一花はこの日、身体の造形が分かるほどの制服を着ていた。
太ももに手を這わせるのも容易な制服。
太ももも汗ばみ、手のひらにまったりと吸い付く柔肌、
何の抵抗もなく、むしろ「開いて」いた。
格子戸の個室であったので、
うっすらと、絡み合っているのは他者にも見えていただろう。
太ももを弄り、ついに一花の華芯をとらえた。
一花は、身を前後に波打たせながら、天を仰ぎ、自らの手で口を押さえ、
淫核を指に擦り付ける様に、時折痙攣しながら身を捩った。
初めから滑りを感じていたが、米つき虫のように腰が戦慄くようになったころ、
あの椅子に残った残り染みが理解できた。
一層周囲の笑い声が高らかになった瞬間、
一花の隠し漏れた喘ぎが、極短く、ぱっと華開く、
花火のごとく個室に響いた。瞬きのごとく。
誰も気づかぬままに。
「おかわりは」
一花はこくりと頷き、店を後にした。