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窓を開けると
夜風がレースのカーテンを捲り上げ 部屋の中に潮の香りと波の音が一緒に入り込む… シュッ、ボッ! 5時間ぶりの煙草を深く吸い込んで 少し気持ちを落ち着かせた… 「テープはずして…」 乱れた髪が顔にかかり スカートはシワになり捲れ 足首まで伝線したストッキング… 颯爽とした彼女とは真逆にいた。 渚橋の朝陽の中の君に恋をした 雨の日、君の笑顔に胸弾んだ… 私とは違う世界に生きる人に見えたから… でもそれは単なる私の妄想で 肩さえぶつからなければ きっとまだあそこで君との一瞬を楽しんでいただろう… 癖は治らない… 脳が覚えてしまえは 薬も治療も快楽には勝てない… 興奮は抑えれば抑えるほど欲するものだ 私の癖は また再発してしまった… 普通でいたかったのに 彼女の美と淫を見てしまったら 封印は簡単に解けてしまった。 「寒いです…」 ポットの電源を入れ 彼女を抱きかかえ椅子に座らせ髪を手櫛で整えた 私の目を見ようとしない 怯えてる様子でもない… 黙ってこの場をやり過ごせば解放されるとでも 思い従順を演じようとでも切り替えたのか… ティーパックをお湯に潜らせながら 「ローター持ち歩いてどこでしてたんだ?」 「……」 「まさか、今更拾ったとかいうんじゃないだろうな」 「休憩時間に…」 「電車の中とかも…?」 「……はい」 「いつから?」 「大学の頃から…」 ティーカップを彼女の口元にそっと寄せると フーフーと二度冷ましすすった。 話を聞くと 厳格な親と同居して家では常に勉強か読書の日々 それでも人としての本能は抑えられず 家以外で自慰をする事が快楽になってしまい 社会人になってもやめられなかったと言う 何人か恋人ができるも普通の恋愛は彼女向きではないと 自分で理解し続かなかった… そして最近では私は異常で変態なんだと エスカレートする欲求と行為に怯えてもいたらしい… 紅茶を半分くらい飲むと 「少し暖まりました、ありがとうございます でも、腕が痛い…です、テープはずしてもらえないですか?」 私の鬱血した右手の人差し指を 彼女の前に差し出した 「ごめんなさい…でも…あれは…」 「あれは?」 「すいません…」 この夜風でクールダウンできるなら それでもよかった… 窓を閉め振り返り彼女を見ると その余熱はまたメラメラとしてしまった。 彼女の足を椅子の前脚にテープで固定した 「こんな格好…恥ずかしいです…」 膝を開かせそこも拘束した… 「どこまで変態で何が異常なのか自分でも よくわかってないでしょ? だから、確かめるよ!」 洗面台からタオルを取り彼女に目隠しした 椅子ごと彼女を持ち上げると 壁一面の鏡の前に置いた。 「ラブホは便利だなオモチャもあるよ!」 「イヤ…」 セーターを首までたくし上げ スカートを腰まであげ 彼女の後ろに立った! その鏡の中の状況を伝えると 何も触れずにいるのに彼女の息は荒くなってきた… 背後から ブラ越しに乳首を摘んだ 「ウッ…、あっ…」 つづく
2018/12/27 04:01:30(uSFJZiRs)
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