親友の元妻だ、真希とはもう出会って四年とても可愛い人だから、僕も好きになったけど出会った当時残念なことに僕には恋人がいたから、彼女が親友と付き合い始めたのは仕方が無かった、僕だって真希に愛情を伝えたけど彼女さんがいるのに駄目ってあしらわれた、それから一年後二人は結婚をした、それからコロナでリモートワークになったのが悪かったし、コロナが終わったら子供を作ろうって賢明な判断は仇となった、半年前だ親友に好きな女が出来てしまったと告白された、それから二人の間に入って円満な離婚に向けて努力したのは真希の事を手に入れたかったからだ、親友も真希もその事には当然気がついていた。
　そして離婚が成立した、親友は金銭的な面で無一文になることさえいとわなかった、二人が買ったマンションは人の手に渡って、真希は僕の部屋の住人になった。　次に本気で愛せる人と出会うまでだから真希は自由だから、それまでは僕のこの歪んだ愛情を受け止めてくれと頼んだ。
　セックスがさつまらないんだよ真希って、付き合い始めてからすぐに親友はそんな酷いことを言ってきた、お前が下手なだけだろうってイラッとして返した。
　でもさ他は完璧だからな、顔だってさ俺の大好きな平手ちゃんに似てるし。
酔ってると彼は随分正直だった、そんな誰かの代わりみたいな愛し方ってどうなんだよって思ったけどね。
　真希の荷物が僕のマンションに運び込まれた夜、僕たちは一つになったけれど、親友の酷い言葉の確認ができただけだった、半年前離婚の話が始まってから真希はピルを飲んでいる、もしも気まぐれで妊娠したらどうしようもないって彼女の判断だったし、でも親友は触れること無くその期間を終えた。　彼もノートパソコンさえあればどこでも仕事は出来るし、女のとこで仕事してたのかネカフェにいたのかそれはわからない、彼女の起きる前に家を出て、彼女が寝てから家に帰って寝たり、帰らなかったり、その生活は確実に真希の心を壊していった、それを僕はフォローし続けたんだから、でもご褒美は大きいからね。
　「いいよ、家事させたくて君と一緒にいるんじゃないからさ、朝ごはんは外でも。」　駅前まで歩いていけば松屋がある、朝定を二人で食べようって提案するとメイクしないとって、ああそういう事か、ごめん何かあるもので済ませよう。
　真希には悪いが一年前に別れたМ女は色んな意味で変わっていた、夕ご飯も食べずにプレイに溺れると、寝る前は食べないと痩せるからってそのまま眠りについて、朝起きれたら朝定をバクバク食べて朝食は太らないからって笑い、つい寝過ごして10時くらいに目が覚めると、11時からランチビュッフェ行きたいとねだる、だから素敵なぽっちゃり具合だったけれど、私はすっぴんでも大丈夫って、ジャージの上下でビュッフェ食べまくる姿はこれはこれで愛らしい。
　真希はボーイッシュだ平手似でショートヘアだしね、ベッドで反応悪く立って初夜は三回も中に出したよ、いいじゃないか四年越しの夢が叶ったんだからね。
　「なあ真希ってさ、もしかしたら男性が苦手で女性のほうが心許せるってことないかな？」
　彼女がどう反応しようが関係は無かった、一年前に別れたМ女はレズも大好きって女、結衣に連絡を入れた、欅坂好きだったよなこれ俺の今の恋人。
　今新しい彼とラブラブだから会えないって返信したくせに、真希の写真を見せたら、すぐにでも会いに行きますって随分と手のひらを返すね平手だけに。
　結衣は夜の八時にうち来ると、お酒やおつまみにお菓子でパンパンになった袋をぶら下げてきた、そして女子会だから連絡するまでジムでも行ってこいって追い出された。　
二部に続く

Tweet