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1:淫獣の餌食たち
投稿者:
雄一
眠っていたのか、或いは何かがあって意識を失くいていたのか、目覚めた時、真由美には
すぐにはわからなかった。 身体が何かの力で揺すられているような感覚があり、真由美は目を覚ましたのだ。 茫漠とした意識の中で、真由美は自分の身体が仰向けにされ、顔や肩が上下に揺すり動か されているのを知った。 と同時に気だるい感じの全身に、奇妙な心地良さのようなものが、沸々と湧き出てきてい る感覚があった。 そして服を着ていたはずの自分の両肩の肌が、まだ虚ろなままの目の端に見えたことに、 少なからぬ驚きを覚えた。 露わになっているのは肩だけではなかった。 身に付けていたはずの衣服のすべてが、脱ぎ剥がされていて、あられもない全裸にされて いたのだ。 どこかの室で、布団の上にいるようだった。 ここで真由美は、自分の身体を突き動かせている正体を知り、驚愕し愕然とした思いにな った。 剥き出しにされた身体の下のほうで、自分の胎内深くをつらぬいてきている異物を、真由 美は感じ取ったっていた。 誰かに真由美は、凌辱されているのだった。 身体の下のほうの、異物が何であるかということも、混濁していた意識が戻るにつれ、真 由美ははっきりと実感した。 濃い眉毛の下の、少し窪みがちの切れ長の目に、驚愕の表情が露わになった。 ぼんやりと霞んでいた目の焦点が合い出して、真由美は驚愕と慄きをさらに大きくした。 布団に仰向けにされた自分の顔の真上に、巨岩のように大きな体格をした男の、赤黒く日 焼けした顔があった。 真由美の知っている顔だった。 顔の輪郭だけでなく、太い眉も目も鼻も、何もかもが達磨僧のように丸く見える、坊主頭 のその男は、真由美の住む市営住宅団地に、一ヶ月ほど前に転入してきた、青木浩一という 二十六歳の背年だった。 真由美のところと同じ母子家庭で、母親が腎臓疾患で市内の病院に入院した状態で、この 団地に入居してきた男だ。 「な、何?…ど、どうして?」 浩二の浅黒い顔を見て、真由美は驚愕と慄きの入り混じった声で、叫ぶような声を挙げた。 脂ぎった顔に汗を滴らせ、分厚い唇を下品に歪ませて、がっしりとした身体を覆い被せて きている浩二の顔を見て、真由美の記憶が一気に蘇ってきていた。 団地の自治会の役員をしている真由美が、同じ棟の三階に住む浩二の家を訪ね、団地内の ゴミ出しの決め事について説明をしていたのだ。 自分の息子よりもまだ八つも若い青年に、親切心旺盛な真由美は懇切丁寧に、ゴミの分別 から、ゴミ出しの期日とかの説明のため、今は浩二一人が住むこの室を訪ねていて、そこか らどういうわけでか、あるところで意識と記憶が途絶えたのである。 平日の昼下がりで、老人ホームの施設長として勤める真由美が、前日に急に休んだヘルパ ーの代行で夜勤の勤務になり、その代休で在宅していた時の出来事だった。 浩一は大学時代はラグビー部に所属していて、がっしりとした体格を活かして、卒業後は 大手の警備保障会社に就職して、この街の支社勤務になっていた。 浩二がこの団地へ入居してきた時、誰にでも気さくに話しかける、明るい性格と気量の良 さを見込まれて、もう何年も自治会役員を務めている、真由美のところへ挨拶に来たのが、 最初の体面で、母親が病気療養中という話を聞いて、気持ちの優しい真由美は痛く同情し、 団地の事情や決め事についても、顔を合わせるたびに、懇切丁寧に説明をしたり、話しかけ たりしていた。 浩二の身長が百八十五センチで、体重が九十七キロという、並外れた体型を聞いても、 「こんながっしりとした警備員さんが、この団地に入ってくれたら安心だわ」 と笑いながら話していた真由美には、今、現実に起きている卑猥極まりない、浩二の凌辱 行為は、まさに青天の霹靂以外の何ものでもない恥辱の出来事だった。 夫を亡くして五年になり、年齢も還暦を超えて六十一歳になる真由美だったが、今、自分 が置かれている淫猥な立場は、まるで予期も予想もしていなかったことで、驚きと慄きの目 で相手に憤怒の思いを示すしかなかった。 茫漠としていた意識が覚めてくるに連れ、真由美の心の狼狽えと同時に、女としての身体 のほうにも狼狽に似たような、起きるはずのない妖しげな感覚というか、湧き出るはずもな い快感のようなものが、自らの胎内のどこかから沸々と滲み出てきている感じがして、気持 ちをさらに狼狽させていた。 意識を戻し始めた頃から、真由美は自分の吐く息が、つとに荒くなっていることに気づい てはいた。 剥き出しにされた白い両足を大きく押し広げられ、岩の塊のような浩二の太い腰を捻じ込 まれて、胎内深くまで突き刺されている真由美の乳房の辺りに、上にいる浩一の丸い顔や太 い首筋から、汗の粒が滴り落ちてきていた。 真由美の顔の真上で、勝ち誇ったような下卑た笑みを浮かべている、浩一が、 「叔母さん、二度目ともなると、やっぱり反応がいいな。いい顔してるよ」 煙草臭い息を吐いて囁くようにいってきた。 続けて浩一は、真由美が突然に意識を失くしたことを、得意満面の顔で説明を加えてきた。 真由美が尋ねてきた時に出したジュースの中に、インターネットで購入した外国製の睡眠 薬を混入したのだというのいうのだった。 目的は勿論、犯すことにあった。 この団地へ越してきた時から、年齢を感じさせない美しさが、自然なかたちで出ている真 由美に興味を抱き、ずっと機会を窺っていたのだという。 身体の下のほうから鉄槌のような固いものが、真由美の胎内を強い圧迫と摩擦を連れ立って 襲ってきているのだ。 しかも、浩一の言によれば、今が最初ではないという。 何らかの理由で真由美が意識を喪失させている間に、自分とは三十以上もも年下の男の毒牙 にかかり、すでに犯されてしまっていたのだ。 真由美に思い当たる節があった。 意識を失くしている時、真由美はもうこの何年も見たことのない、恥ずかしい夢を見ていた ような気がしていた。 男に抱かれている淫夢だった。 相手の男が誰なのかはわからなかった。 まだ若い頃の夫婦生活で、亡夫が好んで真由美に求めた、四つん這いにされて、背後からつ らぬきを受けている淫夢の断片が、真由美の頭の隅に残っていたのだ。 「へへ、叔母さん、歳繰ってる割には、いい締まりしてるな。ここの反応もすごくよかったぜ」 下品な言葉を吐き続けて、身体の下のほうの淫猥な圧迫と摩擦の感触を楽しむように、腰の 律動を故意に遅くしている、浩一への真由美の抵抗は、汗に濡れ滴った厚くて固い胸板を、細い 両手で叩いて押し除けようとする動作だけだったが、体力の差は歴然としていて、山のような浩 一の巨体は微動だにしなかった。 すでに汗の滲み出している真由美の白い額に、何かの感情を抑えようとする皴が何本か浮かび 出ていたが、それがさらに深い線状になってきていた。 「あっ…ああ」 歯で強く噛み締めていた真由美のかたちのいい唇が、堪え切れずに漏れた声と一緒に小さく開 いた。 剥き出しにされた身体の下のほうから、喉の辺りまで突き上がってくる、おぞましい快感に、 忍耐の限界を超えたような、真由美の声だった。 真由美の年齢を感じさせないような、肌理の細かな白い肌にも、いつの間にか汗が滲み出てい て、ここにこうしている時間の長さが窺い知れた。 「ああっ…だ、だめっ」 堪えようとしても堪えきれない、何年振りかに知る官能的な情欲が、身体の奥底から突き上が ってきていることを、真由美は不覚ながらも思い知らされていた。 この時、真由美自身は気づいていないのだが、若い浩一が二度目のつらぬきだといっていたよ うに、意識を失くしている間に、すでに一度犯されているのだ。 真由美が意識を戻し、おぞましい事態に気づいた時には、女としての彼女の身体が、浩二の卑 劣な責め立てに、知らない間に馴染んでしまっていたのだった。 そのことに気づかないまま、真由美は自分の理性の心を狼狽えさせてしまっていたのだが、恥 ずかしい快感は増幅するばかりで、 「ああっ…わ、私…ど、どうして?」 と自らが戸惑いと観念の境地に陥ったことを告げて、若い浩二の太い腕を、爪を立てるように 強く掴み取っていた。 浩二の汗に滴りまみれた丸顔が、真由美の顔のすぐ真上にきていた。 浩二の酒臭い息と煙草のヤニ臭い口臭が、真由美の鼻孔をついてきていたが、それすらも苦に ならないほどに、恥ずかしいことに気持ちが昂ってしまっていた。 真上にあった浩一の丸くて赤黒い顔が、さらに接近してきていた。 分厚い鱈子のような唇が、真由美の唇に覆い被さってこようとしていたが、それを避けようと する仕草は、この時の真由美にはもうなくなっていた。 浩一の分厚い唇に呑み込まれるように、真由美のかたちのいい唇は塞がれた。 「ううっ…」 喉の奥から絞り出すような声で、真由美は呻いた。 浩一の厚みのある舌に、真由美の閉じていた歯はすぐにこじ開けられ、無遠慮に口の中一杯に 侵入してきた。 途絶えていた意識を戻してから、真由美は然したる抵抗も見せきれないまま、女として敢なく 陥落の憂き目に陥ろうとしていた。 身長が百六十三センチで、体重は五十キロを切る真由美と、岩の塊のような巨漢の若い浩一と では、体力差は元より歴然としていたが、これが二度目のつらぬきということもあってか、真由 美の気持ちのほうが、若者の暴虐の前に屈しようとしているのだった。 理性心のほとんどが、真由美の身体と心から消え去ろうとしているのだ。 塞がれた口の中で、浩一から吐き出される粘い唾液が、幾度となく真由美の喉を通過して胃の 中に流れ落ちていた。 自分の本心とは裏腹に、男の身体に悔しくも迎合しかけている自分を知って、僅かに残る理性 心の中で、また狼狽と動揺の気持ちに晒されていたが、胎内のどこかから沸々と湧き出てきてい る、邪淫な情欲の前に屈服するしかなかった。 「どうだ、叔母さん、随分気持ち良さげな顔になってきてるぜ」 唇は離しても、鉄槌を振るような腰の動きは続けたままで、真由美の顔に酒臭い息を吐きつけ るように浩一がいってきた。 半ば以上に忘我の境地に沈みかかっている、真由美の汗の浮き出た細い顎が、二度、三度頷き の仕草を見せていた。 男との肌と肌の接触は、真由美にはもう二年以上も前のことになる。 夫を亡くして二年ほどが過ぎた頃、真由美の勤める老人ホームの、職員の不行状に端を発した ある出来事に巻き込まれて、彼女は一人の男の毒牙にかかり、今と同じようにおぞましい凌辱の 憂き目に遭わされていた。 今井洋二という三十五、六歳の男で、痩身だが鋼のような筋肉を持った、豹か鷹のように鋭い 目をした男だった。 その男と真由美は一年ほどの間、隷従の身となって虐げられてきた。 だが、その隷従の身を、真由美は男に抱かれるたびに、いつしか身体だけでなく、心までも甘 受し始め、思慕に近い思いにまで至ったことがあった。 しかし、その男との淫靡な交流は、思わぬ形で幕を閉じた。 男が暴行傷害罪で警察に逮捕され、二年何ヶ月かの懲役を受け刑務所に入ってしまったのであ る。 それが真由美の気持ちの歯止めになり、今、こうして三十四歳になる一人息子と、市営住宅住 まいではあるが、慎ましく穏やかな生活が送れていたのだった。 自分より二回りも年下の浩一の、間断のないつらぬきを受けながら、真由美は微かに残る理性 で、今日のこの居宅への軽率な訪問をひどく悔やんでいた。 自分のふとした心の緩みというか、油断から、若い男の住む住居に、安易に上がり込んでしま い、挙句に思ってもいなかった恥辱の状況に追い込まれているのだ。 八月下旬の、朝から気温が三十度を超える暑さで、真由美はブラジャーもせず、普段着のノー スリーブの薄い生地の、黒と赤の幾何学模様柄のワンピース姿で、浩一の住む居宅を訪問してい た。 身なりの無防備さは少し気にはなったが、六十一歳と女と二十六歳の若者という、親子以上の 年齢差も考えて、特別に着替えるということもしなかった。 先週の団地内のゴミ出しで、まだ入居して間もない若い浩一が、燃えるゴミの日にプラスチッ クゴミを出してしまい、団地の住人から諫言が真由美の耳に入っていたのだ。 役員をしている真由美は、そのことを諫めるというのではなく、もう一度丁寧に説明してあげ る気持ちで、浩一の居宅を訪ねただけだった。 「ああっ…」 細い顎を突き上げるようにして、真由美は喉から絞り出すような喘ぎ声を漏らした。 浩一のグローブのような大きな手が、真由美の膨らみの豊かな、乳房をいきなりわし掴んでき たのだ。 「身体細い割 にはいい膨らみで、まだ弾力も結構あるぜ、叔母さん」 丸い大きな顔から吹き出る汗を、真由美の顔や胸に雨粒のように、ぼたぼたと垂れ落としなが ら、下卑た笑みを浮かべていってきた。 左のほうの乳房に、真由美は人にはいえない弱点を持っていた。 原因は自分でもわかってはいないのだが、若い頃から異常なくらいに感度が敏感になっていて、 亡夫との夫婦生活の時も驚かれたことがあったりした。 六十を過ぎた今は、さすがにそこまではなかったが、若い頃、真由美はブラジャーと乳首の間 に刺激緩和のため、脱脂綿を当てていたこともあるくらいに、鋭敏な感度をしていた。 浩一の太い指が、その左側の乳房を唐突に責め立ててきたことで、真由美の喘ぎ声は忽ちにし て、激しい悶えの声になっていた。 「ああっ…や、やめて…そこ」 喉の奥まで見えるほど口を開けて、真由美は切なげに叫ぶような声を挙げた。 「ここが叔母さんの急所なんだな。最初の時も気を失いながら、声挙げてたもんな」 そういって浩一は大きな顔を、真由美の乳房の膨らみにぶつけるように押し付けてきた。 「い、いやっ…ど、どうにかなっちゃう!」 骨細の手で、乳房を襲ってきた浩一のグローブのような手を、必死で払い除けようとする真由 美だったが、どう足掻いても徒労でしかなかった。 「い、いうこと何でも…聞くから…や、優しくして」 真由美はついに屈服ともとれる言葉を発して、汗か涙に濡れた目で浩一に観念の思いを訴えた。 若い浩一の目が勝者のように煌めいた。 浩一はそこでつらぬき続けていた腰の動きを止め、真由美の身体から離れたが、それは責め立 てる姿勢を変えるためで、大きな手で子犬を抱きあやすように、真由美の身体を四つん這いにし てきた。 布団に両手と膝をつき、剥き出しの臀部を突き上げさせられ、巨漢の浩一が背後で膝立ちをし て、太い腰を密着させてきた。 その束の間、真由美は窓のほうに目を向けると、薄赤い西日になっているようだった。 真由美がこの室を訪ねたのが、午後の一時過ぎのことで、時間の経過の長さが真由美の頭を過 ったが、それも少しの間で、 「あうっ…!」 浩一の固く屹立したものが、自分の胎内を抉り取るように押し入ってきたきた時には、女とし ての身体と心に戻っていて、艶めかしい喘ぎの声を喉奥から絞り出していた。 若さと体力任せの浩一の、まるで木杭を打ち込むようなつらぬきに、長い時間、凌辱された真 由美の身体は、六十を過ぎていても、堪えようのない官能の喜悦と快感を与えてきて、卑劣で狡 猾な浩一への激しい憤怒の思いが、霧のように消えかかっていることに、薄々とは気づかされて いた。 「どうだい、叔母さん、気持ちいいかい?」 勝ち誇ったような顔で、浩一が聞いてくる。 その声に抗う素振りも見せず、真由美は上気した顔を幾度も頷かせていた。 女としての本能が、俄然、頭を擡げてきていて、真由美の身体と心から、理性や自戒の思いを 掻き消してしまっていた。 「き、気持ちいい…」 「ど、どこがいいんだ?」 「わ、私の…あそこ…ああっ」 「どこだ?はっきり言ってみろ」 「…お…おマンコ!」 「そ、そうか、そこがいいのか」 「も、もっと突いて…こ、壊れるくらい」 「お、おうっ…お、俺も…我慢の限界だっ…い、いくぜ!」 「き、来てっ…わ、私も…い、逝く!」 額の辺りや細い首筋から汗を滴らせ、裾を短く刈り上げた、薄い栗毛色の髪を激しく乱しなが ら、自分の息子よりもまだ若い、浩一への屈服を告げる言葉を吐き続け、息を詰まらせるように して、四つん這いの姿勢のまま、目と意識を閉じさせた。 「おい」 と誰かに呼ばれる声で、疲労感の滲み出た切れ長の目を開けた。 布団に俯せになっていた真由美の目に、髭の濃い二本の大きな足が見えた。 朧な目を目を上に向けると、太い腰にバスタオルを巻いただけの浩一が立っていた。 「叔母さんもシャワー浴びたら?」 手に持った缶ビールを旨そうに飲みながら、悪いことの欠片もしていないような、平然とした 顔で真由美を見下ろしていた。 真由美は改めて愕然とした顔になり、布団から慌てて置き上がった。 理性だけの真由美に戻っていた。 自分があられもない裸身であることにすぐに気づき、布団の横に包まっていた、赤と黒の薄い 生地のワンピースを手繰り寄せ、それで胸を覆い隠した。 強い憤怒の目で、上半身を裸にしている浩一の顔を睨み上げた。 「何だよ、叔母さん、怒ってるのか?」 「こ、こんなひどいことして」 「さっきまで、いい、いいって、よがり声出してたくせに」 「ゆ、許せないっ」 「許せないって、どうするの?…俺に犯されましたって、誰かに話すのかよ?」 「ひ、人の道に外れてるのよ」 立っていた浩一が、山が動くように、真由美の顔の前に座り込んできて、真由美は思わず座っ たまま後退りした。 「やれるんならやってみなよ。恥かくのは叔母さんのほうだよ」 六十を超えた真由美の、分別のある諫言に動じることなく、浩一は飲み干した缶ビールを、手 で強く握り潰して、もう一方の手に持っていた、スマホを太い指で手早く動かし出した。 浩一が開いたのはカメラアプリのようで、怯え慄いている真由美の顔の前に、一葉の画像を突 き出すように翳してきた。 布団の上に全裸の身で、仰向けになっている真由美の画像が見えた。 意識を失くしているのか、細い腕がだらりと左右に投げ出されていて、身体の線の細さとそぐ わないような、丸く膨らみのある乳房が露わになっている。 剥き出しになった細長い両足が、少し開き気味になっていて、足の付け根の辺りの白い肌と好 対照の漆黒の茂みが無防備に露呈されている。 浩一が下卑た笑みを、鱈子のように分厚い唇に浮かべながら、太い指で画面をスライドさせる と、やはり全裸の身で、がっしりとした体格の男に、背後から両足を開いて持ち抱えられている 画像が出た。 親が幼児を抱きかかえて、小便をさせる姿勢と同じで、真由美の目を閉じた顔は鮮明に見えた が、男の顔は映ってはいなかった。 真由美の背後から伸ばしてきている、丸太のような太い腕からしても、男は浩一に違いなかっ た。 次は目を閉じたまま、輪郭のはっきりとした唇を少し開け、白い歯を覗かせて、妖艶な表情で 身悶えている真由美の、顔から乳房にかけての画像だった。 「へへ、まだ一杯あるぜ。あんたが下手に騒いだりしたら、これがすぐにネットに流れるぜ」 太い眉の下の丸い目に、二十六歳の若者とは思えないような、淫猥で狡猾そうな光を放って、 浩一がいってきた。 「ひ、卑怯な人!」 「あんたはもう、俺から逃れられないんだよ。おとなしく俺のいうこと聞いてたら、波風は立 ちゃあしない」 ほざくようにそういって、真由美の前から立ち上がった浩一だったが、 「そうだ、その証を今から見せてもらおうか」 と追い打ちをかけるようにいってきて、腰に巻いていたバスタオルを自分の手で外してきた。 真由美は口に手を当て、驚愕の表情鵜を浮かべて、慌てた素振りで浩一から目を逸らした。 浩一が何を思い立ったのかを、真由美は薄々に察知し、逃げるように身体をまた後退りさせ た。 「嫌ならいいよ。俺、気が短いから、あんたが帰ったらすぐに、ネット送信するから。一度 拡散すると、収拾つかなくなるよ」 「な、何て卑劣な人なの」 「嫌ならどうぞお帰りください」 怒りと憎悪で唇を噛み締める真由美の前で、浩一は素っ裸で仁王立ちしながら、ふざけた素 振りで、片手を玄関のほうに指し向けながらいった。 それから自信満々の顔で、真由美のほうへ歩み寄ってきた。 真由美に逃れる術はどこにもなかった。 浩一が真由美の顔のすぐ前に立った。 浩一のはち切れそうな太さの太腿に、真由美はまだ憤怒と憎悪の表情を変えずに両手を添えた。 シャワーを浴びたばかりの浩一の身体から、もう脂ぎったような汗の匂いが漂ってきていた。 浩一の股間の剛毛から、どす黒くくすんだものが半勃起状態で、真由美の顔のすぐ前に垂れて いた。 躊躇の思いはあったが、逆らう術のない真由美は、早くにこの居宅から立ち去りたいという思 いで、片方の手を浩一のくすんだ突起物に当て添えていった。 目を深く閉じて、浩一のものの先端に、口を半開きにして添えていった。 がっしりとした身体に比してか、浩一のどす黒くくすんだものは、長さよりも太さのほうが際 立っていた。 口一杯に開けて浩一のものを含み入れると、饐えた汗のような匂いが、真由美の口の中に充満 してきた。 えずくように喉を何度も鳴らしながら、真由美は二回り以上も年下の浩一の下腹部のものに、 屈辱の思いを深く宿しながら、一時も早く済ませて、ここから立ち去りたいという思いで行為に 没頭した。 「うーむ、き、気持ちいいぜ、叔母さん。また逝きそうだよ」 真由美の頭に片手を置きながら、浩一が呻くような声を漏らした。 「一日に三度はきついと思ってたが、あ、相手がいいと何度でもできるんだな」 若い浩一のものは、半勃起状態を瞬く間に脱し、真由美の口の中で、固さと膨張の度合いをさ らに大きくしてきていた。 慙愧と悔恨の思いを深くしながらも、真由美は一秒でも早く、この地獄部屋から外に出たいと いう気持ちで、浩一のものへの口での愛撫に熱を込めたこともあってか、間もなく浩一の口から 獣のような呻き声が突如として挙がり、がくんがくんと太い腰を大きく震わせてきた。 狭い口の中で、浩一の生温かくて粘い液体が、真由美の喉の奥目がけて、幾筋かが迸ってきた。 その迸りの大半を、真由美は喉の奥深くに呑み込んでいた。 それから傍にあったワンピースを慌てた動作で着込み、目でショーツを探したが見つけられず、 諦めて布団から立ち上がり、浩一の顔を見ることなく、一言も言葉を発しないで、逃げるように 玄関に向かい、もう陽の陰り出している外に出た。 西日がすっかり夕陽に変わっていて、血の気を失ったように蒼白だった、真由美の目鼻立ちの くっきりとした顔を赤く染めていた。 三階から一階までの幅の狭い階段が、いつの間にか零れ出ていた涙のせいなのか、ひどく霞ん で見えた…。 三ヶ月ほど前の、真由美の悲しくおぞましい記憶だった。
2023/05/18 23:31:56(yxTB6DNW)
投稿者:
アラカン
雄一様
お帰りなさい(^^♪ うれしいです、新作に祖母・昭子のその後までこれからも期待してますのでマイペースで頑張ってください。
23/06/03 01:22
(GHME97Sr)
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