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1:エンドレスデザイアー
投稿者:
黎
◆5eMN8sHsbY
ACT1 マンション
玄関のチャイムが鳴ったのは約束の時間から10分遅れでした。 「こんばんは。お待ちしておりました」 男はおずおずと玄関のドアを開けて入ってきた女ににこやかに笑いかけま す。 「はじめまして。麻世です」 男の視線は麻世と名乗った、やや細身で中背の女の顔、胸元、脚へと注がれ ました。 薄手のハーフコートの上からでもプロポーションの良さが一目でわかりま す。 「まあ緊張なさらずに。どうぞお入りください」 案内されるままに麻世は玄関からリビングへと歩みました。 「どうぞお座りください。あ、コートはそちらにお掛けください」 麻世はコートをハンガーに掛け、膝上のスカートの裾を押さえながら三人掛 けのソファの中央に座りました。 低いテーブルを挟んで一人掛けの椅子に男が座ります。 「私が雄二です。麻世さんが可愛らしい方で安心しましたよ。」 微笑みながら雄二の視線は麻世の膝から少し開いたブラウスの胸元へと移動 します。 服の上から視姦されている事を十分に意識しながら麻世は少し上目遣いに雄 二の顔を眺めました。 初対面の、その雄二と名乗る中年の男を麻世は好ましいと感じていました。 何度も交わしたメールの文面から想像していた通りの穏やかで優しそうな雰 囲気と少し悪戯っぽい目が緊張を少し和らげます。 不意に雄二が真顔で麻世に向き直りました。 「あの掲示板に書いた内容は本当に本心なのですね」 「あ、…はい」 「驚きました。あなたのような美しい方があのような欲望をお持ちとは」 麻世は自分の書き込みを思い出し、恥ずかしさに身を固くしました。 一週間前、麻世はとある掲示板に書き込みました。内容は… 【あたし、無理矢理されたいんです。ただ、レイプとかではなくて沢山の男 性に見られて、そして囲まれて欲望のままに入れられたり、舐めさせられた り・・・どなたか私の願望を叶えてください】 すぐにレスを返した男が今目の前にいる雄二でした。 そして雄二は何度かのメールのやり取りの後、実際に顔を合わせて話そうと 麻世を呼び出し、今日の対面となったのです。 ここは築間もないマンションの一室。 雄二は小さいながらも会社を経営し、このマンションはその会社の事務所兼 仮住宅として機能していました。 部屋には木製とスチールの机が二つ並び、間接照明が部屋全体を明るく照ら しています。 そしてシンプルな調度品が品良く置かれたこの部屋は、どこか無機質で寂し げな雰囲気が漂っていました。 「あ、失礼。コーヒーでよろしいですか」 麻世が頷くと雄二は立ち上がって部屋の奥へと姿を消しました。 麻世の欲望。それは誰にも、もちろん今付き合っている彼氏にも言えないも のでした。 どこにでもいるようなOLの麻世が今まで隠してきたその欲望は、自ら匿名の 掲示板に書く事によって初めて暴露されました。 彼とのセックスに不満があるわけではありません。 ただ、もっと性を貪りたい、自分の恥ずかしい姿を見ず知らずの人に見られ たい、そして複数の男に辱めて欲しいという願望を何となく掲示板に書いた だけでした。 しかし、今その願望を実現してくれるかも知れない男が目の前にいると思う と、麻世の体の芯がじわりと疼いてしまいます。 閉じた膝の奥が少し熱を帯びたように感じ、その痺れるような期待に麻世は 無意識に脚を組み、腿を少し露出させました。 「お待たせしました。砂糖とミルクはお入れになりますか」 「いいえ」 麻世は首を振り、置かれたばかりのコーヒーに手を伸ばしました。 雄二は麻世の脚に視線を落とします。 「綺麗な脚ですね」 「あ、…いえ」 「肌も綺麗なのですね」 服を透かして見るようなあからさまな雄二の視線に麻世は戸惑いを隠せませ ん。 雄二は顔を上げ、麻世の顔を正面から見つめました。 麻世は心も体も見透かされるような雄二の視線に思わず下を向きます。 「麻世さん、私があなたの願望を叶えて差し上げましょう」 マヨは心臓の鼓動が早まるのを感じていました。 世界でただ一人自分の欲望を知っている人。 「麻世さん、あなたはご自身の恥ずかしい姿を見て欲しいのですよね」 雄二は立ち上がり、デスクの引きを開けました。 振り返った雄二のその手には銀色に光る手錠が握られていました。 手錠を見て体を固くする麻世に雄二は笑いかけます。 「あ、ご心配なく。これは私をこうする為です」 雄二は自分の右手に手錠の片方をはめ、もう片方をデスクの脚に繋げまし た。 「手錠の鍵はここに置きます。麻世さん、これはあなたが持っていてくださ い」 麻世はおずおずとテーブルの上に手を伸ばし、鍵を握ります。 「さあ、これで私はあなたに何もできません」 雄二の笑顔を見ながら麻世は頷きました。 「では着ているものを脱ぎましょうか」 「えっ…」 「大丈夫、私はこの通り動けません」 「はい…」 「麻世さんを襲うことは出来ませんが、いやらしい姿は見て差し上げられま すよ」 「でも…」 「今すぐに帰る事も自由です。でも麻世さん、見て欲しいのではないのです か」 「…」 「さぁ、勇気を出して。そのブラウスから脱いでください」 口調は丁寧ですが、雄二の言葉には有無を言わさない迫力がありました。 …あ、見られちゃう。いやらしい目であたしの体を… 十数秒のためらいの後、麻世の指がブラウスのボタンに掛かりました。 ひとつ、ふたつとボタンが外され、白い胸元が徐々に露わになります。 そしてブラウスから袖を抜く時には麻世はすでに露出する快感に浸っていま した。 「スカートとストッキングも脱いでください」 言われるままにスカートとストッキングも脱ぎ、麻世は下着だけの姿になり ました。 恥ずかしさに体が火照り、顔が赤くなっているのが自分でもわかります。 「では下着も取りましょう」 雄二の言葉に従って麻世は無言でブラのフロントのホックを外しました。 形の良い乳房がプルンと震えます。 雄二の視線は露わになった胸を冷たく舐めるように這い、麻世は無意識に自 分の手で胸を覆います。 「手をどけて。私に見せてください」 「…あ …はい」 麻世が胸から手を外すと雄二はツンと上を向いた乳首を凝視します。 「今日会ったばかりの男に裸を見られているなんて、どんな気分なのです か?」 「はい…とても恥ずかしい…です」 「さあ、最後の一枚です。脱いでください」 「は…い」 男に見られながら自分から服を脱ぐことがこんなにも羞恥心を煽られると は…麻世は初めての体験に自分を見失いそうでした。 そして最後の体を覆っていた薄い布を脚から抜き取り、雄二に向かって正面 に裸体を晒し、俯きます。 「ああ、麻世さん、綺麗ですよ」 雄二は微笑んで一瞬優しい顔に戻ります。 しかしその次の瞬間にはまた冷ややかな表情でマヨの体を眺めていました。 雄二は麻世の下半身を凝視し、麻世はその部分を手で隠します。 「恥ずかしいのですか。顔が赤いですよ」 「はい…とても恥ずかしいです」 雄二は悪戯っぽく麻世を見て微笑みました。 「では麻世さん、後ろを向いてください」 「え…」 「もう一度言いますよ、後ろを向いてください」 「は…い」 麻世はゆっくりと後ろを向きました。 「ソファに手を付いて、こちらにお尻を突き出してください」 「あぁ…」 言われた通りに麻世は雄二の目の前にお尻を突き出しました。 麻世の鼓動がさらに早く、そして呼吸が荒くなります。 …いや…恥ずかしい… その部分はすでに愛液に濡れ、いやらしく光っていました。 …見られてる…あぁ、あたし… 麻世のアナルと膣口がヒクヒクといやらしく収縮します。 「いやらしい部分が丸見えになっていますよ」 雄二の言葉に麻世の腰が思わず動いてしまいます。 「では、自分の指で広げて見せてください。」 もう麻世は雄二の言葉に抗えません。 「はい、見て…あぁ…見てください…」 麻世は左手をソファに置いて体を支え、右手を自分の股間へと伸ばします。 そして人差し指と中指で自ら左右の陰唇を広げ、腰を震わせました。 「麻世さんは本当にいやらしい方ですね。もうこんなに濡らしてしまって」 「ああ、雄二さん…」 「奥のヒダまで見えていますよ」 麻世は雄二の言葉の一言一言が下半身に突き刺さるように感じました。 「自分で触ってごらんなさい」 「は…い」 麻世の指が割れ目に沿って動き、クチュクチャと音を立てます。 「ああっ、雄二さん、あたし…」 雄二に見られながら麻世は快感に溺れていきます。 やがて麻世は我慢できずに自分の指を割れ目に挿入しました。 「あはっ、ああ…」 そして自ら指を抜き挿しし始めます。 …やだ…あたし、見られてる…オナニーしちゃってる… 恥ずかしさと快感で頭の中は真っ白になりながら指はさらなる快感を求めて 自分の膣内をかき回し続けます。 「気持ちいいですか?麻世さん」 「…はい、気持ち…いい…です」 徐々に指の動きが早くなり、麻世のいやらしい喘ぎ声が部屋に響きます。 「いっちゃいます、…ああ、駄目です、いっちゃう…」 細い指が根元まで膣に埋まり、太腿の筋肉に力が入ってお尻が上下しまし た。 「こんなの嫌です…あ、あぁ…いっちゃ…ぅ」 雄二に見られながら麻世は腰を痙攣させ、背中を反らせた後ソファに崩れ落 ちました。 「麻世さん、大丈夫ですか?」 麻世はうつ伏せてソファに横たわっていました 快感の余波で麻世の下半身が数度ヒクリと動きます。 「雄二さん…あたし、もう…」 麻世は全裸のまま雄二に近付き、雄二の下半身に手を伸ばします。 そして股間をゆっくりと撫で、ペニスの形に固く膨らんだその部分をスラッ クスの上から握りました。 「雄二さんも…こんなになってる…」 麻世の手がベルトにかかった時、雄二はその手を片手で掴みます。 「麻世さん、もしその気があるなら少しドライブでもしませんか」 「え、ドライブ…ですか」 「はい、せっかくですから麻世さんのいやらしい姿を皆さんに見てもらいま しょう」 そう言うと雄二は片手で麻世の柔らかな乳房を掴み、尖った乳首を指で弄り ます。 「はあっ、あぁん」 麻世は思わずいやらしい声を出してしまいます。 「でもドライブの前に」 雄二は再び優しい表情に戻り、悪戯っぽく微笑みます。 「この手錠の鍵を取っていただけますか」 雄二はマンションのドアを開けました。 「さて、行きましょうか」 全裸に薄いハーフコートを一枚羽織っただけの麻世はマンションの玄関を出 た途端、寒さと心細さに足が竦みました。 …あたし、この下は裸… 着ていた服が入れられた紙袋を持ちながら麻世は雄二から少し遅れて駐車場 へと歩きます。 街灯の下で男とすれ違いました。 麻世の美しい顔とコートの下から見える生脚を見て男はすれ違った後振り返 り、麻世の後ろ姿を凝視しました。 背後に見知らぬ男の視線を感じて麻世の背中にゾクリと快感が走ります。 駐車場に着いた頃には。麻世の下半身はすでに愛液が滴りそうな位に濡れて いました。 「お乗りください」 雄二は黒のプジョーの助手席のドアを開けました。 麻世は不安と期待を胸に助手席に乗り込みます。 「さあ、楽しいドライブの時間です」 雄二はギアをドライブに入れ、そして二人を乗せたプジョー407クーペは白色 HIDのライトを照らし、ゆっくりと発進しました。 雄二の左手は麻世の脚を這い、コートの裾が捲くれて白い太腿が露わになり ます。 「そのコート、邪魔ですね。脱いでしまいましょうか」 麻世は絶望にも似た快感を覚えながらコートのベルトに手を掛けました。 ACT1 END
2007/07/09 13:47:49(7gXz/3I/)
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