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夢想華
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:夢想華
投稿者: 花水木 ◆M2clACoxQA
「やだ、兄ちゃん、またそんなもの見て」
「今どきAVくらいなんだよ?」
「そんな事だから彼女、出来ないんだよ」
「大きなお世話だよ、子供は出てけ」
「自分だって高校生じゃないの?」
「美保はガキだから、このAVの娘みたい
に迫れるようになったら、相手してやる
よ」
「何?こんなの有り得ないけど」

美保は小学生。11歳、俺は当事16歳、夏
は母の実家に来るのが恒例で美保の兄が
持っているAVを見ていた。
内容は幼馴染の炉利っ娘が、子供扱いす
る従兄のお兄ちゃんに全裸で迫り、お兄
ちゃんも炉利っ娘の魅力に負け、
「おいで、大好きなんだ」と言う
三文芝居だった。

「こんなバカな事しないでしょう?普通」
「いや、俺はぐっと来た。感動した。こ
の娘、美保に似てるな・・」
「お兄ちゃんのバカ、大嫌い」
白いひまわり柄のワンピースの裾が揺れ
ていた。

美保と会話したのはこれが最後だった。
ホタルを見ようと待ち合わせした神社
に来る途中酒酔い運転の車に跳ねられ
た。即死だった。
笑っているような永遠の少女にプレゼ
ントする筈だったリボンを添えてさよ
うならをした。
美保が種まきしたひまわりが揺れた。

母の実家には来ることもなくなった。

10年後。
くそっ・・
妻の浮気が発覚した。離婚の調停に向か
ったのは母の実家のあったあのN市だった。
離婚の調停は浮気相手と妻がごねて難航
した。
が、相手男の犯罪事実をつかみ、これで
私の立場は好転するだろう。妻には明日
決着を着けてやる、良いものを手に入れ
た。と電話で捨て台詞を吐いてやった。

N市駅に降り立ち、バスを待つが行った
ばかりでちょうど来たタクシーに乗ろう
とした瞬間、白いワンピースの少女が
書類を奪い去った、追いかけると、タク
シーは私と似てるスーツの男性を乗せ
走り出した。やっと少女に追い付くと、
ギュルギュルーどっかん暖
タクシーにダンプが突っ込み、大破した。
少女をみると姿はなく書類だけが残った。

仕方なく、地元民に家庭裁判所への道を
聞くと海沿いの道が近いと言う。

松並を抜ける。波打ち際の崖沿いに差し
掛かった時だった。
白いワンピースの少女が私を突飛ばし、
崖下に転落した。薄れゆく意識の中で思
った・・
なんだ、こいつ、死神か?

病院のベッドで目を覚ますと騒ぎになっ
ていた。
私が渡る予定のつり橋が落下して死者も
出たらしい。
幸い私は脳震とうだけだった。
退院して家庭裁判所に向かうと、昨日は
相手側も現れず、私は書類を提出し、審
査を委ねた。

美保の墓参りをした。手を合わせて寂し
い気持ちを話した。
幼い頃からの思いでと、本当は美しく育
つ美保に思いを寄せていた事を告げた。

白いワンピースの少女だ!
後を追うと、一件の旅館の前で消えた。
母の実家は、大きな商家だった。
美保の兄も早世し、後継ぎのいなくなっ
た旧家は旅館に転売されていた。

宿泊を求めると空きがあると言う。
思い出に浸りながら布団に入った。

すぐに寝付くも枕元で、
「お兄ちゃん・・」
美保の声だ。恐ろしくはなかった。
目を開くと、あのワンピースだった。

私は
「おいで、大好きなんだ。」
美保は頬笑むと、ワンピースをスルッと
脱いで、嬉しそうに布団に滑りこんだ。
「お兄ちゃんの事、大好き・・」
「ああ、知っている」
「嬉しい」

白い肌に慎ましく膨らむ胸、可愛い乳首。
永遠の処女の秘所を探る。
美保が喘いだ。
「あん・・お兄ちゃん私ね・・」
「俺を守ってくれたね」
ひとつになった。本当にひとつになる相手
は美保だった。愛しい。
「お兄ちゃん、忘れないでね、大好き」
「ああ、愛してるよ」

私は美保の子宮に射精すると意識を失った
ようだ。起きるとリボンを握っていた。

翌日、妻と相手がつり橋転落事故で亡くな
った事を知った。

夕暮れ、あの日、美保と待合せた神社を
訪れた。社の裏手を降りると小川のせせら
ぎがある。美保とよく遊びに来てホタルを
つかまえた。

驚いた。
幾千もの、季節外れのホタルが舞った。
美保が忘れたリボンをホタルの群れに放
る。リボンはホタルとともに舞い上がり
薄れゆくとホタルも消えた。

美保の魂が召されたのだと思った。
心に暖かいものを感じた。

旅館の女将さんにお礼を延べ、庭に目を
やると、ひまわりが揺れた。

「今年は遅くなって今が見どころですね
例年より美しく、健気です」
「これからも、お手入れをお願いします」
涙が溢れた。美保は私の心に生きている。

美保が微笑んでいた。
 
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2017/02/06 00:04:46(5RNfRcCL)
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