２０２０年春からの続くコロナ禍。後手後手にに回るガースー政権。口を開けば「飲食」の時短。うんざりしきった国民からの支持率はどん底の199国民がガースーが去ることを望んだ。

しかしオリンピックを3か月前に控えがけっぷちに追い込まれたガースーは一人の天才科学者をディジタル庁長官の据える。

天才科学者、木林猛（40）はビッグデータから本質を読み解く、世界有数のデータサイエンティスト。コロナ禍対策の本命は飲食のみならず、風俗と知っていた。風俗産業の封鎖がコロナ抑え込みの要と確信していた。

風俗産業の封鎖が招く「副反応」も天才木林は予測していた。性犯罪の暴発だ。風俗に代わる国民の性欲のはけ口をいかに用意するか、またその結果として国民の不幸があってはならない。

そしてディジタル庁研究室に性欲研究に優れた研究者を集め、セックス産業の有能な経営者を招き、「安全な性欲処理」を徹底的に議論した。タスクチームの議論は1週間で終息し、その結論はいたってシンプルなものだった。「ポルノ解禁」だ。しかもコロナという怪物と戦うためには躊躇もタブーもあってはならない。少なくとも五輪が無事終了するまでは。

「聖域/タブーなきポルノ解禁」「断固たるポルノ解禁」「国民の命を救うポルノ解禁」「正義のポルノ解禁」、そんなメッセージを真剣に訴えるタスクメンバーたちの熱い声に国民は感銘し、賛同した。これでコロナの恐怖から解放されると。

しかしポルノ解禁は単純に性器の露出で済む話ではない。その程度のポルノ解禁なら既にネット経由で海外から無制限に流入している。国民の性欲を激しく刺激するものはまさに「タブー」領域なのだ。

若き長官木林は自身も強い性欲を持ち、とても公にできない性志向の持ち主だった。そしてビッグデータ分析を通し、自分がマイノリティでないことを知っていた。そしてタイムリーに研究論文を発表する。それは潜在的に大きな市場を持つポルノ3大領域を指摘するものだった。そのひとつ目が「ロリータ」、二つ目が「露出」、三つめが「同性愛」だ。

「ロリータ」この言葉に唾を飲み込むのは何も1部のマニアではないと木林の研究は見抜いていた。父親に伴われ男湯に入ってきた幼い子供、その子の性別に関心を持たない男はいない。そしてその子が少女とわかると少女の股間は性的な視線から逃れることはできない。しかし、その視線を少女が嫌悪しないことも科学的に証明できる。少女は性的な視線を浴びることに喜びを覚えるのだ。女子高生の超ミニスカ、80年代の膨大な数に上る少女ヌードモデルたち、など証拠を上げればきりがない。

つまりロリータポルノ領域は男性側そして少女側ともに需要がありwin-winでサステナブルな領域と証明でき、国民の多くも支持した。

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