亜希子はついてなかった。

ある日運転中に事故を起こしてしまった。

その相手がたちの悪いことにそのスジの人だった。
そして高級外車だった。

それだけではない。

自賠責の保険も切れていたのだ。

そしてたちの悪いその男は亜希子に迫った。

「今日納車したばかりの新車をキズモンにしやがって！！げんがわるいから新しいものを用意しろ！！」
とすごんできたのだ。

1000万を超える金額に亜希子はパニック状態になった。

「無理です…。そんな金額用意できません。」

振り絞ってそれだけをようやく言えた。

しかし、男もはいそうですかと引き下がることはない。

「とりあえず事務所までこい。そこで話しをしようじゃないか。」

すごまれると頷くしかなかった亜希子は言われるままに事務所についていった。

中にはいると、怖そうな男たちがたくさんいた。

男は、すいませんちょっと問題が起きました。と奥に向かって言うと、初老の男性が近づいてきてソファーに座った。そして男は耳打ちすると初老の男性は顔色を変えた。

亜希子は立ったままその相手を見ている。　

初老の男は、　
「えらいことをしてくれたものだ。」
亜希子に向かって言ったあと
近くの若い男に
「あれもってこい。」

そう言うと若い男は机から一枚の書類を取り出し再び戻ってきて初老の男に渡した。
そして初老の男は亜希子に書類を渡した。

そして淡々と
「金がないなら作ればいいことですよ。」

亜希子が書類を見ると、肉便器奴隷契約書と書かれていた。

奴隷としてどのようなことも服従する。
行為は全て動画を取りDVDで販売してその売り上げを弁償代としてお支払いをする。
など、亜希子の顔が青ざめていく。

「それにサインするか、夫の会社に我々が乗り込んで払ってもらうか。選んで下さいな。」

亜希子は夫の会社という単語で観念して、震える手でその契約書にサインをしてしまった。