|
|
完全奴隷倶楽部~DCS~
ガチャッ… 「ここだ…入りなさい……。」 男は、女のアイマスクを外しながら言う。 「む…んんっ……」 「食事は1日3回。水分補給は食事中以外に5回。入浴は1回…これに関しては小グループで行います。排泄時は女性スタッフが手伝うので、このボタンを押すようにして下さい。」 黒いスーツの男は、壁の低い位置に設置された小さなボタンを指差して言った。 「んん…!!!むうんんんー!…」 「では、仕事が来るまで待機していて下さい。」 ……ガチャ… 事務的にそれだけ告げると、男はドアを開け、廊下の外に消えて行った。 「んむ…んぅぅ……」 六畳よりも少し狭いかと感じられる部屋。部屋の隅には一応壁で仕切られたトイレがあり、それ以外には直に床に置かれたマットレス、タオルケット、小さなテレビ…それ以外は何もない部屋…。 そんな部屋の中には、両手を後ろに回され、手首を白いロープできつく縛られた若い女が1人連れて来られたばかりだった。 「むうぅぅぅん!!んんーー!」 彼女の口には豆絞りの手拭いで猿轡がきつく噛まされており、声を出すことができない。 手拭いの中央には瘤が作られており、彼女の小さな口にすっぽりと収まっていた。 その瘤が吐き出せないように、首の後ろで残酷なほどきつく結ばれている…もはや彼女が自力でそれを外すことは不可能であった。 「んっ………」 一応、縛られた両手首を動かしてみるが…可能性はない。ロープは一向に緩む気配がなく、彼女の自由を奪う。 (なんなのこれ……一体なんなの…) 彼女は記憶を辿る…そして、あることを思い出した。 女の名前は山内彩乃(あやの)、20歳の大学生だ。150cmと小柄でスレンダーな体と肩までの茶色いショートヘア。化粧っ気がないが、目鼻立ちがしっかりしているので、一目で美人だと分かる女性だ。 比較的田舎に住んでいた彩乃は、大学までの通学に電車で2時間ほどかけていたため、しばしば帰りが22時を越えることもあった。 その日も、講義が遅くまであり、彩乃が地元の駅まで着いたのは22時を少し回った頃だった。 (あー、つかれた…明日は少し遅いから、いっぱい寝るとしますかー…) 家まで徒歩で10分弱。若い女性が1人で危ないと言えばそれまでだが、彩乃にとっては小さい頃から通い慣れた道。勉強道具などが入ったリュックを背負い、イヤホンを耳にセットし、お気に入りの音楽をかけながら、歩き始めた。 季節は秋。イヤホンをしているせいで、鈴虫の声と、背後から近づく黒いワンボックスカーのエンジン音は、彩乃の耳に届かなかった…。 特に人気の少ない道を歩いていたとき、彩乃の横を黒いワンボックスカーが通過した。が、次の瞬間、車は彩乃の進行方向を塞ぐようにハンドルを切って停車し、勢いよく後部座席のドアが開く・・・ (!!ちょっ…危なっ……) 一瞬、たじろぐ彩乃の目の前、開いたドアの中から、上下黒の服、黒の革手袋、黒の目出し帽をかぶった大柄の男が3人飛び出してきた。 「……っ!え、ちょ…ま…むぅぅぅぅんんんんんんーー!?!?!?」 3人の男のうちの1人が素早く彩乃の背後に回り込み、左腕で体を抱き抱え、右手の革手袋ごしに口を塞いだ。それとほぼ同時に2人の男たちが彩乃の足、腰のあたりを持ち上げ、いとも簡単に小柄な彩乃を車の中に運び入れてしまった。 時間にして5秒。目撃者はいない、完璧な行動。ドアが閉まるや否や、車は走り出す。 「むうぅぅん!?!?!?」 彩乃の疑問とも抗議とも、恐怖とも取れるくぐもった悲鳴を無視して、男達は「作業」にとりかかる。 彩乃の腰を持ち上げていた男は、リュックを取り上げ、その中を探り彩乃自身の財布とハンドタオルを取り出した。 彩乃の口を背後から塞いでいた男はリュックを探る男からハンドタオルを受け取ると、それを無造作に彩乃の口に詰め込んだ。 ディズニーのキャラクターがプリントされたクリーム色のハンドタオル…もちろん、こんな用途のために作られたものではない。 「ふむぅ・・・むむぅ・・・・・・!?」 口にタオルを詰め込まれた彩乃は未だ状況が飲み込めない・・・・ ほぼ同時、ほぼ同時に彩乃の足を抱えていた男は彼女のパンプスを脱がせ、バタつかせる足を押さえ込み、黒のタイツの上から大きめのインシュロックを彩乃の足首に巻きつけた。口にタオルを詰め、一時的に声を封じた男は彩乃のその華奢な両腕を背中に回し、同じくやや小さめのインシュロックで手首を拘束した。ほぼ同時に、彩乃は手足の自由を失ったのだ。 キチチチチチ・・・・・・ インシュロックが閉まる音が車内に響く・・・ 「ふむむう・・・・・・」 (何・・・・・誘拐?わたし、誘拐されちゃうの・・・?) 彩乃の手首を拘束した男は迅速に行動する・・・。傍に用意していた銀色のダクトテープを長めの大きさに切り取る…。 ビビビッ・・・ビーッ・・・・・・ 男は彩乃の体を起こし、口に詰め込んだハンドタオルを乱暴に取り出すと、一言の発言の自由も与えず、彩乃の小さな口にベッタリと銀色のダクトテープを貼り付け、剥がれないようにと執拗に押さえつけた。 「んふぅ・・・ん、ぅんんん・・・・・」 彩乃の手足の自由はインシュロック、口の自由はダクトテープによって、あっという間に、確実に奪われてしまった。しかし、これだけでは終わらない。 彩乃のリュックを探っていた男は財布を開き、中から大学の学生証を取り出した。 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 2年 山内彩乃 こう書かれた学生証には彩乃の顔写真も写っている。 1人の男が彩乃の体をシートに押さえつけ、もう1人がダクトテープで口を塞がれた彩乃・・・その恐怖に歪んだ顔の横に学生証を掲げ、もう1人の男が彩乃の顔と、学生証が収まるようにデジカメで顔写真を撮った…。 カシャッ・・・・・・・ 「ん…ん……ふん…むぅ……」 (何何何…?………怖い…助けて…) 写真を撮り終えると、彩乃の体を抑えていた男が黒いアイマスクを取り出し、彩乃の視界を塞いだ。と、ほぼ同時に写真を撮った男がどこかに電話をかける・・・ 「山内彩乃、完了しました。はい、支配人。これから向かいます。」 その電話が終わりきらない内に、彩乃は背後からクロロホルムの染み込んだタオルハンカチで口と鼻を塞がれた…彩乃の学生証を取り出した男が直前にジップロックの袋から取り出して用意したものだ。 「ぅううううんんーーー!?!?!?!!」 (なっ・・・タ、タオル!?!?くっ…なんか湿ってる…) 有無を言わせず、無慈悲に、男は彩乃の意識を刈り取るために、口と鼻をタオルハンカチでピッタリと塞ぎ続ける…僅かな抵抗もできないように、左手で彩乃の体を抱きすくめながら。 後ろ手に拘束されて、目隠しに猿轡。そんな状況では、抵抗をしても無駄だということが頭では分かるのだが、全身がクロロホルムを拒否する・・・。 「むうぅー!!!んんっ・・・」 (いやだ・・・やめてっ・・・・・・) 首を振って抵抗するも、当然、男の手にするタオルは彩乃の口から離れない。 「んん・・・・・むう!んんぅ!!」 (何この匂い・・・だめだ・・・体に力が入らないよ・・・・・) 抵抗したことで呼吸は荒くなり、必要以上にクロロホルムを吸い込んでしまう彩乃・・・。 「んっ・・・・・・・む・・・・ん・・・・・・・・・・」 (誰か・・・・・・たす・・・・け・・・・・・・・・・・・) 彩乃が完全に意識を失ってからも、一分ほど、男はクロロホルムを嗅がせ続ける。 「そろそろいいだろう。」 「はい。」 彩乃にクロロホルムを嗅がせていた男はようやくその手を緩め、タオルハンカチをジップロックに戻す。 初めに彩乃の口を塞いだ男がリーダーで、拉致班が3人、運転手が1人。彼らは”支配人”と呼ばれる男に仕えるプロの誘拐屋だった。一連の「作業」中も、車は移動し続けていた。”支配人”の待つであろう場所に・・・。 時間は現在、狭い部屋に監禁された状況に戻る。 何故だろう、彩乃の両手を拘束していたインシュロックは白いロープに、口を塞いでいた銀色のダクトテープは豆絞りの手拭いによる噛ませ猿轡へと変更されていた。 服装は、誘拐されたときのまま。グレーのスカートに、黒のタイツ。白を基調とした長袖シャツ・・・背負っていたリュックは部屋の片隅に置かれていた。 「ん・・・ぅぅ・・・むうううううううううんん!!!!!!!!!!!!!!」 (嫌・・・・・誰か・・・・・!!!!!) 猿轡は、いくら舌を使って瘤を押し出そうとしても外すことができない。両手を縛るロープも、緩む気配が一切ない。絶望、不安、言葉にならない感情を抱えた彩乃は、叫んだ。 かくして、大学生、山内彩乃は誘拐、監禁されてしまった。そして、そんな彩乃のもとに、初めての”仕事”が舞い込んでくるのは、それからすぐのことだったのだ・・・。 続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・この「部屋」に連れてこられてから、約一時間。彩乃は考えていた。 この状況は何なのか。 何故、自分がこの状況下にあるのか。 誘拐・・・だとしたら・・・身代金・・・?? 両手を縛られ、口には真っ白い手拭いで猿轡・・・手拭いなんて、彩乃にとって時代劇の中のものでしかなかったのに、今はこうして自分の口に噛まされ、言葉の自由を奪う。 (へぇ・・・こんな風に真ん中に結び目を作るものなのか・・・ホントに喋れないな・・・) 自分の口に噛まされている物の名称こそ分からないが、テレビで見たことのある“それ”との比較をしてみるも、そんな槌気なことしてる場合じゃないと、自分を戒めた。 ・・・彩乃としては、身代金目当ての誘拐という状況が、一番最悪だった。彩乃の家族は中流家庭。特に貧乏でもなければ、お金持ちでもない。さらに考えるなら、身代金目的の誘拐は・・・”殺される”可能性が高いとテレビで観た気がする・・・ ・・・だが、男たちは決して彩乃に素顔を見せなかった。その一点から、彩乃は身代金目的の誘拐ではないと信じたかった。そしてそれは、最悪の形で裏切られることとなる・・・ 「うんん・・・・・・・むぅ・・・・・・・・・・・・・・」 (どうすれば・・・・・・喉も乾いたな・・・・・・・・) 両手首を背中で縛られ、手拭いを噛まされた彩乃は、体をくねらせ、脱出を夢見ながら狭い部屋の天井を見上げ、思った。 これははたして、誘拐、監禁・・・・・・・・? 誘拐されたとしては、割と待遇のいい部屋、いや、逆にその”用意された”感が気持ち悪い・・・まるで予定されていたことのようで、心がざわつく・・・。 縛られた体を少しずつ動かし、部屋の隅々まで視線を配っていたとき、不意にドアの外に気配を感じた・・・。 コッ・・・・コッ・・・・コッ・・・・ コッ・・・・コッ・・・・ガチャッ・・・・・・・・・・・ 約一時間前、彩乃をこの部屋に連れてきた男が再び現れ、感情を挟まず事務的に、衝撃的な事実を口にする・・・ 「仕事が入りました、彩乃さん。新人としてはかなり早い初仕事ですが、頑張ってください。」 男はこう告げ、続ける。 「初めてなので、システムだけ説明しておきます。ここは秘密倶楽部、Delivery a Chloroformed Slave。略してDCSです。あなたはこれから会員である紳士から指名が入るたび、その紳士の元へ赴き、紳士の望む快楽を提供していただきます。ここまでは宜しいですか?」 よろしいか?と言われても、猿轡をされた口では何も答えることができないし、なにより彩乃は男の言っていることの意味がわからなかった。 「ん・・・・・・?むぅ・・・・・・・・?」 (な・・・に?デリバ・・・・リー・・・?) 「続けます。ここは秘密倶楽部であるが故、場所、建物の構造などは一切秘密です。それは会員様であれ、“あなた方“であれ一緒です。また会員様には指定の場所…基本的に私たちの運営する施設でお待ちいただきますが、”あなた方”にその場所を知る権利はありません。いや、知ってはいけないのです。ただただ、紳士である会員様の欲求を満足させるのです。よって…」 男は後ろ手に組んだ両手を解き、その手に持った白い、ジップロックの袋に入った厚手のタオハンカチを見せた。 「目隠し、耳栓などではなく、会員様のお待ちになる施設への移動前、この部屋への移動前、クロロホルムで完全に意識を失っていただきます。これは当倶楽部に所属する“あなた方“女性全員そうさせていただいております。今のあなたのように、待機中の緊縛、猿轡についても同様です。日常的に奴隷としての生活を送っていただき、サービスの質を高めていただきます。もちろん、逃亡などを防ぐ意味もあるわけですが・・・。」 猿轡をされていることも忘れ、目を丸くし、絶句する彩乃・・・。 「ん・・・・・・・・・・・!?」 「さて、なぜあなたがここにいるかということですが…」 男は彩乃の発言を遮るように、さらに語る。 「所属していただいている女性は皆何かしらの理由、枷があってここにいます。…あなたは、この男性とお付き合いしていますね?」 そう言って男は、彩乃の交際相手の男性の写真を見せた。年の差はあるが、彩乃は本当に彼のことを愛していた。 「彼は39歳、会社経営者でしたね。あなたがご存知かは分かりませんが、彼の会社は先々月破綻しました。借金総額は3億円。大部分はなんとかなったようですが、5000万円だけ、どうにもならなかったようです。」 真っ白な、彩乃の脳のなか、散らばる断片的な記憶たち・・・ 男と付き合っていた記憶、優しかった男、ときに見せる不安げな顔、それらが最悪な形で“今”に結びつく・・・ 「・・・そうです。あなたは売られました。しかし、一時的にです。1度のサービスでのあなたの取り分は1万円、売れっ子になれば、1日10万円以上稼ぐことも可能です。もうわかりますね?1日10万円平均稼いだとして月に200万円以上。年間で2400万円だとしてざっくり2年と少し…これがあなたの契約奴隷期間です。」 少しずつ、無理矢理に理解しようとする、彩乃の脳・・・ 「んん・・・・・・・・・」 (売られ・・・・?え・・・え・・・??) こらえなければ、涙が出そうだ。 悔しさ、絶望・・・? 悲しみ、憎悪・・・? 何の感情だろうか、これは・・・?それが彩乃の正直な感情だった。 この男は、おそらく”支配人”と呼ばれる男なのだろうか。 この男の前で、奴隷と呼ばれる男の前で、涙は見せたくない・・・ これは彩乃が感じた直感的な、反抗的な判断だった。 「説明した通り、あなたの努力で奴隷期間は短くなる可能性があります。借金返済日が、あなたの奴隷解放日です・・・どうぞ頑張ってください。」 「む・・・・・・・・・・ん・・・・・・・!」 (なにを・・・・・・・そんなの・・・・・・っ) 「最後に忠告です。決して逃げようなどと考えないこと・・・いろいろなデメリットがありますし、成功した女性はいません。」 男はそう言うと、ゆっくりと、しかし迷いなく、動き出す。 「以上です。では・・・」 男はゆっくりと、しかしためらいなく、縛られた彩乃の背後に回り込み、猿轡を噛まされたその口と鼻を白いタオルハンカチで塞いだ・・・ 「・・・・・っんんんんんぅううう!!!!!」 (んなっ・・・・や、やめ・・・・・・・・っ!!) 縛られた体ではどうすることもできず、彩乃はハンカチに染み込まされたクロロホルムをたっぷりと吸い込んでいく・・・ 「むうぅぅぅーーー!!!うぅぅむんんんーーーー!!!!」 (このタオル、あの時と同じ匂いが・・・やめろーーー!!!) 「・・・・・・・・・・・。」 男は無言で彩乃の口と鼻を塞ぎ続ける。 窒息するほどきつくは塞がない。しかし、息苦しくて酸素を欲するほどにしっかりと、最も効率的に、彩乃の呼吸をハンカチで受け止める・・・。 「む・・・・くぅぅぅ・・・・・・むぅぅ・・・・・・・」 (また・・・・・・・から・・・・だに・・・・・・・) 「・・・・・・・・・・・。」 やがて沈黙した彩乃。それから約一分ほどクロロホルムを嗅がせ続け、男は彩乃の意識を刈り取ることに成功する・・・。 余りにも無慈悲で、慣れた行動・・・。”支配人”である男にとっては、毎日毎日、何百と繰り返してきたルーティーンのような行為だった。 「・・・私です。山内彩乃を輸送してください。」 男は無線で連絡をすると、意識を失った彩乃を傍らに寝かせ、その横で少しだけ、休憩をする。 「・・・やはり、初めての女性は抵抗がリアルだな・・・」 男は一言呟き、タバコに火をつけ、眠った彩乃を観察するように眺める・・・。 ただの大学生、小柄な女性、縛られ、猿轡さえされていなければ、街中を友達と一緒に歩いている姿がよく似合う・・・ 「ふぅ・・・・・・・・」 ・・・コッ・・・・コッ・・・・・・・ガチャ・・・・・・・男がタバコを吸い終わる頃、部屋に上下黒のスーツ、黒いサングラスの男たちが三人入ってきた。 「支配人、よろしいでしょうか。」 「あぁ、お願いします。」 その返事を受けると、男たちは慣れたように動き出す。 一人が彩乃の背後からアイマスクをつけさせ、そのまま脇を抱える。 もう二人が彩乃の脚、腰のあたりを持ち上げ、あっという間に部屋から連れ出してしまった。 「・・・・・・頑張ってくださいね、彩乃さん。」 支配人はタバコを消し、自分だけに聞こえるような声で呟いた・・・。 「ん・・・・・・むぅ・・・・・・?」 (こ・・・こは・・・・・・?) 支配人にクロロホルムを嗅がされてから約二時間後、彩乃は目を覚ました。 「むぅ!?・・・・・・んんんっ・・・・・」 (ここは・・・!?あぁ・・・確かまたタオルで眠らされて・・・) 暗闇・・・。まだ眠っているかのような暗闇だが、すぐにそれが装着されたアイマスクによるものだと理解した。 「ん・・・・・・」 もぞもぞと動いてみるが、相変わらず両手は背中で縛られ、口には手拭いの猿轡を噛まされている・・・。 場所は・・・どこか室内のようだ。その床、絨毯の敷かれているだろう場所に寝かされている。 瞬間、彩乃の耳元で囁かれる声・・・。 「気が付いたか、山内彩乃。」 「・・・んむぅ!?!?」 (なに!?) 彩乃の感情を無視し、男は語る。 「嗅がされた薬は、我々が独自に調合したものだ・・・。後遺症などはないから、その点は安心しろ・・・それより、仕事の説明だ。」 男は淡々と続ける。 「今から、会員様のお待ちになる部屋までお前を連れて行く。機密上、部屋に入るまでアイマスクはそのままだ。」 「むぅぅ・・・・・・・・・・・」 「尚、今回の会員様のお時間は2時間。どのようなプレイをするかは会員様次第。しかし、生の挿入、お前たちの体を傷つける行為など、禁止事項は前もってお伝えしている。万が一、禁止行為をはたらこうとすれば会員様は二度と当倶楽部に出入りすることはできなくなるし、そういった信用を得た方たちのみが会員になっておられるのだから、度を越えたサービスを強要されることはまずない。その点も安心しろ・・・。」 「んん・・・・・・・っ」 (サービス・・・・?) 「また、今回こうして説明をしているのは初回だからであって、次回からはクロロホルムで眠らされた状態のまま、直接会員様のもとへお前をデリバリーする。お前が目覚めた瞬間から時間がスタートするわけだ・・・・・。さて、そろそろ行くぞ。」 「ん・・・っ!?ふんん・・・」 (え・・・!?ちょっ・・・) 彩乃は体を動かし、僅かな抵抗を試みる・・・。しかしそれは、目隠し、猿轡に手首の緊縛という、誘拐された自分を浮き彫りにさせるだけだった。 男は、彩乃を”お姫様抱っこ”の状態にし、持ち上げた。 「ん・・・・っん・・・・・ん・・・・・・・」 (ちょっ・・・・やめ・・・・・・・) 軽々と持ち上げられる彩乃。細身の女子大生ではあるのだが、男の持ち上げかたは、お姫様抱っこというよりも、荷物を持ち上げるように、無駄のない動きだった・・・。 コッコッコッ・・・・・・・・・ 男は一定のペースで歩き、エレベーターに乗った。彩乃と男を乗せたエレベーターは、何階か分、上昇した。 ・・・・ゆっくりとエレベーターが止まると、男は歩き出し、小さな声で言った。 「・・・・・逃げようなどと思うなよ。」 「ぅん・・・・・?」 (え・・・・なんて・・・) コッコッコッ・・・・・・・・・・・・・ 男は言葉を止め、ある程度歩いたところで立ち止まる。彩乃のアイマスク越しにも、そこがどこかの部屋の前だと感覚的にわかった。 「会員様、失礼いたします。本日よりサービスを開始いたします“山内彩乃”を連れて参りました。」 ガチャ・・・・・・・・・・・・ 男はそう言い終わると、ドアを開け、部屋の中に入り彩乃を床に立たせた。 「ふむぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・んっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 (な・・・・・・・ここは・・・・・・・・・・・・・・玄関・・・・?) 「では、ごゆっくりとお楽しみください。今回は女性が覚醒した状態ですので、只今より2時間後にまた失礼いたします。」 それだけ言うと、男は先ほど入ってきたドアから部屋の外へ出ていった。 コッコッコッ・・・・・・・・・・コッ・・・・・・・・・・・・・コッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今まで汚らわしく、忌み嫌う対象だった男の靴音が遠ざかるのを聞きながら、彩乃は異様な不安を感じていた・・・・ 「んむっ・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅぅぅん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 (あ・・・やばい・・・・・・・・・・・・・・泣きそう・・・・・・・・・・・・・・・) 「んっんん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ・・・ふぅ・・・・・・・ふぅぅ・・・・・・」 (誰でもいい・・・・・・・・・・・・・だれか・・・・・・いや・・・・・・・・いやだ・・・・・・・・) アイマスク、口には手拭いで猿轡・・・普段着のままだが、両手は後ろ手に縛られている・・・・・彩乃は、普通の大学生なのだ。 とてつもなく、不安で心細い。 アイマスクの内側が涙で少し湿った頃、先ほど男が出ていったのとは反対側から、ドアの開く音がした。彩乃のいた場所は玄関の踊り場・・・つまり、今ドアを開けたのは・・・会員様・・・ ・・・・ガバッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 思考が巡る中、不意に体を抱きかかえられ、おそらくは部屋の中へ引きずり込まれる彩乃・・・・すでに猿轡をされているというのに、何者かの手のひらで口まで塞がれた・・・ 「うぅんん!?・・・・・むぅーーーーー・・・・・!!」 (なに!?・・・だれ・・・!?いやぁーーーー・・・・) 「おとなしくこっちに来てよ・・・・・・・初めての子を呼んだのはいいけど、時間制限もあるんだからさっ・・・・・・」 彩乃の耳に届いた声は、とても・・・“普通”なもので、若い印象の声だった。今まで黒服の男たちの、半ば機械的ともとれる敬語ばかりだったこともあり、それはとても懐かしく感じた。とは言え・・・ 「ふむぅんっ!・・・ふんんぅぅ・・・・・っ!!!・・・・」 (いや!・・・やめて、何するの・・・!!!いや・・・) その声や雰囲気から安心したのも、無意識うちに要因になっていたのだろう、彩乃は抵抗した。しかし、縛られている上に、男に背後から体と口を押えられていては、抵抗もほとんど意味をなさず、時間稼ぎにしかならない・・・ズルズルと引きずられるような形で、やがて彩乃は男とともに部屋の中に消えていった・・・ 「ふう、疲れるなぁ・・・でもまあ、こうでなくっちゃね。さて、ここにソファがあるから座っていいよ、彩乃さん。」 彩乃さん・・・男は名前を知っていた。会員様なら当然のことなのだろうか。彩乃はアイマスクによる暗闇の中、不意に感じたソファの存在に、尻もちをつくような形で座らされてしまった・・・。 「じゃ、今から目隠しを取るね。じっとしてて・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・んっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 男の手が耳の付近に触れるとき、思わず声を上げてしまったが、その直後、視界は明るくなった・・・数秒後、目が慣れてくるころには、自分がいる部屋の全貌と、男の姿がはっきりと認識できた・・・ きれいな部屋で、とても広い空間。ソファやベッド、オープンキッチンなどもあるが、なぜだか生活感がない。あぁ、やはりここは誰かが生活しているところではなくて、私のような女性が連れてこられるための部屋なんだと、彩乃は直感的に理解した。 男は、想像通り若い男だ。大学生・・・?そう見えてもおかしくない顔立ちだったが、その身なりから、普通の大学生などとは違う・・・なんというか、セレブな感じのする男だった。 「さて、彩乃ちゃん、お話をしようよ、いま猿轡を取るからね。」 男はそういうと、彩乃の正面から両手を伸ばし、首の後ろの手拭いの結び目をゆっくりと解いた。 「・・・・・・んんっ・・・・・・・・んふぅあっ・・・・はぁっ・・・・・・・・・はぁっ・・・・・・・・・・・・あ、あの・・・ありがとうございます・・・・」 「んーん、どういたしまして。へーぇ、よっぽど長い間噛まされてたんじゃない?この手拭い・・・真ん中の瘤だけじゃなくて、かなり唾液が染み込んじゃってるね。」 男はさわやかな笑顔で言う。どういたしましてという言葉以外、とてもおかしい会話だ。しかし、いまは猿轡の戒めから解放されたことの方がうれしい。 「さる・・・ぐつわ・・・・・・?」 彩乃は、反射的に尋ねてしまった。いや、独り言に近いかもしれない・・・今まで監禁されていた場所でも何度か耳にしていた単語。 「あ、そうかっ。猿轡って名前も知らないんだ?いいなぁ、やっぱり、新鮮で無垢で・・・。」 男はそう言うと、頼んでもいないのに、楽し気に説明しだす。 「よく、ドラマとかでさぁ、女の人が誘拐されちゃって縛られて、口にガムテープとか、さっきの彩乃ちゃんみたいに手拭いとか噛まされて、声を出せないようにするのって、見たことない?」 「あ、あ・・・あります。あれがさるぐつわって言うんですね・・・」 「苦しかった?」 「はい・・・」 「声は出せた?」 「声は・・・出ましたけど、言葉はしゃべれないって感じで・・・」 彩乃は、不気味な違和感を感じていた・・・。なぜこの男は、こんなにも猿轡に執着するのか。そんなことよりも、早くこの縄をほどいてほしいと思っていたとき・・・ 「それでさぁ、やっぱりクロロホルムも嗅がされちゃったの?」 男はまたも質問をする。 「え・・・くろろ・・・何ですか?」 「え、でもここに連れてこられるときは眠らされちゃうんじゃないの?確かそういう規則だって聞いたことあるんだけどなぁ。」 「あ・・・名前はよくわかりませんけど、眠らされ・・・ました。」 「どうやって?どうやって?」 「え・・・っと・・・何でそんなこと聞くんですか?」 「んー、興味があるからかな。」 「あの・・・ハンカチかタオルみたいな布で口と鼻を塞がれて・・・変な匂いがして、だんだん意識が薄くなってく感じで・・・気付いたら眠らされていました・・・。」 彩乃は、自身の記憶をたどりながら話す・・・。と、自分が二度も眠らされていたことを思い出した。家への帰り道に拉致された車の中、監禁されていた部屋・・・思い出される記憶の中、自分が拘束されているということに対する猛烈な嫌悪感が生じ、男に懇願する。 「あ、あの・・・この縄をほどいてくれませんか?もう、ずっと縛られたままなんです。」 「うーん、それはまだできないかな。」 男は表情を変えずに言う。相変わらず、少しの笑みを浮かべながら・・・。 「よく意味が分からないかもしれないけど、今の発言がギリギリだからね。ま、半分くらいの子が最初はアウトになっちゃうらしいんだけど。」 「っ?アウト・・・アウトって何ですか?」 「それは僕からも言えないな・・・誘導みたいになっちゃうのもかわいそうだし、君が自分で理解することだからね・・・」 彩乃には、男が何を言っているのかさっぱり分からなかった。男はさらに続ける。 「でも本当にこの状況って萌えるよね・・・燃えると言ってもいいかな?だって君は何のためにここに連れて来られたんだっけ?」 男は語りながらも腰を上げ、彩乃の背後に移動する・・・ そして、両手を後ろ手に縛られたままの彩乃の小ぶりな胸に、両手で背後から優しく触れた・・・ 「あ・・・・いやっ・・・・・・・・・・うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・」 彩乃は思い出した、いや、初めて実感したといった方が正確だろう、自分がこの組織に売られ、会員様と呼ばれる人たちに”サービス”をしなければならないということを。 「うっく・・・・・・・・・・・・・いやぁ・・・・・・やめて・・・・・・・・・・・」 「それは演技?・・・ふふ、おそらく本気の反応だよね・・・いいなあやっぱ。このシャツの下は何を着てるの?」 男はそう言うと、彩乃のシャツのボタンを慣れた手つきで一つ一つ外していく。 やがて、シャツの下に着た黒のキャミソールが露わになると、男の両手の10本の指が、いやらしく、優しくそれに吸い付く。 「・・・・いやっ!・・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぁっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 男は、ソファに座った彩乃の背後に位置しているため、真後ろと言うよりは鎖骨のあたりから手を伸ばして胸を触っている形。つまり、キャミソールとブラをしているとはいえ、上から覗けば乳首の存在も容易に確認でき、触れることが可能であった。 「へーえ、小さい乳首をしてるね、彩乃ちゃん。少し、硬くなってきたみたい・・・」 「やめて・・・・・・やだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっ・・・・・・・・・・・・・く・・・・・」 両手を縛られたまま乳首を責められることなど、経験しているはずがない。初めての体験に、彩乃の体は火照るばかりだった。 「よし・・・っと、じゃあ少し枷をつけようか。」 (か・・・せ・・・・・・・・・・?) 男は彩乃の胸から手を離し、ソファの後ろに用意していたアタッシュケースのようなものを開く。無論、彩乃からそれは見えない・・・。 ビビーーーーー・・・ビッ・・・・ 何かを千切るような音が聞こえた。彩乃はその音に聞き覚えがあった・・・ (この音は・・・ガムテープ・・・) そう思った瞬間、彩乃の眼前に20㎝ほどに千切られたガムテープと、その両端を持つ男の手が出現した。 そして、次の瞬間・・・ 「・・・・・・っつ・・・・・・・・・・・・むうううぅぅ!!・・・・うーーむぅーーー!!!」 一瞬で、彩乃の口にガムテープが張り付いた。いや、男によって張り付けられてしまった・・・ そのガムテープは、彩乃のよく知る茶色のそれではなく、銀色のもの・・・そう、それは彩乃が男達に拉致されたときに、ワゴン車の中で口を塞がれたダクトテープと同じものだった。 勿論、男がこの組織(DCS)とグルで、同じものを所持していたというわけではなく、女性の口を塞ぐのには日本製のガムテープではなく、圧倒的な粘着力の外国産のダクトテープの方が向いていると知っていたのだ。 「さて、これでまた喋れなくなっちゃったね。じゃあ、ちょっとまた責めさせてもらうよ?」 男は口を塞いだ彩乃の胸を責めながら、あろうことか下半身にまで指を這わす・・・ 「んんーーーー・・・・・・ううぅ・・・・・・・・っく・・・・・・・・・・・・・・・・・」 (い、いや・・・・・・・あ・・・・・・・・・・やめっ・・・・・・・・・・・・・・) 何の抵抗もできないまま、彩乃は甘美な責めを受け続ける・・・その責めが嫌悪感から、次第に快感へと変わっていく。 「んっ・・・・・・んっ・・・・・・・・・・・・んん・・・・・・・・・・・・・・・」 (だめ・・・・・あぁ・・・・・・・・・・・・・あぁぁ・・・・・・・・・・・) 男の指は、休むことなく動く。左手は乳首だけを責めるわけではなく、ブラの上から、ブラを掻い潜ってキャミソールの上から、巧みに乳房を責める・・・下半身は、右手でその入り口付近を直接、あるときは布越しに優しく責め上げる・・・ 「ふふふ。だいぶ気持ちよくなったんじゃないかな?淫乱な大学生さん?」 「んふぅ・・・・・・・・んん・・・・・・・・・」 (そんなんじゃ・・・・あぁ・・・・・・・) 「じゃあ、ちょっと移動しようか?」 男は、彩乃を責める手を止め、背後から移動し、彩乃を抱きかかえる。 黒服の男たちと同じ、”お姫様抱っこ”だ。 「んん・・・・・・ぅんーー・・・・・」 (どこに・・・・・・・・・・・・・) 男は彩乃を軽々と抱きかかえたまま、入り口のドアと対面側にあるドアを開いた。彩乃の体重が軽かったのか、抱きかかえたまま手を器用に使っている。 ドアの向こうはベッドルームだった。大きなベッド・・・彩乃がそう思うのも当然の豪華な寝室。ベッドのサイズはキング?クイーン?人が何人も横になれそうなものだった。 男はベッドのシーツの上に彩乃を寝かせると、自身の上着を脱ぎ始めた・・・。ジャケットを脱ぎ、黒のTシャツ姿になる。ただのTシャツなのだが、生地がいいのか、なんだか高級感が漂う・・・。 「さぁ、二回戦だよ。」 男はそういうと、有無を言わせず彩乃に迫る。 「んんーーーーっ!むぅーーー・・・・・・」 (こないで!いやだ・・・・・・・・・・・・) 彩乃の呻きを無視し、男はシャツの残りのボタンに手を掛け、全て外す。キャミソールだけの状態になるが、それをまくり上げ頭を通し、背中側へ。 「んんっーーー!!!」 (いやぁーーー!!!) 服を脱がされる間、必死に抵抗するも、男の力には全くかなわなくなすがままにされる彩乃。 ブラジャーだけが露わになると、そのホックを器用に外し、キャミソールと同じく背中側へ・・・。 両手を縛られているため、衣服が背中側の腕に巻き付いているような状態・・・その小ぶりな胸は全て露出してしまい、下半身にはパンティーのみ・・・彩乃は、恐怖と羞恥心で気がおかしくなりそうだった。 「ふんん・・・・・・・んんーーー!」 (こんなの・・・・・やだ・・・・・) 「さ、もっと気持ちよくしてあげるからね。僕が気持ちよくしてもらうのはその後で。」 男はそういうと、彩乃の背後に座る。左腕を彩乃の左脇から回し、左の乳房を触る。 「んんうっ・・・・・」 柔らかく、指と指の間でコロコロと乳首を転がすように弄ぶ。 「ほんとにかわいい反応をしてくれるなぁ。でも、まだまだこんなもんじゃないよ。」 男はさらに右手を彩乃のパンティーの中に滑り込ませ、その突起を弄ぶ。さらに、同時に右の乳房を口に咥え、先ほどよりも柔らかくなった乳首を舌で責め上げる。 三点責め・・・。彩乃は体を捩りって抵抗しながらも、その快楽に飲み込まれていく。 「んん・・・・・んっ・・・・・・・・むぅ・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・・・・」 (あぁだめ・・・・そんなところ・・・・・・・・・・・・・あぁっ・・・・・・・・・・) クチュクチュ・・・・・・・・・・・・・クチュクチュ・・・・・・・・・・・・・ 「うむ・・・・・・・むぅ・・・・・・・・・っく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 男は一定のペースを崩さす、彩乃の三点を責め続ける。しかし、単調な動きにならないように気を配ることも忘れない。 (こ、こんなこと・・・・だめ、耐えられない・・・・・イっちゃう・・・・・・) 「ん、もうイクのかい?」 男は、乳首を舐めながら視線を彩乃の顔に移してこう言った。 そして同時に淡い笑みを浮かべ、彩乃の三点から手と口を離してしまったのだ・・・。 (うそ・・・・こんな状態で止めるなんて・・・・・) 男は笑みを浮かべたまま、休憩とばかりに傍らに置いてあったタバコに手を伸ばし、火をつけた。 「ふぅーーーー・・・ねえ、口のテープ取ってあげようか?」 彩乃は男の意図が分からず一瞬困惑するが、迷いながらもこくりと頷く。 「うん、ちょっと待ってね・・・よいしょ・・・っと。」 ピリピリピリ・・・・・・・・・・・・ 強力な粘着力を持つダクトテープが、ゆっくりと彩乃の口から剥がされていく。 「・・・・・・・・っ・・・・」 「ん?せっかく口を自由にしてあげたのに喋らないの?」 (そんなこと言ったって、特に喋ることなんか・・・) 「まあいいか、ね。テープを取ってあげたのは、別の目的もあるんだよ。」 男はタバコをもみ消しながら言った。 「彩乃ちゃん、僕のものをしゃぶってくれないかな?」 唐突に、男は切り出す。 「もちろん、手はそのままだよ?夢だったんだよねー、こういうシチュエーション・・・ほら、やったことくらいあるでしょ?」 男は、ベッドの傍らのソファに腰掛けながら、ズボンを脱いで下着姿になり、縛られた彩乃の傍に近寄る。 「いっ・・・・いやっ・・・・・・・・・・・・」 彩乃は反射的に言葉を発し、自分の置かれた状況の理解を更新していた・・・これはまさに、性的なサービスをする夜の女性たちそのものではないかと。 しかし、私は自らの意思でこんなこと
2021/06/22 14:56:22(.OEQHfT7)
楽しく読ませて頂いています
続が楽しみです 想像を上回る展開を希望していますね
21/06/28 23:45
(ppciU20r)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。 |
官能小説 掲示板
近親相姦 /
強姦輪姦 /
人妻熟女 /
ロリータ /
痴漢
SM・調教 / ノンジャンル / シナリオ / マミーポルノ 空想・幻想 / 透明人間体験告白 / 魔法使い体験告白 超能力・超常現象等体験告白 / 変身体験・願望告白 官能小説 月間人気
1位美味しい人妻 投稿:5番打者 67139view 2位落ちていく私 投稿:綾華 16958view 3位狙われ犯された... 投稿:(無名) 8276view 4位柔道顧問の私の... 投稿:18禁ダンゴムシ 6390view 5位わたしのひみつ... 投稿:ナオトイズム 5686view 官能小説 最近の人気
1位美味しい人妻 投稿:5番打者 67138view 2位ショッピングモール 投稿:純也 273190view 3位スケベな人妻…... 投稿:香子マニア 3697view 4位落ちていく私 投稿:綾華 16958view 5位狙われ犯された... 投稿:(無名) 8276view 動画掲示板
画像で見せたい女
(無題)-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 01:15 晒しマゾ-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 01:14 3本目の-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 00:23 パピ子の悪戯!-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 01日23:43 ひとりで-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 01日23:41 その他の新着投稿
彼の指示でオナニーしています-露出実行報告 00:53 教えてください-教えてエロい人 00:46 教えて-教えてエロい人 00:45 クリひん剥きおしっこ-露出実行報告 00:06 今から-露出実行報告 00:03 人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information
ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。 |