大きな胸は重力に逆らい形良く、背中から臀部へと流れる腰つきは官能的な曲線を描いていた。優しく、女らしい母を弘美は大好きだった。そんな母が他界した。だが、まだ幼なかった弘美に多くは語られ無かった。

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「弘美、いよいよ明日は小学校の卒業式だな」
「はい、お父様」
「きっと母さんも出席したかったんだろうな」
「…はい、と、とても、残念です」
「どうだ、母さんを一緒に参加させてみないか」
「…えっ、もちろんそうしたいわ、でもお父様、どうやって？」
「お前の卒業記念にコレを授けようと思う。母さんに贈った品の1つだが、今では形見となってしまった」。

弘美の前にリング状のピアスが3つ置かれた。3つの内、1つの径は小さく見えた。

「ピアス！嬉しい。でも穴がありません」
弘美は耳たぶを触りながら答えた。

「母さんと同じ場所に付けるといい。さぁ、脱ぎなさい」
「…えっ、お、お父様、今？」
「脱げと言ったんだ。母さんは私に付けて貰った時、とても悦んだぞっ」 。

逆らうことは許されない異様な雰囲気と語気に負け、弘美は淡いピンク色のブラウスを脱いだ。弘美は幼児体型で成長が遅かった。まだブラジャーを着けておらず、僅かに膨らみかけの胸が露わとなった。

「隠すなっ。お前と母さんの絆だぞ。お前には母さん以上の愛情を与えてやる。隠すなと言っているんだ！」
「は、はい、お父様。でも恥ずかしい…です」
「ふふっ、お前が女として母さんを越える事が故人への餞となるのが分からないのか。どうしたっ、早く下も脱ぎなさい」
「えっ、下もですか…ど、どうしても…ですか？」
「そうだ、口ごたえするなっ」。

全身を貫く声に怯えながら、弘美は全裸となった。

「ところで、母さんがこのピアスを何処に付けていたか知っているね？言っておくが、耳じゃ無いぞ」
「…い、いいえ、お父様…分かりません」。

考えを巡らせたが良案が浮かばず、弘美は大粒の涙と悲痛な泣き声で答えた。

「乳首とクリトリスフッドだよ」
父親が優しく告げた。弘美は保健体育の授業で女性器を習っていたが、クリトリスフッドという言葉と場所は知らなかった。

「これから母さんの大好きだった事をする。さあ足を広げて『弘美のオマンコを見て下さい』とお願いするんだ」
「お父様…そ、そんな」
「どうしたんだ。お前は故人をこれ以上悲しませるつもりなのか」。

優しい声の裏には消して逆らうことは許されない鋭い眼光があった。この緊張感を生み出している張本人は父親なのだ。弘美に選択肢はなかった。

「弘美の、オ、オマンコ、見て、見て下さい」
弘美は足を広げ、無毛の裂溝を父親に突き出した。

「いい娘だ。きっと母さんも喜んでいるぞ」
父親は弘美を褒め、まだ固く閉じた裂溝に沿って舌を動かした。

「ぅふっ、お父様…く、くすぐったい、です。へんな感じぃん」
裂溝の最上部の淫核が愛撫された時、思わず弘美は声を洩らした。

「このクリトリスを覆っている包皮がクリトリスフッドだよ。ここにもピアスを付けて偲ぶんだ。そして母さんを越えてあげなさい」 。

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「わたしはこうしてお父様から沢山の愛情を頂いてきたの。そしてお母様を越える為に応えてきたわ」 。

話を聞き終えた薫は茫然としていた。しばらくして、なんとか声を質問として押し出した。

「な、なんで、こんな話を、僕に？」
「お父様が結婚する2人に隠し事があってはダメだと。それに"アレ"をお約束して下さったの」
「違うだろっ、弘美！お前が今まで通りに出来たら…だろっ」
「…はい、申し訳ありません、お父様。わたしが包み隠さず言動出来たならば、です」
「…」
「薫さん、聞いてっ」
「…弘美さん、どうし、て」
「ふふふっ、わたし、本当はあなたの事好きでもなんでもないのよ。あなたに声を掛けたのはお父様のご命令だったのよ」
「…っえっ？」

薫は自分の耳を疑った。

（好きでもなんでもない）

「親父さんの命令って、ど、どういう事？」
薫は狼狽えながらも、必死に質問を返した。

弘美は答えてはくれなかった。恍惚の表情で、ただ父親の腕の中に抱かれていたのだった。