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心の穴
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:心の穴
投稿者: 与作
{宴の前}
一条美由紀は高層マンションの窓から、遠くライトアップした東京タワーを見ていた。
眼下の並木通りは、クリスマスを来月に控えたせいか イルミネーションの間を、大勢の人影がざわめく。
地上43階立の双子マンションの高層階に位置する部屋は センスの良い輸入家具で構成され、
重厚なガラステーブルの上には、素人目にも高価だと解るスコッチやブランデーが グラスと共に並らぶ。
ミッドタウンが完成してから そのステーサスは陰りを見せたが、私立中学の教壇に立つ美由紀には、
とうてい買えるはずはない。しかし愛しい人の部屋では無いことが顔にでていた。

重い表情をうかべたまま パウダールームに入り、
「フゥッー」と大きく溜息を吐き、なにか決心でもついたように 身に着けている物に手をかける。
30を過ぎた美由紀の体は、若いころより多少の肉がついてはいるが、それでも十分のプロポーションを保っていた。
脂ののった肢体は 逆に若い娘には無い独特の魅力を持っている。
事実、すれ違った男達のなかには、布地の下に隠された はちきれそうな胸や尻に「ヒュー」と口笛を吹くものも少なくない。
白いブラウスを脱ぎ グレーのタイトスカートを落とすと、地味なスーツと似つかわしくない セクシーな下着姿が現れる。
紫のシースルーブラからは乳首が透けて見える。おそろいのショーツは かろうじて秘部を隠すくらい小さかった。
着衣の上からだと黒いパンストかと思われたが、クラシカルなガーター式で、太股のレース部を止めているベルトが
くびれた腰までのびている。そのラインが 美由紀の白い尻を いっそう淫靡に見せていた。
自分の趣味で着けている下着ではない。
鏡に映ったその姿は、聖職とはかけ離れていた。


「ガチャリ!!」
玄関のドアが開く音で、 鏡に向かってメイクを直して居る手を止めた。
(・・・・・。)
光沢のある黒髪からのぞく切れ長の瞳が、これからの事を想定し曇る。
リビングに出て行くと、割腹のよい男が立っていた。
「少し予定が早まると先方から連絡があってな、急いで来たんだが・・・うん、準備できているようだな。」
男はそう言うと、美由紀の体を 下から舐め回すように見上げる。
鳥肌がたった。まるで実際に舌をはわされたように錯覚した。
「こっちの予定も知らんと・・・まったく・・・喉がカラカラだ。」
ブツブツ言いながら冷蔵庫に向かい、缶ビールを取り出している男こそ この部屋の主であった。

工藤誠司 42歳。
若くして情報処理会社を立ち上げ、現在では不動産・輸入業まで手を伸ばし この大不況でも収益を伸ばしているヤリ手だ。
スーツを着ていても あきらかに「サラリーマン」とは違う雰囲気、彫りの深く日焼けした顔は 精力がみなぎっている。
最近になって少し頭が薄くなってきたのが悩みらしい。

ビールを飲み干しながら工藤は 美由紀に声をかけた。
「そうだ、これを履いてくれ。」
と、もってきた紙袋の中から 大きめの箱を差し出す。
「なんですか・・・これ?」
けげんそうな目で工藤を一瞥して、美由紀は箱を開けた。
中には 最近は大分見なくなった、黒いニーハイのブーツが入っていた。
ヒールが細く高いそれは、光沢のある布に包まれ 皮の匂いがした。
「ゲストからプレゼントだ。履いたままプレイしたいって事だ。」
「終わったら そのまま帰ってもいいんだぜ。なんなら学校に履いて行くか?」
下衆な笑いを浮かべながら話す工藤を無視して、ブーツのファスナーを下ろして 足を入れる。
皮特有の光沢を放つそれは 美由紀のしなやかな足にフィットし、より官能的に見えた。
 役割をはたしていない下着にブーツ。そんな女を見れば、どんな男でも
股間に血液が集まるであろう。いや、ふつうの女が娼婦化していれば なおさらだ。
 
2012/11/07 17:54:28(IJl9QZF.)
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