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パルティータ第2番ニ短調 最終楽章-VII
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:パルティータ第2番ニ短調 最終楽章-VII
観覧車が到着し外から扉が開かれると、先に降り手を差し出してみほをエスコートするように降ろした。扉を開いた係員に一礼した後、みほが嬉しそうな微笑みを見せた。

「ご主人様、本当にお優しい」

「可愛い奴隷を喜ばせたいからね」

ゴンドラの扉を開くスタッフが反応し、振り返って奴隷の姿を二度見したような気がした。その行為にみほも気付いたのか降りたばかりのゴンドラを振り返った。

「高所恐怖症は大丈夫だったか、みほ?」

「夢中になってましたので揺れも高さも気になりませんでした。ご主人様は大丈夫でしたか?」

「シースルーで床から下が見えたら怖かったかも知れないけど、みほのことと遠くを交互に見てたから。それにみほのフェラで空を舞ってるみたいな感覚になったしね」

「ご主人様、本当にロマンティック」

「なんだよ、悪戯っ子と言ってみたり」

「だってぇ本当に悪戯っ子がそのまま大人になったって感じることがあるんです。かおりさんにも言われてましたよね?」

「まあ自分でも下町の悪ガキがそのままって思うこともあるから」

「そんなところと洗練された紳士の面が同居してる気がします。わたしもかおりさんも、そこに惹かれたんだと思います」

「そっか、褒めてくれてありがとう。女が喜ぶと漢字の嬉しいになると親父が。小学生の時、クラスの女子をいじめて家まで謝りに行った帰り」

「泣きながらおしっこした子ですか?」

「違うよ、その子ではない。それより、みほは腹減ってない?」

「いえ、胸がいっぱいで」

「みほもロマンティックだよな」

「本当は少し。ビジターの方と朝食ご一緒されるって伺っていたので、わたしもしっかり食べてと思ったんですけど朝からずっとドキドキしてしまってフルーツとヨーグルトで済ませてしまいました」

「じゃあここで食べる?」

「いえ、ご主人様がお腹減ってからで」

「ありがとう。じゃあ、もう少し経ってからで」

「はい、ご主人様」

みほの表情からは数分前まで見せていたM奴隷の表情は消えてキャリアウーマンの表情になっていると感じた。かおりの調教の様子を知り自らも同じ様なことを命令されることを覚悟しているとしても、初めての経験の連続では神経を擦り減らし恥辱調教がトラウマになる可能性がある。また普通の会話を楽しみリラックスさせようと考えた。それにせっかくの機会だから、もっとロードスターを運転したいとも感じていた。

「みほ、また運転させてくれないか?」

「ご主人様に運転していただくのは申し訳ないですけど、運転がお好きなんですよね」

駐車場に戻る途中でみほが駐車券のサービスを受けていなかったことに気付いた。

「あっご主人様、駐車券」

「忘れてたな、さっきの店に戻らなくてもレシートがあればサービスカウンターで処理してくれるんじゃないかな」

「わたしは平気ですけど彼女が嫌な思いしちゃいますかね?」

「ちょっと意地悪かも知れないけど、反応を確かめるのも楽しいかもな」

「ほら、悪戯っ子の一面が出てますよ」

「みほが気にしないなら行こう」

「まさか『調教ですか?』と聞かれませんよね。聞いてくだされば『調教していただいてます』言います絶対に」

「みほも悪戯っ子じゃん」

みほが引っ張るように手を引き先導しているように歩を進め始めた。ショップに差し掛かると先ほどとは別の店員が入り口にいたがマネージャーの姿は無かった。時間を考えれば、ランチブレークが理由なのだろうと思ったが、みほにはそれが思いつかなかったようだ。

「まさか気分を悪くされて早退してしまったのでは?」

「彼女のプロ意識を考えれば、それは無いだろ。きっとランチブレークだよ」

マネージャーとは別の店員が視線を送って来ていた。

「いらっしゃいませ。先ほどはお買い上げありがとうございました」

みほは少し驚きの表情を見せた。『先ほどは』に気付いたからだろう。

「みほ、プレゼント包装を見たからだよ」

店員には聞こえない小さな声でみほの耳元で囁いた。納得した表情を見せながらも、みほの悪戯心が勝ってしまったのだろうかマネージャーのことを尋ねてしまった。

「すみません、マネージャーさんは今?」

「申し訳ございません。休憩を取らせていただいております。先ほどご結婚のお祝いでプレゼント包装させていただいたお客様ですね。聞いております」

「何かおっしゃってました? 変な客だったとか」

「いえ、とてもお幸せそうだったと」

マネージャーのプロ意識が浸透しているせいなのか引き継ぎで顧客情報をシェアしているのか、本当に緊縛されたまま試着したみほが幸せそうに見えたのかは知る由もないが、多分正解は前者だろう。

「素敵なプレゼントをいただいて、わたしは幸せそうな表情をしていたんですね?」

「はいそう思います」

今のみほは髪の毛も解き下ろしているため首に添う亀甲縛りの麻縄の端面は凝視しない限りは見えない。それにインディゴブルーのワンピースも薄いピンクのブラウスのようには縄化粧を透過することはない。

「他には?」

「おふたりはどんなご関係なのかと」

みほの誘導尋問により、マネージャーが自分たちのことをこの店員に話したことは間違いないと判断出来た。それは、自社商品を購入しプレゼント包装を依頼したカップル客がいたこと以上の内容だったと判断出来た。

「ご主人様と奴隷の関係ですとお伝えください」

「えっご主人様と?」

みほは隠していた悪戯を見つけられてしまった子供のような表情をしながら答えた。

「奴隷です」

戸惑った表情をした店員に救いの船となる駐車券を差し出した。

「駐車券の処理をお願いできますか?」

我に返った店員は駐車券を受け取ると奥のカウンターに向かった。

「みほ、悪戯っ子だな」

「はい、思わず言ってしまいました。なんか気持ちいい」

3時間分のサービス券を携えた店員はプロの顔に戻っていた。

「お待たせ致しました。またお越しくださいませ」

「ありがとう、それでは」

ショップの出口に立ちふたりが見えなくなるまで見送るスタイルはマネージャーの教育が行き届いているからなのだろう。

「みほ、一旦縄を解こうか? そんなにきつくは縛ってないけど。ジューンブラインドの肌に痣を残す訳にはいかないからな。それにローターも入れっぱなしだし動きにくいよな」

再びロードスターで移動する前に立ち寄った化粧室は平日のため人の姿はまばらだった。男性用化粧室の個室に連れて行くことも考えたが、多機能トイレが未使用であるためやめにした。

横浜の多機能トイレと同様、車椅子での利用を想定されているため広いスペースを持ち便器の脇には補助パイプのフレームが巡らされている。

「ご主人様、ロックはお願いします」

「大丈夫だよ、閉ボタンを押すと自動的にロックが掛かるみたいだから。じゃあワンピースを脱いで」

みほは前開きのワンピースのボタンを外すと左足、右足と交互にあげワンピースを脱いだ。ワンピースを二つ折にパイプに掛けると恥ずかしそうに向きを変えた。

全裸にブーツ姿で縄化粧を施された自らの姿を鏡の中で見詰めるみほは恍惚の表情を浮かべた。麻縄の最下部で股縄をされた部位はたっぷりの水分を吸い込んで色を変えていた。そんな変化すら鏡は隠さずに映し出している。

「みほ綺麗だ」

心からの言葉に一瞬笑みを浮かべたみほが腕な中に飛び込んできた。唇を重ね、貪るようなキスをしながら両手で縄を解いて行くと自由になった縄を手繰り寄せてひとつの塊にした。

みほの身体にはところどころ縄痕が認められたが何日も残るほどでは無いだろう。安心したような残念なような複雑な感情を覚えた。

未だにたっぷりの蜜をたたえたクレバスを開きローターを取り出すと指先が触れたクリトリスが震えた感触が伝わってきた。

「みほ、また車で移動するからトイレを済ませてしまいなさい」

「ああん、ご主人様、恥ずかしいです」

「もっと恥ずかしいお漏らしを見られてるんだから大丈夫だろ?」

「自らの意思でするのと、自らの意思に関係なく出てしまうのでは」

「みほ、本当は? 見られたい気持ちが1もあれば」

「。。。。」

観念したのか1上の気持ちがあったのか、みほは無言で便座に腰を下ろし目を固く閉じエクスタシーを迎える瞬間のような表情を見せた。

「出してごらん」

「出ます。。。ご主人様。。。ご覧ください。。。みほの恥ずかしい姿を」

小刻みに身体を震わせながらみほは放尿を終えた。トイレットペーパーに伸ばそうとした手を制し、指先を熱く濡れたクレバスに伸ばすとトイレットペーパーの代わりに丁寧に拭き取った。

その行為から次に何が起こるのかをみほは理解していた。それは、かおりへの調教日誌にも克明に記していたからだ。デジャヴのように感じていたのかも知れない、みほは目を閉じたまま唇を少し開き指先を向かえるように顔を少しだけ前に突き出した。槌

 
2019/01/13 13:47:13(KHEWDSQL)
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