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1:寮母
投稿者:
和子
ハローワークは朝から込んでいた、美枝子は30分程待ってようやく係りの男性が立ち会ってくれた。
「この会社の寮母さんは住み込みなんですがいいでしょうか」 「はい、私ひとりですので大丈夫です」 「じゃあ会社の方へ連絡入れまっす、一応面接受けてください」 美枝子は指示された日にちに面接を受けた。 「会社は10人が入る独身寮です、男性ばかりですので何かと大変ですが面倒見てやってください」 すんなりと決まったのには驚いたがやはり住み込みの寮母のなりては無いようであった。 案内された部屋は一階の8畳間と共同の風呂とトイレ今時では珍しい古い独身寮である。 5時を過ぎると寮へ帰ってくる社員、若い18歳から30歳ぐらいの青年社員である。 寮長の男性が美枝子を紹介した。 「みなさん、紹介します今度寮母に来られた山田美恵子さんです、よろしく願います」 美枝子は自分の子供ぐらいの男性の前で一礼した。 「山田です、皆さんのお世話させていただきます」 白のセーターとスカート姿の美枝子に男性の視線が集まった。 中でも三崎の視線は美枝子のふくよかな胸の膨らみに集まっていた。 あのおばさん、独り者か・・・ 前の寮母のおばさんよりは若い、幾つだろう… 夕食が済んで暫くして三崎は、寮母の部屋をノックした。 「はい」 美枝子はドアを開けた。 「山田さん、このズボンのほころび直してくれますか」 三崎はほころびたジーパンを差し出した。 「ハイ、直したら部屋に届けるわ」 美枝子は快く引き受けた。 三崎は美枝子に漂う微かな香水に心地よさを感じていた。 「山田さん、ご主人は・・」 「いないわ」 「結婚されなかったんですか」 「いえ、死別です」 「そうなんですか」 たわいもない会話が初めてであるがいきなりの質問に美枝子はドキッとした。 が、きりっとした眉毛、筋肉質の体形、若い男のフェロモンを感じ取った。 「三崎君、彼女はいるの」 「いいえ、今のところいませんが・・」 「そうなの、あなたのようないい男でもいないの」 美枝子もいきなりの質問を浴びせていた。 男盛り、やはりひとりでオナしてるのだろうか・・
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2021/01/12 19:16:02(L0Gnw.Rl)
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