昨年まで大阪の３０人程の従業員のいる土建会社の社長を務めておりました。
１０年前に父親が他界し３２歳の時に何もわからないまま一人娘の私が後を継いだのでした。
いずれは養子を貰う予定でしたがその前に父は逝ってしまいました。

当初は頼りになる人もおられましたが年も召されていて私は必死で頑張りました。

お付き合いさせて頂いた男性もおりましたが養子にはなれないと言うことで７年前に別れました。
それ以来仕事に時間を取られ現在も独身です。
そのせいで年より若く見られます。

回りの人は大阪弁で俗に言うガラの悪い、品の良くない人が多いです。
業界の人が全てそうだとは申しませんが私のいる地域はそういう人が多く住んでいました。
父親は真面目な人で従業員の礼儀とかにも力を注ぎ世間からの偏見を覆そうとしていたようです。

同業者とのお付き合いも私は何とか耐えてこなしてきた積もりです。
頼りにしていた人もお歳で退職されてから会社の体質が変わってしまったのは５年程前からです。
女の力不足を改めて知らされました。

現場の人達とは普段顔をあわせません、監督に任せていますので。
その人は６０代ですが酒癖が悪いのです。
10年程前の慰安旅行の時、エッチな話を堂々となさるんです。
当時、会社の近くにストリップ劇場があってそこでｓｍショーがよく開催されるらしくその話をして
女の私に絡んで来たのです。
その場に女は私だけでした。

その話に毛嫌いしていましたがその鮮烈な内容は私の記憶に奥深く残っていたのでした。
浣腸とか、、他にも到底受け入れられない内容でした。
頼りにしていた方が退職されてからは同業者とのお付き合いの席にも私が出なければならなくなりました。
所謂品の無い方達でした。
触られたことはありませんでしたが卑猥なお話をよく聞かされたものです。


週に一度位はオナニーもしていました、普通に。
会社の体質が変化しだした頃から回数は増えただけでなく、そういう人達に犯され妄想をしながら
その行為をすることが多くなりました。心の奥に潜んでいたｓｍショーの記憶も芽を出し始めました。
仕事中もそのことで頭が一杯です。当然業績も落ちてしまいます。
社長としてとてもやっていけない気持ちにもなりました。

ボーナスもあまり出せず、従業員からも突き上げられましたし辞めていく人もおりました。
監督にも叱られる始末です。
そしてとうとう社長としてやっていく自信の無いことを私は彼に言ったのでした。

従業員の慰安とこれ以上の退職者を出さない為、彼と相談してとある料亭で慰安会を開くことになりました。

監督には社長になって下さい、とだけ言い詳しい内容は告げていませんでした。
ある発表があると言う内容で親会社や同業の人達も１０人ほど招待しました。

料亭と言っても高級な店ではありません宴会コンパニオンとかがよく利用する店で同業者も良く使用している場所でした。
３０人程で大広間で簡単な料理とお酒が運ばれ仲居さんは退出していきます。
コンパニオンが来るんだろうとみんな期待しているようでした。
女は私一人です。

女は来ないのか、文句も出た頃、私は来ませんと答えました。
「今日はｓｍショーです。」
小さな声で告げました。
騒ぎの中、私は浣腸器とグリセリン液の容器をカバンから出したのです。


あれから一月。
私は未だに社長室にいます。名ばかりの社長。実権は監督が握っています。
７時、現場から戻ってきた従業員が待っている小屋へ私は監督に鎖で惹かれて向かっています。
素っ裸で。

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