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自由の館
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:自由の館
投稿者: 石井
 都会での人生に疲れた、といってもトドメは結婚しようって寸前までいった彼女は三股をかけていた、将来性で天秤にかけていたって言うが、彼女の友達が漏らしたのは資産と家柄とセックスの相性だというのだ、これはこたえた、全てが嫌になったと親に相談すると、高校の時に同級生だった赤城くんが都会に疲れた人向けの施設をやってると教えられて、荷物は業者に引き取らせて、少しの着替えだけで彼の元を訪ねた。
 「久しぶりだね、成人式以来だと10年かあ、まずはスマホもノートパソコンも預からせてもらう、非常事態の連絡だけはつなぐから心配無いからさ、まずはデジタルのデトックスね、基本は農場で野菜作って、娯楽は読書だね、名作を静かに読めるって滞在しにくる作家さんもいるよ。」
 農作業は初めてだった、彼に基本的なことを教わりながら、すっかりサラリーマン生活に慣れた身体はくたくただ。
 奥さんは身体は頑丈だって感じで料理も上手で、余裕がある時は調理の手伝いもすると約束した、三才の娘、そして妊娠中だという、何もかもが自然にそうかたちを目指しているという。
 「彼女にふられてしばらく女性は勘弁って、だからね来るのをOKしたんだよ、農場の奥のさ古民家がね、女性が数人ね、なあ真希、色々知っといたほうがいいよね。」
 薬やアルコールの依存症の病院ってのは薬飲ませて、入院費取ってと、真希さんは元々看護師だった、金儲けのために注射したり、そういう事に耐えられなくてリークしても体よく追い出されて、簡単な診察に決まり切った薬ってのがもうこの国の医療システムなのだと聞かされて、年を取れば誰でもガンにはなるし、100才まで健康なんてのはそもそも子供の頃に頑強な身体を作ってないととても無理。
 医者の人数が増えすぎてそれを食べさせるためにね、献金もされてるし、ほら政治家はいつまでも生きていたいから。 あの年まで椅子に齧り付く獰猛さは評価するがそれは国民のためにはなっていない。
 アメリカの大統領と元大統領の討論は80才を挟んだ二人でお互いの悪口を言い合ってるだけだった、担ぐ神輿は軽いほうがいい、どうもそれは嘘じゃなかった。
 違法薬物だったり売春に手を染めて、ここで健康を取り戻そうって女性も中にはいるから、挨拶くらいで関わらないで欲しいとのことだった。
 酒もタバコも無し、身体は疲れたがどうにも寝付けない、かけ流しの温泉は今の時期だと深夜なら入れないことは無いと聞いていた、冬は最高らしい、今年の梅雨は大雨かと思うと気温が上がって変な天気が続いていた。
 22時が深夜って感じるのなんて久しぶりだなあ、満天の星空だった、確かに熱いがそれが身体だけでなく、心にしみた。 三股だもんな、どんな気持ちで俺に会っていたのかな、考えちゃいけない事が心を支配してきた、蛇口を捻ってホースから水を頭から被って、思わず叫んでしまった、そして涙が止まらない。
 落ち着きを取り戻して、最期にまた水で頭を冷やして身体を拭いてから浴衣を着ようとしていた。
 「ふーん、近くで見るといい男ね、女に逃げられたオスの悲しい叫びはよく響くのよ。」
 「駄目ですよ、悲しかったら泣く 楽しかったら笑う お腹が減ったらご飯を食べる。」
 「煩いわよ、私はお風呂に入りに来ただけよ。」
 声の主の女二人は形ばかりの脱衣所に入ってくると浴衣を脱いでさっとかけ湯をすると湯船に身体を沈めた。
 「紗綾は昔マッサージやってたから、揉んでもらうといいよ。」
 「私は力無いんです、それにエッチな方がメインだったから、でも近づくなって言われてるでしょう、貴方からね私達にアプローチしては駄目だけど、私達がねどうしても欲しい時は応じてくれると嬉しいんだけど、ふられてあれでしょ女性嫌悪時期でしょう。」
 「うんうん、私の元旦那もね別れたいって言ったらさ、もう二度と女は愛さないって宣言しておいてさ、三ヶ月もしたらさしれっと新しい女と住んでるの、だからね大丈夫、ここ水は綺麗だからさ、一週間もしたら元気になるよ、そうだお灸みたいなの試してみる?」
 女たちはさっと上がると、古民家のさらに奥にある武道場の建物に俺を連れて行った。
 「はいうつ伏せになって、ここならさ風呂よりも声出しても大丈夫だから、でも風向きかな、じゃあいくよ。」
 上半身裸でうつ伏せになると、マッサージのクリームを塗られたが、その後に背中がとても熱い汁で襲われた。
 「ごめんごめん、低温のが無いからさ普通のなんだわ、やっぱ温度が違うよね、昔の人は偉かったんだねえ。」
 京香さんは女王様だった、毎日そういう事をしていたら頭がおかしくなって、少しお休みしてるのだ。
 「ああでもこれは健康法ね、君はМって感じじゃないしね、これで刺激されて血流もアップして健康にってね。」
 10分くらいだけれど、かなりハードな衝撃だった、二人はじゃあまたねって帰っていってしまった。
 
初日からこれではどうなるのかこの先が思いやられる。 第二話に続く。

 
2024/07/03 20:58:56(jNI0K.j9)
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