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別れ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:別れ
投稿者:
 ずっと大切にするよ、という言葉を、彼はずっと守り続けてくれて、私は
とても幸福だったのですけれども、彼は大変な甘えん坊で、私に甘えてくる
のみならず、人生とか生活とかに対する考え方も甚だ甘く、このまま彼の恋
人でいても、お互いのためにならないと思いまして、私のほうから終わらせ
ることにしました。
 別れましょう、と告げたときの彼の動揺は、哀れに思うほどでした。けれ
ど、それに同情しては、ずるずると続いてしまうので、心を鬼にして、突き
放しました。正直に言うと、私も別れたくはありませんでした。あれだけ大
切にしてくれた人に、そんなことを言うのは、ひどい裏切りではないかし
ら、とも思いました。ですが、私は、自分が離れることが、彼を一個の人間
として成長させるために、まず必要なことだと信じていましたので、断固と
して、彼の哀願には耳を貸しませんでした。
 それからしばらく、彼は執拗に電話をかけてきました。直接会って話もし
ました。彼は、それまでは落ち着いた人でしたのに、別人のように感情の起
伏が激しくなって、話している最中に突然泣き出したり、怒り出したりし
て、ほとんど発狂しているかのようで、私は、私がそういうふうにしてしま
ったのだ、と思うと申し訳なく、また、彼を不憫に思うのですが、何度もそ
んなことが続いているうちに、疲れてしまって、だんだん嫌になってきてし
まいました。それまではあんなに好きだったのに、嫌と思っていくようにな
ることが、寂しくてなりませんでしたが、どうしても、もう会いたくない、
と思わずにはいられませんでした。
 だから、ある日の電話で、私が
「どうしたら別れてくれるの?」
 と言ったら、
「最後にもう一度、抱きたい」
 と彼が応えたので、私は、男って結局それか、と大いに呆れつつ、後一回
で別れてくれるのなら、と思って、承諾しました。
 そういうわけでしたから、彼の部屋に行って、キスなどしても、すごく不
自然で、ぎこちなく、気まずい雰囲気でしたが、それでも、服を脱いで、愛
撫をして、と行為を進めていくうちに、本能が露になって、そんな気まずさ
を消してくれて、私は感じました。
 正常位で、彼が私を抱きしめながら腰を振っているとき、彼は泣いていま
した。お互いの顔が交差して、顔は見えなかったのですが、私にはそれとわ
かりました。すると、急に私は、彼のことが愛おしく感ぜられて、彼の背中
に回していた腕に力をこめて、私も泣きました。別れるのやめようかしら、
とさえ思いました。
 けれども、終わる頃には、その気持ちは消えて、平生の私に戻っていまし
た。そうして、自分で言った手前からか、彼はそれ以上しつこくはしてこ
ず、私たちは別れました。
 それでも、時々彼はメールなどでもって、近況報告だの、さみしいかなし
いだのと、甘ったれたことを伝えてきましたが、この頃はそれもなくなりま
した。今頃どうしているか、それはわかりませんけれども、私は、生まれて
初めて本気で愛した男性が幸福になってくれることを、心から願っていま
す。


 うーん、だめだ!
 
2005/11/06 15:30:50(6kxjghQo)
7
投稿者: まな
ほんとに驚きました。先日、2年付き合った彼とまったく同じ理由で別れました。最後にエッチはしてないけど…。まさんの気持ちがすごくよく分かりました。
05/11/24 05:00 (3Mv4QbQv)
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