＜プロローグ＞

世の中、こんなに不公平なものなのか。
イケメンたちは、何人もの女たちとやりまくっているというのに…。
いけてない男子と呼ばれて、せいぜいデリヘルで溜まったものを発射。
お金のない時は、ネットで買った使用済みパンティでシコシコ…。
悲しいかな、４０歳過ぎのオヤジの年齢になって未だ独身。

そんな俺にも、恋心を抱くような気持ちを持った。
通勤のとき駅で見かける可愛いいJK。
２駅先の女子校に通っている菜央という女の子。
なぜ菜央って分かったって？
以前に友達から呼ばれていたのを偶然聞いたので。
もう半年になる。
写メでこっそり隠し撮りをして宝物にしている。
いけないと思いつつオナネタにして、菜央ちゃん～。

ある朝、菜央が飲みかけのペットボトルをゴミ箱に捨てるところを見た。
運良く、ゴミ箱はいっぱいで下に落ちずに口のところで止まっていた…。
自分でも思ってもみないような素早い行動に出た。
菜央が捨てたペットボトルをゲットすることに成功した。
その日は会社から帰って部屋に帰るまでとても長く感じた。

部屋に帰ると、以前目にしたあるサイトを検索した。
“DNA-Trans”
とある秘薬を販売しているサイト。
見つけた！
〈体液・血液・唾液など、DNAが採取できるものを準備してください。〉
準備完了、ペットボトルの口に菜央の唾液は付いているはずだ。
〈それをフリーザーパック等に密封して当社に送ってください。〉
〈口座に入金されたことを確認されますと、DNA-Transの製造にかかります。〉
〈約１カ月お待ちください〉
〈錠剤のDNA-Transをお送りします。〉
購入をクリック。
サラリーマンにとっては、かなり高額だったが…。
これから展開される、想像を絶する出来事を考えると…。
おそらくダミー会社であろう住所に、ペットボトルを宅配。
〈購入手続きを完了しました。〉

（つづく）

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