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淫獣の餌食たち 
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:淫獣の餌食たち 
投稿者: ミツヒロ
七月の遅い夕闇に包まれ出した国道を、郊外に向けてひた走る車の助手席で、
 「私たち……」
 と東出美代子がぽつりとした声で呟くようにいった。
 「え……?」
 ハンドルを十時十分のかたちで握り締めている下川智佐子が、少しの間、顔を助手席のほう
に向けて問い返した。
 美代子が焦点の定まらない虚ろな眼差しをフロントガラスのほうに向けて、
 「私たち…どうなるのかしらね」
 と力のない声で言葉を続けた。
 ハンドルを握る智佐子の手にかすかに力が入ったが、美代子の問いかけに応える言葉は出な
かった。
 車は市街地を抜け出したばかりで、智佐子が目的地を入力したカーナビに目をやると、二人
を乗せた車が向かう目的地まで後四十分ほどの所要時間と出ていた。
 「ひとり言いうからね、施設長は何も応えなくていいから…」
 頭を座席のヘッドカバーに押し付けるようにして、顔に化粧をほとんどしていない美代子が、
 「施設長には…私の家族の問題で」
 と喋り出した時、
 「ね、職場じゃないんだから施設長っていうの、やめて。智佐子でいいわよ」
 と智佐子は目を前方に向けたまま、美代子に釘を刺すようにいった。
 智佐子と美代子の二人は市内にある小規模の老人ホームに勤務している同僚で、五十七歳の
智佐子が施設長で、四つ年上の美代子がケアマネージャーという職籍だった。
 二人の交流はもう十年近くになり、十年前に夫と死別して一人で市営住宅住まいの智佐子と、
五つ年下の夫と三十五歳になる、二年前に離婚して家に戻っている娘の真由美との三人家族の
美代子とは、年齢差を超えた同僚以上の深い交流がずっと続いている。
 「智佐子さん…あなたには私の家族の問題で、とんでもない迷惑をかけてしまって本当に申
し訳ないと思っているのよ」
 智佐子の横目に美代子の丸みを帯びた素顔が、こくりと詫びるように俯いたのが見えた。
 「ううん、いいのよ、そんなこと。私が勝手に出しゃばって、挙句にミイラ取りに出かけて
ミイラにされてしまったのは私だから。私の落ち度よ」
 「娘が…再婚の入籍の日が決まっているというのに、あんな馬鹿なサイトに手を出してしま
って。しかも引っ掛かった男が、私たちの職場に出入りしているあの男だなんて」
 「そうね…」
 と智佐子は短く相槌を打つだけだったが、心の中では智佐子なりの、美代子のいうその男に
対する複雑な思いが妖しげに錯綜していた。
 「娘の母親として私がもう少ししっかりしていなければならなかったのに…私も施設…いえ、
智佐子さんと同じでミイラ取りがミイラになってしまって。挙句に智佐子さん、あなたまで巻
き込んでしまって」
 美代子の声が涙声になり出していた。
 「悪いのは娘の真由美ちゃんでも、母親のあなたでもないわ。私の場合は自業自得だから…
悪の根源はあの木村よ」
 「いえ、私の軽率な油断だったんだわ。娘が脅迫を受けていると聞いて、相手の顔写真見て、
それがうちの職場の食材の納入業者の男とわかって。…簡単に済むと思っていたの。強い叱責
で済ませるか、そこの業者の社長に通報するかで、娘の再婚相手には申し訳ないけど、内密に
事を澄まそうと、軽い気持ちで木村に単独で会ったのが、私の大きな間違いだったの」
 バッグからティッシュを取り出し何度も鼻をすすりながら、美代子はそこでため息をつくよ
うに大きく息を吐いて言葉を続けた。
 「木村から指定してきたのは駅前の、あのビジネスホテルだったわ。私も今後娘には一切手
を出さないと約束させるためだけに、話し合うだけと思い込んでいたわ」
 気持ちを落ち着かせようとしているのか、美代子は丸くて少し幅のある両肩を揺らせるよう
にして、もう一度大きな息を吐いた。
 「私って…こんな丸まった太っちょの体型で、歳も六十過ぎたバパァでしょ。もう自分でも
とっくに女は卒業したと思っていたから、二十幾つも年下の男と二人で会ったって、相手のほ
うが私を女として先ず見るはずがないと思い込んでたの。まして会う場所がラブホテルという
のなら、最初から出かけないしね。ビジネスホテルというから、相手も私を娘の親としてしか
見てないと思い込んでしまってたの」
 美代子の手にはティッシュの代わりにハンカチが握り締められていて、カーエアコンの効い
ている車内で、首筋から額のあたりを何度も拭いていた。
 「こ、ここから少し恥ずかしいこというから…き、聞くの嫌だったらいってね」
 智佐子は前を向いたまま少し緊張した面持ちで、首だけをこくりと頷かせた。
 表情には見せなかったが、智佐子自身の身体のどこか奥底のほうで、マッチの火が擦られて
点いたような感覚が湧き出ていた。
 「ビジネスホテルで会ったのは三時だったわ。室は何故かダブルの室で、先に木村が室にい
て私がノックして入ったの。ドアストップが床に挟まっていて、ノックしても応答がなかった
ので、少し恐る恐るの思いで中に入ったの。話し合う内容が内容だからって思って、私、馬鹿
だから自分でドアストップを外しててね、鍵までかけちゃって。室に入って少ししたら洗面室
のドアがふいに開いてね。素っ裸になった木村が出てきたの。…声も出ないくらい私、驚いち
ゃって、その場にへなへなと座り込んでしまったの。何が起きたのかまるでわからなくなって
たの」
 ハンドルを強く握り締めている智佐子の色白の喉の下の皮膚が、生唾を飲み込んだようにぴ
くりと動いた。
 いつの間にか智佐子の白い額と髪の毛の生え際のあたりに汗が薄く滲み出ていた。
 「私のこの重い身体をどうやって運んだのかわからなかったけど、気がついたら私、ベッド
の上に仰向けにされてたの。私の顔のすぐ真上に、木村のあの浅黒い顔があったの。声を出そ
うとした時、いきなり唇を唇でね、塞がれたの」
 智佐子の横目に、美代子が少し肥り気味の首や額の汗を忙しなげに幾度も拭き取るのが見え
た。
 化粧のしていない顔にもはっきりと赤みが差しているのが窺い知れた。
 「長い時間…私にはひどく長い時間に思えたの。唇をね、ずっと長く塞がれ続けていて、私
が息苦しさに歯を開けると、木村が強引に舌を差し入れてくるの。私が顔と首を振り続け何度
拒絶しても、木村は攻撃を止めなかったの」
 そしてついに自分が根負けして全身から力を抜くと、木村は私の口の中で舌を縦横無尽に動
かせて、片方の手でブラウスの上から乳房をわし掴んできたのだと、美代子は呼吸を少し乱し
気味にして告白した。
 「は、恥ずかしいこというけど、笑わないでね。こんな…六十過ぎたブスの太っちょおばさ
んをよ。そんな女を木村は襲ってきたの。…何かが…私の身体の中の女としての何かが壊れた
り、目覚めたりしてきているのが、木村の長いキスを受けながら、私の身体のどこかから湧き
出てきていたの」
 美代子の話を聞きながらハンドルを固く握る智佐子の手が、知らぬ間に汗ばみ始めていた。
 「木村の長いキスが終わった時ね、私…もう全身に力が入らなくなってしまっていて、木村
にされるがままだったわ。ポロシャツをたくし上げるように脱がされ、ブラも外され、、ジャ
ージーのスラックスも下ろされても何も抵抗できなかったの」
 美代子とは何度か仕事終わりに、職場の近くにあるスーパー銭湯へ出かけたりしていて、お
互いの裸身は見せ合っている。
 身長が百六十二センチで体重が五十キロ前後の智佐子に対して、美代子は少し背が低かった
が、身体のどの部分にも余分ともいえる肉がついていて、全身が丸っこく見えたが、乳房の膨
らみは智佐子よりもはるかに豊満だった。
 「あっという間にショーツ一枚だけの裸にされてね。今度は乳房を長く揉まれたの。私は何
も抵抗できなかった。それから木村の片方の手がね、私のショーツの上を撫でるようになぞっ
てきたの。それで私の耳元で囁くようにいうの。随分と濡れてるぜ、って。顔に火が点いたく
らいに恥ずかしかったけど…ほ、ほんとは自分でも、身体全体が熱くなったりして来ていて気
づいてたの。感じてるって…」
 美代子の恥ずかしい吐露を聞きながら、智佐子は何一つも返す言葉が見つからないでいた。
 自分よりは明らかに豊満な身体つきの美代子の肌を、妖しく這い廻る木村の手の動きが智佐
子の頭に浮かんでいた。
 同時に一昨日の夜のことを智佐子は思い返していた。
 一人で家にいた時、木村から電話が入った。
 九時に行くからな、という短い連絡で電話は一方的に切れた。
 その刻限の少し前、智佐子は居間でやおら立ち上がり、身に付けているものすべてを脱ぎ捨
て全裸になった。
 そのまま玄関口で木村を待った。
 ノックもなしに木村が入ってくる。
 狭い玄関口ですぐに抱き竦められ唇を強く塞がれる。
 居間に入るとそこで仁王立ちする木村の前に、智佐子はかしづくように正座して、木村のズ
ボンのベルトを外しにかかった。
 下腹部から現れ出た木村の半勃起状態のものに、手と唇をすり寄せていった。
 やがて木村が座卓の上にどっかりと腰を下ろし、智佐子は全裸の身で足を跨がせるようにし
て抱きついていった。
 智佐子の下腹部に男のものの強い突き上げがあった。
 「あ、あぁっ……」
 と智佐子は木村の首に細い腕を巻き付けるようにして、一際高い喘ぎの声を挙げた。
 気を失うくらいの絶頂感を極めさせられて十数分後、智佐子は居間で全裸のまま首輪をかけ
られて、カーペットの上を何回も這い廻されていた。
 首輪に付いた縄を手にして中央の座卓に腰を下ろした気を失うくらいの木村が、何か短い言葉を発するたびに、
智佐子は小水を漏らす時のように、剥き出しの片足を挙げて同じ姿勢をとった。
 いつからかわからないが、木村という男に対して、抗う素振りは一切見せることのない智佐
子だった。
 「智佐子さん…どうかしたの?」
 美代子の呼ぶ声にふと我に返った智佐子は、
 「な、何でもないの」
 と少し慌てた口調で言葉を返した。
 「もう、やめようか、こんな話…」
 「い、いいのよ。続けて…」
 「ごめんなさいね。何か胸の中に籠っているものを吐き出さないと、私、どうにかなっちゃ
いそうで」
 「いいから話して。…私もまたいつか美代子さんに恥ずかしい話を聞いてもらわなければな
らないも知れないから」
 「どこまでだっけ?…ああ、私のあそこがびたびたに濡れてるって木村にいわれたところだ。
でね、その後ショーツを脱がされ私の鼻先に押し付けられ、それから口の中に強引に捻じ込ま
れたの」
 あの木村ならしそうな行為だと、智佐子は胸の中で思いながら聞いた。
 「そのホテルの室に入ったのが三時でしょ。解放されたのが夜中の八時よ。前からも後ろか
らも散々に犯されたわ。あ、あの男の身体はあんなに細身のくせに、ほんと、性欲の塊りみた
いね。それに…卑猥ないい方だけど、あいつのナニって悔しいくらいに凄いのね。太さもだけ
ど、長さがとてつもなくて…中に入れられて突き上げられると、子宮にびんびん当たってきて。
恥ずかしいけど、私、何度も逝かされてしまったわ。亭主がほら、若いくせに糖尿でしょ。も
う五年以上も男性経験なかったんだから。あんな激しい男は初めて。それからは
週に一度は必ずあいつに呼び出されて抱かれたわ。あぁ、いつだったか私の家にまで来たこと
があったわ。わ、私が一人で家にいる時だったわ…逆らえないくらいに恥ずかしくいたぶられ
ると、女って弱いわね。たかだか三十半ばの男なのに…私たちの人生の半分程度しか生きてな
い男なのに、何にも逆らえない…」
 美代子の赤みを増した顔はその時のことを、懐かし気に思い起こすような茫然とした表情に
なっていた。
 「ところで…今日のこと、智佐子さん詳しく聞いてる?」
 「ううん、詳しくまでは聞いてはいないわ」
 「私も聞いたのは五日ほど前で、あなたと一緒に指定した別荘まで来いと。何人かの男の客
を呼んでいるみたいよ。…一つ教えてくれたのは、その人たちの前でね、私とあなたのレズビ
アンショーをさせるみたいなこといってたわ」
 あの木村のことならあり得る話だと智佐子は思った。
 「よりにもよって、こんな六十前後の女同士のレズビアンショーなんて、ほんとに観る人が
いるんだろうかって思うけどね」
 「そ、そうね…」
 「智佐子さんとこんな風になるなんて。…あなたはほんとにいいの?」
美代子が上体を運転席のほうに向けて、少し真剣な表情で尋ねてきた。
 「だ、だってあなたも私も、あいつの命令には逆らえないんでしょ?」
 美代子からの返答はなかった。
 

 智佐子の運転する軽自動車の前方には夕闇がすっかり濃くなり、高い山の峰が黒い影になって
見えていた。
 目指す目的地はひなびた温泉宿の方向だった。
 七、八軒の温泉旅館があるだけのうら寂れた集落で、そこを超えて林道のような狭い道をもう
少し山のほうに登ったところにある個人所有の別荘が、智佐子たちの終点だった。
 カーナビは後二十分と明示していた。
 「ねぇ、智佐子さんとあいつとはどんなだったの?」
 美代子が徐に尋ねてきて、智佐子は少し狼狽の表情を浮かべて、
 「わ、私もあ、あなたと似たようなものよ」
 と辛くも応えた。
 美代子はそこで智佐子を詳しく追及はしてこず、喋り疲れもあるのか、もう間もなくの未知な
る出来事に思いを馳せたのか、口を閉ざし、目をゆっくりと閉じた。
 実際に、美代子の娘の件で木村という男と面と向かって対峙したのは、美代子が凌辱された同
じビジネスホテルの一室だった。
 木村は話の本題に入る前、自分が持ってきたバッグから唐突に赤い縄を出してきて、ベッドの
上に放り投げてきたのだ。
 盟友の美代子からの恥辱にまみれた告白を聞いて、智佐子なりの義憤の思いを強く抱いて木村
と対峙しようとしたはずの智佐子は、ベッドの上に投げ出された赤い縄を見て、黒いフレームの
眼鏡の中の切れ長の目に驚愕を露わにし、思わず後ずさりしていた。
 続いて木村がベッドの上に数枚の写真を投げつけ、その内の一枚を手に取ると、智佐子に近づ
き顔の前に翳してきた。
 「あんたの昔の写真だよ.懐かしいだろ?」
 薄い唇に薄気味の悪い笑みを浮かべながら、木村は続けていった。
 「中森っていう名に覚えあるだろ?…八年位前の話かな」
 智佐子の色白の顔から血の気がすっかり引き、蒼白以上の色に変っていた。
 「あの中森っていう奴はよ、俺の高校の後輩でな。洋菓子屋のぼんぼん息子だったよな。変態
セックスが好きで、縄縛りが特に上手な奴だったよな?」
 木村の片腕がいつの間にか智佐子の肩をブラウス越しに包むように廻っていたが、驚愕と動揺
と狼狽の三つがない混じった思いが、心と身体の中で激しく錯綜していて、全身が完全に金縛り
のような状態に陥ってしまっていた。
 目の前に翳された写真の被写体は、間違いなく智佐子の八年前の顔だった。
 全裸に赤い縄が幾重にも巻かれ、口にボール状の猿轡をかまされ、だらしなげに涎を垂らして
いる智佐子の顔がはっきりとわかるくらいに接写されていた。
 木村のまるで予想もしていなかった唐突で屈辱的な先制攻撃に、。智佐子は戦意の大半を喪失し
かけていた。
 それを見透かしたかのように、木村は素早く動き、ただ茫然と立ち尽くしている智佐子の唇を
自分の唇で苦もなく塞ぐことができ、口の中に舌までを差し入れることとなった。
 金縛り状態の解けないまま、智佐子はその場で衣服の大半を脱がされ、抗いの行動をほとんど
とらないまま、ショーツ一枚の裸身でベッドに横たえられたのだった。
 智佐子の剥き出された白い裸身に、屈辱と汚辱の双方の斧が振り落とされようとしていた…。


 

 
 
 
 
2022/02/24 22:49:01(v/.GRI/q)
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