「着替えたら、こちらにおいで。」
ＳＭ用のレオタードに着替えたわたしは、先生に呼ばれて、気を付けの姿勢で立ちました。
「ＳＭをやめたいって？」
わたしは、うつむいたまま、固まってしまいました。
「わかってないな。おまえには、ＳＭが必要なんだよ。」
「はい。」
「せっかくここまできたのに、いまやめて、どうするんだ。」
「すみません。」
「ほうら、もう、疼いているんだろ。そのいやらしいレオタードを着て、鞭で打たれたくて、うずうずしているんだろう？」
「・・・」
「諦めろ。もう、普通の女の子には戻れないように調教してしまったんだ。」
「ああん・・・ごめんなさい・・」

もともとＳＭに興味のあったわたしは、先生の主宰するＭ女養成講座に通って、もう１年になります。
その間、７日間の特訓コースも５回あって、鉄格子の檻の中に入れられ、全裸で首輪だけ付けるという監禁生活も経験してきました。

先生には、すごくかわいがっていただいて、自分の家の倉庫を改装して、わたし専用の檻を作るから、そこに入らないかというお誘いまでいただいたんです。
専用の檻に入ると、逃げられにように鉄の首輪と手枷、足枷をはめられて、常に鎖につながれた状態になり、毎日、先生やほかの専門の調教師の方に交替で調教されるという夢のようなお話で、そのために、アパレルショップの販売員の仕事を辞めて、住んでいたアパートを解約する用意までしました。

けれども、ＳＭの世界は奥が深くて、先輩のＳＭ嬢は、もう本当に一生懸命、ステージで自分が凌辱されている姿をお客様に見せて、どんな残酷なことをされたらもっとお客様に満足いただけるのか真剣に考えて、辱めてもらう方法を自分で提案して、そのために調教を必死で受けているんです。
そんな姿を見ていると、急に自分に自信がなくなって、「わたしには無理」ってくじけてしまったんです。
そんな意気地がないのに先生にご迷惑をおかけしてしまってはいけないと思って、そのことを先生に伝えにいったら、もう、先生は、わたしを受け入れる準備を済ませていたのです。
倉庫には、わたしを入れるための鉄格子の檻のほか、わたし専用の三角木馬や、新しい鞭や浣腸器まで用意されてあって、いつでも調教が始められるようになっていました。
わたしは、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣きじゃくってしまい、そうしたら、先生が「着替えておいで」と優しく言ってくれたのです。

「お仕置きとして、処刑をする。」
「はい・・」
倉庫の奥にＸ字型の処刑台があって、わたしは、そこに磔にされました。
「もう二度とＳＭをやめたいと言えなくなるよう、たっぷりといじめてやる。」
わたしを調教する予定であった調教師の方が集められ、わたしは、磔にされたまま、倉庫の外に運び出され、トラックの箱に入れられました。
トラックの箱は、壁がマジックミラーになっていて、外から中は見えませんが、中から外が見えるようになっています。
「何をするの・・？」
「これから処刑場に連行する」
トラックが動かされ、わたしは、首輪と手枷、足枷で鎖につながれ、磔にされたまま、町の中を引き回されました。
「いやあ・・は、恥ずかしいぃ・・」
先生は、わざと人の多いところでトラックを止め、そこで、わたしの公開処刑が行われました。
「いやあ、こんなところで・・やめてぇ・・」
先生が選んだのは、浣腸の刑でした。
わたしは、大勢の人の前で、磔にされたまま浣腸をされなければいけないのです。
「どうだ、惨めだろう？」
「こんなのって・・」
先生は洗面器に浣腸液を用意して、太い浣腸器で吸い上げ、わたしのアナルに差し込んで、一気に入れてしましました。
「う、うぅぅ・・」
目の前には、大勢の人が通り過ぎていきます。
普通の人たちが何気なく通り過ぎていく世界の鏡の裏で、こんな凌辱をされているなんて・・。
「ほうら、うちに戻るまで漏らすんじゃないぞ」

わたしは、うっすらと笑ってしまいました。

（やっぱり・・やっぱり・・素敵かも・・）

わたしの居場所は、やはりあそこしかない・・
そこに戻るんだ・・

「がんばって・・立派な奴隷になります」
そう先生にお約束をし、檻の中に入ることを決めました。

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