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1:性欲の強い妻
投稿者:
ま
私の妻は性欲が強い。
新婚のころは毎日セックスしていた。必ず妻のほうから求めてきてした。 私は妻ほどの性欲は持っていないつもりだが、恐らく人並み程度に好きであ るし、気持ちが良いし、妻を愛しているので、拒むことはなかった。ところ が、この頃になってめっきり回数が減ってしまった。毎日が二日に一度にな り、三日に一度になっていった。はじめは、たまにはそういう日もあるだろ うとあまり気に留めなかったが、一週間くらいしないと流石に気になってく る。それまでは毎日していたのだから、性欲が強くないと自負していても、 物足りない気持ちがしてくる。自分から誘ってみようと思ったが、それまで 自分から誘ったことが一度もなかったことに、そのとき初めて気付き、どう 話を切り出したら良いかわからなかった。もじもじしている内に、およそ一 ヶ月一度もせずに過ぎた。 そうなれば当然原因を考える。しかし考える前に、はじめから思い当たる 節があった。回数が減り始めた頃から、妻に行為中の激しさがなくなってき たのには気付いていた。のみならず、終わった後もどこか不満足そうにして いるのにも気付いていた。さらに、そういう妻の様子を見て、私がいつもと 同じことしかしないのにマンネリズムを感じ、退屈しているのではないかと 考えもしていた。それなのに、性に関してさほど情熱的でない私は、何も対 策を講じずにいた。怠慢といえば、怠慢であった。 妻の性欲の強いことは私が一番よく知っているから、実際にしていないに もかかわらず、一ヶ月もせずに我慢できるようには思われなかったが、そこ は自慰でもしてしのいでいるのかもしれない。だとすると気の毒である。私 は、妻の好きなセックスで、妻を喜ばせたく思い、密かにセックステクニッ クの勉強をした。本などを読んで、女体を感じさせる方法を学んだ。乳の責 め方一つとっても、こんなに色々な方法があるのかと驚きながらも、おかげ で少しはやり方を知ることができた。知れば後は実践である。妻を誘おうと 思ったが、やはり声のかけ方がわからない私はなかなか誘えなかった。ま た、私の考え通りに、私とのセックスに飽きていたのだとすると、誘ったと ころで断られるかもしれず、それを思うと誘うのが恐かった。しかし幸いに も、やきもきしている私に、久しぶりで妻の誘いが来た。 「そろそろ赤ちゃんが欲しい」 とのことであった。成る程そういうことか。けれどもこの際なんだって良 い。驚かせてやろう。私は大いに意気込んだ。 妻は小柄で細い体をしている。童顔で、肌が白くすべすべしているので、 ひどく幼く見える。殊に笑うとまるで幼女のようである。そういう外見でい ながら、何よりもセックスが好きで、行為を始めれば激しく喘ぎ悶えて、卑 猥な語を連呼することもあるのだから、興奮せずにはいられない。けれど も、変わった行為は好まない。フェラチオはするが、一回で満足できなかっ たときに、射精をして萎えた私のものを立たせたいときにするくらいのもの で、好きというほどではないらしい。私も格別変質な欲求はないので、そう いう点について不満はない。 そういう私たちだから、あくまで普通のセックスをしたが、私は出来得る 限り覚えたてのテクニックを駆使した。知っているだけで、実践するのは初 めてだから、下手であったろうが、案外反応が良いので、少し自信がつき、 気分がよくなった。いつもより楽しく感じた。 「中にいっぱい出してね」 私に合わせて腰を振りながら、喘ぎ声交じりに妻は言った。そう言われて はじめて、そのことを忘れていたと気付くほど、いつになく興奮している自 分を知り、内心恥ずかしくなったが、うわべは言われるまでもないというよ うな顔をして、妻の中に射精した。出している間、妻は両足を私の腰の後ろ に回してしっかり組んでいた。 「ああ…熱い…いい…」 妻は汗ばんだ額に髪の毛を張り付かせながら、陶酔した。こういうときに 妻の幼い容姿を意識して見ると、ある種背徳的な興奮を覚える。勢いに乗っ て、もう一度挑んでしまった。こんな良い女を今まで何となく抱いていたの かと思うと、後悔せずにはいられなかった。 その後、さらにもう一度した。久しぶりだったので存外元気だったし、興 奮が並でなかったのである。 「どうしたの?」 妻はからかうように言って、くすくす笑った。なんとも答えようがなく、 キスをしてごまかした。 三回すればさすがにぐったりして、妻に腕枕をして横になった。 「今日はなんだかすごかった。今までで一番気持ちよかった。どうした の?」 「色々とテクニックの勉強をしたんだ」 「どうしてまた?」 「お前は、俺とのセックスに退屈していたんだろう?」 数秒間、間があった。 「そんなことないけど」 しかし、その間が真実を示していることは知れていた。 「いいさ。どちらにしろ、俺はセックスに関してあまりに怠けすぎていたか ら。お前のセックスが好きなのを誰よりも知っているのに。男のくせに、お 前によくしてもらってばかりだったから、お前を気持ちよくさせてあげたく て」 妻も私も黙った。すると、妻の頬が当たっていた私の胸に、ひやりとした 液体の感触を感じた。見ると、妻は涙を流している。私は驚いた。 「どうして泣くの?」 「そんな風に思ってくれていたんだって、嬉しくて。ありがとう。嬉しい」 至福を感じた。喜んでもらえればこちらも嬉しいと思っていたが、泣くほ ど喜ばれるとは思っていなかったので、嬉しさはひとしおであった。愛する 人が喜ぶことは、他には代えがたい、この上ない幸福を感じるものである。 数日後、私はたまたま仕事が早く終わったので、早く家に帰ることにし た。都合のいいことに、妻のパートも非番の日である。あれから、再び毎日 するようになった。しかも、避妊に気兼ねする必要がない。今日は白昼から たっぷり愛し合ってもいいなどと考えながら、家路を歩く。すっかり自分も セックスが好きになっているのに気付き、苦笑した。 マンションに着く。その一室が私たちの家である。広くはないが、二人な ら十分である。子供も、一人なら不便ではなかろうと思う。部屋の前に立 ち、鍵を開けてドアを開く。 「ただいま」 と言おうとして、やめた。玄関に見慣れぬ靴がある。しかも男物である。 私は無意識に自らの気配を殺した。すさまじい勢いで、吐き気にも似た猛烈 な不安感が胸のうちに湧き出た。まさかとは思いながら、最悪の場合を考え ずにいられない。自分の家なのに、逃げ出そうかと思った。確かめること を、本能が恐れている。 ふと、この頃の妻との、楽しく激しいセックスを思い出す。それが虚構で あるとは思われない。知らない男の靴がある。それだけのことで邪推しすぎ だ。そう自らに言い聞かせて、中に入った。しかし、音の立たぬようにドア をそっと閉め、息を潜めている自分がいる。 玄関から短い廊下があって、突き当たりに居間に続くドアがある。やはり そっとそのドアを開け閉めした。居間には誰もいない。居間の隣に二つの部 屋が並んでいる。一つはパソコンや洋服ダンスが置いてある。一つは寝室で ある。寝室から人の気配がする。私の不安はいよいよ高まる。 寝室のドアを開けようと手を伸ばすと、中から会話が聞こえた。 「もう終わりにしてほしいの」 妻の声である。 「なに?」 知らない男の声。 「もうこれきりにしてほしいの」 その妻の言葉で、最も望んでいなかった事実が確認されてしまった。妻 は、浮気をしていた!これきりにしてほしいとは言っているが、事実は事実 である。めらめらと怒りが湧いてきた。追い討ちをかけるように、男の声が 聞こえた。 「ふざけるな! てめえから誘っておいて、これきりにしてほしいだと? 大概にしやがれ。しかもてめえ、中だしのほうが気持ち良いから中だしして 欲しい、でも妊娠すると怪しまれるから、一度旦那として中だしさせる、そ うすれば妊娠しても旦那の子って言えるって、そう言い出したのは、ついこ の前、てめえのほうからだぞ!」 眉間を叩き割られる思いがした。泣いて喜んだのは、振りだったのか。そ んな心積もりで、私と寝たのか。私は、喜ばせてやろうと思って努力して、 実際に喜んでくれたと思って本当に嬉しかったのに。欺かれたのだとわかる と、無性に腹が立った。自分が情けなく、悔しい気持ちもあった。妻も男も ぶちのめしてやらなければ気がすまないと感じ、ドアを開けようとした。 「夫が本当に私を大切にしてくれてるって気付いたのよ」 私は手を止めた。 「私がいくら誘っても、あの人はいつも同じ、事務的なセックスしかしない から、私は退屈で、愛していないんじゃないかって、勝手に思って、悩ん で、欲求不満になって、あなたを誘った。そのときは確かに、夫への愛は冷 めていたけれど、間違っていたの。夫はこの上なく私を愛してくれていた。 もうあなたと寝ることはできない」 私は複雑な念に駆られた。浮気を許すことはできない。私を欺き利用した ことなんぞはもってのほかである。しかし、浮気の原因は、私にないとはい えない。さらに、妻が私の愛に気付いたというのは、私とのセックスに退屈 を感じていたからこそ思うのである。退屈させたのは私である。しかし浮気 は必然ではない。退屈だからといって浮気をして良いはずがない。しかし、 その点だけを追求し、咎め、妻を悪者にするのも、不条理であるように感じ る。どうにも答えを見出せない。迷っている内に、怒りは熱を失っていっ た。兎に角成り行きを見守ろうという気になった。 「全部てめえの都合ってわけか。虫のいい話ばかりしやがって。てめえ、俺 とやってる最中、自分の口から出た言葉を忘れたのか! 忘れたとは言わせ ねえぞ」 「そのときは。でも…」 「ふざけるな! そんなことで納得できるか!」 「いや!もうあんたとはしない! 出て行って! 出て行ってよ!」 物音がした。妻の短く鋭い悲鳴が聞こえた。私は咄嗟にドアを開け放っ た。二人が驚愕の表情をこちらに向ける。 「あなた!」 妻はベッドの上に倒れて、頬を手で押さえている。男に打たれたのであろ うか。男は、片膝をベッドの端の辺りに乗せて立っている。妻に襲い掛かろ うとしたのであろうか。 「出て行け!」 私は男の胸ぐらを捕まえ、外に引きずり出そうとした。が、男は抵抗し、 しかも力が強く、思い通りにならなかった。それどころか、男は私の両肩を 掴むと、すごい勢いで押して、私の体を壁に打ち付けた。私がひるむと、男 はさらに私を持ち上げ、頭から床に叩き付けた。後頭部をしたたか打った私 は、意識を失った。 …妻がフェラチオをしている。相手は私でない。あの男である。これは夢 か。現実か。区別がつかない。光景全部が靄のかかっているようにぼんやり している。男はベッドの上に、壁を背もたれにして座っている。足をゆった りと開いて、悠然と座っている。私と妻のベッドの上に我が物顔で座ってい る。男の両足の間に、小さな体の妻がいる。屈んで、男のペニスをしゃぶっ ている。顔は見えない。しかし激しくしゃぶっている。私にするよりも激し く。 「いくみ」 妻の名を呼んだ。妻は振り向かない。聞こえていないのだろうか。私の声 が耳に入らないほど夢中になっているのだろうか。 「いくみ!」 もう一度、今度は強く言った。ずきんと後頭部に痛みが走った。これは、 現実だ!漠然としていた視界が、途端に明瞭になっていく。 「お目覚めか」 口の端を歪めて、男が言った。妻はフェラチオを続けている。どういうこ とであろう。先の妻の言葉は? 私は立ち上がろうとしたが、身動きできなかった。両腕を、背中の後ろに ガムテープでぐるぐると幾重にも巻きつけられていた。両足も、太ももと足 首のところで同様にされていた。 「見ろよ旦那。自分の女房の淫乱な姿をよ。言っておくが、こいつが望んだ んだぜ。こいつが自分から欲しがったんだ」 男は妻の頭を撫でながら言った。私は混乱した。意識を失う前の妻と違 う。 「なあ。そうだろ?」 「そうなの。私、ちんこ大好きなの。欲しいの。ちんこ欲しいの…」 「旦那にもちゃんと言ってやれ」 「あなた、ごめんね。でも、あたしちんこ大好きなの知ってるでしょう?」 振り向いた妻の顔は明らかに正気でなかった。虚ろを通り越して危険な表 情である。喋り方もうわごとのようである。詳しくは知らないが、薬でもか がされたのだろうか。いくらか救われた気がしたが、無論安心している場合 ではない。 「旦那よ。あんたが悪いんだぜ。この女、あんたとのセックスがつまらなく て、欲求不満だから、俺を誘ったんだ」 ああ、それは確かだ。悔やんでも悔やみきれぬ。しかし、今の妻の姿は真 実ではない。 「ちんこ美味しいよう」 と連呼する妻の声が耳にまとわりつく。頭がどうにかなりそうになる。信 じなければならない。私はガムテープで縛られた腕を動かし始めた。 「さあ。旦那によく見えるように、入れるんだ」 「はい」 妻はフェラチオをやめ、体を起こし、反転しながら男の体をまたぎ、男の 性器の上に自分の性器がくるようにして、しゃがんだ。 「あなた。私のおまんこに、ちんこが入ることろを、見て!」 切なげな息を漏らしながら、妻は自らの手で男のペニスを入り口に当て た。そして、そのまま腰を落とした。らしい。私は顔を背け、目を閉じてし まったのである。それでも音は聞こえる。妻の喘ぐのが聞こえるのと同時 に、ベッドがきしむのが聞こえる。思わず見ると、妻は狂ったように、狂っ ているが、腰を振っている。 「この淫乱め」 「そうなの。私ちんこ大好きな淫乱女なの」 妻を責める気持ちは起こらなかった。あれは妻ではない。悪魔が取り憑い ているのだ。何が何でもやめさせなければならない。そのためには手段を選 んでいられない。私は男に気付かれぬように、しかし満身の力を込めて、ガ ムテープを解こうとした。そうしている間にも、二人は次々と体位を変え、 行為を続けている。体の大きい男は、ひょいひょいとひっくり返すように小 さい妻を扱うので、どうかすると幼児虐待のようにも見える。 「おまんこ気持ち良いよう」 妻はそんなことを繰り返した。私はなるべく聴覚を遮断するように心が け、両腕にのみ神経を集中した。少しずつ隙間ができて、抜けられそうにな ってきた。 「そろそろ出すぜ。どこがいい? 顔か? 口か?」 「だめ。中に出して。中がいい。中じゃなきゃいや。中で。中で」 「そうだな。そのために、旦那にも中だしさせたんだもんな」 男が醜い笑い声を上げたときに、手が抜けた。男は行為に夢中になって気 付かない。しかも正常位になっているため、こちらには背を向けている。ま だ足が不自由なので、はってはさみがしまってある引き出しに向かった。 「ああ! 熱いのがいっぱい入ってきてる! おまんこの中にいっぱい。い い。気持ちいい」 妻がそういっている間に、私ははさみを取り出し、足に巻かれたガムテー プを切る。ちらと見ると、男は妻の腰を少し持ち上げている。わざと精液を 奥まで流し込もうとしているのであろう。私はガムテープを取り払った。男 はこちらを見ない。完全に油断している。 「さあ。キスをしよう」 妻とつながったまま、男は妻に唇を寄せた。私は立ち上がり、はさみの先 を下に向け、男の背めがけて振り下ろした。はさみはずくっと男の皮膚を破 り、肉を裂いて、突き刺さった。 「これがいくみのキスだ!」 男はぎゃっと悲鳴を挙げ、体を起こした。その勢いで私は後ろに倒れ尻餅 をついた。男は振り向き、私を睨んだ。眼球が飛び出すのではないかと思わ れるくらい、眼を見開いている。そうしてそのままどうと倒れた。それきり 動かなくなった。うまく急所を貫いたらしい。 私は震える体を起こし、男の死体を乗り越え、何とか妻の傍に寄った。薬 のせいだか知らないが、呆然としている。白いすべすべの肌に、男の返り血 が付着している。白い雪の上に飛び散った鮮血のようで、何故だかどきりと した。妻はそれを指ですくって舐めた。 「赤い精液」 そう言って、童女のように笑った。 私は異様な興奮を覚えた。
2006/05/28 17:02:49(DJs75Nyc)
投稿者:
ま
感想下さい。
06/05/28 17:13
(l7vKrh4R)
投稿者:
あい
◆t7e4u9cAjs
すごく読んでるうちに引き込まれてしまったような感じで面白かった☆
06/05/29 12:27
(dKFfJQx1)
投稿者:
夢想花
引き込まれてしまいました。次回作も大いに期待しています。
06/05/30 02:20
(HTkoULgw)
投稿者:
マ
あほらし アンタ暇すぎ
06/06/04 14:44
(hb1y1kqR)
投稿者:
ま
>あいさん、夢想花さん
お褒めいただき光栄です。ありがとうございました。 >マさん あほらしかったですか。そう言われるとそうかもしれません。ところで、あなたはよほど暇な方ですね。
06/06/06 20:47
(liAo5WSD)
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