その声を聞いた瞬間、不思議なことに目眩が収まった。
急にそんなことを言われてもと困惑していると
少年が私の右手をつかんで軽く引っ張ってせがんできた。
再びここはどこなのかを尋ねようとすると今度は軽い頭痛に襲われた。
「僕と遊べば大丈夫だよ…」
不思議なことに少年の声を聞くと今度も治まった。
良子は、混乱していたが、とりあえず少年の言うこと聞くことにした。
「遊ぶって…何して遊ぶの…?」
少年は、再び汚れのない笑顔をして言った。
「鬼ごっこ…」
あっけにとられながらも良子は黙って頷き立ち上がった。
腕を交差させるようにして隠していた乳房をゆっくりと腕を解いて解放し
た。
乳房は大きく揺れ徐々に小さな揺れになりながらその存在感を現した。
「お姉ちゃんが鬼ね!僕にタッチしたら勝ちだよ!」
嬉しそうな笑顔と声を出したかと思えば、少年は走りだした。
「あっ!待って!」
この空間に取り残されるのは耐えられない。
少年なら何かを知っているはずと思い良子は懸命に追いかけた。