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サバト(② 恋心)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:サバト(② 恋心)
投稿者:
薫と弘美はご近所の幼馴染だ。幼稚園、小学校時代は兄妹のように良く遊んだが、中学校の入学を境に、どちらからともなく遊ぶ事はなくなった。思春期のせいだろう。

同じ公立の中学、高校時代に何度かクラスメイトにはなったが、それ以上の発展には至らなかった。

学生時代の弘美は長い黒髪を三つ編みで一束に纏め、校則指定のスカート丈に黒ストッキングの格好が常だった。日焼けを気にしているのか夏でも長袖ブラウスを常用していた。

化粧気もなく眼鏡を掛けた小柄な弘美を、薫は清楚と重ね合わせた。
中学以降の弘美は1人でいることが多かったように思う。少なくとも薫は弘美が友人と楽しそうに遊んでいるのを学校で見たことは無かった。

いじめを受けているような様子は無い。図書委員として図書室で1人佇んでいる姿を印象として記憶していた。薫はそんな弘美に恋心を抱き惹かれいった。

髪を染めたミニスカート姿の同級生が嫌いな訳ではなかったが、薫の好みではなかった。それは学生時代も今も変わってはいない。

社会人となった薫は弘美と駅前で偶然に再会した。まるで薫の理想とする清楚な女性を具現化したような、学生時代と変わらぬ姿のままだった。しかも弘美から声を掛けてくれ、丁寧にお茶に誘われた時は、驚きと動揺、そしてとても胸が高鳴った。

「清水さんに誘ってもらえるなて、凄く嬉しいですよ。ご近所だから、何度か見掛けたんだけど」
「…ふふ、お上手ね。ほら、わたしって今風なの苦手で怖いっていうか…あっ、神埼君が古臭いって事じゃ、ないよ…ゴメン、気に、した?」
「ううん、ちょっとだけ…ははははっ」
「…ゴメン、なさい」
「嘘、ゴメン嘘です。僕もだってチャラい格好とか苦手だし、あっ、それにずっと清水さんを清楚で可愛らしいなって思ってたんだよ」
「えっ…?わたしを、そういう風に思ってくれてた人が居たんだね」
「過去系だけじゃないよ。今だって…」
「…あり、がとう。わたしってバカよね。もっと素直になっていれば良かった。私も神埼君の事…さっき久しぶりに見掛けたから、声を掛けて、良かった」。

この会話は今でも薫の宝物だった。

それからは薫の退勤時刻から駅近くのカフェの閉店時間までデートを繰り返した。

弘美は常に時間に正確で、いつも同じテーブルで薫よりも先に来て待っていた。薫の好みである清楚で清純な服装を弘美は好んで着用した。

いつしか神埼君は薫さんに、清水さんは弘美さんに呼び方も自然に変化していった。

何度目かのデートの帰り道、弘美は静かに薫と初めて唇を重ねた。そのキスは唇が触れるか触れないか程度の清楚で初々しいものだった。

それは、24歳の薫が初めて経験したファーストキスだった。

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華奢な身体付きの薫はいわゆる草食系男子だ。異性に興味を持っても、自分から積極的に行動に出る事はなかった。

実在するタイプに弘美以外は存在せず、薫からすれば必然的な童貞だ。

自慰に耽る時は、いつも清楚系の動画を検索した。長い黒髪で恥じらう演技に欲情し、その姿を瞼に焼き付け、物思いにふけった。

あのファーストキス以降、薫は女優に弘美を重ねていくようになった。だが短時間で清楚が淫靡に変貌し、足を大きく広げる女優の演技に薫は我慢出来なかった。作品の設定上と理解していても許せなかった。

(弘美さんはこんな売女じゃない。それに感じるには、もっと時間や経験が必要なハズだ)

薫は女優に弘美を重ねるのではなく、自分が弘美化する妄想に悦びを覚えていった。

気が付けば、薫の自慰中に発する言葉は弘美の言葉となり、初夜に異物を受け入れる時などを想像するようになっていた。

「わたし初めてなの…でも薫さんのが欲しいの」
薫は慎ましく独り言を呟き、ゆっくりとアナルに指を滑り込ませた。

「うれしい、薫さんと繋がってるわ。幸せよ、わたし。 よく分からないから、教えて下さい。薫さん、これは気持ちいいです….か?」
いつしか薫の自慰行為は前立腺刺激が中心となっていた。そして自分の指をねっとりと舐め、フェラチオで薫に気持ち良くなって貰えたと酔いしれた。

薫にはそれが普通ではないと分かっていた。だが止める事は出来なかった。

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門限のある弘美を家まで安全に送り届けるのが、薫のデート最後の役割だ。ある日、いつもの様にカフェから送っている途中で、珍しく弘美は公園で休憩したいと言った。

「弘美さん?どうしたの?」
「…」
弘美は何も答えなかった。

「弘美さん?」
「…このまま、時間、止まってくれたら、いいな」
消えてしまいそうなか細い声で、やっと弘美は話し始めた。

「わ、私、薫さんが…好き」
弘美は涙で瞳を潤ませて静かに告げた。

それは恋愛感情の始め軽い"好き"とは違った。弘美の表情が童貞の薫でも分かる程に物語っていた。

何より薫が自慰行為の中で、何度も思い描き、妄想した光景だった。時間を止めたい願望や瞳を潤しての告白、お気に入り動画のワンシーンと完全に一致していた。

「弘美さん、僕と結婚して下さいませんか?」
「えっ…で、でも…わたし」
意を決して薫は心からの言葉を彼女に告げた。気が付けば、自然に結婚を申し込んでいた。

「貴女の事がずっと前から、小さい時から好きでした。幼馴染の同級生だったけど、やっと、これが僕の素直な気持ちです」
「いいの…わたしで?薫さんがまだ知らない事….あるのよ?」
「いいんだ!僕だってまだ伝えきれてない事だってある。全てを受け入れるから、だから一緒になって、共有、して下さい」
「…うん」。

弘美は涙を浮かべながら頷き、薫は門限を過ぎても語り続けた。
その中には童貞で貞操を初夜まで保つ約束も含まれた。弘美も頬を染めながら未経験を告げ、結果的に童貞と処女を誓い合う仲となった。

送り届けてくれたお礼に、いつも弘美は家路に就く薫を見送った。ただ、この日は暗がり中に消える薫の後ろ姿に、醜悪で妖美な笑みを向けた弘美であった。

約1年前の出来事だった。
2014/06/03 22:21:54(x2Qp4xCO)
2
投稿者: まと

14/06/28 20:53 (eXSWPTtT)
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