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五月の夜、気持ちのよい春の柔らかなそよ風が、独身OL・野乃香が暮らすアパートの洒落た造りの小窓を通して吹き込み、野乃香の首筋を優しく撫でる。
外ではパトカーのサイレンが鳴り響き、宵も深まった時刻にもかかわらず、辺りの喧騒が部屋に伝わってくる。 今日は一体外で何があるの? 野乃香は訝りながらも、でも、私には関係のないこと、と深くは考えずに流行りの恋愛TVドラマに視線を戻す。 ふとその時、視界の端に違和感を覚える。 えっ、あれっ?! ソファーの上に、変なものが置いてある?! 半導体や食品工場で作業者が着るようなクリーンスーツ? でも、アルミフォイルの様なメタリックな輝きの衣服?、、なにこれ?! 野乃香はそれを手に取り持ち上げると、重さが全然感じられないほどに軽いが、引っ張っても少し伸びはするが、簡単には引き裂けそうもない、、 なにこれ?? 訳もわからず不思議に眺めていると、 (ピンポーン!) 部屋にインターホンの音が鳴り響く。 え!今ごろ誰?!と思った矢先、 「未来運輸です。お届け物です。」 と、抑揚のない無機質な男の声が部屋に響き渡る。 今ごろ配達?しかも、聞いたことのない宅配屋さん、と野乃香は怪訝に思いながらも、仕方なく、 は~い、 と応えながら、 小さいがきれいに片付けてある玄関の扉を開ける。 ガチャ、 はい、どうも、、、 と、野乃香が言うが速いか、 ドアが物凄い力でこじ開けられ、野乃香が咄嗟に抵抗する術もなく、何者かが部屋へ侵入する。 ひっ、き、きゃ、きゃ~~~っっ!! 野乃香は声にならない叫びを上げるが、恐怖にすくみ上がり、その場にしゃがみ込む。。 沈黙が流れる。。 恐る恐る野乃香が顔をあげると、目の前には、背が高く、厚く筋肉の盛り上がった胸板に引き締まった腹筋と太もも、そして、、 股間には、「一口ウインナー」サイズの突起物を付けた見ず知らずの全裸の男が立っていた。 彼は無言で野乃香の瞳を無表情に見つめている。
2018/05/02 22:35:34(BpLKCsaP)
未来政府情報局より警告!警告!
今次ミッションの許諾行為は快感収集行為に限定される! ヒューマン・人とのこれ以上の融合行為は、未来政府因果律危機管理委員会規則第0120333906号に違反する。 直ちに、当該行為を中止しなさい! 警告する!警告する! 警告に従わない場合、個体名アー4126の、今からの身体変形能力と強化身体能力の即刻剥奪、並びに4等臣民への降格処分、及び、原則として、現在への帰還を禁止する。繰り返す、・・・ もう、アー4126は警告を気に止めもせず、聞き流して、野乃香と一つになりたい一心で腰を振る。 あぁ、野乃香、野乃香 ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ ギシッ!ギシッ!ギシッ! ギシッ!ギシッ!ギシッ! 軋むベッドの音が二人を包む。 ぎこちなかった腰の動きは、今や滑らかなリズムで野乃香のおまんこを激しくピストンする。 パンッ!パンッ!パンッ!パンッ! ヌチャ!ヌチャ!ヌチャ!ヌチャ! あぁ、野乃香、イキそうだ、、 あぁ、野乃香、の・の・か、、 あっ!あっ!あぁっ!! アー君、あたしも、イきそう!イクっ!イクっ!あぁん!あっ! アー君、来て! あたしの中に全部出して。 あたし、アー君のがほしいの! あっ!あっ!、、 野乃香、あぁイクっ! 一緒にいこう、、 あ、ぁぁ、ぁぁ、ぁあ! うっ! どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ、どくどく、、 野乃香の中にアー4126は発射し果てる、その時を同じくして、 あっ!あぁっっ~~~~っ!! という、絶頂への叫びと、ビクッビクッビクッッ!という痙攣と共に野乃香もイった。 アー4126の発射したものをすべて受け止めて、幸せの余韻に浸る野乃香。 アー4126を優しく見つめて、そっと目を閉じキスをする。 ちゅっ、 アー4126も、野乃香を優しく見つめ返し、野乃香と頂点に達した幸福を満喫しながら、野乃香に心を込めてキスを返す。 ちゅっ、ちゅっ、、 ・・・・ と、その時、部屋に、 (ピンポーン!) と、インターホンの音が鳴り響く。 そして、玄関の扉を叩く音。 ドンドン!ドンドン! 「警察署です。鈴木野乃香さんはご在宅ですか? 不審な全裸の男がこちらに侵入したとの目撃情報が寄せられました。捜査にご協力をお願いします。」 ドンドン! 「警察署です!・・・・」 それを聞いたアー4126は、ハッと我に返り、野乃香に告げる。 野乃香、ありがとう。 警察に僕をつきだしてくれ。 さよならだ。 ありがとう。 、、いずれにせよ、 僕は、、、、死ぬんだ。
18/05/03 00:41
(wQ00KCUt)
え、そんなの嫌っ!
アー君が私の前からいなくなるなんて、考えられない。 待ってて、警察なんか今、追い払ってくる。ここでじっとしてて。 ありがとう、野乃香。 再びアー4126は野乃香にキスをする。 そして、野乃香を見つめながら言う。 この世界の警察機関に拘束された瞬間、僕のAIネットワークはフォーマットされ、体は異次元の時空に投棄される。 、、、そう決められている。 でも、ここから逃げ出せても、未来に戻ることを禁じられた僕には、この世界の汚染環境ではどのみち長くは生きられない。。 僕にはもう生きる選択肢は残されてはいないのさ。。 、、、、 そして、アー4126はしばらく考えてから言い添えた。 、、、、、ひとつの可能性を除いては。
18/05/03 00:44
(wQ00KCUt)
野乃香は急いで服を着て、玄関に出て、警察に応対する。
はい? ご苦労様です。 え?不審者ですか? いえ、私、ずっと家にいましたが、誰も来てませんよ。 、、、そうですか。では、気をつけます。何かありましたら、すぐに連絡しますので。ご苦労様でした。 ガチャりと家の鍵をかけ、アー4126のところに戻る。 警察も行っちゃったから、とりあえずはこれで大丈夫よ。 ねぇ、そのひとつの可能性って何なの? 教えて! アー4126は応える。 そうだね。 それは野乃香だよ。 野乃香には未来政府への快感信号提供者として、未来政府から恩賞を受ける権利が発生している。 そして、ヒューマノイド新世界の功労者・野乃香を現在に連れて帰ることは、僕にも例外措置として許可されるだろう。 僕は4等臣民に格下げだが生活はできるだろうな。 野乃香には、未来政府により野乃香が望むもの全てが与えられるだろう。 野乃香が望むなら、、永遠の命もね。 あのさ、僕と一緒に行ってくれないかな? アー4126は首をかしげながら野乃香に微笑んだ。 私が貴方と一緒に未来の世界へ行けばいいってこと、、? 野乃香は少し考えてから、ニッコリ笑って応えた。 うん。わかったわ。 私、アー君と一緒に行くわ。 野乃香、嬉しいよ。 じゃあ、一緒に行こう。 そして、アー4126はニッコリと首をかしげながら野乃香に言う。 向こうに着いたら、、まず、、今度は、 後背位でしようね。 (完) この小説はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
18/05/03 00:48
(wQ00KCUt)
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