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個人授業
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:個人授業
投稿者: デリンジャー ◆8rhZJyGsUo

グラウンドでは部活動の声。
騒がしかった放課後の教室には2人以外誰もいない。

教室には黄金色の光が差し込み、夏の終わりを告げる涼しげな風が、純白のカーテンを揺らす。

白く綺麗な細い指から、シャープペンシルが離れ、音を立てて床に落ちる。
その音だけが静かな校内に響き渡る。

「せ、先生……疲れました。」
「おいおい、まだ2問も解いてないじゃないか」

「説明長すぎんの!ばーか!」

「前々から言おうと思ってたんだが、いくらなんでも態度が悪すぎるぞ。」

教壇に立つ若い男が、頭をかき呆れたように言う。


「なぎっち新人だもん。」

「それは関係ないだろ。」

少女は机から携帯電話を取り出し、弄り始める。

「今は補習中だぞ。ケータイはしまえよ。」

「……」

「おい石川!いい加減にしろ。」

男は少女の手からケータイを取り上げる。

少女は無言で睨みつける。

終ったら返す。と男が言うと、少女は渋々シャープペンシルを拾い、問題を解き始めた。

「つーかさ、保健体育の補習って何?」

少女は茶色い髪を指先で弄ぶ。

「定期試験0点とるからだろ。」

「ゆき的には、処女だからわかんないんだけど」

男は大きくため息をつく。
「関係あるのか?それ?」

「処女じゃなかったら満点とれたもん。」

ゆきがふてくされて、窓を見ている間に、男が目の前に立っていた。

「本当に処女じゃなかったら満点なんだな?」


 
2010/01/13 01:44:52(Ywc7DGyg)
17
投稿者: デリンジャー ◆8rhZJyGsUo

その日受けた凌辱の数々は
少女達に見えないが決して消える事のない傷をつけた。

真夜中の屋上。
二人の少女は手を繋ぎ、漆黒の闇へと墜ちていった。



翌日、二つの朽ちた少女が発見された。
その後、少年今井の告発により、草薙に疑念の目が向けられたものの、確たる証拠はなく、草薙に罰が下る事はなかった。

「今までありがとうございました。」
「いや、こちらこそ何もしてやれんで。」
「いえ、あらぬ疑いの渦中にあった私を信じてくれたのは校長だけでしたから。」
「……次の学校では、気をつけなさい。疑い等かけられぬようにね。」
「肝に銘じておきます。」




10/01/15 01:56 (YI2y4Q94)
18
投稿者: デリンジャー ◆8rhZJyGsUo


「おいおい竹内。保健体育の単位足りてないぞ?これじゃ留年だな。」
「ど、どうしたらいいでしょうか。」



「そうだ。補習……受けてみるか?」


~終~



10/01/15 02:00 (YI2y4Q94)
19
投稿者: もも
ありがとうございます
凄いですね
小説としても話はよかったです

次は快楽に溺れていく奴隷の様をデリさんには描いてほしいです♪
10/01/17 00:06 (EHKHhLfW)
20
投稿者: デリンジャー ◆8rhZJyGsUo
小説読んで、楽しいと思っていただけたなら嬉しいです。

よかったらメールしませんか?
10/01/17 14:23 (S5MbXgQ9)
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