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1:掛け違いのボタン
投稿者:
りお
りおといいます。
24になりました。 152㎝で46㎏しかない幼児体型が少しコンプレックスなのです。 胸もお尻もおこちゃま。 正直、子供用下着がピッタリとフィットしてしまったり。 だからかも? 私に声を掛けてくる男性はみんな、もんのすごーく歳上で… いけない妄想で爆発しちゃってそーな、おじさまバッカリなのです。 高校生くらいの時は、イケメンの彼氏とラブラブHを夢みて…なんて事もあったのに… 今では、絶対に若い子からなんか相手にされず、毎日自分で処理してるような…妄想と現実を混同しちゃってそーな中年のおじさまじゃないと… ダメなのかも。 こんな事かいてる癖に、いざ男性を前にするとお喋りもろくに出来なくなってガチガチなのです。 私も頭の中ですんごい妄想しちゃってるせいなのか、それが余計に身体を緊張させちゃって。 この前も、会社の新年会の後、終電を逃してしまって駅から引き返したところ。「終電だったでしょ?のれなかったかな?」 40代も半ばくらいでしょうか。 少し小太りで少しおでこが後退をはじめてるオジサマに声をかけられました。 私は、こういう時ってどうしてもダメなんです。 上手く言葉がでないというか… 上手く喋ろうとすれば、するほどドギマギ。 「あ…は、はい…」 そして余計な妄想が膨らむのです。 オジサマが、ニコッと愛嬌よく 「寒いでしょ?どうするの?って、俺も君と同じでね(笑)さぁーて、どうしたもんかぁ~」 とても、こんな高度な問い掛けに返答もできないまま、ドギマギ。 かまわずにオジサマは 「君、まだ若いんでしょ?学生さん?御両親、心配して迎えに来てはくれないの?」 答えが見つかり 「あ、あのぉー社会人で…す…」 「えっ!?」 そう言うとオジサマは、ジッと私に顔を近付けてきて、じぃー… 「うっそ!! いやぁ~うそうそ(笑)君ね、おじさんだと思って嘘ついちゃいけないよ?悪い大人になっちゃうよ。わっはっはっ」 ゙どーしよーっ!!゙ 私は困りはてました。 「あの…ほんとに24…です…」 笑っていたオジサマがちょっと真面目な顔で 「えっ!?…そっか…こりゃ、すまなかったね…ごめんね」 「いえ…」と答えたのが、私の精一杯でした。 「で、お嬢さんはどうするの?御両親とか、お友達とか、彼氏とかで迎えに来てくれる人は?いないの?」 「は、はい…」 暫く、だれも居なくなった片田舎の駅前にオジサマと私が二人でポツン。 目の前に白くて柔らかそうな真っ白な綿のような… 私が「あ…」って空を見上げようとしたら、オジサマも「あらら…道理で冷える訳だ。降ってきちゃったね。」 そう言うとオジサマは何やら自分のカバンをゴソゴソ。 「ね?君?なんとか帰る方法は?ないなら、おじさんさぁ、ほら、そこのホテル入るけど君も、どう?別室とってあげるから。」 … …… ……… 「ほら、ほら、帰る方法ないなら、ここにずっと居るわけにいかないでしょ。」そう言うとオジサマは、私の腕を引き摺って駅前のビジネスホテルに。 フロントで。 「あ。いえ。彼女は別室で。」 オジサマがお金を払ってくれて鍵を二つ手に、此方へ。 「じゃ、君は此方の広い部屋とこじんまりの部屋と、どっちがいいかな?ちなみに広い部屋は、ベットじゃないんだってさ(笑)」 「じ、じゃ…こじんまりで。あ、あのぉ…すみませんでした。お礼できるものありませんのに…あまえてしまって」 勇気を振り絞って、言うことはキチンと言わなくてはなりません。 目眩がしそうなほど、振り絞った勇気かもしれません。 「君、お喋り苦手なんだね?いいんだよ。俺もたまたま、今日はお金あったからさ。まぁ、気にしないで。さ、部屋に着いたよ。ゆっくり、おやすみなさい。じゃ」 そう言うとオジサマは、私に鍵を渡して二つ隣の部屋に消えていきました。 ゙どーしよーっ!!゙ ゙どーしよーっ!!゙ ちょっと、これは、申し訳なさすぎなのです。 頭の片隅では、あの優しいオジサマが 「お礼は、君のその、幼児体型で我満してやる。だから、今夜はおじさんの言う通りにするんだ。いいな!!」って…。 そんな事になってたり。 私も部屋に入り、バスタブにお湯をはり、テレビをつけ、コートをハンガーにかけてソファーに腰を降ろすと コンコン♪ 「あ、ちょっといいかい?」 !? オジサマの声。 ゙あぁ…やっぱり、身体で払えって事かぁ゙ 直感。 「は、はい…いま開けます…」 ガチャ。 「すまないね。お腹すいてない?よかったら?下の食堂だけど、どう?どうせなら、独りより二人のほうがね。おいしいでしょ?」 お断りしようと決断した時でした。 お腹のあたりから゙ぐぅ~ゥッ゙ オジサマは 「あっはっは!!話しは決まりだね(笑)さっ、好きなもの食べていいから、いこう!!」 「あ…でも、何もお返しできま…あっ!!」 そう私が言うのも判りきっています。 オジサマは、私の言葉も待たずにまたも腕をグィッ!!「いいって、いいって、さぁ!!さっ!!」 そんなオジサマの横顔に少年の面影をチラッと見ました。 私は親子丼。 オジサマは、焼き魚定食と冷奴。 白菜とおとうふ、わかめにナメコの具沢山のお味噌汁が、とても美味しかった。少し甘めで、玉子がトロトロで大振りな鶏肉の親子丼も玉葱の甘さと相まって、私も間食。 オジサマも「お!?美味しいよね♪」 って間食。 食後の緑茶を二人ですすりながら 「そういえばさ、名乗ってなかったね…俺は宮崎夏生、こうみえて、まだ37だ(笑)君は?…あ、無理に、じゃないから」 「あ…私、滝沢りおです…24になりました。」 「へぇ~りおちゃんかぁ。素敵な名前だね。こうして見るとテレビに出ても見栄えしそうな可愛らしいお嬢さんだね。…あっ!!ごめん!!変な意味じゃないからね」 「あ…いえ。」 二人の湯飲み茶碗は、すっかり空になり。 「じゃ、りおちゃん。そろそろ休もうか。」 「あ…はい。あの…本当にお食事まで御馳走して頂いて、その…なんとお礼もうしあげたらいいのか…ありがとうございます」 頭を下げた。 「ちょっ!やめてよ~!誘ったのはオジサンなんだからさぁ…。ほんとに。ね?だから、頭あげてよ」 世の中、捨てたモノじゃありません。 どうしてもお礼をしなくては、なりません。 しかし、答えはみつからないのですが。 そんな私の思案を余所にオジサマは 「さっ、部屋にもどろっ」そう言って歩きはじめてました。 どうしようか?と悩んでいる内に部屋の前。 少し薄暗い安いビジネスホテルの妙に細長い廊下。 相変わらず愛嬌のある笑顔でオジサマは「じゃ、おやすみ」と部屋に消えていきました。 で、私。 どうしたらいいか、わからなくて。 暫く、部屋の前で思案してました。 コンコン。 オジサマの部屋のドア。 ドギマギしながら、ノックする私。 私の部屋から、僅か、二つ隣なのに、長い道のり。 中から「はぁーい」 ガチャ。 「あれ!?りおちゃんかぁ。誰かと思ったよ。どうしたの?」 「あの…後日、改めてお礼に伺いたいので…その…差し支えなければ、ご連絡先を頂ければとおもいまして。すみません。」 以外とスラッと言えた自分に少し驚きながらもメモ帳とペンを差し出した。 「困ったなぁ…ほんとにそんなつもりじゃなかったのに…。どうしても?」 「は、はい…すみません…。」 「まいったなぁ…。高いよ。と、言ってもかい?」 「はい…。」 「あはっはっ!!以外と頑固なんだぁ」 「…すみません…」 暫く、オジサマは下を向いて考えてから 「じゃ、りおちゃんの身体で、お礼してもらおうか?今すぐ」 ゙やっぱり、こう言うときの女が男性にするお礼ってこれしかない゙ そうも薄々ながら、わかっていて。 「…は、はい…」 ! 「い、いや、嘘嘘嘘だって!!そう言えば、りおちゃん引き下がると思って、言っただけだか…えっ!?い、今、『はい』って言った!?えっ!?えっ!?ちょ、ちょっ、ちょっと中、中、入って!! 腕をグィッ!! バタン!! ガチャ。 オジサマの部屋に引きずりこまれ。 「あ、あのさぁ…りおちゃん?冗談だから、ごめん。本当に気にしないで。」 これは、これで。 ちょっぴり、惨めなのです。 断りきれずに付いてきてオジサマに甘えてしまった私なのです。 やさしくして貰った、お礼にと咄嗟に決断したのです。 ちょっぴりコンプレックスな幼児体型なのです。 「わ、私…。子供みたいで魅力ないから…」 なぜ? この様な言葉が私の口から洩れたのでしょう? 自分でも、わかりません。 「い、いや、そうじゃなくてだね…えっとぉ~その…なんだ…アレ!!アレだよっ!!そう言うのは、ほら、ね?好きな人とする事で…それにホラ、俺はオジサンだし…あはは…。って…本気なの?」 もう、声にもならず コクンと頷いた。 どんなイケメンより、私には、素敵。 オジサマは、ゆっくり、私の手を握って 「りおちゃん…こんな、可愛らしいお嬢さんと…一つになれるんなら、オジサン、幸せだよ…」 そう言って私を抱き寄せた。 抱き寄せる為に回したオジサンの腕が肩に触れただけで私、ビクンッ それだけで、オジサマ 「ハァ…ハァ…」 抱き寄せられてオジサマの胸に顔を埋める私。 オジサマの心臓のドキドキがすごく聞こえる。 「りおちゃん…顔…見たい。顔あげて?」 ゆっくり、顔をあげる。 オジサマが私を抱き締める両腕に力がこもる。 ギュッ!! そのまま、オジサマは、唇を重ね、怒濤のように私の口に舌を侵入させてきた。私の身体は、その度に音がしそうな程ガクンガクンしてます。 「だ、だめだっ!!が、がまんできないっ!!りおちゃんっりおちゃんっ!!」 オジサマにベットに押し倒され、焦れる事のないままブラウスもインナーも、その中のブラさえも鬱陶しそうに私の有るような無いような胸を両手で探り当てて、せっかちに。 だけども、柔らかく、手のひらに収めると熱いキス。 私もオジサマの首に腕を回して、私の舌とオジサマの絡める舌の動きに応えるとオジサマ。 「本当にりおちゃん、かわいいんだ!!どうしようもなくなっちゃったよ!このまま、ね?」 「うん…。オジサマ?」 「ん?なんだい?」 「ありがとう」 ここで、やっと私にも笑顔がでた。 正直、私は、お喋りするより、触れあっている方が落ち着くのです。 「おや?そう言えば、りおちゃんの笑顔、初めてみたよ?これで、彼氏いないなんて…。オジサン、りおちゃんとの今の時間、止めておきたいよ」 こんな臭い言葉も、今は、とっても素敵。 「あの…」 「なんだい?りおちゃん?」「オジサマの好きに…しても…」 「いいの?」 コクン。 時間も忘れて、オジサマが果てた時には、もう朝で。 私はすっかり、徹夜でオジサマと重なりあってました。 「りおちゃん?その…良かったら、また会えない?と言うか、昨日あったばかりでこんな事いって失礼かもしれないけど…、オジサンじゃダメかなぁ?彼氏に…」 「…私でも、いいのです?」「そんな!私でもなんて…その、ものすごく、りおちゃんが可愛くてたまらないんだ。」 なかなか、こんな事をストレートに言って貰えた事なんてありません。 勿論 「お喋りも下手だし、幼児体型ですが…よろしくお願いいたします」 しかし、この後。 まさか、あんな事になっていくなんて、この時は、思いもよりませんでした。 つづく。
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2014/02/25 13:41:43(lVT/CfmA)
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