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その1
殺されるよりはマシだ。いつもそう思っていた。 そう思って、只ひたすら痛みと屈辱に耐える以外に幼い私に術はなかった。 母は決して私の事を助けてはくれない。 私は、自分の機嫌次第で私に折檻を繰り返す父の事を嫌悪していた。 そんな父の顔色を伺いながら怯えるように生きている母を軽蔑していた。 私は物心ついた時から父に折檻を受けていた。今の時代なら、虐待と呼ばれるものだ。 小学校の低学年の頃までは、父が私のお尻を平手で打ち付けながら繰り返し言う「これは躾だ。お前が悪い子だからだ。」という言葉を信じていた。 友達も家で親に同じ事をされているものだと思っていた。されていないとしたら、その子は私と違って良い子だからだ。そう思っていた。 その認識が誤りだったと気が付いたのは11歳の時だった。 その晩、私は友達のお母さんから、良かったら晩ごはんを食べていかない?と勧められた。台所から立ち上るハンバーグの焼ける香りが充満する中、私は喜びいさんで、その申し出を快諾した。 我が家の食卓にハンバーグやスパゲティーなどの子供が喜ぶようなメニューが出る事は決して無い。 父が完全なる和食派だからだ。 私はすぐに自宅に電話を入れ、友達の家で晩ごはんをごちそうになる旨を告げた。 母から了解をもらい、晩ごはんをご馳走になり、食後に少しゲームをして自宅に戻ったのは9時前の事だった。 玄関を開けるとそこに父の国雄が真っ赤な顔で仁王立ちをしていた。 「どこに行っていた?」 父の吐く息からはアルコールの匂いがした。 「えっ。あの。。明日香ちゃんのママが晩ごはん食べていってって。。。」 父の目は恐ろしく鋭く光っていた。また、お仕置きをされるんだ。その顔を見て、覚悟をする以外になかった。 父が私の尻を叩くのに理由など無いのだ。 「なぜ私に連絡をしない?」 「えっ。お母さんに電話したよ。。」 「そんな事は聞いてない。私に連絡をしたかと聞いているんだ。」 もうダメだ。何を言ってもこの人には通用しない。いつもの事だ。 「ごめんなさい。お父さんに連絡してません。」 私はこの後に自分の身に起きる事を想像し、震える自分の身体を強張らせながら、立ち尽くした。 父は私の頬を平手打ちすると、胸ぐらを掴み、私を床に引きずり倒した。 「ごめんなさい!ごめんなさい!」 私の涙ながらの訴えも父の耳には届かない。 私はスカートを捲りあげられると、パンティーを下ろされた。 「愛理。脚を広げて、壁に手をつけ。ケツをもっと突き出すんだ。たっぷり、お仕置きをしてやる。」 父の平手が私のお尻を激しく打ち付ける度に私は声をあげた。 「いやっ!ごめんなさい。あっ!んっ!もうしません。もうしないから。」 「声を出すな!はしたないぞ!今度声をあげたら10発追加だ!」 「んっ!んんっ!あっ!」 私は痛みに耐えながら、歯を食いしばり、涙を流した。 あまりの痛みに、私は助けてくれるはずの無い母を求め、目で母を探した。 母はリビングの方から、事の顛末を怯えた顔で見守っていた。 だが、私と目が合うと母はすぐに目を逸らし、そそくさとキッチンに逃げ込み、何も聞こえないかのように洗い物を始めた。 だがこの後、絶望の中、痛みに耐える私にさらなる絶望が待っていた。 見てはいけないものを見てしまった。知ってはいけない事を知ってしまった。 幼い私にもそれは絶対あってはいけない事である事が想像できた。 父は私の尻を打ち付けながら、股間を膨らませていた。実の娘の尻を叩きながら性的興奮を得ていた。 それを見た瞬間、私は尻の痛みを忘れるかわりに、一生私の人生には光が差さないかもしれないと思う程の深い絶望の闇に叩き落とされた。 今思えば、この日が父と私の忌まわしい人生の始まりの1日だったのかもしれない。
2014/01/09 16:18:20(K.V71MGv)
投稿者:
あき
とても興奮しました!と思ったら紺色さんの作品だったんですね納得です。続き期待しています
14/01/09 20:55
(e3PgU.At)
投稿者:
紺色
◆fHUDY9dFJs
その2
その一件以来、私は二度と、父にお尻を叩かれたくない一心で、今まで以上に努めて良い子に振る舞った。 勉強も頑張り、成績は学年でトップになった。学校が終わると一目散に家に帰り、母の手伝いをした。 この国雄対策は兄を見てマネたものだった。 5つ上の兄も数年前までは、事あるごとに父から暴力を振るわれていたが、中学でトップの成績を取り、有名進学校に入学した頃には 父は兄に暴力を振るう事をやめた。 父に弱みを見せてはならない。完璧な娘になるしかない。それが私に出来る唯一の抵抗だった。 その甲斐あって、父から虐待を受ける回数は以前よりは減ったものの、それでも、父の機嫌次第では、難癖をつけられて叩かれる事があった。 「なんだそのはしの持ち方は。」「なんだその顔は?もっと美味そうに食えないのか?」 「風呂を使ったなら、すぐに掃除をしろ。だらしない。」 そんな事で私は頬を張られ、尻を叩かれた。 我が家では父が不意に発した言葉は、そのまま次の日から我が家のルールになる。 「なぜ、俺が帰って来る時間が分かっているのに、風呂を沸かしておかないんだ。」 そう罵られた母は次の日から、毎日父の帰宅に合わせて風呂を沸かすようになった。 その他にも、父より先におかずに手をつけてはいけない。父より先にお風呂に入ってはいけない。 朝のお風呂の使用は禁止。テレビのリモコンを触っていいのは父だけ。 子供たちは21時に消灯。勉強で夜更かしをしたい場合は父に許可を取る。 これらの「国雄ルール」は父がルール化しろと言ったわけではなく、過去に父の機嫌を損ねた事柄を二度繰り返すまいとする、家族の努力が作ったものだった。 まさに高柳家は国雄の王国そのものだった。 そんな暮らしが続く中、私が小学校の卒業を間近に控えた頃、新たな「国雄ルール」が出来た。 きっかけは私の油断が招いたものだった。 当時バトミントン部に所属していた私は、その日練習から帰宅すると、どうしてもお風呂に入りたくなった。 疲れと汗を今すぐ洗い流したい。思春期の女の子には、それは切実な願いだった。 時刻はまだ、夕方の4時半で父が帰って来るまでは時間がある。母も兄もまだ帰宅していない。 私は「国雄ルール」を破り、父より先にお風呂に入ることにした。 私はお風呂から上がると、すぐにお湯を入れなおし、掃除をし、水滴も残さず拭き取った。 これでバレないだろうと思った。かりにバレても掃除もしっかりしてある。お仕置きをされる事はないだろうと思った。 だが、その考えが甘かった事をすぐに身を持って知る事になった。 午後6時半。公務員をしている父はいつもこの時間に帰宅する。 帰宅した父を母が出迎える。父はカバンを母に渡すと、すぐに風呂に直行する。帰宅してすぐにお風呂に入るのが父の日課になっていた。 父は母を風呂場に呼びつけ、母に服を脱がさせてもらい、風呂に入る。 大丈夫。バレたりしない。自分にそう言い聞かせた時だった。 湯船に浸かった音とほぼ、同時に父が怒鳴り声をあげた。 「お前ら、ちょっと来い!」 母と私は急いで風呂場に向かった。兄はまだ帰宅していなかった。 「風呂を使ったな?愛理、お前か?」 なぜバレたのだろう。。一瞬にして恐怖が全身を包んだ。 「うん。。部活で汗いっぱいかいて汚かったから。。」 私は震える声で、出来るかぎりの弁明をするしかなかった。私は悪い事はしていない。お願い許して。心の中で神様に祈った。 「そうか。俺より先に風呂に入るなんて随分と偉くなったじゃないか。なあ、愛理。 成績がトップになると、そこまで偉くなれちまうのか。いや。大したもんだ。」 父は湯船の中でふんぞり返りながら、震える私を見つめ、下卑た笑みを浮かべている。 「佐和子、お前はもう行っていい。早く、晩飯を作ってくれ。」 父は母を追い払い湯船からあがり、全裸のまま私に向かって来ると、私に服を脱ぐように命じた。 「えっ?」 「掃除をしろと言ってるんだ。一から風呂掃除をやり直せ。」 殴られると思っていた私はその言葉を聞いて意外に思った。 しかし、すぐに別の恐怖が頭をよぎった。父の股間の膨らみを見た時の事が頭をよぎる。 父の前に全裸を晒すのはイヤだった。怖かった。だが、逆らう事など出来るはずもない。 私はおずおずと服を脱ぐと風呂の掃除を始めた。父は湯船に戻り、そんな私を観察して満足そうな表情を浮かべている。 私は一通り掃除を済ませると湯船の中の父に声をかけた。 「お父さん、お掃除終わりました。」 恐る恐る父の顔を覗くと父は意外にも上機嫌だった。 「おう!丁寧に掃除したな。ご苦労さん。」 父はそう言うとおもむろに湯船から立ち上がった。 すると、床にしゃがみ込んでいた私の目の前に、見てはいけない、股間の膨らみの正体が現れた。 男性のおちんちんを見るのは初めてではなかったが、私が見た事があるそれは、男性の股間にぶら下がっている柔らかそうな物というイメージだった。 だが今、眼前に晒されている父のモノはソレとはあまりにも異なる形状と性質をしている。ぶら下げっているはずのモノは天井を向き、ピクピクと生き物のように蠢いている。 柔らかさはどこに消えてしまったのか、父のソレは腕の筋肉やふくらはぎのように筋張っていて硬そうだった。 私が驚きのあまり、ソレをまじまじと見つめていると、その生き物はさらにビクンビクンと脈を打ちながら動きはじめた。 「愛理、俺の身体も洗ってくれ。」 「う、うん。」 私はスポンジに石鹸を擦りつけて泡立て始めた。 「愛理。スポンジなんて使うな。お前の手で洗うんだ。」 「うん。」 私は両手で、父の身体に石鹸を塗っていく。背中、腕、胸、首、お腹、 ゆっくり両手で優しく擦っていく。 父の身体は恐ろしいほどに鍛えられている。背中は背筋で盛り上がり、腕は太く、腹筋は見事に6つに割れていた。 役所勤めの公務員にこんな筋肉が必要なはずはない。 父はナルシストだった。美しい自分を何よりも愛している人なのだ。顔立ちも整っていて、身長も178cmある。短く刈られた髪型は清潔感があり、 友達のお母さんに、愛理ちゃんのお父さん素敵ね。と何度も言われた事がある。 「愛理。お前は俺の自慢の娘だ。勉強は出来るし、良い子だし、何よりお前はお母さんに似て美しい。」 私は、親が12歳の子に向かって、「美しい」という言葉を使うのは普通の事ではない気がして、恐ろしかった。 「愛理。下半身もお前のそのカワイイ両手でキレイにするんだ。」 私は、ひざまずき、上半身と同じように父のお尻や脚に石鹸を塗っていった。 私が父に触れる度に股間の生き物はビクンと跳ね上がる。 父は途端に荒い息使いになっていった。 「愛理。男はどこからオシッコが出るか分かるか?」 「う、うん。」 「よし。オシッコが出るところは一番汚い場所だ。丁寧に洗うんだ。」 「うん。」 私は泡だらけの両手で蠢く棒をそっと握り、擦った。 父の息使いはさらに荒くなり、時より声を上げた。 「そうだ。。愛理。。もっと、丁寧に洗え。うっ!はあぁ。。いいぞ。愛理。上手だ。。」 その日から、「父のお背中流しは愛理の仕事。」という「国雄ルール」が新たに我が家に加わった。
14/01/10 12:51
(ZNDRnXSo)
その3
それ以来、私は少なくても週に一回はお風呂場から父に呼びつけられ、お背中流しをするようになった。 父の待ち構えるお風呂場に全裸になり入って行く。 父の上半身から足の裏まで、私の両手のみで洗い上げていく。 最後に父のおちんちんを30分近い時間をかけて丁寧に洗いあげていき、父が唸り声を上げて、おちんちんからネバネバした物を出すと、私は解放される。 計50分くらいのこの作業が私が強要されているお背中流しの全貌だった。 お風呂場で行われているこれらの内容は父と私しか知らない。 友達はおろか、母や兄にも言ってはいけない気がして、誰にも助けを求める事すら出来なかった。 いや、違う。本当は母も兄もお風呂場で行われている事が只のお背中流しではない事に感づいていたはずだ。 それなのに、母と兄は私を見殺しにしているのだ。 父は私がお背中流しをするようになってからというもの、家族に暴力を振るう回数が目に見えて激減した。 以前はいつ沸騰するか分からない湯沸かし器のようだった父が、最近は笑顔を見せたり、冗談を言うほど、上機嫌な日が続いていた。 だが、高柳家がまともな家になったわけではない。 今までは父の理不尽な暴力を家族3人で分散して受けていた。 それが、今では私1人が父の暴力の犠牲になっているにすぎない。 私は母と兄に生贄として差し出されたのだ。 母と兄は私を犠牲にする代わりに自分たちの安息を手に入れていた。 高柳家の束の間の安息の日々は全て私の小さな身体の犠牲のうえに成り立っているのだ。 母と兄が憎かった。 そんな日々を2年間過ごし、私は中学の2年生になった。 半年前に初潮を迎えた私のカラダはみるみるオンナのカラダになっていった。 胸は大きくなり、お腹の贅肉は取れ、お尻は大きく張出し、見事にオンナらしい曲線を描いていた。 友達より成長が早く、早熟だった私は、友達からそのスタイルを羨ましがられたり、胸の大きさをからかわれたりするようになった。 男子にもモテるようになった。告白をされるのは毎日の事で、勉強もスポーツもできた私は学校の男子が勝手に作った、女子人気ランキングの1位に選ばれるほどだった。 学校は楽しかった。家では奴隷のように父の顔色を伺い怯えて暮らすだけの私が、学校の門をくぐった途端にお姫様のように扱われたから。 だが私は、そんな自分のカラダの成長と心の成長に戸惑いもした。 父の前で裸になる事が今まで以上に恥ずかしくなってしまったのだ。 オンナになった身体を父に見られる事は耐えがたかったし、この頃にはお背中流しの本質も、毎回父がはき出すネバネバした液体の正体もちゃんと理解できるようになっていた。 理解できるようになると、父がより一層恐ろしくなった。 父は実の娘である私をオンナとして見ている。 まだ、12歳だった私に自らの勃起した性器を握らせ、自慰行為を手伝わせた。 イカれている。そう思った。 そして、2年以上、父の性器を握り、父のオナニーを手伝っている私もまともではない。そう思った。 そんな私の悪い予感通りにこの頃から父の行為はさらにエスカレートするようになっていった。
14/01/10 23:21
(q52QTAPQ)
あきさん
いつもありがとうございます^ ^ こちらとあちら、並行して書いていきたいと思います。
14/01/11 12:05
(EpDXua77)
投稿者:
紺色
◆fHUDY9dFJs
その4
いつもと変わらないはずの週末の朝食の席。 国雄、母、兄、そして私の4人が集まる席で、国雄は珍しく上機嫌だった。 「佐和子。実はな。お前にプレゼントがあるんだ。」 皆が国雄の言葉に我が耳を疑った。 父が母にプレゼント?奴隷か家来か家政婦か程度にしか思っていないはずの母にプレゼントなどありえない。 「同僚にな、熱海の宿泊券をもらったんだ。まあ2枚だけなんだがな。」 父が母を旅行に誘うなんてますます耳を疑いたくなる。当の本人である母もどういう顔をして良いのか分からず、 只、顔を引きつらせるばかりだ。 「どうだ?佐和子。正雄を連れて2人で骨休めでもして来い。」 今度は私が顔を引きつらせる番だった。 母と兄で旅行に行って来い?私は?考えるまでもない。私は国雄しかいないこの家に残される。 でもなぜ?なぜ母と兄に旅行をプレゼントする?国雄の真意を私はまだ計り兼ねていた。 「佐和子はいつも家事をがんばってくれてるからな。荷物なんかは全部正雄に持たせてお姫様気分で旅行して来い。 正雄、お前も高柳家の男なんだ。道中はしっかり頼むぞ。」 「あっ、ありがとうございます。それで、それはいつの事でしょうか。」 母が恐る恐る聞く。 「今日だ。」 「はい?」 「だから今日だと言っている。土日の2日間ゆっくりして来い。」 「わ、分かりました。ありがとうございます。」 「うむ。そうと決まればすぐ準備をして出発しなさい。」 その国雄の言葉を合図に母と兄は跳ね上がるように立ち上がると、まるで夜逃げのような勢いで準備を始めた。 母と兄がチラチラと私を盗み見ている。それで、わたしもようやく全てを理解した。 私はまた犠牲にされるのだ。生贄にされる。母と兄はこの後私がどういう目にあるのか想像して哀れんでいるのだ。 また、この2人は私を犠牲にして、助けようとはしてくれない。 早く逃げようとそそくさと、身支度をするその姿はもはや、母でもなければ、兄でもない。私の目の前には絶望が広がっていた。 「それでは、国雄さん。2日間お休みを頂きます。」 玄関でボストンバックを抱え深々と国雄に頭を下げると母と兄は私の方を一度も見る事無く、声を掛ける事もなく、足早に出て行った。 私はどうなるのだろう。私に出来る事は一つだけ。いつも以上に細心の注意を払い、父を怒らせない事。つけ入る隙を与えない事。それだけだ。 「愛理。私達もたまには出かけるとしようか。父と娘でデートというのもたまには良いだろう。 すぐ出かけるから支度をしなさい。」 「は、はい。でも、あの。どこへ?」 「それはこれからお父さんが考える。そうだ。愛理、今日は出来るだけ大人っぽい恰好をしなさい。 メークもお母さんのを使って構わないから。」 「えっ?あの。。」 「なんだ?何か文句でもあるのか?」 「いえ。すぐに支度をします。」 私は着替え、母の化粧品を借り、メークをし、母のアイロンを借り、髪に緩やかなウェーブを施した。 「あの。。準備出来ました。」 国雄は私を舐めるように見ると下卑た笑みを浮かべた。 「よし。行くぞ。」
15/07/15 02:26
(iW8hDHu9)
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