日頃から部下にずっと抱いていた「どす黒い欲望」。毎晩妄想していたそのシーンが、今現実として目の前に…私は興奮が抑え切れない状態になっていた。

彼女との出会いは2年前の4月。新卒で入社してきた彼女は、特に目をひく訳ではない普通の１新入社員でしかなかった。そんな彼女が自分の部下になり徐々に会話が増え親しくなるにつれ、自分の中にある欲望が渦巻くようになる。

それは、「彼女が痴漢される姿が見たい」。

外見は清楚で真面目。しかし正義感が強く、嘘や間違ったことは嫌い。そんな彼女がもし通勤中に痴漢に遭ったらどんな反応をするだろうか？性格はおとなしくいので、ひょっとしたら痴漢のされるがままになるのでは？いつしか時間を忘れ妄想を続けている自分がいた。

とは言え、仕事上の直属の部下に、自らが直接行為におよぶ訳にもいかず、悶々としていたある日。
一緒に作業している際に、たまたま彼女のお尻に手が当たってしまった。柔らかい感触が手の甲に伝わり、脳に激しい刺激が与えられる。
しかも偶然にではあるが、異性にお尻を触られたにも関わらず、彼女の方から先に、「あっ、すみません…」と謝ってきた。
こちらもすぐに謝罪し、その場はこれ以上は無かったが、このリアクションに自分の心の中の悪魔が囁く。そして自分もその囁きに同調する。
(この子は痴漢されても抵抗しないかもしれない)

そんな勝手な想いを上司が抱いているとは知らず、職場に馴れ、日に日に笑顔が多くなってくる彼女。
季節は春から夏へ。制服も夏服に変わり、益々悶々とする日が多くなっていた。

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