俺の名前は田中隆。
非っっ常ぉぉぉにシンプルな名前な俺だが人に誇れるものが三つある。
１顔がいい。いや嘘じゃなくマジに。
２頭がいい。いや嘘じゃないって！早○田に一発合格するくらいには頭いいん
だって。
３変態である。いや引かないでって。・・・まぁなれてるけどさ。

まぁ、俺の説明の中で一番気になったのは”変態”だろうな。
んっとな俺が好きなのは、制服という名の可憐なる衣装を纏い、その脚線美を
惜しげもなく見せながらも気品を失わずに、むしろ明るくその幼さの残る表情
に笑顔を浮かべている女神・・・いや妖精(フェアリー)と言ってもいい存在。
それこそが俺が愛する存在っ・・・

まぁ簡潔に皆にわかりやすく言うならば”女子中学生”(ニ、三年生)だな。

今の俺の年齢は２１歳とそれなりだ。
もちろん彼女は欲しい、だが寄ってくるのは大学生もしくは高校生・・・

俺は中学生が良いんだよぉぉぉぉぉ！！

何度か叫びたくなった。
中学生と話がしたい。中学生とカラオケいきたい。中学生にイロイロ教えてあ
げたいっ！
ココロの叫びだ。笑いたければ笑うがいい。
が、俺は本気だ！この気持ちに嘘偽りはない。フェアリー達に誓ってもいい！

スマン、前置きが長くなった。
何？そんなに中学生と話したければ援交でもしてるやつとヤレだと！？
そんな汚れているやつらは妖精なんかじゃない、いわば妖怪の類と言っていい
だろう。
そんなやつらは論外だ、論外！

くぅ、また延びてしまった。
まぁ、俺なりに考えた。中学生と話したりできる何かを。
そして思いついたのだよ！その何かを！！
感動したね、我ながら良くぞ思いついたといっていい。
教えてやろう、その何かとは・・・

”家庭教師”だッ！

何故すぐに思いつかなかったんだろうな。
全く俺としたことが、少しだが恥ずかしいぜ。
「高校受験手伝います」なんて早○田の現役学生が教えるなんていった
ら・・・フフフッハッハッハッハ。
完璧だ。完璧すぎるぞ、流石俺だな。

そして我が親愛なる”変態”仲間達にこのことを話してやると
｢マジデスカッ！でもアッシは熟女専門ですから、関係ないッス｣
「いいいい、良いなぁ。でででで、でも僕は小学生におおおお、教えたいな
ぁ。・・・・っひひひ」
などなど、あぁ流石は我が同氏達だ。
この案の素晴らしさに感動しているようだ。

そして、数ヵ月後。

｢こんにちは、今日から家庭教師をさせていただく田中隆です。よろしくおね
がいします。｣

前述したが俺は顔は良いのだ。爽やかな挨拶に白い歯を見せればたいていはう
まくいく。フッ、我ながら才能が恐いぜ。
それにしても・・・

｢大きい家ですね。｣
｢えぇ、主人が建築業にたずさわってる事もありまして。｣
｢へぇ。｣

嘘じゃなく大きい家だった。
かなりの金持ちの家らしく、その一人娘(中学三年生・・・ヨッシャァ！)の家
庭教師をさせていただくことになったのだ。
報酬は月に９万円。最高だ、神様に数年ぶりに感謝する。
さて・・・

｢ところで、娘さんは何処に？｣
｢二階にいます。此方にどうぞ。｣

さて・・・実はまだ娘さんには会ってない。
母親は結構綺麗な方だが、興味はない。
大切なのは娘さんが、妖精か。妖怪かである。

｢此方が娘の部屋です。｣
｢ありがとうございます。｣
｢理沙ー、家庭教師の方が着てくれたわよ。｣
｢はーい。｣

さて、このとき俺の目の前はスローモーションが起きていた。
ゆっくりと、そう本当にゆっくりと扉が開いていく。
『さて、妖精か。妖怪か・・・見極めさせてもらうぞ。』

開いた扉の先には妖精が笑顔で待っていた。

｢こんにちは、家庭教師さん。私の名前は織江理沙っていいます。あなたの名
前はなんていうの？｣

その容姿は俺が前述した妖精の理想系にさらに神格化したような人がいた。
思わず、土下座したくなる衝動を抑えながら、極めて自然に挨拶を返した。

｢初めまして、俺の名前は田中隆。今日からよろしく、綾瀬理沙さん。｣
｢はい！よろしくお願いします。田中さん。｣
｢自分で言うのもなんだが、田中っていう姓はあまり好きじゃないから”隆”
って呼んでくれないか？｣
｢えっ？あっはい！わかりました隆さん。｣


和やかな時間。
だけど、渦巻く野望。
目標の内の一つ<話がしたい>はクリア。
あとは<イロイロ教える>だけだ。

あぁ、我が同氏達よ。君たちの協力無しにはなにもできなかっただろう。
あぁ、我が同氏達よ。祈ってくれ。我が野望が成就するそのときを・・・

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