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完璧委員長
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:完璧委員長
投稿者: 乙音
〇〇学園高等部、放課後の3-Aの教室にて。

「はい、掃除。男子もサボらない!」

渋々掃き掃除をやらされる男子を見張っているのはこのクラスの委員長、小川 愛美。
彼女は成績優秀、おまけに運動神経も折り紙付きであったが、決してクラスのマドンナではなかった。

その原因は、完璧主義な性格だった。

曲がった事が大嫌い。特に男子への敵意は酷いものであった。
それ故、男子からは嫌われている。

今日も掃除をサボろうとした男子を見つけ、先生に報告した上で激しく激怒していた。


「ちゃっちゃと掃除しなさい!まだ廊下もあるんだから!」

愛美は先生にチクられては抵抗出来ない男子を良いようにこき使っていた。

クラスの女子としては、
「女子代表としての男子に対する最終兵器」という信頼を寄せているものの、日々クラスの男子の怒りのボルテージは上がっていくのだった。


ある日の休み時間。

教室内では男子達がはしゃぎ回っていた。
当然、愛美はそれをうるさく思わないわけがなく、怒り心頭に注意した。


「ちょっと男子、うるさいわよ!もう少し静かにできないの!?」

だが男子も言い返す。

「良いだろ別に。楽しいんだからよ。」

だが愛美はそんな男子を軽々と否定した。

「教室内を走り回ってバカ騒ぎするなにが楽しいの?本当に男子はバカばっかね。」

そんなことを言われた男子はさすがにキレかかったが、運悪く先生がやってきたのでなんとか怒りをとどめた。
だが、男子は納得がいかない。
散々苦汁を飲まされ、愛美のせいで楽しいものも楽しくなくなる。
男子達はいつか見返してやる。そう誓った。



次の日の放課後、男子達はまたも掃除をサボろうとしていた。
下校しようとしていた愛美は、助けを求めた女子の為に駆けつけ、サボろうとした男子を睨みつけた。

「アンタ達、また!?…もういい。女子達は帰っていいわ。掃除は男子達だけでやりなさい!!」

そう言って女子達を帰らせた愛美は、男子達と対峙した。

だが、それが女子達の見た、愛美の最後の元気な姿であったことなど、知る由もなかった。
 
2007/04/15 04:37:45(clzR1oxU)
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