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1:戦後秘話
投稿者:
団泰二
太平洋戦争が終わって一年。華族制度も終わりを迎えよとした頃。戦火を回避した石川家には進駐軍が駐留していた。
離れで石川夫婦は使用人と共に暮らしていた。 30代に入った夫婦に子供は居なかった。美男美女の夫婦で特に妻の裕子は駐留しているアメリカ兵のお気に入りのようだった。 当時の道徳観もあったせいだろう。夜の営みはいたって淡泊であった。 そして戦後一年殆ど夫の紀之は不能になっていた。あの体験が原因だった。 戦争末期、日本に勝機が無いと確信した憲兵隊に裕子は目を付けられたのだ。美しい婦女子を無実の罪で捕らえては前後に絶する辱めを加えていたのだ。 某分隊長の徳山は特に石川家に執着して夫人の肉体は愚か財産まで没収するつもりだった。 憲兵の動きに目を配っていた紀之は妻に実家に帰るように薦めた。 「あなたは?」 「一刻の猶予もないみたいなんだ。彼らに連行された婦女子は言語に絶する辱しめを受けているらしい。だから今直ぐにでも準備しなさい。」 『言語に絶する辱しめ』、、、その言葉が裕子に一瞬の猶予を与えてしまった。 何かに獲り付かれたように逃げることを躊躇したのだ。 当時サドとかマゾのことはあまり知られていなかったがある程度の想像は出来た。恐らく素っ裸にされて凌辱されるのだろうと。 邸宅に憲兵隊が来る前に紀之は自ら出頭した。勿論裕子を逃すためだった。 「奥様、早く逃げないと恐ろしい目にあいますよ、捕まったら。」 運転手の山上が忠告して車に乗るよう急がせて。 「旦那様の所に、、」 「未だそんなこと言ってるのですか?彼らに奥様が捕まればどんなことをされるか分からないのですか? 、、彼らは女の性器だけでなく肛門にまで拷問を加えるそうですよ。さあ、急いで。」 そう言った山上も裕子の魅力の虜になり憲兵隊に捕まった裕子の醜態を想像したりしていた。 ひょっとしてこの女、、、それを望んでいるのか、、、山上は疑った。 祐子もかれから性器や特に肛門という言葉が放たれた時はショックと同時にこの男も自分のそんな姿を見たがっていると確信した。 正直夫とのセックスには満足はしてなかった。夫以外の男性経験は無かったが少なくとも不満はあった。 「夫を見捨てて行くことは出来ません。どうか夫の所へ行って下さい。」 それ以上の言葉は無かったが二人の思っていることは当たっているとお互いに確信したようだ。 (本当にいいのですね?) (ええ、) 憲兵隊にはまさかそんなことは言えなかった。 夫は無実だと言い続けた。 二日後、素っ裸の裕子が夫の前に表れた。妻の働きかけなのか紀之は拷問は受けていなかった。 祐子は綺麗に化粧され数人の容疑者や退院の見守る中、後ろ手に縛られ歩いて来たが前の毛は綺麗さっぱり剃り上げられ女の割れ目が剥き出しにされていた。 妖艶な大人の化粧と正反対のその部分に夫の紀之のその部分も異常に興奮していた。 やがて衆人環視の元に行われる凌辱行為。夫以外のもっと大きな男性器が初めて裕子の性器を何本も貫き、初めてエクスタシーに達した。 浣腸され排便も観察され肛門でも喜びを覚えた。全てが戦争末期の異教な出来事だった。 饗宴は一週間も続かなかった。戦火に見舞われやがて戦争は終わった。 戦後、家族としての責任や為すべきことに追われて一年が過ぎた。お互いに相手を気遣い例の出来事に付いては触れなかった。 華族制度も翌年に廃止され一般人として駐留米兵の去った邸宅で二人の使用人と共に夫婦は暮らしていた。 一人は運転手の山上とその嫁で家事などを任されている。 幸い戦火を免れた土地や邸宅があり優雅な生活が保障されていたが二人の心は冴えなかった。 平凡とも異常とも思える日々を過ごす石川家にある通知が来たのだ。
2023/12/31 15:11:58(R.D7B2cO)
投稿者:
団泰二
あの分隊長、中野が捕まったそうだ。憲兵隊の大勢は戦犯として捕まったそうだが婦女子に性暴力を加えることが喜びだったこの男には重大な
戦犯では無く所謂性犯罪が適用されていた。 中野は山本という部下と二人で逃亡していたが幸か不幸か誰も訴える人間がいなかったのだ。現在でもそうだが当時はもっと被害者が公に なるのを恐れたためであろう。 石川夫妻も決して知られたくない出来事であり早く忘れてしまいたい出来事でもあった。 そんな中野達に足が付いたのは拷問の様子を収めた写真を食うに困って売って凌いでいたのだが偶然それがある男の目に留まったのだ。 被害者の写真の中に裕子の痴態も混ざっていたのだ。 被害者の多くは辱しめにあって自害したり獄死したりして検察も裏が取れなかった。 そんな時に駐留していた米軍の一人が裕子の写真を手に入れたと言う訳だった。 検察官がやって来て起訴するので協力してくれと言う。忘れてしまいたい記憶がまた蘇った。 幸せになるためには裁判で勝ち取るしかない。そう検察官に促されて二人は承諾した。 この検察官も裕子の恥ずかしい写真を見たのだろう、恥かしさと同時に体の奥で疼くものも感じたの事実であった。 一体何人の人間が写真を買って自分の性器や肛門を熟視しているのだろう。そしてそれが石川裕子と言う名の元華族であることを知っているのだろうか? 疑いは直ぐに晴れた。新聞が半分興味深げにそれを伝えたのだった。 『元華族夫人、勇気ある訴え』 そんな記事が戦後の楽しみの少ない世の中に突如流れたのだ。野次馬が裁判所に押し寄せ二人を取り囲んだりした。 裁判は早く決着が付きそうだった。中野も山本もさすがに観念していた。 「裕子の奴、一段といい女になりやがったなあ、せめてムショに行く前にもう一度、いや、まだやりたりねえことが一杯あるぜ。」 「なんせ一週間だからなあ。」 「でもなあ、あれは本人も合意の上だぜ、、あんなに濡らしてもっとって、なあ。」 「あの8ミリさえあればなあ。裕子のよがり声も聞こえるし、いい証拠になるんだが、、」 「もしそれが出て来れば名誉棄損で訴えることも出来るんだが。」 弁護士の田中がそう言った。 「そうか、この際、やけくそだぜ、名誉棄損でもなんでも訴えてくれ。」 「相手の弁護士はこんな事件には慣れてますから法廷女のあなたが聞くに堪えない言葉で質問して来ますから決して臆さないように気を付けて下さいよ。」 合意の上だったとして訴えられた時は裕子もまさかと思った。 合意の上のような気がする、何度も逝かされ自分から求めもした。 だが証拠は残っていない。法廷でその事を証言するのは余りにも恥ずかしすぎる。 中野の話を信じて弁護士も裕子がマゾの体質であることを見透かした。何としても裁判に勝ってあわよくば自分も裕子を抱きたいと思った。 彼らの死に者狂いの反撃は凄まじかった。 祐子以外の女子に対する凌辱の証拠もある以上その罪は堂々と認めた。 だがそれに関しては被害者の訴えが無かったため罪には問われなかった。 「裕子夫人、この男達は自分の罪を認めているのです。でも貴女だけは同意、、いえ、、貴女から求められたと彼らは言っていますよ。無実の 人間を貴女は刑務所に送る積もりですか?」 「女性器に男根を挿入されるだけでは飽き足らずその後何て言ったか覚えてますか?」 法廷で公衆の面前であたかも素っ裸にされているような気がした。体だけでなく心の中まで露わにされて裕子は決心した。 「公衆の面前でこれ以上恥を掻くのはこれ以上耐えられません。出来れば、、示談にお願いいたします。」 中野や悪徳弁護士、聴衆の者ばかりか検察官までが勝者になったような気がした。 弁護士の元に野次馬から多くの応援や要望の手紙が寄せられた。 三人寄れば文殊の知恵と言うが読み切れない程の手紙の中には中野の想像にも及ばない裕子に対する示談書、中には奴隷契約書のようなものまで 寄せられた。 当時はストリップ劇場などもなく赤線で売春が認められている程度だった。 従って今程風俗や裸などに対する取り締まりは無かったと言っても良かった。 どうやら観衆は裕子の裸が見たかったようだ。
23/12/31 16:47
(R.D7B2cO)
投稿者:
団泰二
どういう訳なのか石川邸には中野達の他に以前駐留して裕子にセクハラ等した米軍の上官たちも同席していた。警察関係の人間もいたが
当時はMPと言ってアメリカの憲兵隊が警察の上にあった。夫の紀之もこれからの裕子の恥辱に満ちた人生を傍観することで 男が蘇る気がして異論は唱えなかった。財産よりも心の平和を望んだ。 またこの示談が成立するために力添えしてくれたMPにはこの邸宅を社交場として無期限無料での使用を認めた。 「社交場と言っても只の社交場じゃないぜ。観衆の目に晒すのはちょっと。」 「こうしてたくさんの手紙もらってるんですよ、まああまり派手にはしませんがね。」 「奴隷契約書ってなんでしょう?」 手伝いの女が聞いた。 「お詫びに我々の奴隷になる契約書さ。我々でも想像も付かない契約の内容がかかれてるのさ。君たちも何かあったら書き加えてやるよ。」 「とてもまともな人間が思いつく事とは思えませんわ。もう裕子は覚悟は出来ています。早く裕子をいじめて。」 「それでは観衆が満足しないぜ、。もうひと恥観衆の前で掻いて貰おうじゃないか。」 内密の示談のはずがMPの指導のもとで公開で行われることになった。 邸宅から紀之が超満員の野次馬の前に姿を見せた。 「私石川紀之は妻裕子の罪を補うために全財産を中野康夫様にたった今献上いたしました。そして妻の裕子とも離縁いたしました。」 続いて弁護士が姿を見せた。 「慰謝料の足りない分は旧姓石川裕子の財産から補充いたしました。宝石や下着にいたるまでの衣服をもってしても未だ足りません。」 手伝いの女が顔を出した。 「どなたか奥様の毛を買って貰えないでしょうか?只今奥様素っ裸で毛を剃られましたの」 「おいおい、、裸、、見せろよ。」 野次馬が騒ぎ出した。 「裸で表にって?そうね?」 運転手の山上が姿を見せた。手に何か持っている。鎖だった。白い物が庭に姿を表した。 「女だ、裸の女だ。裕子だ。」 前の連中が漸く覗き込んで見えるところに犬の首輪だけの裕子が姿を見せた。 新聞社のフラッシュが次々焚かれた。8ミリのカメラも回っている様だ。 「素っ裸で表に出ることをお許し下さいませ。MPの皆様に了承を得ておりますので後程後ろの方にも参りますので慌てないで下さいまし。 布切れ一枚失った裕子ですが中野様のご厚意に授かりこの家に置いて頂く事になりました。 戦時中は叶わなかったお尻責めもして下さるそうです。 それと作成中でございますが規則のようなものを作って頂いております。そのうちほ一つが、、排泄行為、、ですわ。 素っ裸で追い出す訳にもいかないと小さな小屋に済ませて頂くことにないました。でも、お便所の使用は許されません。」 「本当はあんたが望んだことだろう。」 「奥様、いえ裕子。正直に言いなさいな。まあおかげで私達使用人も頸にならなくて良かったけど。」 「臭いけど奥さんの後始末なら我慢してやるぜ。」 「「おいおい、素っ裸で表でウンチまでするのかよ。」 「俺なら金を払ってでも後始末をしたいもんだ。」 「美人は得だねえ、糞さえも金になって。」 「それなら、、裕子。頼んで買って貰いな。」 「ええ、でも今日は初めて声掛けて下さったので感謝の気持ちも込めてその方にお安くして上げて下さいな。」 「わかった、今日は特別だ。」 「そのかわり明日から皆様、、裕子のお散歩高く買って下さいませ。毎日嫌でも出る物ですから。」 「毎日同じ場所はなんだから出張もしてくれよな。」 「たまには三日ほど溜めて欲しいなあ。」 「三日でも四日でもご要望通りにいたしますわ。でもそんなに裕子に溜めさせて公開なさらないでね。」 祐子の鎖をその男が持って近くの公園へ野次馬を引き連れて向かった。 、 「そんなに押し寄せなくても明日も明後日もありますわ。」 「糞だけで金になるなんていい金づるだ。」 中野はほくそ笑んだ。
23/12/31 18:45
(R.D7B2cO)
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