わたしが酷い痴漢に遭ったのは､昨年の大晦日のことです。
某有名神社に小学二年生の姪を初詣に連れて行きました。
(本当は嵐の出る紅白を自宅でゆっくりと見たかったんですけど)
姉が旦那の所用のために、実家に預けていったんです。
(初詣は姉夫婦と姪の三人が行く予定でした)


その神社は毎年、大晦日の夜は大変な混雑で、境内に着くのもノロノロ歩きで進みません｡
私は上は白のダウン､下は黒のデニムといういでたちでした｡
境内に近くなり､列になるよう指示された途端に､お尻の辺りに違和感を覚えました｡
最初は偶然当たってるのかと思ったんです｡
(そうであって欲しいと思った)
でもそれは､すぐ間違いだとわかりました｡
明らかな意図をもって､わたしの臀部に触れてきたのがわかったんです｡
手の甲はすぐに返され､わたしの
臀部は確実に痴漢の攻撃に晒されることになりました｡
私は姪に痴漢に遭ったいることを知られるのが嫌でした｡
だから､片手で臀部を庇おうとしたんです｡
でも､痴漢はその手を掻い潜るように､夜の闇を利用してデニムの上から触ってきます｡
参拝客の列は､止まったり動いたりを繰り返して前にはなかなかいけない……そのうちに事態はさらに悪い方向に……｡
手がお尻の方から股間まで､脅かす存在になったんです。
(なんとかしないと………)
わたしは正直狼狽えていました。
姪がわたしの異変に気がつき、
視線をチラチラと向けていることには気がついてはいました。
(気づかれてはいけない)
私は姪に向けて、笑みを浮かべました。
(何とかごまかせた……)
私は男の指を逃れる為に前に出ました。
でもピッタリと男の手は吸い付くように離れてくれません
(卑劣だわ、なんて厚かましいの……許せない……)
わたしは下唇を強く噛みました｡
24歳の普通のＯＬである自分に
突然降りかかってきた理不尽な出来事。
(負けるものか！)
私は姪の頭に手をおきながら、前を向きました。




喉が引き攣るような恥ずかしさ。
前に届いた指は､デニムの厚い布地越しとはいえ､底知れない衝撃でした。
性器の辺りをまさぐられる度に下腹に芽生える感覚｡
(いや……いやッ……やめて……)
姪がいる為に抗いの声も出せない。
割れ目に沿ってなぞられ、一番敏感な部分を指先で揉みこまれて、私は心で悲痛な声を上げていました。
蹂躙される体と心。
でも、それとは裏腹に
性器から衝き上がってくるむず痒さ。
(嘘よ、違う……そんな筈はないわ
、どうして………)
私は生温かいものが割れ目から、
流れ出すのを意識していました。
(感じるなんて、いや、嫌……)
痴漢の手が緩急自在に、性器全体を刺激してきます。
(ああ……ダメ……これ以上……)
性感がささくれ立ち、頭まで痺れ
出してくる。
(どうしてこんなことに……濡れてる……)
恥ずかしい声が思わず洩れそうになりました。
(ああ……来なければよかった)
悔恨と諦め。
それにドッと愛液が溢れる感覚。
私は空いている方の手のひらで口をとっさに覆いました。
クリトリスを中心に一気襲ってくる快美感。
(ああ……感じる……感じるわ)


姪がわたしを不思議そうに見上げて「未央お姉ちゃん、大丈夫？」
と聞いてきました。
口を強く塞ぎながら、微かに首を縦に振るのがもう私は精一杯。
姪に配慮し、応対する余裕は
もうありません。
姪の言葉を聞いていたかのように、痴漢がクリトリスへの揉み込みを強めてきました｡
(たまらない……ああ……もう……)
肛門の辺りにも指が押しこまれ、小刻みに震わされ始めました。
(ああ……ああッ……気持ちいいッ)
私はとうとう音を上げました。
痴漢のテクニックは巧みで狡猾。
触って楽しむだけというものでは
ありません。
(感じるッ………もう……もう……)
私の理性は霧散。
硬直した下腹部が震えだしました。
痴漢の指先に迎合して微かに前後する腰。
愛液が溢れる秘部。
喘ぎも激しくなる。
彼氏と別れて三ヶ月の肉体はもう止まれない。
(イク………イクッ…気持ちいいッ、イクうぅ！)
声は何とかして押し殺したものの､痙攣をともなう激烈なアクメ。
「お姉ちゃん、痛いッ！」
手首を強く掴まれた、姪の声が
遠くに聞こえました。
(ごめんなさい、許してね………お姉ちゃんを……)

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