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水辺に揺れる開放への境界
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:水辺に揺れる開放への境界
投稿者: なかたか ◆9ediAOyIXE
私は、高校生の頃にあの不思議な経験をしました。今でもその時のことを鮮明に覚えています。あの日、学校の水泳部の練習後、私はなぜか廃工場にいたのです。

意識を取り戻したとき、私は冷たい鉄の床に座り込んでいました。腕と脚は縄でしっかりと縛られ、体にぴったりと張り付く青い競泳水着が、普段よりもきつく感じられました。周囲には誰もいないはずのその場所で、私は誰かに見られているような気がして、思わず周囲を見回しました。

最初はただのパニックでした。どうしてここにいるのか、なぜこんなことになっているのか分からず、不安と恐怖で心臓が激しく鼓動していました。でも、すぐに私は体にまとわりつく水着の感覚に意識を向けました。水着が肌に密着し、締め付けられる感覚が、私にこれまで感じたことのない新しい感情をもたらしていたのです。さらに、縄が肌に食い込むたびに、私の中に眠っていた何かが目を覚まし始めました。

その感覚は、これまでに感じたことのないものでした。競泳水着の締め付けが体の曲線を強調し、その感覚が全身に広がるたびに、私は自分の中で新しい興奮を覚えました。体が縛られていることで、なぜか自分が今まで以上に「存在している」と感じられたのです。呼吸が乱れ、心拍数が上がるにつれ、その感覚はさらに強まっていきました。

でも、その喜びは誰にも知られてはいけない、密かなものだと私は感じていました。自分の中に芽生えたこの奇妙な感情を、誰かに知られてしまうかもしれないという不安が心の片隅にありました。それでも、その不安がかえって私の興奮を高めていたのです。誰かに見つかってしまったらどうしよう、そんな思いが頭をよぎるたびに、私はさらに体が熱くなるのを感じました。

その時、足音が聞こえました。廃工場の金属製の床に響く、確かな足音。誰かが近づいてくるのがわかりました。やがて現れたのは、私と同じくらいの年頃の若い男性でした。彼も驚いたようで、一瞬、私と目が合いました。彼の目が大きく開かれ、私の体をじっくりと見つめているのがわかりました。その視線を受けた瞬間、私は彼が私の姿に特別な感情を抱いているのを感じ取りました。

彼の視線が私の体を這うように動くたびに、私は自分の中に新たな喜びを感じていたのです。それは恥ずかしくもありましたが、同時にその視線に晒されることで、自分が今まで以上に「特別」であるかのように感じられました。彼もまた、私と同じように何かを感じている。私は彼のその感情を読み取り、自分の中の秘密の喜びがさらに深まるのを感じました。

「大丈夫?今、助けるから…」と彼は言いましたが、その声にはかすかな緊張とためらいが含まれているように感じました。彼が近づき、縄を解こうと手を伸ばした瞬間、私はその手の温かさを感じ取りました。彼の手が触れるたびに、私の体は微かに震え、その感触が新たな喜びとして心に刻まれていきました。

縄が解かれると、自由になった体の感覚と、縛られていた時の高揚感が入り混じり、複雑な気持ちが私を襲いました。自由になったはずなのに、私はどこかで失望感を感じていた。解放されたことへの安堵とともに、縛られていた時の奇妙な喜びが薄れていくのを感じたのです。

その後の競泳大会で、私は自分の中に生まれた新しい感覚に気づき始めました。廃工場での出来事以来、私は自分の水着姿を人々に見せることに対して新たな自信と喜びを感じるようになったのです。大会で撮影される自分の写真を見るたびに、その瞬間が持つ意味が私の中で変わり始めました。新たな自信が競技にも反映され、成績は急激に向上していきました。

競技での成績が向上するにつれ、私への注目度も高まりました。メディアでも取り上げられ、ファンも増え、私は競技だけでなく、自分の存在そのものが注目されていることを実感しました。そして、ある日、私の写真がインターネットのオークションで高額で取引されているという噂を耳にしました。

その話を聞いた時、私は少し驚きましたが、それ以上に興奮を覚えました。自分の姿が他者に注目され、高額で取引されることが、私にとって新たな喜びとなったのです。しかし、その喜びは誰にも知られてはいけない、私だけの秘密。誰かに知られてしまったらどうしようという不安も同時に感じていました。

それ以来、私はさらに自分の感情に素直になり、競技場での自分の存在感を高めるために意識的にポーズを取るようになりました。体を美しく見せることに力を入れるようになり、写真はますます注目を集めるようになりました。それが私の喜びであり、不安でもあるのです。

私は、廃工場での出来事が私を変えたことを今では理解しています。あの時、私は新しい自分を発見したのです。そして、その新しい自分を受け入れ、さらに追求することで、私は競泳選手としてだけでなく、人生そのものを新たな方向へと導いていくことを決意しました。これが私の物語です。そして、その物語は、これからも続いていくのです。
 
2024/08/23 18:24:11(M5drAods)
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