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1:マゾ奴隷は輪姦じゃないとイケない。
投稿者:
岸田文雄
田舎の山の奥の大きな橋に車を停めた、こんな時間に車は通らない眼下の川の流れる音と鳥の鳴き声、そして山の上にはとても綺麗な星がキラキラしていて現実感が無かった、隣の美和も覚悟を決めてくれた、お互いの親に結婚を反対されて思い詰めてロミジュリのようにロマンチックな思いはナルシズムの頂点に達していた。 死んでも一緒だよ、そう確認してからでもいざとなると踏み出せない、アイドルがテレビ番組でバンジージャンプできなくて泣いてるのをプロ根性が足りないって批判した自分を殴ってやりたい、そこに一台の車がやってきてしまった。 ドアが開くと初老だろうか白髪が多い男性が作務衣姿で近づいてきた。
てっきり心中を止められると思ったら彼はいきなり私の腹にパンチを入れてきたのだとんでもない痛みだ、これで死んだのかとさえ思った。 そいつは普通に俺の大切な彼女に話しかけてきた。 「お嬢さん、心中するとこだったんでしょう、どうだろうどうせ死ぬならさ私にその身体を恵んで貰えないだろうか、女性を拷問してみたくてね探してたんだよ。」 私は腹の痛みが収まったわけでは無いけれど、こんな緊急事態ってのもない、死のうとしておいて我ながら矛盾してるけれど。 「ふざんけな、なんなんだお前は。」 顔面にキツイのをもらった、殴られたのは人生初だ笑ってくれそういう育ちなのだから。 「これね電線とかまとめるバンドね、使ったことある?こうやってね親指どうしをね、ほらこれで逆らえない。」 手を後ろに廻されて親指を固定されるともう腕は使えない。 「凌辱されるぐらいなら舌を噛み切ってもよし、ここからジャンプしてもよし、彼への愛を証明してごらん、それが大和撫子のイキってね、ああけっこうな美人じゃないか胸も大きい、これは日本民族の損失だなあ、ほら。」 美和が案外冷静なのが不思議だった。 「おじさんの言ってることって一理あるから腹も立たないわ、まさか彼がここまで本気だって思ってなかったから困ってたのよね、まだ貯金あるのよ、この車だって中古で売ったっていいお金になるのに、それを全部ね私に使ってから心中したいって言うならそこでドロンしちゃっても親だってさ死ぬよりましでしょう。」 きっとこの状況を切り抜けるための方便だ、さすが頭が切れる。 「そうなのかあ、興が冷めたなあ、少し寒いからな話を聞いてからにするか、そうだここでさフェラしてくれよ、噛み切ったらお嬢さんの勝ちだよ、俺と彼をここから突き落として被害者の顔すればいい、まあ余命がもうね無いからね、あーでもそうだな丁寧に愛のあるフェラだったら、財布の中にとりあえず五万はあるかな、彼が悲しむのが見たいし、それで飛び降りたらそれも愛だからね。」 このおっさんは完全にヤバかった、暗いから顔は見えにくいのだ、でも太っているから健康そうにも見える、いやそれ何処じゃない。 「フェラで五万かあ、じゃあ本当に余命宣告されちゃったんだ、まあそうだよねもう暴力事件だもん、あーちょっと待ってタバコ吸いたいんだけどもってる?」 おいおい美和、タバコ嫌いだったよな。 おっさんの紙タバコをもらって美味しそうに吸い始めた。 「あー美味しい、なんかもう全部無かったことにしたいわあ、金持ちだけって男だからさ、おしっこしたくなった。」 「そっかあ、じゃあ聖水をいただきたいとこだけど彼にさ冥土の土産に飲ませてやったら。」 「聖水って、そっちの人なんだ、はいはい拷問されて殺されないように命令は聞きますよっと、康介ごめんね、私は死にたくないんだわ、でもロマンチックだった〜、ロミジュリに憧れたから、そんなデュカプリオもデブのおっさんになるんだもんね長生きってのも考えものね、整形して頑張るトム・クルーズは気持ち悪いけど。」 最愛の女性の小便を顔面にかけられながら、思考が停止する、全ての意味がわからない。 「ちょっとー、もうー痛いってばあ。」 フェラって言ってたよなあおじさん、欄干に手をついて美和が立ちバックでレイプされる。 そしてすぐに満足したのだろうか、おっさんが中出しすると美和の汚れた万コは俺の顔の上に。 「今日はできちゃうかもなあ、なんかおじさんって精子強そうだもん、ほら康介吸って、私を助けるために犠牲になってね。」 悲しいのかもう分からないけれどただひたすら涙が湧いてきた、おっさの精子なんて飲めるわけがない、俺はむせて吐きそうになってそしてさらに泣く。 「お坊ちゃんなんだな根性が丸きり無いから実につまらない、愛する女のためなら代わりに拷問を受けるって言うでしょう普通。」 本当につまらないって顔をされた、屈辱ではあるが父にもこんな顔はよくされた、出来の良い弟がいるのは辛いのだ、もう何も期待されてない家名を汚さないようにって、政略結婚くらいにしか使えないくせに変な女連れてきてと母にも言われた。 さすがに冷え込みがきつすぎて彼の車の中に三人で入って暖を取る。 「政治家の息子なんだ、それにしちゃ随分と頭が悪いだろう、期待されないのもわかるな、いいとこの娘と結婚してさ、こちらの美和さんだっけ彼女は愛人でとかさ。」 「わーおじさん酷い、レイプしといてさあ、赤ちゃんできたらどうするのよ。」 「その前に死ぬから関係ないだろう。」 おっさんは本気だ。少し考え込むと 「そしたらね彼は解放してあげるよ、親を説得して結婚の承諾取るか家から脱藩してだね全てを捨てて来るならそれもよし、警察とか暴力団ってことになると、このやり取りね録音してるからさ美和さんは死体で見つかるか永久に会えないって考えたほうがいい、さあ考えて、模範例は映画のsawってホラー映画は観たことあるかな、俺だったら自分の指を食いちぎって反撃して二人で逃げ出すが正解。」 美和がビックリした顔をしてる。 「私もそれ考えてた、ほらあれは足だったけ?私ねホラー映画好きなんです、拘束されちゃってノコギリは、あれマッドマックスってありましたよね。」 おじさんが深くうなずく、美和はもう完全に取り入ることにしたようだ。 「あー忘れなさい、突然失踪したってことにねしておいて、向こうの家族に聞かれても知らないで通せばいい。余命の無い危ない男にかかわってお前は何が出来る? 下手に追い詰めたら録音と共に女の動画でもあげられたら全てが破滅だぞ、私が考えるから。」 父はそう言ってきた、弟は心中しようとしたのは評価するってそれだけ、母親はもう一切関わらないからと自室に話しがはじまってすぐに引き上げた。 次の日には向こうの親が相談があるとうちに来た。 「大変申し訳無い、じつは愛してる男がいるから探さないでって連絡が来まして、康介くんなら何か知っているのではないかと。」 そう来たか、何も知らなかったと被害者のふりをして連絡してみますってそれだけ伝えて帰ってもらった。 知らない携帯から連絡が来た、動画投稿サイトの鍵の暗号、美和は何人もの男に犯されて気持ちいいって言わされていた、それが一週間毎日新しく投稿されて、それから連絡は来なくなった。 全てを忘れることにした、、、。 あれから四半世紀が経った、地元を仕切る大手企業の娘と結婚した俺は強い後ろ盾がついたのと頭が良い弟は家を捨てて学問の道を選んで大学教授になった。 娘は一人だ、この前成人式を迎えてお酒も飲めるようになった、ただ大問題が発生した娘が夢中になってる劇団の役者が親のいない男なのだ、端正なマスクに素晴らしい演技力、テレビドラマにもこれから出たら大変な人気になるだろう、娘はそれほどの器量じゃない、しょうがない妻が顔は褒めれない女なのだから。 そして妊娠したと娘に告げられて私は狂いそうになった、降ろしなさいって怒鳴ったのまで覚えている、妻も娘もそのまま家を出ていった、妻の家のバックアップは弟に移ると市議会議員の座は簡単に弟のものに。 父も母ももう軽く頭が弱くなって認知症だろう、ふと父母が呪いだって言い出した。 「そうよ、あの女の呪いだわ、あれからね私ね怖い夢を見るの、冷たい川に女の死体が流れていってね私の足を引っ張って早くこっちに来いって地獄で待ってるからって。」 母はだいぶ進んでいる、父はまだ少し冷静だけれど、それが逆に怖かった。 「あの娘さんには実に酷いことをしてしまった、先に私も母さんも死ぬが行くのは地獄だろうな、お前もだ、だから心配しないでいいあの娘さんは天国に行ってるだろう、ただその余命が無いって男だけがね、私も殺しに来るんじゃないかってあの後は寝れなかったよ。」 これで私の記憶の蓋が開いた、忘れていたんだ本当に完全に、美和、、美和、、、美和、、、、、。 親のいない天才的な役者、、、私の中で頭の切れるおじさんと演技力抜群の美和が一つになる。 そして娘のお腹の中の子供の父親の過去を探る、もしこれが復讐だったら、そして美和に辿り着いた、もう20年も前に亡くなっていた、その私生児は孤児院に預けられてそしてたくましく成長して舞台の上にいた。 妻から連絡が来た、うちの親が心配で老人ホームを訪ねたというのだ、これは呪いだって全部聞かされて本当か話を聞きたいと言ってきた。 遺書をしたためる、そして弟を呼んで相談する。 「まあこの家の功罪だからね、僕は議員なんてすぐにでも辞職するからさ気にしないで自分でケリをつけるといい、税金とかは上手にやってもらってさ奥さんと娘さんにお金が渡ればそれでいいだろう、この家ももう古いし、兄貴さあ、僕が子供を持たない理由ってわかる?あの時だったよ美和さんを切り捨てたよね、あの人をね僕は嫌いじゃなかったよ幸せになりたいだけだって言ってたからさ、僕のこの身体に流れる血はそれをいとも簡単に捨てたんだからさ、信頼なんて出来ない、若い学生たちのために生きて少しでもボケたらその時は地獄で会いましょう。」 この橋にはあの時以来だ、違うのは一人なこと。 ここまできて度胸は出ない、酒を飲んでと口に含むがそれも逃げだと吐き出した、もしあの瞬間に戻れるなら、おじさんが現れる前にこの欄干を飛び越えてそうすれば。 そこに車がやってきてしまった、降りてきたのは彼だった、そして車内には妻と赤ちゃんを抱いた娘がいる。 「どうもはじめましてお父さん、大丈夫です娘さんとは入籍しましたから、後は母からの遺言ですね、この封筒に入っていますので読んでから決めてください、では。」 妻も娘も車から降りては来なかった、車はすぐ暗闇に消えていった。 貴方がこれを読んでいるということは私の復讐が叶ったってことですね、後悔しています息子がまだ五才だというのに呪いをかけて私は病気で亡くなります、ただ気がかりがあるとしたらもしかしたら貴方の子種の可能性がゼロじゃないことです、心中しようっていうのにゴムつけたでしょでも実は随分前から私の用意したコンドームには穴が開いてたんです、妊娠したら結婚してもらえるかなって、浅はかなバカな女なんです。 あと感謝して欲しいことがあります、貴方の両親の対応に怒ったあの人が火を付けるなりして一家を皆殺しにするって言うからそれは止めました、弟さんが可哀想でしょう、ではお先に地獄で待ってます。 これでもう終りにしようと、自然に欄干を越えたはずだった。 白い天井、そして看護婦に医者、川の水かさが増していたせいで助かってしまったようだ、身投げした人がいるって通報が効いた。 それでも身体はかなり不自由になった、水没していた時間が長かったから奇跡的に助かったらしいが、大迷惑だ。 そして生ける屍としてただ存在している、ただ息を吸って吐いて栄養を取らされて排泄するだけの時間が永遠のように思える、もし100年も生きるならあと50年も死ぬ方法を考えるだけの時間、そうここが地獄なのだ。 人生100年時代って医者も呆れるスローガンを真に受けるバカな日本人たちに捧げます 終り
2024/05/03 14:34:42(mpi16jcr)
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