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1:要らない穴
投稿者:
優@seseragi
下腹部には、さっきまで入っていた男性器の感触で充満している。
膣から流れ落ちる精液が私のおしりを伝い、内腿へと流れ出す。 「ああぁ、どうしょう、わたし、中に出されちゃった・・・」 焦りと困惑 だけど、見知らぬ男との情事は、とても甘美で艶やかなものだった。 すると、ガチャリとバスルームのドアが開き、さっきまで男性を膣に埋めていた男が入ってきた。 「優ちゃん、凄く良かったよ」と後ろから抱きしめてうなじに舌を這わせてくる。 わたしは慌ててシャワーの出して 「もう、行かないと」 男は、抱きしめている腕に力を込めて 「はぁ?何言ってんの?これからじゃん、帰さないよ?」 そういうと抱きしめていた腕がスルッとほどけて、私の首を大きな手のひらでギュッと締めてくる。 「ぐ、ぐるじぃいよ・・・や、やめて」 すると、メリメリメリ シャワーのお湯であらかた流され落ちて愛液が落ちかかっている膣口にあの硬い男性器を押し当ててくる。 「お願いだから、今日はもう帰して」 男は、有無を言わさずに私の中に入ってくる 「ダメだね、許さない」 ワガママな男。 激しく後ろから出し入れされれば、私が感じてしまう事を知っている。 ズルいと思う。 濡れたままの姿でベッドに運ばれ、放り投げられた。 男は、私の上に馬乗りになり、左手でわたしの両腕を頭の上でガッシリ押さえつけると、右手で私の首を絞めながら 「ねぇえ、優ちゃんは何で帰るなんて寂しい事を言うの?ぼく、悲しいじゃん。もっと愛し合おうよぉー」 あれ?この男、狂ってるの!? 「ねぇ、お願いだから、もう帰して?」 すると男は、私の両手を抑えていた左手を解くと私の前髪を掴む。 ??? 何をされているのか、一瞬、分からなかった。 けど、答えはすぐに出た。 男はニタニタしながら、左手で私の前髪を掴み、右手で私の顔を平手打ちしてきた。 「優ちゃんさぁー、何言ってるの?帰さないって、言ったよねー。ダメだよー帰りたいなんて言ったらー」 バチン!バチン!バチン!バチン! 「や、やめて!痛い!」 バチン!バチン!バチン! 「ほら、もっと謝らないと叩くの止めないよぉ?」 バチン!バチン!バチン! 「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!もう、もう言わないから、叩くのやめて!」 バチン!バチン!バチン! 「やだぁー!やめなーい!ヒャッハッ!」 私は気を失うまで顔を叩かれ続けたみたいだった。 気がついたら、病室に寝かされていた。 理解が追いつかなくて、天井を眺めてボーッとしていると ガラガラ 「あ、お目覚めですね」と看護師さんが入ってくる。 「あ、あのぉーわたし・・・」 「ホテルの従業員の方が見つけてくれた様ですよー。随分、殴られてしまったようですね、脳震盪だったようです。一応、検査しましたが、今は大丈夫のようですが、もう1日、泊まって行ってください。それと、明朝、もう一度検査がありますので、それの結果まちですねー」 私は、そうか、あのまま殴られ続けて気を失ったんだとここでやっと少し理解が追いついた。 「あ、あのー私は、1人でここに?」 少し怪訝な顔をした看護師さんが 「殴った人を覚えてらっしゃるんですか?」 「は、はい、一応。」 「ご一緒に入室されたという男性ですか?」 「は、はい。その人は?いるんですか?ここに?」 「大丈夫ですよ?その男性が出ていってから暫くしても貴女が出てこない様子でした様で、ホテルの方が見に行ったら倒れてらしたそうです。ここにはそういった男性はおとずれてませんよ」 ふぅーっと短い息が出て 「そうですか、良かった・・・」 私がその男と出会ったのは、BARだった。 彼氏と待ち合わせをしていた。 しかし彼氏が突然、LINEで 「ごめん、好きな人が出来た。別れてくれ」 これ以降、音信不通となり、隣で様子を見ていて声を掛けてきた男だった。 わたしもやさぐれて、誘われるままホテルに入ったのだった。 ある意味、私の望んだ結果だったのかも知れない。 そんな事を思いながら天井を見ていると看護師さんが 「ねえ?優さん、どうします?警察、呼べますけど?」 はっ!と我に返り 「けっ、警察ですか?!い、いえ、まだそんな事、考えてなかったです」 そうですか、と少し微笑んで看護師さんは「何か入用が御座いましたら、お呼びください」と爽やかな笑顔を残して出ていった。 警察かぁ・・・ あ。 そうだ、わたし中に出されたまま・・・ どうしよう。 次、看護師さん来たら言っておこう。 看護師さんが言うには、まだ間に合うからとアフターピルを勧められて処方して貰った。 こうして、翌朝の検査も問題なく、お昼過ぎには退院出来た。 治療費は結構な額だったけど、なんとか出来る金額で胸を撫で下ろした。 一時のむしゃくしゃに飲まれたとはいえ、こんな目に会うなんて、ついてない。 もう、ヤケをおこすのは止めよう・・・ それからあたしは、男性を避けるようになっていった。 やがて、人、全てが苦手になり、会社も辞め、アパートに引きこもった挙句、家賃滞納で追い出され、実家に泣きつく事になった。 両親は「今からでも遅くない!すぐに警察を!」 私は 「お願いしますから、少し静かにさせて下さい」と懇願したが、両親の怒りは留まる事を知らずに大きな声で、まるでわたしな悪者かのように「そんな悠長な事を言ってられるかっ!すぐに警察だ!警察行くぞっ!」 結局、実家も居ずらくて4日後には実家も出て、古い友達の女の子を頼った。 「優、偉かったね、ウチで少しゆっくりして行きな?」 この言葉がどれ程嬉しかったか。 「ごめんね、動けるようになったら、あたしも働くから」 「まだ、そんな事考えなくていいから、優は少しのんびりしなさい」 こうして、友達の優里に甘える事になった。 優里は高校の時に1番仲が良かった。 優里は美人で、どちらかと言うと姉御肌。 面倒見がよくて、頭も良くて、モテモテだった。 何より、美人だ。 でも、優里はレズビアンなのだ。 でも優里は馬鹿じゃない。 こんな私をそんな目で見ずに、あくまでもお友達として接してくれるのが、とても嬉しかった。 優里の家にお世話になり半年が経った。 わたしもなんとか、家賃の半分と食費を優里に収めて、部屋も1つ貰った。 私はローソンでバイトを始めた。 「ねえ?優?ローソンどう?」 「うん、働きやすいよ?なんで?」 「うんん、優が大丈夫なら、それでいいの」 「優里は、優しいから助かる」 「そう?」 「でも、優里、ごめんね?こんなに長いしちゃって」 「うんん、いいわよ笑 どうしたの急に笑」 「えっ、だって優里って、レズビアンなんでしょ?前に直接聞いたの覚えてるから」 「あははははは!あーアレね笑」 「えっ!?優里、ちがうの!?」 「違わないケド笑 覚えてたんだぁーと思って」 「だから、その・・・ごめん。」 「だからー、謝らないでよー。ね?別にそういう意味で居てもらってる訳じゃないんだし、あたしら友達でしょー!?」 「優里、ありがとう」 「うん。」 「ねえ?優?ちょっといい?」 「なに?」 「ね?引っ越さない?」 「えっ!?私とでいいの?って言うか、引っ越すって何処へ?」 「実はさぁ、あたし、ずっと長野にすみたくてさぁ、見つけたんだぁー長野の物件。今度、見に行かない?」 「いいの?あたしで?いいなら行きたい!」 「よしっ!きまり!さっ、支度支度!急いでっ!」 「ええっ!今からっ!???」 こうして、翌朝の8:20に新幹線に飛び乗り、長野へ。 初めて行く長野。 新幹線は、トンネルばかりで、わたしも優里も寝てばかりだった。 長野駅に着いた。 そんなに大きな駅では無いけど、歩いてる人は東京の下町と変わらない。 駅ビルの中の様。 駅の改札は2階にあって市街地へ向かう方と住宅街の方へと2方面に出口があった。あたし達は市街地へと向かう。 駅を出ると、街並みは綺麗で、なんら東京から出たイメージがつかない。 「ね?優里?長野って言うから駅からでも高い山とかドドーンって見えるかと思ったけど、東京みたいね笑」 「そうね、ここからだとあんまり地方へ来た感は感じないね」 不動産屋に行き、内見させてもらい 優里もあたしも文句は無かった。 「ね?優?ここに決めていいかな?」 「嫌なはずないよー。あたしもここ気に入ったよ」 「じゃ、ここでお願いします」 ここからは、北アルプスがドドーンと見えた。 うわぁー!デッカイ山! それが2人の感想。 引越しはあっという間に終わり、ひと月もしたらかなり馴染めた。 家賃は東京の半分。 物価もそれほど高くないし、何より、色々と新鮮で美味しい。 こうして、私たちの共同新生活が始まった。優里は、東京の会社の子会社に口を聞いてもらって務めている。 私は、ハローワークでホームセンターで正規雇用で雇って貰えた。 優里は相変わらず美人で優しくて。でも、パートナーを見つける素振りをみせなかった。 「やっぱり、私は足枷なのかも・・・」 そう考えるようになった。 「ねえ、優里?ちょっといい?」 「どしたの?」 読んでいた雑誌を静かに閉じて、優里の綺麗な瞳が真っ直ぐ、私を捉える。 「あのね、わたしも正規雇用で雇って貰えたし、わたし、1人で暮らそうかなーと・・・」 一瞬、優里の目が怒り?いや切ない悲しみのような、そんな感じに見えた。 「えっ、どうしたの優?わたし、何かした?」 「あ、ああの、ちがうの。誤解しないで。あのね、女の子が好きな優里にはわたしは邪魔かなぁーって。それに私がいたら自分の事もあんまり出来ないんじゃないかなーって」 「なぁーんだ、そんな事?気にしいなんだからー笑 」 「でもー」と言いかけた私の口を優里は優しく手で塞いで 「優と暮らすの楽しいよ」 と、微笑んだ。 「わ、わたしも優里といると楽しい」 「でしょー?どの口だ!出ていくなんていってるのはっ!」 でも、優里は否定も肯定もしなかった。 それと、この辺りから、わたしも優里ならと思い始めていた。 ある日、優里からLINEで 「ごめーん、今日、遅くなります。先に寝ててください」とだけ来て、私が返信しても翌朝まで未読だった。 そして、翌朝も「もうすぐ帰ります」とだけ。 帰ってきた優里は、シャンプーの匂いとお酒の混ざった匂いで帰ってきて、ベットになだれ込んで寝てしまった。 それまで、なんとなくな意識だったけど。 誰かに優里を盗られたと思った。 優里は、昨日、寝ずに誰かと抱き合っていた。 そう思い込んでしまった。 無性に腹が立って、哀しくて、なんだか自分が裏切られた気持ちになって、自分の部屋でポロポロ泣き出してしまった。 どうしよう!優里が好きだ。 でも、盗られちゃった。 どうしよう!どうしよう! ガラッ! 「どうしたの優?大丈夫?何があったの?優??」 眠そうな目で優里が心配して来てくれた。 私は、思わず 「ねぇ、優里?昨日、誰と何してたの?朝だよ?今?何してたの?」 「ちょっとぉー優?どうしたの?もしかして、妬いてる??」 「はぐらかさないでっ!答えてよっ!」 「わかったからぁ、大きな声ださないでね笑」 優里が言うには、こうだった。 昨晩、会社の上司と相手先の会社の部長さんと飲んでいた所、上司が酒に飲まれて体調不良となり、病院へ搬送され、相手先の部長さんを送るタクシーを手配したり、上司の御家族に連絡をしたり、色々とこなしていたら、朝になってしまったというわけだった。 わたしのただの早とちり。 「ねぇ?優?どうして、そんなに泣くことになっちょったのか、ちゃんと聞きたいなぁー笑」 「だ、だって・・・」 「バカねー。わたしが優にそんな事する訳ないじゃない。わたしね、好きよ?優の事。誰の所にも行かないから、ね?」 「えっ!じ、じゃあ・・・」 と、優里の顔を覗く。 優里はお母さんみたいな優しい顔で私をみて微笑んでる。 「やっと気づいた?」 そう優里は優しく抱きしめてくれた。 "あぁ!わたしはやっぱり優里が好き" 「うん、うん、気づいた。気づいた。じぶんの気持ちにも気づいたよ・・・優里、優里、好き、すき!」 「もしかして、なんで引っ越したのかもわからなかった?」 優しく抱きしめながら優里は言った。 「え?優里が長野に住みたかったから じゃないの?」 「それも、あるけど。優を独占したかったの笑 優、親御さんとも折り合い良くなかったし。2人で出ちゃうチャンスだったじゃん」 「そ、そうだけど。」 「あのね、優。よく聞いて?優が覚えてたって言う レズビアンの話あるでしょ?あれ、優の事よ?」 「えっ!?じゃあ、高校の時から?」 「そう。でもね、あの時は今ほど同性愛がこんなにオープンな社会じゃなかったし、わたしもおかしいのかな?って、告られた男性ともお付き合いしてみたけど、やっぱり、優の事を考えちゃうのね。恋愛にまでは今までならなかったなぁ。そこへ、優が帰ってきたって聞いて、チャンスだと思ったの。しかも、帰ってきて早々に親御さんとは上手く行ってないって言うし、最後かもって、優を攫ってきたの」 わたしは虎視眈々と狙われていたわけだ。 そして、お互い知り合いの居ない長野に軟禁成功 結果、わたしはまんまと優里を好きになった。 なぁーんだ! わたしも結果オーライじゃん!♡ 優里のセックスは、今までの誰よりも良かった。 何より、幸せが溢れ出す。 キスも愛撫も甘くて、柔らかい まるで、映画のワンシーンみたい。 抱きしめてくれる柔らかい身体も、優里の肌も、全てが滑らかで、優しい。 とろけるって、これね! 今まで、経験してきた男達のセックスは何だったのか? 過去の経験が恥ずかしく思える程、優里とのセックスは素晴らしかった。 止められそうにない。 長い時は、夕飯を済ませ、2人でワインを飲み始めたのが19:00 2人でお風呂に行ったのが20:00 それから2人でベッドに入って、愛し合う。 気づけば、翌朝の5:00を少し回っていた。 なんて事はしょっちゅうだった。 この世の中、私は思った。 男性も女になればいい。 生理を知り、妊娠を覚悟し、受け入れる側を。 女を穴かオモチャだと思っている男性は女になって強制的に受け入れてみればいい。 わたしはもう、優里がいれば穴なんて塞がってもいい。 出口が無くても、もし、優里の子供を授かる事が可能ならば、お腹を開いて産んでもいい。 そう思った。 優里は相変わらず、美しくて優しい。 優里もわたしを毎日、好きとキスをしてくれる。 わたしは、目を閉じる。
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2024/10/25 11:36:07(XgBPviX6)
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