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1:なつきちゃんの秘密5
投稿者:
はやま
なつき「足元がスースーする…」
なつきは不安で仕方がなかった。ただでさえ生地が薄いミニスカート。下着を隠すにはなんとも心持たない。 しかも対戦相手は… 中村「はやく始めるわよ、特待生さん。」 入部前から良好な関係とは言えない中村まりだ。もし、スカートの下が下着だとバレたらこれからどんな扱いを受けるか… 中村「私からサーブね。サッ!」 威勢のいい掛け声と同時に中村はトスをあげサーブを繰り出す。なかなかいいコースに回転のかかったボールが自分のコースに飛んでくる。 しかし全国レベルのなつきにかかれば返せないボールではなかった。素早くバックドライブをかけ、一瞬で中村の横をボールが過ぎ去っていく。 中村「くっ!集中!!」 卓球のサーブ権は2球ごとに交代する仕組みである。再びサーブを放つがなつきはいとも簡単に打ち返す。 なつきにサーブ権がうつっても流れは変わらず、終始なつきのペースで試合が進む。 なつき(よかった。なんとかあんまり動かずに勝てそうだ。) その試合の様子に部員もどよめき出す。 女子部員A「ウソ…まりが全然歯が立たない。」 尾崎(やっぱりなつきちゃんは別格ね。今年は全国が狙えるんじゃないかしら…?) 中村「くそっ…!くそっ…!!」 中村は全く思うような試合運びができず、自滅していく。 尾崎「こら中村!プレーが雑になってる!落ち着きなさい!」 中村「はいっ!すみません!」 中村は泣きそうな顔になっている。見ていていたたまれなくなってくる。 しかし中村は冷静になれずミスを重ねていく。 ??「おい。やっぱり女子、ユニフォームで練習してるぜ!」 ??「ばか!声でけえよ!森川先生に見つかったらただじゃすまねえんだぞ。」 扉越しに女子の練習風景を覗く人影がある。卓球部男子の岡田と宮根だ。 岡田「やっぱたまんねえな、あの太もも丸出しのエロいユニフォーム!」 宮根「ああ。制服とは違ったエロさだよな。」 岡田「そん中でも特に可愛い子といったら、やっぱ観月先輩と、あと中村だよなあ。」 宮根「俺は天野先輩も好みだけどなあ。病気の治療でまだ学校に来てないみたいだけど…」 岡田「あれ?いま試合やってんの中村じゃね。相手の子はだれだ?」 なつきと中村の試合は最終セットまできていた。2セットを終えて中村は未だに1点も奪えていなかった。 宮根「あれ、中村ボロ負けじゃね?相手は観月先輩か?」 岡田「いや、観月先輩は向こうにいる…つーかあの子めっちゃ可愛いぞ!!」 宮根「うわっ!ホントだ!マジで可愛い。あんな子女子部にいたっけ?」 岡田「しかもすげえ強いし…」 最終セットもなつきが圧倒していた。中村はようやく少し落ち着いてきたようだ。 中村(このまま1点も奪えないなんて嫌!丁寧なプレーに切り替えないと…」 中村は戦術を変え、カット主戦に切り替えた。 尾崎(やっと落ち着いたか。あの子はもともと丁寧なボールさばきでプレーするのが持ち味なんだから。) 少しずつラリーが続くようになった。それでもなつきはあわてなかった。 なつき(カット…なら腰を落としてループドライブで攻めよう。) 岡田「おおお!」 宮根「どうした!?」 岡田「いや、あの子のスカートの中が見えそうでよ!」 宮根「どうせ、なかになんか履いてんだろ。」 岡田「俺はそれでも構わんし…ん?気のせいかな今白いのが見えた気がする。」 中村の健闘も虚しく最終セットも1点も奪えずなつきのマッチポイントとなった。 なつき(これで決める!) 中村(くそっ!!!) 岡田・宮根「うおおおおおお!!!」 二人の大声に卓球場内は驚愕した。 岡田「見えたか!?今の!」 宮根「ああ!白だったな!」 状況を忘れなつきの下着に興奮してしまい歓声を上げてしまった。 ちなみになつきの打った球はテーブルにバウンドせずオーバーしていた。 尾崎「あんたたち!一体何やってんの!」 岡田「あっやべえ!」 そして二人の後ろには… 森川「お前たち…見かけないと思ったらこんなところにいたのか…」 宮根「す、すいません!僕たち…」 森川「すいませんですむか!!こっちに来い!!」 そう言って森川は尾崎に一礼し、二人をひっぱっていった。 なつき(なんだったんだろう?) 疑問に思っていると中村がラケットを置いて近づいてきた。 中村「負けたわ…私の完敗よ……」 なつき「えっ?でもさっきのはアウトじゃ…」 中村「あのバカたちの騒ぎがなかったら決められていたわ。どのみちこれだけ実力が違うんじゃ同じだし。」 なつき「でも…」 中村「あと…いままで嫌な態度とっててごめん。あなた、強いわ。とっても。」 なつき「えーとそんなことは…中村さんのカットもよかったよ。」 中村「ふふっありがと。次はもう少し試合になれるよう頑張るわ。あと…」 なつき(…??) 中村はなつきの耳元でささやいた。 中村「練習中にパンチラする癖は直しといたほうがいいわよ。」 なつき「えっっ!」 その瞬間さっきの男子部員の「白だったな!」という言葉を思い出した。 言葉の意味を理解してしまったなつきは恥ずかしくて叫びたくなった。 つづく
2015/03/19 01:19:05(SSv39Xqi)
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