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ありゃま!<2>
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:ありゃま!<2>
投稿者: 庄司
 翌朝、家に帰ると、母が待ち構えて言った。
 「どこに泊まってきたんだい!仕事もしないくせに、夜遊びばかりしてる
んじゃないよ」
 「いいだろうよ、金せびったりしてるわけじゃないし」
 「庄司!仕事もしないで家にいるんなら、放り出せって、父さんカンカン
に怒ってたわよ」と、母はおれに詰め寄った。
 「ああそうかよ。じゃあ荷物まとめて出て行くよ!!」
 とたんかをきり、荷物をまとめて、本当に家を出た。
 
 家を出たところで、たいしたあてもなく、公園のベンチに座り、祐美子さ
んに電話をかけた。
 「留守番サービスセンターに接続します・・・・・」
 <留守電かあ、メッセージ入れとくか>
 昨夜のお礼と、用件だけを録音して、電話をきった。

 時間もあり余ってるので、ハローワークに行ったが、めぼしい職はみつか
らず、図書館で、時間をつぶすことにした。
 推理小説は、途中であきてしまうので、「坂本龍馬」の伝記を読む。
 読んでる途中で眠くなってしまい、壁にもたれて昼寝していると
 「愛し合う~二人・・・・・」と「大塚愛」の着うたで、飛び起きた。
 館内は、携帯禁止なので、ダッシュで外に出て、電話に出た
 「庄司くん、何か用?今、留守電聴いたからかけたけど」祐美子さんだっ
た。おれは、祐美子さんに事情を話すと
 「でも・・・・・言われても仕方がないわ。親ならみんな心配してそう言
うわよ、普通は」祐美子さんは言い、少し考えてから
 「うーんわたしの家でもいいんだけど、たまに友達とか、仕事関係のお客
も来るから、いつまでも居られないけど」と、二、三泊ならと、承知してく
れた。
 
 祐美子さんの仕事が終わるまで、図書館で待つように言われて、本を読み
ながら待っていた。
 二時間ほどたってから、祐美子さんから電話がきて、裏で待ってるからと
急いで、裏に回り、祐美子さんの車のドアをノックした。
 「庄司くん、早く乗って。混んでるから」と祐美子さんがぴしゃりと言
い、すぐに車に乗り込むと、アクセルをふかしながら走り出した。
 「祐美子さんすいません、突然で・・・・・・」
 「いいけど・・・庄司くんは仕事する気ないの?」と、不機嫌そうにおれ
に言った。
 「やりたいことがみつからなくて・・・・・」
 「そんなことだと、将来ホームレスになるしかないわね!」と激しい口調
で、おれにからんだ。
 おれは、何も言えずただ黙って座っていた。
 長い沈黙のあと、祐美子さんが
 「特別だけど、わたしの会社で・・・・そうねえ警備の仕事でもしてみな
い?あなた柔道やっていたから、体格もいいし・・・適任だと思うけど」
 とさっきとはうって変わって、祐美子さんが優しく勧めてくれた。
 「いいんですか?おれ雇っても」
 「いいわ。知り合いの息子さんだから、とごまかすから。働いてくれるな
ら、住むところも用意してあげる」祐美子さんは、きっぱりとおれに言っ
た。
 「お願いします。あてもないし・・・・・」とお礼を言うと
 「でもね、やりたいことみつからないなら、この先何も変わらないわよ」
 経営者らしく、祐美子さんは厳しく、おれを叱った。

 祐美子さんのマンションに着き、お互い別々の部屋で寝た。
 昨夜のような雰囲気ではなかった。

 翌日、祐美子さんの会社へ別々に行き、警備員として働くこととなったお
れは、遮二無二に働いた。受付から、各部所にお客を案内したり、困ってる
用事とかも、積極的にカバーした。
 祐美子さんは、約束どおり部屋まで用意してくれていた。
 祐美子さんの会社に、勤務してから一ヶ月めの日、突然、祐美子さんが、
おれの部屋へ来た。

 「はい。給料・・・・部屋代や光熱費は、しっかり引いてあるわよ」
 と、手渡しで給料をくれた。
 「すいません。ありがとうございます」と受け取ると
 「どう仕事、もう慣れた?」祐美子さんが、聞いてきた。
 「はい、なんとか」
 そう聞いて安心したのか、帰ろうとした
 「祐美子さん」とおれは祐美子さんに抱きついた。
 「やめて!!」とおれを突き飛ばした。
 「これ以上甘えないで!」と、ぴしゃりとおれに言うと
 「あなたとわたしは、社員と社長よ。あなたは、わたしの罠にはまったの
よ」と、不適に笑いながら、おれを見ていた。
 「わたしの会社は、女だけだから、あなたのような人を探していたの。若
くて、体格のがっちりした人をね」
 おれは、その意味をやっと理解した。
 初めは、優しく装い引き付ける。おれが無職だと知ると、厳しい言葉でし
ったした後、また優しい顔して、自分が仕掛けた罠におれを誘う。
 したたかな女だ・・・・・
 「これからも、今まで以上に働いてね」と部屋を出て行った。
 やっと自分の馬鹿さ加減に気がついて、今度はこちらから仕掛けてやろう
と・・・・・・おれは思った。
 それには、外見上は、屈服して犬になってやる。しかし、相手は、相当に
切れる女だ。作戦は練りに練らないとな・・・・・・・
しばらくは、従順な警備員でいよう・・・・・でもその後は・・・・・

八月の終わりの夜だった。

 
2006/04/16 23:21:21(qGagWOVU)
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