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1:(無題)
投稿者:
(無名)
人の記憶を喪失させたり、虚ろで茫漠としたものにするのは、年数や
月日や日時の経過を、ただ漫然と待つしかないことは知っていたつもり です。 あの恥辱的でおぞましかっただけの私の記憶も、四年という歳月の経 過で、ほとんど日々の生活意識から消えていると思っていました。 でも一つだけ私の心からどうしても消え去らないものがあります。 …それは赤い縄です。 四年前、私の年齢は五十九歳でした。 夫を病で亡くしてから間もなく二十年が経とうとしていて、郊外に建 つ市営住宅で、三十二歳になる一人息子の雄一との二人暮らしでした。 私は市内にある規模のそれほど大きくない老人ホームの施設長として、 もう長く働いていて、息子の雄一は全国チェーンの文房具会社に勤めて いました。 早くに他界した夫が事業で失敗して残した負債を、十五年以上かけて どうにか返済し終えて、どこかに中古でもいいから小さな一軒家でも買 えたらと、息子の雄一ともうひと頑張りと話し合っていた頃でした。 息子の雄一までも不幸にも巻き込んでしまった、奈落への滑落のすべ ての原因は、私の不注意と油断と…自分の女としての恥ずかしい業にあ りました。 不注意と油断は私の職場内から起きたことでした。 四年前の夏、一人の若い職員がケアマネージャーとして私の勤務する 職場へ入ってきました。 木村洋二といって、二十八歳で社会福祉士とケアマネの資格を持って いるとのことで、人手不足で毎日のローテーションの作成にも四苦八苦 していた私にも、内心ありがたい職員補充でした。 しかし実際はそうではなかったのです。 外見的には小柄で少し痩せ気味な印象で、若者らしい長髪と明朗快活 な話しぶりで、当然のように老人の多い職場にもすぐに溶け込んでいま した。 思い出すのもおぞましい事件は、木村という男が入ってきてから二ヶ 月ほど過ぎた日に、私自身の身体と心を打ちのめすように降りかかって きたのです。 その日、車で一時間ほどの県庁所在地の市で、県内の福祉事業担当者 会議があり、施設長の私とケアマネの木村の二人が参加することになっ ていたので、彼の運転で会場まで行っての帰路のことでした。 私は急にひどい睡魔に襲われ、車の助手席で瞬く間に意識を失くしま した。 どれくらいの時間、意識を失くしていたのかわかりませんでした。 柔らかい布団の上のようなところで、自分の身体が激しく揺すられて いるような気がして、茫漠状態のまま薄く目を開けると、私の顔の真上 に長髪の男の顔が朧げに見えたのです。 男の裸の上半身が見えました。 首を左右に動かせて、私自身も裸にされていることに、まだ虚ろな意 識の中で気づかされました。 まるで予想もしていなかった事態に追い込まれていることに私は気づ き、悲鳴のような短い声を挙げ、力のほとんど入らない両腕を目の前の 男の胸板に殴るようにぶつけていました。 唐突にもう一つの信じられない衝撃が、私の胎内の奥深いどこかから 強く突き上げるような刺激を伴って襲いかかってきたのです。 瞬時に意識したのは激しい狼狽でした。 私を強引に抑え込んできている男のものが、私のおそらく剥き出しに されている下腹部を貫いてきているのでした。 「ああっ…!」 私のその声が強い拒絶の叫び声だったのか、それともすでに女として 貫かれてしまっている官能の喘ぎの声だったのか、その時の自分にわか るはずもありませんでした。 男の顔は間違いなく木村洋二でした。 「施設長、これ二回目ですよ」 木村のまるで恋人にでも囁くような声が聞こえました。 「お年の割には施設長の身体は反応がいい。よほど男に飢えてたんか な?」 私の下腹部をゆっくりと突き上げる動きを続けたまま、木村はこれま での職場では見せたことのないような、二十八歳の若者とは思えないよ うな不敵な笑みを薄い唇の端に浮かべているのでした。 場所はまだわからなかったが、私は間違いなく木村に犯されている、 ということを実感せざるをえませんでした。 「施設長、ここへ連れて入ってほんとすぐだったぜ、パンティが濡れ だしたの」 「いっ、いやっ…や、やめなさいっ!」 「ふふん、偉そうにほざくんじゃないよ。あんた、気絶しながら、俺 のキスにも舌で応えてきてたんだぜ」 「う、うそ!」 「その真っ白い歯を開いて、俺の舌に絡みついてきてた。施設長の息 の匂い、いい匂いだったよ」 「は、早く離しなさい!い、今なら…な、何もなかったことに…し、 してあげるから…あっ、ああ…だ、だめっ。う、動かないで!」 「どうした?また気持ちよくなってきたかい?六十前にして感度抜群 だね。ふふ」 間断なく突き上げられている、私の身体の下腹部からの、もう久しく 体験することのなかった女としての堪えようのない疼きに、頭の先から 足先まで征服されかけてきているのを、恥ずかしいことですが認識せざ るを得ないほどにまで昂ってきていたのでした。 木村の薄笑みを浮かべた顔が、私の顔の近くに迫ってきているのが、 虚ろになりかけている目に入りました。 意識しないまま私は首を折り曲げるようにして、自分の唇を木村の顔 に寄せていったのです。 木村は腰の律動を続けたまま、差し出した私の唇を容易く塞いできて ぬるりとした舌を滑らせてきました。 それが私の屈服の時でした。 それまでどうにか逃れようとして、木村の胸板を叩いていた私の手が 知らず知らずの間に、彼の首に巻き付いていたのでした…。 「下村幸江、年齢五十九歳。身長百六十三センチ、体重四十八キロ。 血液型A。未亡人生活十七年、子供三十一歳、独身…」 暗記しているかのようにすらすらとした口調で、木村は幸江の耳元で 囁くようにいってから、 「施設長、いや今日から二人の時は幸江だ。お前のことはこれ以外に も、趣味や嗜好まで全部調べたぜ。…お前、何か変な拘りがあるんだな? 赤い色が好きなんだってな?…どういう訳でか、俺がいってやろうか?ふ ふ」 鉛を抱かされたような重い疲労感と、深い屈辱感で身体を動かせずにベ ッドに俯せになっている私の耳元に、木村は勝者の気分に乗じて饒舌に喋 り続けていました。 敗者は私で間違いありませんでした。 二人で会議に出かけることは事前にわかっていた木村は、帰路に私に飲 ませるために、強い睡眠剤の入ったコーヒーポットを予め用意していて、 私の意識を完全に失くさせ、犯したのでした。 木村への憎悪や怒りの前に、息子の雄一よりもまだ三つも年下で、私と は二回り近くの年齢差があるという、私自身の油断と不注意が招いた出来 事でした。 そして、これは木村から聞かされた話ですが、どこかよく知らないこの ラブホテルの一室に抱きかかえられて入ってすぐに、私の身体が彼の愛撫 に異様なくらいに、女としての反応を夥しく示したというのです。
2023/01/14 00:09:25(KUxztl8g)
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