう言って席を離れようとしたが、念のために聞いてみた。
「ハル、君は一緒に食べないのかい?」
ハルは深く頭を下げると
「私は奴隷ですので、ご主人様が残されたものをいただくことになっておりますが..」
ああっ!ここもだ!
テラの常識は通用しない!
リオは自分の迂闊さを責めたが、その日はまだショックが続いた。
入浴。
浴室前に、全裸で腰にタオルだけ巻いたハルが膝まづいていた。
「何をしてるんだ?」
「ご主人様のお身体をお流しいたします。」
「いや、必要ない!俺はずっと一人で入っていた。」
「分かりました。それではここで待機しておりますので、ご用がお有りの時はお呼びください。」
これは..、困った..。
下手に、出て行け!などで言ったら、俺がハルの裸を意識したと思われるか?
しかも、ハルが今いる所は寒いはず..。
結局、リオはハルを温かい浴室内に呼び、入浴の世話をしてもらうことになった。
理容以外で髪の毛を女の子に洗ってもらうなんてことが、あっただろうか?
小さな手だが、ハルの手は頭皮に快かった。
洗髪は目を閉じているからまだ良い。
ハルは当然のように、リオの身体も洗おうとした。
髪の毛に続いて、首の後ろをマッサージするようにしながら、タオルで擦ってくれる。
首から喉、肩、腕、脇、背中と心地よく擦ってもらっていたが、胸から腹を擦ってもらう時に、少々リオの方が気まずくなってきた。
この少女も、性器を間近で見らたら、きっと驚くだろうし恐がるかもしれない。
それと、ハルの手が、あまりに気持ち良すぎた。
こんな幼い女の子なんだ、献身的な良い子なんだ、って自分に言い聞かせるが、もし股間が自分の意思に反してしまったら..。
ハルは浴室用の椅子に座ったリオの、腹、腰、両足と洗った。
足の指の間まで、自分の指にタオルを巻いて擦ってくれた。
太股の内側を擦ってくれた時、心地よかったが、幸いリオの股間はまだ膨張しなかった。
目の前のハルが、あまりに幼かった。
性的な女性などではなく、兄を慕う妹がしてるように感じた。
最後にハルは、「こちらも、お洗いいたしますか?」とまで言ったが、リオは「いや、ここは良いよ。」と落ち着いた声で言うことが出来た。
ハルは、こんな教育を受けてきたんだ、ハルが悪いんじゃない..。
そう思うことが出来た。
 
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2021/06/03 23:30:08(EnDXcmok)
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