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序奏
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:序奏
投稿者: 摩尋 ◆efIIsP04uk
その扉は、階段を下りた先の、薄暗い、狭くて短い通路の突き当りにある
飾り気の無い片開きのスチールのドア
幾度となく来たこの場所も、約束無しに訪れたのは今日が初めて
わたしはノブに手を伸ばそうとして思い止まり、一瞬の躊躇いの後に扉をノックする

〈コンコン〉

間をおかず、内側からノブが回され、扉が開かれる
微かに消毒薬の臭いがした

「ようこそ。貴女なら必ず来ると信じていましたよ」
わたしを出迎えた男性の、いつも通りの穏やかな微笑みを浮かべながらの言葉に、わたしのこの一週間の煩悶は空回りであったのではと思いそうになる
けれども…

「今日ここへ来た貴女の覚悟と期待は決して裏切りません」
その言葉にわたしの下腹部の奥がトクンと震える
ああ、やっぱり、わたしの悪い夢じゃなかった
ご主人様は、そのおつもりなのだ

《ご主人様》ーーこの人のことを名前で考えなくなって、どれくらい経ったろう
最初は普通の彼氏のつもりでいた
けれども、わたしの心の奥底の淫らな被虐願望を見透かされて、この部屋へ招かれるようになり、関係は一変した
巧みにわたしの心の防御の薄皮を剥いでいったご主人様は、自分の他に彼氏を持つようにとわたしに求めた
寝取りや寝取られの嗜好ではない
「彼氏以外の男に全てを委ねる方が貴女の被虐心を満足させるでしょう?」
その通りだった
程無く付き合い始めた彼
優しくて、ちょっとイケメンで、わたしの心の底の赤黒い澱みになど気付きもしない善良な彼
初めは命令されての交際が、やがてわたしも真剣に彼を愛するようになった
彼とのセックスにも満足している
普通の恋人同士の幸福なセックス
けれども、ご主人様の与えてくれるめくるめく陵辱には遠く及ばない
彼との幸福な恋人生活は全て背徳感という土台の上に立つ砂上の楼閣だとわたしにはよく分かった
彼のことは愛しているし、心から申し訳無いとも思っているけれど、牝としてのわたしには、子宮から湧き上がる被虐の欲望を満たしてくれるご主人様の愛寵だけが掛け替えの無いもの
この人をご主人様と定めた時から、それは変えようのない運命

「さあ」
ご主人様に促され、しばしの物思いから醒め、慌てて部屋に足を踏み入れようとしたわたしは、そのご主人様自身に目で制されて、すんでの所で自分の失策に気付き、直前で踏みとどまる

「無作法申し訳ございません。どんな罰でもお受けいたししますので、この卑しい牝にどうぞお情けを」
わたしは冷たいコンクリートに膝をつき、許しを乞いながら、その場で服を脱ぎ始める
ここでのわたしは牝犬であり、肉便器
人間がましく衣服をまとうことも、ご主人様と対等に人語を交わすことも許されはしない

「いいんです。その入口を踏み越える前に気づいてくれましたからね。罰の『追加』も無し。もっとも今日その線を越えた後でなまじの罰が何か意味を持つとは貴女も思わないでしょう?」
服を脱ぐわたしの動きが思わず止まる
「やめますか?」
僅かな逡巡の後、わたしは迷いを振り払うように無言のままかぶりを振り、最後の下着を脱ぎ終えて生まれたままの姿になると、そのまま四つん這いで何かに追い立てられるように室内に身を進める

ご主人様がわたしの首輪を取り出し、わたしの細い首に回す
真っ赤な幅広の革の首輪
初めてここへ来た日に、わたしが自ら選び、乞うて嵌めていただき、ご主人様が、わたしの白い首に映えると言ってくれた、わたしだけの首輪
本来は大型犬用であろうそれを嵌められるたび、わたしの中で何か小さな欠片が剥がれ落ち、失われていくのを感じる

〈カチリ〉
今日の欠片はこれまでになく大きなものだろう
牝犬である自分を噛みしめながら、首輪に繋がれたリードを牽くご主人様に促されるまま四つん這いで部屋の中央へと進む
卑しい牝犬には絶対服従こそが似つかわしい

「どうぞ座って」
けれど、ご主人様のお言葉はいつも優しい
声を荒らげられたことなど一度も無い
いつだって顔色ひとつ変えず、本当に穏やかなまま、厳しいお仕置きをくださる
全裸に首輪だけという姿のまま、わたしは、いつものように部屋の中央にしつらえられたパイプフレームのリクライニングチェアに這い登り、仰向けになる
チェアとはいってもクッションは背中を支える幅の狭いものが一つだけ
座る人間の快適さは念頭に無い造り
当然だ、そこに座るのは牝犬肉便器のわたし、人間などではないのだから

それはこの部屋全体にも言える
コンクリート打ちっ放しの天井の高い殺風景な半地下室
明り取りの窓があるけれど、わたしが禁を犯して両の脚で立ち上がり、手を伸ばしたとしても恐らく届かない高さにあるそれは、はめ殺しの二重サッシで、かなり大きな物音を立てても外の注意を惹くことはない
人間の生活する場所ではない
ここはわたしという牝犬の飼育室兼調教室であり、わたしという肉便器を設えるための便所

わたしはご主人様の次のご指示を察し、両腿を抱えるようにして脚を高く掲げる
チェアのヘッドレストに当たる部分から両脇に延びたパイプにはわたしの足首のサイズと位置に調節された枷が付いていて、ご主人様が手際良く足首を通し、バックルをロックすると、わたしは恥ずかしい牝の部分をさらけ出した姿勢で磔となる

身動きのできないわたしは、ご主人様に見捨てられれば、この姿のままここで朽ちていくことになる…
その甘美な未来図を振り払い、我に返って反射的に秘処を隠そうとしたわたしは、再びご主人様に目で制され、おずおずと手をどける
突き出された牝の源泉がわたし自身の目にも入ってくる
膣口と肛門との間に渡された白いコードが場違いな感じに見える
そうしているうちにもご主人様は、どかしたわたしの両手首に素早く手枷を嵌めると、コードに指を掛ける
ご主人様がゆっくりとコードを牽く
「く、ふぅん」
まず、前の穴から転げ出たのは、スキンで包まれだバイブのコントローラ
そして、後ろの穴に入っているのは当然アナルバイブ
4段に括れたそれを、初めは先端の一段を受け入れるのさえやっとだったわたしの後穴が、意地汚く4段目まで呑み込めるようになると、ご主人様は、ここへ来るときは必ず装着してスイッチを入れたままにしておくようにと命じてくれた
今日は昨夜以来ずっと挿入したままで、今はすっかりわたしの穴に馴染んでしまっている

「い・い・子・だ・・ねっ!」
4段目はおろか、グリップの大半まで埋もれているそれを一段ずつゆっくり引き出して行ったご主人様は、最後の一段で一気に全体を押し戻す
「はぁっ、あぅん、ああっ、痛、きゃうんっ!?」
不意を突かれ、思わず人間の悲鳴が漏れそうになるのを圧し殺す
既に性器と化して久しい直腸粘膜への強烈なストロークは、子宮口への一撃にも等しく、痛みと共にもたらされるポルチオ性感にも似た重く甘い疼きのうねりに、拘束された不自由な肢体がくねるのをわたしは止められない
「ふふ、済まない。冗談です」
再びゆっくりと、今度は最後まで抜いてくれる
「あっ、ああああふぅぅ…」
強烈な排泄感と開放感
長時間伸長を強いられていたそこは、閉じようとしてもすぐには思うように力が入らない
自分の目では確認できないけれど、腸腔内に出入りする空気の流れも感じる
きっと、だらしなく、そしていやらしげに閉じ切らない口を蠢かせていることだろう
これで、膣腔、口腔も併せ、お好きな穴をご自由にご利用頂ける肉便器の準備は万端
いつもなら、ここでご主人様やゲストの方々に軽く利用して頂き、被虐の熾火を燃え立たせてから、本格的な陵辱へと進むのだけれど、今日は…
「はは、物欲しそうですね。慌てなくとも時間はたっぷりありますよ」 

そう、時間はある
これまで、わたしがここへ来るのは、呼び出された週末だけ、というのが暗黙のルール
それも、わたしの危険日に掛かる週末は慎重に避けられてきた
わたしの女の周期はご主人様に完全に把握して頂いている
毎朝、基礎体温のメール報告が欠かされることはない
肉便器としてお仕えする以上、当然精液を生殖穴に直接頂くこともあるし、ご主人様以外の相手に使用されるときは原則、最後は上か後の口で受ける、と決まってはいても、何事にも想定外はある
わたしの浅ましい膣肉がしがみついて抜き取るのが間に合わないことだってあるからだ
そんな配慮をしてくれながら、それでいてピルの服用は許されなかった
恐る恐る(勿論牝犬としての無言の禁を破ることなく外での逢瀬の際に)理由を問うわたしにご主人様は悪戯っぽく答えてくれた
「それでは、外でレイプされても孕めないじゃありませんか。貴女はそんな『安心』に耐えられる人じゃないでしょう?」
ご主人様はわたしの全てを見透かしている
わたしは、万一孕んでも堕胎すればいい、堕胎しなくとも彼氏との子として育てればいいとさえ思って来たし、許されるなら堕胎を見世物にして欲しいとすら申し出たけれど、ご主人様はただ微笑って「許可無く堕胎したらお仕置きだよ」と仰るばかりで、決して危険日に呼び出すことはされなかったのだ
それなのに先週の別れ際ーー

「摩尋さん、よければ、来週は身辺を整理してお出でになれませんか?」

翌週末は危険日に掛かっている
それは 最早避妊の配慮はしてくれないということ
それどころか、もう週明け以降わたしを明るい世界へ帰すつもりも無く、際限の無い陵辱を続けてくれるという宣言
これまでは牝犬肉便器とは言っても、社会生活に支障が残るような責めは慎重に避けてくれていたご主人様
彼氏に見せられないような傷痕が長期に渡って身体に残されるようなこともなく、女性機能の外科的な改造はおろか、わたしには入れ墨やピアスの類い一つも無い、綺麗な身体のままだ
それを有り難いと感謝しながらも、どこか物足りないものも感じていたわたしだったけれど、実際にそうした配慮がなくなり、容赦の無い性的陵辱の果てに飼い殺しにされるだけの生が現実に待ち構えているとなれば、躊躇せざるを得なかった
これまでも言葉責めとしては、いつか危険日に公衆肉便器としてホームレスのたむろする公園に放置してあげる、卵巣に電極を埋め込んで、好きな時に排卵できるようにするのも貴女のお好みかな、乳腺を貫く極長のピアスで乳房を飾り、妊娠したら乳首以外からもミルクを撒き散らすようにしてあげる、いや、乳腺を開発して、妊娠しなくともミルクの出る身体にしてあげよう、そのうち尿道も性交可能なくらいまで拡張して、Gスポットを膀胱からも責められるようにしてあげる、いつか子宮口も拡張して馬のペニスを根元まで受け入れられるようにしてあげよう、等々と散々仰ってくれてはいたのだけれど、その「いつか」、「そのうち」が遠くない未来としてすぐそこまで迫って来ている…
わたしは答えを濁してその場を辞し、逃げるように帰ったけれど、その一方で、子宮が、卵巣が、膣が、乳房が、後穴が、喉が、この淫らな牝の全身が被虐への期待に火照り上がっていたのは見抜かれていたと思う

それからの一週間、わたしの女としての全てを踏みにじってくれるはずの、この淫獄への招待状に、それでも理性は警鐘を鳴らし続けた
綺麗だと言ってくれる彼氏一人のものにすることだってできた女性器に、肉便器として、不特定多数の男性の精を注がれ続け、誰のものとも分からない胤を孕まされたり、あるいは逆に、女の本質たる機能を戯れに毀損されたりする生
牝犬として、ご主人様があの部屋の階上で飼われている、本物の牡犬と番わされることだってあるかもしれない…いや、きっとある
あの大型犬がいつもわたしを見るときの舐め上げるような目が、既にわたしを同類の牝として値踏みするそれでしかないことを、わたしが既に意識しているのだから、ご主人様が見逃すはずも無い
わたしの淫蕩な膣肉はあの犬を良人としてもてなすようになり、彼氏との可愛い赤ちゃんへと育むことだって可能だったわたしの卵子は犬の精子に陵辱されることになるに違いない
生命の保証すら無い、いや、どの途そんな過酷な「性活」を長く続けられようはずもないのだから、それを選択すれば、きっとわたしは否応無しに、卑しく淫蕩な牝犬肉便器に相応しく、自業自得の、最早人生と呼ぶのもおこがましい浅ましくも短い生を終えることになるはず
そんな狂った生を選び、自分との結婚を望んでくれている善良な彼氏との、陽のあたる、幸福な人生と引き換えにするのかと、わたしの理性は絶え間なく糾し続け、一週間の間、わたしは最早意味があるとも思えなくなった日課の基礎体温のメール報告もせず、ご主人様とは連絡を一切取らなかった
彼氏からのメッセージにも返信する気が起こらず、ただ懊悩に閉じこもっていた

そして週末
ご主人様からのお誘いは来なかった

それでも今、わたしはここに来てしまっている
だらしなく寛げた両牝穴から期待の涎を止め処なく吹きこぼす、淫らで卑しい牝犬肉便器としてここに
2017/06/07 12:26:28(QC4zMyf2)
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