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めくるめく官能世界に程遠く ビバ!ヘンタイカップル
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:めくるめく官能世界に程遠く ビバ!ヘンタイカップル
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
****************************************
無事進級、卒研も決まり、バイトといえば家庭教師くらいのもの、煩わしい就活とも無縁
の、ひとりのんびりアパートで過ごしていた春休み、隣りの美熟女さんが眼医者へ行くと
いうので、チャリを貸した。
 (年上の女にめっぽう弱いからな)
普段見慣れているパンツ姿から、サドル高さをあまり変えずに済むと踏み、大凡の見当は
つけていた。
 (ハイヒールを履かれたら、首が痛くなるだろう)
「こんなもんでどうでしょう」
「丁度いいみたい、ご迷惑をお掛けしてごめんなさいね」
「いえ、チャリンコも綺麗な人に利用してもらえるんです、喜んでますよ」
「ま、お上手ね、うふ、お世辞でも嬉しいわ、ありがとう、じゃあ、お借りするわね」
顔を斜めに傾げ、微笑みかける表情が、何とも優雅で素敵だ。
「お世辞じゃないです」と口にする間もなく、軽やかに左右に揺れる桃尻美人を見送った。
 (午前中のこ忙しいときに告白か、いい加減にしろよ)

****************************************
夕方、チャリを返しに来た。
どことなく虚ろな目、眼科に掛かると、女性は愁いを帯びた目になるのだろうか、などと
思ってみたり、街路の灯りの下、顔も心なしか火照っているようにも見えた。
「お返しに上がるのが遅くなってしまって、ごめんなさい、お買い物も済ませられて、と
ても助かりました、ありがとうございました、お夕食未だなんでしょ、もし、有り合わせ
でよかったら、お作りしますけど」
「今夜は先輩達を追い出す会が」
「追い出す会?へえ、そうなんですね」
「すいません」
 (せっかくの美熟女の誘いを断るなんて、なーにやってんだか)
姿が玄関の中に消え、チャリを見ると、サドルが幾らか湿ってヌメヌメしていた。
恐る恐るニオイを嗅いでみた。
暖かな温もりに仄かに香るいい匂い、これがあの人の匂い?
すぐに反応してしまい、その場で勃起。
体が急に熱くなり、前をバッグで隠し、部屋に戻るなり喉の渇きにコップ一杯水一気飲み。
 (匂いフェチ、変態!)

****************************************
隣りの美熟女さんがやって来た。
「昨日はお手間をお掛けてして、ごめんなさいね、追い出し会、どうでしたの、賑やかで
らしたでしょうね」
「賑やかを通り越して、もう、飲め飲めうるさくて」
「お酒お弱いの」
「ええ、すぐ瞼が重くなり、所構わず眠ってしまうんです」
「へえ、そうなんですね」
「介抱役が介抱されたんじゃ、シャレになりませんし」
「分かる分かる、そうですよね、安心したわ」
「えっ?」
「ううん、なんでもないの、お酒が過ぎると、後が大変ですものね」
「そうですね」
「あら、私、何でこんな話をしているのかしら、うふ、今日は冷えるわね、よかったら家
でお茶でもどうかしらと思って」
女性の家に招かれるのは初めて、それも美熟女の家、いいのかなと思いながらも、舞い上
がってしまい、二つ返事で「はい、すぐ伺います」
 (こら、「いいんですか」ぐらい訊け、この礼儀知らず)
安心した、って、どういう意味だろう。
 (女と付き合ったこともないのに、分かるわけないだろ、しかも相手はずっと年上だぞ、
考えたって無駄無駄)

****************************************
居間に通され、「コーヒーでいいのかしら」
トイレが近くなるので紅茶のほうが、とも言えず「はい、頂きます」
 (年上の女を前にすると、すぐこれだ、困ったもんだがや千駄ヶ谷)
話が進むうち、ご主人と別居中、お子さんもいない30代と分かり、内心、心の何処かが
急に軽くなった。
 (学生とアラサー、目指しても辿り着けない山がある、ってな)

「ガールフレンドさんいるんでしょ、かわいい方なんでしょうね」
「いえ、いませんよ」
「また、嘘おっしゃい」
「ほんとです、女性と面と向かって話をする機会もあまりなかったですし」
「へえ、そうなんですね、今どき珍しいわね」
「珍獣扱いですか」
「うふ、面白い人」
この人と話をしていると、心和むのは何故だろう
 (香しい匂いに惚れたな)

時が経つのを忘れ、いつの間にか、同じソファーで身を寄せ合って話を続けていた。
警戒心がまるでない、大丈夫なのかな、この人。
 (ひとの心配より自分の心配しろ、嫌われてなくてよかったな)
「ねえ、昨日、お返しした自転車に何かあって」「えっ?」
「ううん、たいしたことじゃないのよ、ほんとに、ただちょっと、家に入ってから何気
に外を見ていたのね」
「あ、あああ」
 (見られてたぞ、ヤバいだろ)
「どうしたの」
「あ、いえ、なんでもありません、です」
「おかしな人、もしも、お借りして不都合があったら、隠さずにおっしゃって」
「そんなことはありません」
「ジロ~リ」
「あ、あー、あは」
 (言っちまえよ「僕、変態です」てな)
「暖かかったです」
 (なんだそれ?)
「えっ、なあに」「だから、あの、その、熱が」
 (医者行け)
「あら、大変、風邪かしら」そう言うと、額に手を当ててきて「平熱みたいだけど」
「あ、いえ、そういうことじゃなくて」
「どうしたの?何処かお具合が良くなくて」
左手に手のひらを重ねてきた。
これ幸い、更に右手を上に乗せてサンドイッチ。
「柔かい手、暖かくて好きです」
「ありがとう、私も暖かい人好き」
誤魔化したつもりが、えっ、えっ、美熟女から告白されてる?
 (知るか、アホ)

顔を心持ち近づけてみた。
僅かに上体を後ろに反らし気味にしたけれど、何かが吹っ切れたように、また元に戻した。
化粧の香りに誘われて、更に近づけると、応じるように静かに目を閉じた。
美熟女の唇が目と鼻の先にあった。
心臓バクバク、意識が吹っ飛び、目の前真っ暗
 (目を開けろ)
手のひらにジトーと湿りを感じつつ、無言のまま、赤めのルージュをひいた唇にそっと乾
いた唇を重ねてみた。
こそばゆいというか、痺れるというか、何だろう、この身震いするほどの唇の感覚。
 (ビリビリ感電中)
拒否られることもなく、舌を絡ませる迄さして時間は掛からなかった。
いつしか、上体を抱き寄せ、密着し、唇、舌を吸い合い、舐め合い、求め合うディープキ
スへとなだれ込んだ。
 (ショートして燃え移った、火事だ)

ソファーに上体を横たえ、長い長いディープに溺れながら、すんなりブラの中に右手を滑
り込ませ、揉みがいのありそうな乳首と乳房を五本の触指で弄ってもいた。
 (すけべ!)
無理強いする気など毛頭ないし、少しでも嫌がれば、仕舞いにする、はずだった。
 (当たり前だ、暴行で訴えられるぞ)
けれど、長過ぎたディープキスのせいだろうか、身を委ねるどころか、ズボンの上から勃
起した肉棒を左手で擦ってきて、一瞬、ドキッとした。
我慢汁で濡れた股間を更に擦られては「ううっ」、もう限界、もうダメ、ブリーフの中で
ドクンドクン脈打ち、一気に射精してしまった。
ディープどころではなかった。
 (あーあ、やっちまったな、童貞)
「どうしたの」「・・・・」
「クスクス、ねえ、どうしたの」「・・・・」
分かってるくせに。
 (悟られてやんの、ダメなやつ)

「ほんとうに女性経験なかったのね」
「だから言ったでしょ、初めてだって」
「ごめんなさい」
「別に謝らなくてもいいですから」
「でも、嬉しかったわ」
「なんで」
「こんなくたびれた女を好きでいてくれて」
「あのですね、美熟女っていう表現がぴったりなんですから、卑下しないでくれません?」
「ごめんなさい」
「どうしてそう簡単に謝るかな、他の人は知らないけど、僕には正直に接して欲しいです」
「そうね、そうするわ、ごめんなさい、じゃなかった、好きよ」
「僕も大好きです」

「ねえ、正直ついで訊いちゃってもいいかしら」
「どうぞ、何でも」
「自転車のことなんだけど」
 (ほーら、お出でなすった)
「あ、あああ、あれは、そのう」
「正直におっしゃって」
「だからー、あれは、そのう」
「だから?その先は何かしら」
「知ってるんでしょ、もう勘弁してくださいな」
「うふふ、うん、ぜーんぶ見てました」
「あわわわ」
 (一巻の終わりだ)
「クスクス、でっ、どんなニオイだったの」
 (それを訊きたかったのか)
「今まで嗅いだことのないいい匂い」
「いい匂いって、ええー、うっそー、ほんとに」
「本当です」
「お鼻、大丈夫よね」
「どこも何ともないです」
「でも、いい匂いなのよね」
「そうですよ」
「ちょっと、こっちにいらして、早く」
「何でしょう」
 (よせ、やめとけ、ビンタ食らうぞ、フライパンで殴られるぞ、包丁で刺されるぞ)

****************************************
寝室に入るなり、下半身をバスタオルで覆い、いきなりボトムのパンツとパンティを脱ぎ
出し、穿いていたパンティを手渡しで寄こした。
「それを嗅いでみて」
「何です、急に」
「いいから、嗅いでみて、どんなニオイ」
嗅いでみた。「同じいい匂いがします」
「そうなのね、恥ずかしいけれど、正直に言うわ、それ、昨日の夜、お風呂に入ったあと、
穿き替えたものなのよ、時間が経っているから、汗や他のニオイも混ざってるわ、それな
のに、あなたにはいい匂いなのね」
「ええ、好きな人のニオイがいい匂いなのは当たり前です」
「じゃあ、そのショーツを穿いてみて」
ブリーフを脱ぎ捨て、穿いてみた。
「えっ、ほんとに穿いちゃったの、どう、穿き心地、気持ち悪くないの」
「好きな人と一緒にいる気分で、とてもよい穿き心地です」
「でも、それ、汚れてるのよ、臭いものは臭いでしょ」
「好きな人のニオイを少しでも臭いと感じれば、その人は本当に必要とはしていない人
かもしれませんよ、我慢して付き合っても、多分長続きしないと思う」
「じゃあ、あなたにとって私はなあに」
「それは・・・・」
「ほら、ごらんなさい、答えられないんでしょ、ただ好奇心を満足させる女なんでしょ」
「それは違います!違う、答えられないんではなく、答えたくないから」
「どういうこと」
「やめましょう、この話」
「いいえ、お聞きしないわけにはいかないわ、私を好きにさせた人ですものね」
「ふうー、・・・・長くなるかもしれませんけど」
「いいわよ、好きな人のことは何でも知っておきたいし、お話してくださるわよね」
「覚えてお出でにならないでしょうけれど、初めて声を掛けてもらった時のこと、あな
たの中に母親の面影を見たんです。
もちろん、年も違えば声も顔立ちも違いました。でも、似ている体格体型、微笑み方、
話し方、そこここに表れる女らしい仕草、胸を張って歩かれる姿勢、美しい後ろ姿、
すれ違いざまに香るそこはかとない匂い、それら全てに心奪われたんです。
付き合うなら、相手はこの人しかいない、他の女性では駄目なんだ、と思わせるに十分
な魅力がありました。今もそうですよ。
でも、たったひとつ、僕には到底願い叶わないことがあります。
それは、あなたがご主人のいる方であったということです。
涙腺が緩くて、すいません」
 (正直にも限度というのがあるんだぞ、黙っていれば、誰も傷つかず、苦しまず、悲
しまずに済むものを)

暫し、呆然として固まってしまっていた。
どれほど沈黙が続いたろう、突然、咽び泣きして飛び付いてキスをせがんできた。
 (飛び掛かかられて、吸血されなくてよかったな)
「こんな気持ちになったの初めて、好きよ、大好きよ」
「それはさっき」
「ううん、そうじゃないの、違うの、本当に好きなの、大好きなの、信じて」
ふたりして涙と鼻水で顔をグショグショにしてキスしたのは初めてだった。
 (ハンカチ拭き拭きやれよ)

飛び付いだせいで、バスタオルがポロリ、下半身丸見え。
 (今だ、いけ!)
キスしながらベッドに倒れ込み、指で下半身を触ってみた。
既に濡れに濡れている女性自身、しなやかな肉体がピクンと跳ね、入れた舌から「ハァー
ハァー」と小さな吐息が漏れ伝わった。
愛液の小陰唇に顔を埋めて鼻先と唇で愛撫し、顔をベトベトにして、香しい匂いを思う存
分嗅ぎまわった。
「ああーん、いやー、いいー、あうー」髪を振り乱し、眉間にしわを寄せて大きく仰け反
った。
とめどなく滴る愛液を舐め、先走りと精液でヌメる肉棒を滑らせた。
「来てー」華奢で可憐な指先で肉棒を挟み、膣口へと導いてくれたおかげで無事、ズブッ。
「ああ、いい、もっと突いて、もっとよ、もっと奥まで突いてー」ズブッズブズブ。
「ああ、すごい、ああー、いいわー、子宮に当たる、当たるのー」
中出し宣言もせず、精液を子宮奥深くにドクドク流し込むと、下腹部が痙攣を起こし、焦
点の定まらない目をして、イってしまった。
抜かずの二度目も最奥へ放った。
 (童貞卒業、おめでとさん)
肉棒を抜いても、膣口からなかなか垂れてこない。
心配になり、指を1本2本と挿し込み膣内を掻き回してみた。
出るわ出るわ、プチュプチュ、音をたてて垂れ出てきた。
股間の腕を締め付けるように太腿をギューと閉じ、指を抜かせまいとしているようで、
「あーん、いっちゃう、ああー、だめだめ、たすけて、イクイク、いっちゃうのー」
相当敏感になっていたようだ。
乱れた体、いい匂い、淫らな声に再び勃起、こうなったら、何度でも肉棒を突き刺してイ
カせてやりたい、忘れかけていただろう女の喜びを、究極まで味合わせてやりたい、そう
思った。
 (覚悟は出来ているんだろうな、全ては己の責任、相手の一生を狂わせるかもしれない
んだぞ、若さ故の過ちでは済まないのだぞ)

****************************************
心地よいけだるさが余韻となって残り、愛液と精液にまみれた肉棒が萎えと緊張を繰り返
し、好きな人の膣内を出入りして射精する夢を見ていた。
これほどはっきりした夢は今まで一度もない、と覚醒し始めた時、股間に柔らかなものを
感じ、手を添えてみると、そこには紛れもない美熟女の顔があった。
寝たふりをしようにも、緊張を増した肉棒はどうにもならず、思わず射精して果てた。
「起こしちゃったわね」
「いつからそこに」
「だって、あなたが気持ちよさそうに眠っているんですもの、ちょっといたずらしてみた
かったの」
「寝てないの?」
「寝たわ、というより、あまりに激しすぎて意識を失ってた、っていうほうがよいかも」
「今、射精したよね」
「ええ、したわ」
「それで」
「飲んじゃった、てへ、男性の精液を飲んだの初めて」
「苦くなかった」
「いいえ、原液のカルピスより飲みやすいわ、大好きな人のだからかしら」
「はは、それはどうも」
「どういたしまして」
「ぷっ」「うふふ」
「大好きだよ」
「私もよ、裏切らないでね」
「もちろん」
 (今の言葉、忘れるな)

****************************************
風呂から上がると、女性の下着が置かれていた。
「着ていた下着はどこ」
「洗濯機の中」
「じゃ、ご主人のでもいいよ」
「そんなもの、とっくにありません」
「えっ、ないの、ご主人、困らない」
「私の旦那様はあなたよ、心配しないで」
「ありがとう、じゃ、アパートへ戻って着てくるよ」
「だあーめ」「ん?」
「サイズもあまり違わないようだし、似合いそう、私の着て」「ええー」
「あなた言ったわよね、好きな人のニオイはみんないい匂いだって」
「言いましたよ、ほんとだもの」
「何の迷いもなく私の汚れたショーツを平気で穿いた時、ほんとうにびっくりしたわ、
特別な性癖でもあるのかなって思ったわ、でも、あなたに心から必要とされていると知
って、嬉しくて涙が止まらなかったわ、でね、私、思ったの、私もあなたのニオイに包
まれて毎日過ごせたらどんなに幸せだろうって、あなたにも私のニオイで包んで毎日過
ごさせてあげられたらいいのにって」
 (ヘンタイも伝染するのか)
「嫌だ、無粋なメンズものなんか着せたくない、ぜったい嫌だ」
「早とちりしないで、私のを交換すればいいのよ」
「意味分からない」
「んもうー、鈍感なんだからー」
「えー、うーーーーん、ああ、それでその下着を着せたいわけ」
「やっとわかったの」
「うん、でも、それ、洗濯したてーーー、あれっ、違う、さっきまで着てたものだよね」
「そうよ、ぜーんぶ身に着ていたものよ、早く着て見せて」
「恥ずかしいだろ、あっち向いてホイ」
「うふふ、イヤです、大好きな人ですもの、全てを見ていてあげたいの、ほら、早く」
「うーーん、ブラも?」「そうよ、後ろのホックは難しそうね、いいわ、こうして前へ
もってきて留めて後ろへクルッ、そうそう、お上手お上手、カップ大きすぎるわね、ス
トッキングを丸めて詰めて、こんなものでどうかしら。ワオー、私の、こんなに大きか
ったかなあ」
「遊んでない?」
「うふ、あなたはAかBで良さそうね、ブラジャー選びの楽しみが一つ増えたわ」
「パンティは丁度いいよ」「男性って、ショーツをパンティって言うのよね」
「そういえば」「前の方、きつくない?」
「全然、ぴっちり収まって気持ちいい」
「そうなのね、まあ、可愛らしい、うふ」
「そんなに突っつくなよ、大きくなったらどうすんのさ」
「いいもん、また抱かれちゃうから」
「体がもたないよ」
「それもそうね、うふ、残りも着せてあげるわね」
「いい着け心地」
「思っていたよりずっと自然でお似合いよ、女の私でも嫉妬しそう」
「よせやい、でも、うーん、好きな女が着けていたこの感触、この香り、最高」
「うふふ、そんなに嬉しいの」
「この世の天国じゃあー」「あはは」
「おっといけない、またモゾモゾしてきた」
「あら、ほんと、濡れてるわね、いけない子、頬擦りしちゃおうっと」
「あ、なにを、あー」「あら、すごーい、ショーツからはみ出したわ、お汁も出てる
し、小さい時と大きい時とでは、こんなにも差があるものなのね、知らなかった」
「何するん、ああー、手コキ、ダメダメ、ううー」
「出していのよ、出して、お口にいっぱい出して」
「あ、あー、フェラ、ダメだ、ああー、出そう、ううう」
ドピュッドピュッ「ゴックン、ふぁー」
「また飲んだの」
「量はさっきより少ないかったけど、サラサラで飲みやすくておいしいわ」
「へえ、そうなんだ、たまにはこういう経験もいいもんだ」
「たまじゃないわ、これからはずっとよ」
「でも、そうすると、好きな女の下着を一日中着ていることになる」
「そうよ、私が身に着けていたものをあなたが着けて、それをまた私が身に着けるの、
誰に見せるわけでもないし、いいじゃない」
「それはそうだけど」
「ね、今夜からそうしましょ、はい、決まり」
「決まり、って、あのねー、うーーん、ま、いっか、はい、はい」
「はい、は1回、お返事は」
「はい」「はい、よくできました、うふ、これから毎日が楽しみだわ」
「ハマりそう」「ハメられそう」
「意味違うし」「そっか、そうよね、うふふ」
 (一生幸せに繋がってろ、ビバ!ヘンタイカップル)

 
2017/08/04 00:19:57(BcYrI.Yf)
192
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
めくるめく官能世界に程遠く 

「予約してある美容院へ行ってきまーす」
「ラブホは」
「ごめんなさいね、今日は忙しいからムリ、愛していますわ、パパ~ん」
「なんだ、そのパパってのは」
「うふ、赤ちゃんが最初に言う言葉はマンマンなんですって、ママのことね、だから
代わりに私が言ってあげるわね、パパ~ん」
「きしょくわるうー、まだ早すぎでしょうが」
「今からでも遅いくらいよ、0歳児教育でしょ、夫教育でしょ、それに・・・」
「あー、なんでもいいから、早く行っておいで、あ、そうだ、僕も美容院へ行こうかな」
「いいわね、一緒に行きましょ、私が主人の髪を短くしてって言えば、理想的なショー
トになりましてよ」
「やっぱやーめた、眠っている間に坊主にされそう」
「ふふ」

17/10/07 15:36 (ytfWYVsu)
193
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
めくるめく官能世界に程遠く 

「いよいよ明日、まゆさん、君は僕の妻になる」
「えっ、あなたの何に」
「妻に」「あー、いい響きだわ、もう一度おっしゃって」
「妻に」「いいわー、もう一度」
「妻」「もう一度お願い」
「妻」「もう一度」
「妻」「あー、いいわー、私が寝るまでおっしゃって」
「ZZZzzz」「うふ、お紅茶淹れましょうか」
「うん!」「うふふ」

17/10/07 22:33 (ytfWYVsu)
194
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
めくるめく官能世界に程遠く 

午前 神前結婚式、身内披露宴、お色直し赤い色打掛、母親(2人)に花束、お色直しウ
ェディングドレス写真、まゆみウェディングプランナーに心付け
午後 実家の役所へ婚姻届提出、婚姻届受理証明書取得、菩提寺墓前へ報告、母に花束
(持ち帰り)、知り合いの寿司屋で夕食、バス電車バス、帰宅

「ふうー、ただいまー」
「はあー、ただいまー」
玄関に入り、抱擁、まゆみのいい匂いにクラクラしながらキス。
「まゆさん、お疲れさまでした」
「あなたもお疲れになったでしょう、すぐお風呂沸かしますね、はい、お茶」
「ありがとう、うーん、この香り、まゆさんが淹れてくれるお茶が一番美味しい」
「うふ」
「赤い色打掛、とてもよかったよ」
「そうう、ありがとう、ウェディングドレスは写真だけになりましたけど、ごめんなさ
いね」
「いや、今思うと、みんな和服なのに、あの席上でドレスはまゆさんが浮いて見えたと
思う」
「そうね、やはりプランナーさんに相談した甲斐があったわ、赤ちゃんのように生まれ
変わって生きていくという女性の強い意志を示されたほうがよいと言われて、赤い色打
掛に」
「うん、始めの頃はね、まゆさんが、こんなにもしなやかで粘り強くて自信に満ちた女
性とは正直思っていませんでした、脆くて弱くて浮舟のようにゆらゆらと不安げで、気
が気でならなかった」
「まゆみを変えたのはあなたです、いつもあなたがいてくれるからなの、あなたとなら、
どこまでも流されてもいいです、見捨てたりしないでくださいね」
「まゆさん、初めに言ったはずですよ、僕は貴女を裏切らない、見捨てたりするものか」

りょうは思った。
つき合った男に流され裏切られ見捨てられ、けなげにもそれでも信じようとした過去の
悲しさや淋しさが、まゆみの心の底には沈んでいるのだろうと。
沈殿したものを浄化するには、ただ清流をうわべに流すだけでは解決しない。
過去を忘れるのでなく、懐かしい通過点だったと笑えればよく、そのためにも、心から
生きがいがあると思うこと、思わせることが不可欠なのだろうと。

「まゆさん、紅葉を観に明日、北海道へ行こう」
「えっ、どこですって」
「北海道の定山渓温泉」
「なんでまた」
「前に言ったでしょう、日本縦断紅葉の旅、日本縦断が無理なら、せめて紅葉が始まる
北の大地だけでも」
「今日の明日だなんて、予約もなしに行けるわけないじゃないの、あなた、どうかなさ
っているわ、熱があるのかしら・・・そうでもなさそうね」
「ひとを病人扱いしないでくれる、予約はとっくに取ってありました」
「えっ、いつ、いつお取りになったの、どなたかと行かれる予定をしていてキャンセル
になったとか、どなたなの、ねえ、誰なのそのひと、私の知っているひと、まさか女の
人ではないわよね」
「女性ですよ」
「なんですって」
「落ち着いて」
「これが落ち着いていられまして、私達結婚したのよ、あなたは私の夫なのよ、主人な
のよ、旦那さまなのよ、その人が妻の私に内緒で女の人と旅行の約束って、なんなの」
「そうポンポンポンポン言わなくても・・・本人が落ち着かないと話にもなにもならな
いでしょうに」
「・・・えっ」
「まゆさんと行く予約をしておいたの」
「えっ、ぜんぜん聞いていないわ」
「まゆさん、赤ん坊のことばかり話すから、話すタイミングというか忘れていたという
か」
「んもう、あなた、ちょっとここにお座りになって」
出たあー!
「どうしてそんな大事なことを忘れられるわけ」
「忘れちゃったもんしょうがないでしょう」
「健忘症?お医者さんへ行かれたほうがよろしくてよ」
「うん、行ってみる、で、これが予定だけど、どうする、キャンセルするなら今のうち
だよ」

自宅 バス 駅 JR 駅 空港リムジンバス 羽田空港ターミナル 飛行機 新千歳空港
JR 札幌駅 バス 定山渓温泉 泊
バス 札幌駅 JR 小樽駅 小樽周回バス 市内散策 小樽駅 JR 札幌駅 ホテル 泊
北大構内散策 札幌駅 JR 新千歳空港 飛行機 羽田空港ターミナル 空港リムジンバス
駅 JR 駅 バス 帰宅

「あなた・・・ごめんなさい、ステキ」うるうる

17/10/09 02:08 (bYfeGhVB)
195
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
めくるめく官能世界に程遠く 

滅多にメールしないりょうからまいに短メが届いた。
「補習休みます、ごめん」
「北海道 定山渓紅葉 小樽散策 北大構内散策」

まいは訝しげにメールの文字を追った。
(北海道?ハネムーンって、ふつう暖かいところで過ごすのでは・・・・)
(北大構内散策?ハネムーンじゃないの?)
全てが自分のためと「究極の自己中」を公言して憚らないりょうらしさが、画面に浮き
出てくるようで、思わず微笑んだ。
(とんでないあなたを夫に持ってお姉さんも大変だわ)

遡ること1か月前、まいはクラスメイトから医科大の男子学生を紹介されたことがあった。
身なりも髪型もまあまあ、女子大生や女子高生にモテそうなイケメンの部類。
でも、終始タメ口で話し、女性に一応配慮はするものの、初めて会ったまいにもバタベタ
して気持ち悪く、女性を性処理の道具としか見ていなさそうで、メアドを交換する気に
もなれずに、当たり障りのないように無視した。
(まい、間違っていないわよね、ね、あなた)

17/10/09 22:00 (bYfeGhVB)
196
投稿者: (無名) ◆dfSN.V0pH6
めくるめく官能世界に程遠く 

昨日の結婚式新郎側ーりょう、父、母(故)、媒酌人ご夫婦、新婦側ーまゆみ、父、母、
兄、計9名、披露宴同数。
御神酒を酌み交わし、夫婦の契りを結ぶ三献の盃の三々九度では、りょうは事前に口を
つけるだけで飲まなくてよいと知らされていたけれど、神に誓いを立てるのに嘘は嫌だ
と、まゆみの心配をよそに、9回とも少量ずつ飲み干し、披露宴が終わるまで顔をまっ赤
にしていた。
気が張っていたせいか、眠くはならなかった。
りょうが虚ろな目で結婚指輪をまゆみの中指に嵌めそうになり、慌ててまゆみが薬指を
差し出した。
当のまゆみはびっくりしたに違いないけれど、りょうにとっては些細なハプニング、怒
られそうなのでダンマリ。
媒酌人ご夫婦は参列者の少なさに戸惑われつつ、これも当世と、式次第を暖かく見守っ
てくださった。
華美でない神前の儀式・形式に襟を正される思いがした。

定山渓温泉ホテル
まゆみはりょうの真意を測りかねていた。
りょうが北海道に来ることを言い忘れていたなどあり得ない、どうして直前になるまで
何も言ってくれなかったの。
そもそもどうして親類縁者もいない北の地なの。
りょうのすることは一つ一つ何かしら意味があることを、一緒に住んでいて既に知って
いますけれど、それを自分で見つけ、自分で感じなさいというの。
りょう、あなたは誰なの、どうして私の目の前に突然に現れたの。
全ての疑問が自分で解けたら、私を残して、また目の前から突然に消えてしまうのかしら。
私達、夫婦ですもの、そんなことないわよね、ないわよね、あなた。

17/10/10 05:37 (qxjsvcn4)
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